各地の山に関する情報コーナー

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H22.7.26更新

最新山行情報
小岩井の一本桜

H22.7.18−19

       鳥海山 7月18〜19日(月) 天気 18日晴れ 19日ガス強風   登山者:浅沼


18日午後の山頂方面
 今期の夏季遠征は30数年ぶりとなる鳥海山と決めて計画同行者を募るも皆さん都合悪く又単独行となる。17日から4日間の連休とあって日程的には余裕があり天候との勝負18と19日に賭ける。3日前に18日の宿泊を山頂神社へ予約を入れるともう満杯で取れず手前の御浜小屋とする。


鳥海湖
 18日目を覚ますと東の空は朝焼けで天候の回復が期待される。今日の日程には余裕があるので朝の出発もゆっくり6時35分。一路高速道を北上北上から横手で107号線を由利本庄まで象潟鳥海ブルーライン鉾立着10時15分。眼下には日本海由利本庄から酒田方面一望できた。また明日目指す鳥海山があちこちに残雪を残している。大駐車場は登山者用と一般観光客用に分けられている。登山者用はもう満杯でガードレール沿いに縦列駐車す。

 身支度し10時52分登山開始、時間が遅いので登山者はあまり見当たらず。その辺の観光客が目につく。まずは舗装道路を展望台まで奈曽渓谷白糸の滝を眺め尾根沿いの石段歩行賽ノ河原下の雪渓尻から流れる水場で一服“冷たい”足元にはイワカガミチングルマが可憐に咲いている。


浅沼氏
 ここからは登山道が沢になって流れ出している。15分ほどで賽ノ河原に到着登山者があちらこちらで休憩、ハクサンフウロウ、ニッコウキスゲ、イワイチョウが咲き乱れている。手前で休んできたのでここは周りの花を写真に撮りながら歩行。石段を登りきると草地の中を登ると間もなく木の鳥居が現れる。御浜神社の鳥居にこれを潜れば神社の大きな鐘があった。


御浜小屋
 御浜小屋到着12時30分ここはもう登ってきた人また下山の人でごった返す。眼下には鳥海湖、新山、七五三それを取り巻く外輪山がくっきり。明日の登頂に夢が膨らむ。先ずは腹ごしらえコンビニおにぎりに牛乳で昼食。そばでお父さんと息子さんがやはり大きなおにぎりで昼食、コンビニおにぎりより美味しそうに見える。小学5年生とのこと、毎年鳥海山に来ているが今年は雪が多いとのこと。今晩は頂上小屋泊まりとのこと。

 食事後泊まりの受付、夕食は6時とのこと先ず荷物を部屋に置き昼寝をすること1時間。また外へ出てみると360度の展望鳥海湖が残雪に囲まれくっきりと見える。よし時間があるから1周することにし、カメラだけ持って出掛ける小屋の脇から草原状の斜面にはニッコウケスゲに交じってハクサンフウロウのピンクのコントラストの良い事。


ウサギギク
 湖畔を吹く風にチングルマ、イワカガミ、イワイチョウ、ヨウラクツツジ、ヒナザクラ、高山植物の展示場を歩いているような光景。大満足。1周1時間30分。部屋に戻ると今晩の宿泊者が次々と入ってくる。中には横浜から来た5人パーテー5歳の女の子を連れて鉾立てから歩いてきたとのこと。昨日は月山に行ってきた。明日は横浜まで帰るので朝早く出発する。


日本海にしずむ夕日
 今回の鳥海山登山の目的に日本海に沈む夕日を見るのも一つ、今日の天気であれば期待がもたれる。6時夕食が発飽の食器にご飯に味噌汁、佃煮、昆布巻きおかず晩酌は缶ビール1本700円ペットボトルの水500円で焼酎の水割で乾杯。食後小屋を囲むコンクリート塀にそれぞれ座り込み夕暮れを待つ。

 西の空が6時30分ころより茜色に染まり雲がたなびき幻想的世界それが日本海に映る。明日の天気に期待がかかる。東を観れば鳥海山が夕日に染まりこれまた絵のような世界。7時30分就寝。


ハクサンイチゲ
 19日朝3時半起床まだ薄暗い、登頂後帰りもここに寄るのだが身体を縦走山行に」慣らすため全部持つことにする。4時15分東の空は晴れているが、新山には次々ガスがかかり晴れない、しかし西の方も明るいので晴れを期待し出発。一緒に出る人もなく1人旅、歩き出すと前方に2パーテー3人ほどが歩いている、間もなく追い越してしまう。

 その後は全く1人爽快な旅、石段の脇に咲く真っ白のハクサンイチゲやチングルマが朝露を浴びて可憐に咲いている。七五三掛を過ぎるとさっきまで晴れていた空が曇りだしガスが南から吹き付ける、流れが速いからそのうち晴れることを期待し、歩を進める。七五三掛から千蛇谷コースと外輪山コースの分岐に差掛り予定は千蛇谷コースでしたが、ガスがかかっているので雪渓上のコース確認が難しいものと考え外輪山コースに変更する。

 ところが尾根に出るとガスと突風が吹きつける。前も後ろも人影は無く、その中で這い松の中に真っ白のシャクナゲが心を癒してくれる。ここは荒れて誰もいないが、昨日頂上御室小屋には一五〇人も宿泊しているとのことでしたので、そのうち合流出来ることを期待し黙々歩む。

 行者岳七五三と御室の分岐5時55分ここで朝食とする、休んでいると2人のパーテーが登って来た、下の方から人の声がし、21人のパーテーが強風に飛ばされそうになり次々と登ってくる。聞いたところ徳島県から来たツアー登山者、中高年の男女21人リーダー格の人が端で、1人1人に手を差し伸べ風に飛ばされないように引上げていた。自分もそこを通過しなければならない。先ずは十分腹ごしらえと休養し、レーンスーツの上着だけはおる、ズボンはすっかり濡れているのでそのまま行くことにする。


鳥海山 山頂
 ここからは単管のはしごを降り尾根から下ったところでいくらか風もさえぎられる。天気が良ければ尾根を始め千蛇谷渓谷の雪渓を観ながら進むのだがガスで全く見通し利かずただただ歩を進めるのみ。

 やっと神社到着風はやみそうにない、ここまで来たこと登頂の安全を祈念し神社参拝し、そのまま登頂へ、風とガスは衰えず、大きな岩に白いペンキで目印、これを見落とすことなくとの注告に従い3点確保で進。岩はすっかりガスで濡れている。何も見えないから怖いもの知らずアッという間に新山登頂“ヤッター”

 6時44分ザックを下ろし標示板と並べ記念写真。登頂者もいないし登ってくる気配も無。

 下山コースに入ると間もなく胎内くぐりまっ暗い岩の穴を抜ける、ペンキのしるしを見落とさないように慎重に下山する。間もなく雪渓に出会うが、ガスで雪渓を渡り御室小屋行きは心配でしたのでまた頂上目指し、引き返すこととした。“急がば回れ”神社到着7時30分。

 昨晩の150人の宿泊者は、ほとんど見られず。どこに行ったことでしょう。外で休むにはガスと風により止して、300円払い小屋の畳の部屋で休憩、行動食をとりコースの確認。そこへ昨晩の横浜のパーテーの5歳のお嬢さんとお父さんが入ってくる。お母さんと他の2人が登頂に行ったとのこと。30分ほど休憩し8時5分神社を出発。

 下山に向かってもガスと風は止まずでも前後には登って来るグループあるいは下山のグループもあり心強さを感じながら何グループも追い越し淡々と下山する。御浜小屋到着9時50分。ガスは切れるが晴れる気配はない。軽く行動食をとり最後の下りにスタート。鉾立着11時16分無事下山。登山者名簿に下山記録し車に戻り昼食。

 帰りは象潟海岸にある道の駅象潟「ねむの丘」の4階展望風呂(90分350円)に入り2日間汗を流し帰路に就く。 浅沼 記

コースタイム

18日 一関発6:35−10:15鉾立−11:55賽ノ河原−12:30御浜小屋−鳥海湖周回(1時間30分)−15:45御浜小屋

19日 4:15御浜小屋−5:00七五三掛−5:55外輪・千蛇谷分岐−6:44大物忌神社(御室小屋)−7:30新山頂上−7:30神社−8:20外輪・千蛇谷分岐−9:18七五三掛−9:50御浜小屋−10:35賽ノ河原−11:16鉾立−12:40道の駅象潟「ねむの丘」13:40−16:30一関

H22.7.17

    秋田駒ケ岳・横岳  (1582.74m:秋田県仙北市生保) 登山者:沖夫妻

コースタイム:大東町摺沢6:00==(約155Km)==8:40アルパこまくさ駐車場9:25==(600円)==9:50八合目駐車場9:55---11:00阿弥陀池11:15---12:00男岳鞍部(ムーミン谷逍遥・昼食)---13:00大焼砂分岐---13:55横岳14:00---14:10焼森---14:50八合目駐車場15:15==(600円)==15:40アルパこまくさ駐車場==(入浴:水沢温泉@500円)==男鹿半島へ

 花の山、秋田駒ケ岳に家内を連れて登ることにした。家内にとって初めての山だそうで、「登り一時間」とだけ伝えて、あとは行ってからのお楽しみと考えていた。アルパこまくさ駐車場はすでに8割方うまっていて、土曜日だというのに大勢のハイカーで賑わっていた。シャトルバスは準備時間中に出発してしまったので、一本遅らせ臨時バスを期待したがダイヤ通りの運行で、40分ものロスとなってしまった。


エゾツツジ
 八合目の駐車場に着くとガスが丁度境界線と言うところで、心地よい気温に包まれていたが、視界は山頂部が見えない状況だ。男女岳の西側を巻く一般コースを採って、大勢の登山者と同じルートを辿る。家内にとってはそのほうが遅い人のペースに合わせやすいからだろうが、まあ焦らずゆっくり登っていくことにする。登る途中から八合目の駐車場が望むことができたが、田沢湖は見えない。登りはじめから足元にはハクサンチドリが沢山咲いている。またモミジカラマツも大きく花を開いている。

 阿弥陀池に近づくほどに咲く花も変化してくる。ハクサンシャクナゲ、ハクサンシャジン、ニッコウキスゲなどが見え出すと、まもなく平坦な道になり阿弥陀池の一角に到着だ。残念ながらチングルマはもう終わっていて、トウゲブキ、ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲに主役の座を明け渡している。

 池のほとりで軽食を摂ってムーミン谷を目指すことにする。男岳へ続く小さなのぼりを登りきって、150m以上もの高度差を一気に下るのだ。稜線から見下ろすと崖を下りるように見え、谷底に花園のあることを知らない家内はすっかり怖気づいている。でも実際下り出してみると、上から見たような傾斜ではなく、安全に下ることができる。この斜面にはシラネオアイが沢山咲くが、いまはもうその時期も過ぎて谷底のほうに数株が咲いている程度だった。


ヒナザクラ
 ムーミン谷に降り立つと、そこはもう花園。有難いことにガスも消えて青空が広がってきた。ここの主役はあくまでもチングルマだ。すでに大半は花穂になっているがその褥の真ん中に居ると、完全にハイジの世界だ。池の周りでは何人か昼食を摂っている。チングルマに混じってエゾツツジが赤紫色で人目を引く。足元にヒナザクラが増えてくる。何枚も何枚も同じような構図で同じような写真をいっぱい撮って、チングルマの褥が尽きる手前で私たちも遅い昼食を摂る。

 大焼砂の斜面に入ると、景色は一変して不毛の地と思えるようなガレ場の斜面にコマクサが一面に咲いている。家内が今まで見たコマクサの群落で一番すごいと感動している。黒っぽい斜面が遠目に見てもピンク色で染まって見え、ピンク色と黒っぽい山肌の織り成す襞模様がくっきりと識別できる。背景に田沢湖や秋田駒ケ岳の一家を入れて、ここでもまた何度となく同じような写真を撮る。至福の時間がいつまでも続く。

 そんなコマクサの大群落に割って咲いているのがオヤマソバとイワブクロだ。そして一ヶ月前の主役であったタカネスミレは葉っぱだけ少し残している。


コマクサ
 横岳までムーミン谷へ下った分以上の登り返しをしなければならない。家内は当初、登り一時間だけれど、その後の周回に二時間も歩くとは聞いてなかったと不評だったが、サプライズを感じて欲しかっただけだと言い含めて納得する。それもそのはず、これだけの花園に迎えられたら誰だって感動する。

 天候が回復して大焼砂の斜面の下にムーミン谷、その谷の向こう側に男岳、女岳、小岳の秋田駒ケ岳一家の山々、その後方には田沢湖が見える。和賀山塊も山頂部を隠しているものの、大きな裾を広げて見えている。残念ながら、山座を同定することはできない。大焼砂の登りはザレて歩きにくいが、コマクサの大群落に励まされて苦もなく横岳に到着。横岳からは北側に湯森山、乳頭山から岩手山へ至る山並みが良く見える。残念ながら岩手山の山頂部はガスで見えない。


焼森から見た阿弥陀池・秋田駒ケ岳の山群
 

沖夫妻
今回の山歩きで三角点は横岳にあるだけだ。その三等三角点(点名:氷倉、標高:1582.74m)に軽くタッチし、いつものように山の安全、健康祈願、商売繁盛、家内安全などの呪文を唱えてから山頂部の写真を撮る。横岳まで登ると、残るは焼森を経て八合目の駐車場まで下るだけだ。ミヤマハンショウヅル、ハクサンシャクナゲなどに励まされながら、フィナーレに向かって足元に気をつけて慎重にゆっくり下っていく。

 今回は爽やかな夏山の空気を存分に吸って、沢山の花々を眺め、写真を撮り、のんびりと山を歩いて、会心の山旅を満喫できた。 沖 記

H22.7.10−11

    月山   7/10 悪天候により、羽黒山・八合目弥陀ヶ原散策     参加者:阿部夫妻、渡邊、阿部

 一関駅前を6:00出発、月山ICから姥沢駐車場に9:00少し前に到着する。ここまで予定通りだったが、雨と風が強まり登山予定を急遽変更して月山周辺の観光ということになった。翌日の天気回復を祈願するため、気持ちをがらっと切り替えて、まずは月山湖へ下る。

まだ1/4程の馬力
 午前10時、恒例の大噴水の始まり。最初の5分間は、エンジン慣らしのプロローグ。再び噴射を開始して、国道112号にちなんで112mの大噴水となる。

 つづき、国宝の五重塔を拝みに、鶴岡経由で羽黒山へ進む。小雨の峠を下ると薄日が射すが、相変わらず月山方面は悪天候の模様。杉林のヒトンチットを感じながら、立派な五重塔を心から鑑賞する。

 拝観を終えると、昼食時。鳥居脇の食道で蕎麦を味わい、店のお祖母さんとしばしの談笑。次は羽黒山神社・・と思っていたが、気が変わり月山八合目の湿原へ急ぐ。

国宝・五重塔

八合目レストハウス上部にて
 本来ここは、予定外。計画段階で時期が違うと思い諦めていた場所。しかし、尾瀬ヶ原からコウホネが咲き出したとの便り。もしや、月山も・・と思いオゼコウホネを探しにやって来たのだ。

 残雪の湿原、ガスで視界の効かない幻想的な湿原。コウホネの咲く池塘を探し当て、見事に咲き出したオゼコウホネに感激。

コウホネの咲く池塘
 立ち寄ったハイカーとしばし一緒に、懐かしいコウホネを目に焼き付ける。小さな花は約30本ほど。つぼみも3−4本見えている。今週いっぱいが見頃のようだ。

 名残惜しく、羽黒山神社に引き返す。かやぶき屋根の修復中だが、明日のお天気回復を祈願する。

 志津の旅館に戻ったのは、5時15分頃だった。勿論、温泉と大宴会で満足の一日でした。

月山に咲く、オゼコウホネ

三神合祭殿
   月山登山 7/11 天候が回復してみんな元気はつらつ、登りました。  

姥ヶ岳分岐にて
 いつもの駐車場は、関係者の駐車場となり、下の大駐車場に車を止める。姥沢小屋手前で、環境美化協力金の200円を渡し、リフトへ乗り込む。長さ1000m、14分ほどで頂上駅。往復1000円でした。

 薄日が射し、朝日連峰を眺めながら牛首を目差す。花々は最盛期。残雪は少なくなり、小学生が100m程のスロープでスキー特訓中。

姥ヶ岳分岐付近から朝日連峰方面を望む

牛首下鞍部にて
 既に忘れてしまった風景に、新鮮さを思い、軽やかに高度を稼ぐ。頂上小屋の周りには、黒百合の群落・・と、期待が膨らむ。

 少し下に鍛冶小屋があったはずだが、見あたらない。・・結局、小屋は石垣を残し綺麗さっぱり撤去されていた。

牛首への登り

牛首付近にて
 数十年前とは、様子が違う。頂上小屋の脇には、真新しいバイオトイレが設置され、期待していた黒百合は殆ど見あたらない。確かに花は終わっているが、葉や茎も見えない。植生が変化したようだ。

 帰りに2輪だけ、それらしい草を見つける。背丈5−6cmの小さなもの。それでも、しおれた花が似ているので、強引にこれが黒百合と決めつける。

ヒナウスユキソウ

小屋前の広場より山頂神社本宮
  〔メモ〕

★一関IC−月山IC 約190km
★月山志津温泉−羽黒山 約67km

★月山リフト代 往復1000円 片道560円
★環境美化協力金 最低200円
★トイレ維持管理協力金 100円位
★山頂神社ご祈祷料 最低500円

★羽黒山・湯殿山通行料 往復400円


山頂広場にて
 頂上脇奥には、鳥海山が霞んで見える。山頂に急ぐと、本宮裏は進入禁止。

 至る所に張り巡られたロープ、マナーが悪くなったのか、何かが違う。白装束の修験者さんも少ない様子。以前の風景を、戻して欲しい思いがする。

アオノツガザクラ

姥ヶ岳を目差す
 下山は、姥ヶ岳経由。整備された石畳と木道、快適な道が続く。環境美化の寄付金の効果だろう・・・。

 花々を満喫し、素晴らしい光景に満足しながら一同、大満足の月山でした。

コース時刻:リフト上部8:35−10:18山頂11:01−12:35姥ヶ岳12:44−13:04リフト上部(昼食時間・休憩時間込み)

リフト駅上部の雪渓で、スキーを楽しんでいる。

H22.6.26

       早池峰山    登山者:3人 報告:浅沼

 この時期夏の遠征の肩慣らし足慣らし登山をしてきた。今年は春山も須川の登山出来ず、初の山行となる。起床すると東の空は、朝焼け梅雨の晴れ間を思わせる。

 今回の参加は登山が始めての菅原さんも一緒だが走っては50Kレースの参加者なのでその点は心配無用。僕の車の運転の方が心配。5時30分市役所裏駐車場を出発。1000円高速道の恩恵を受け花巻より大迫に入り、岳到着7時駐車場は半分以上埋まっている。7時30分のバスには間に合わず8時のバスとする。これも1台はたちまち満員。2台運行。7時55分小田超え到着、登山者名簿に記帳8時登山口出発。

 足元にはマイズルソウが今頃花をつけている。またムラサキヤシオも花の終わりを告げるように咲いていた。花の写真を撮り初参の菅原さんに合わせてゆっくりゆっくり進むのだが何パーテーも追い越してしまう。何せ小休止を要せず。5合目付近で従兄の自然保護監察員浅沼氏と会う「今日で早池峰登山2977回目5月の誕生日に3000回登山をと思ったが果たせなかったが今年中には達成したい」とのことでした。

 後ろを振り向けば薬師岳がくっきりまた鳥海山もうっすら確認出来360度の展望。天気は快晴稜線を吹く風は何ともいわれない。(それに美人のハイカーと一緒であれば直のこと)


山頂にて
 御田植場にはショウジョウバカマ、イワカガミ、チングルマなどなど、頂上直下にはまだ残雪も残っていました。頂上着10時20分予定通り。30人程がごった返していた。朝食が早かったので早速腰をおろし春雨スープにコンビニおにぎり2個にインスタントコーヒーに、フルーツの差し入れによる楽しい昼食。初参加の菅原さん「山のてっぺんで、カップラーメンにコーヒーが飲めるなんて最高」と感嘆。来て良かったとのこと。案内冥利に尽きた1日でした。帰りは正面コースを下山13時50分河原の坊到着。

一関5:30−7:00岳−8:00小田超−9:255合目−10:20頂上−12:10仏石−13:50河原の坊−15:00岳−15:30東和温泉16:20−17:30一関

H22.6.27

      須川岳  国道342号再開通記念登山    登山者:森、吉家、阿部


出発  温泉脇にて
 5月30日の午後、国道342号が真湯から須川温泉までの区間、約2年ぶりに再開通された。6月27日、それを記念する「国道342号再開通記念登山」が開催された。主催する市から声がかかり、当会からは3名が参加することになった。


お花畑
 27日、前日から須川温泉入りしていた県内外から募集した一般客と関係者約80名が温泉前広場に集合。8:15より出発式が行われ、市長の力強い挨拶と吉家氏の登山注意事項等を聞き、8:30昭和湖経由で栗駒山山頂に向けて出発した。

 朝方の雨はあがったものの終始ガスに覆われ、怪しい空模様の中元気に進む。参加者の中には80代に近い方もおられ、急ぐことなく景色や花々を鑑賞しながらの行程。お花畑に付く頃には先頭グループは見えなくなっていたが、ワタスゲやタテヤマリンドウ、トキソウなども顔を出し、お花を堪能しながら各自マイペースで進む。


ゼッタ沢上部徒渉点

ウラジロヨウラク
 お花畑を過ぎると、いよいよ新緑の鮮やかな灌木帯の登り道となる。灌木のトンネルの中は風通しも悪く、湿度100%を思わせるようにかなり蒸し暑く直ぐに汗ばんでくる。ツマトリソウやショウジョウバカマにイワカガミのピンクに目を奪われながら黙々と進む。息が上がり出す頃、自然観察路分岐に付く。山頂方面は相変わらずガスに覆われているが、沢を挟んだ対岸の湿原にワタスゲの白い穂が群がり夏山を感じさせてくれる。

 立ち止まる程度の小休止の後、早々に列を追う。道が階段状となるとペースは乱れるが、直ぐに隊列もゴムの様に伸びて後を追うのも結構大変だ。ゼッタ沢を渡ると、見通しも少し良くなり昭和湖が近い。さすがに大人数、この辺りからペースを落とす人も多くなるが、火山性ガスが良くないので早めに通過しよう・・と促しながら後を追う。程なく傾斜も緩くなりイワカガミの群落を見ながら昭和湖に着く。


ヒナザクラ
 先頭集団はもう居ない。後から来る人を待って、10分程の休憩。ここからの登りは少々きつくなるが、励ましながら一気に進む。時折現れるウラジロヨウラクのピンクが目を癒す。野営場管理人の阿部さん言いわれ、ヨウラクのガクを見ると長いもの、中位のもの、殆ど無いものと三種類あることが分かる。花も色や形が少し違い、不思議な思いで改めてヨウラクを見つめる。


山頂
 やがて傾斜はやや緩くなり、残雪が現れる。少し進むと市長が、報道の方と談笑中。・・マイヅルソウ、もう少しで白くツブツブの小さな花が付き・・秋には実が・・等と説明している。市長は高山植物についても詳しい様子。頼もしい市長に感心しながら、先を追う。ミネザクラやムラサキヤシオツツジを見ながら更に進む。遠く天狗岩が見え出す頃、雪が溶けていくらもしないだろう・・ヒナザクラも現れた。やがて最後の灌木帯、程なく尾根にある分岐に着く。

 雨にはならないが、風も弱く相変わらず見通しは効かない。小休止後、後800mの看板に励まされながら先を急ぐ。尾根筋には、コメバツガザクラやオノエラン等々、風当たりが激しいと思われるが咲き終わったものも多い。気が付くと後ろに数人、前には登る人影は無く、歩きやすくなった尾根を黙々と進む。10時半少し過ぎ、大勢でごったがえす山頂に到着する。


チョットいい風景

リンドウの種
二枚の花びらのような所で
雨を受け種をはじき飛ばす
 高湿度のため体は濡れているが、暑からず寒からずの山頂で早めの昼食を取る。程なく全員がそろい、市長の先導で震災犠牲者や行方不明者に黙祷後、万歳三唱で無事の登山と国道342号の再開通を祝った。しばし山頂を堪能・・11時半、下山開始。再び、しんがりを追うようにゆっくり下る。登りでは見落とした花々もあり、カメラに収めたり説明したりの下山となった。13時半少し前、全員の下山を報告して解散、温泉で疲れを癒した。

コース時刻:須川温泉8:30−10:40山頂11:30−13:20須川温泉

H22.6.12

        安家森 (標高:1239.07m、岩手県下閉伊郡岩泉町安家)  登山者:沖

コースタイム:大東町摺沢5:15==(約180Km)==8:25安家森登山口(袖山高原)8:40-8:53安家平-9:17平庭岳分岐-9:35遠別岳(1235m)9:45-10:00平庭岳分岐-10:28安家平10:30-10:48安家森(1239.07m:軽食)11:10-11:35安家森登山口11:50==(平庭山荘・白樺の湯@400円)==17:00大東町摺沢


安家森(右)と遠別岳(左)
 岩手日報社発行の「新・岩手の20名山」に安家森が選ばれているが、そこには『風のBGMと季節の彩を楽しめる。その心安らぐ景色は、太平洋に注ぐ安家川の源流地帯に広がっている。ブナの原生林をはじめ、ダケカンバやシラカバの林が迎えてくれる「かぬか」と呼ばれる野芝のスポットも、この山ならではの優しげなたたずまいを、より印象深いものにする。・・・』と書かれていて、袖山放牧場が南に広がる開放的な景色が大きく展開するところだ。


登山道入口
 岩手県は広い。滝沢ICを降りてからまだ2時間近く走らなければ目的地に到着しない。片道180Kmの距離は東北道でたとえると川口JCTから白河中央ICの先までの距離である。こんなに長い距離を走ってもまだ岩手県北部に差し掛かったところだと思うと、岩手県は途方もなく大きい。その大きな岩手県において、牧歌的な雰囲気を漂わせているのが北上高地で、袖山高原は如何にも岩手県らしい場所という風情を色濃く感じさせてくれる。安家森のある袖山高原はそんなところだ。

 登山としての魅力よりも高原を逍遥すると言うのが特徴的で、丁度深田百名山の美ヶ原や霧ケ峰が選定されたのと似た雰囲気を持つ。登山口には大きな駐車場とトイレが建てられており、その標高はすでに1159mである。道路の北側に安家森、遠別岳への指導標があり、出端で迷うことはない。広い登山道を少し下り気味に北北西に進むが、足元にはアヅマギク、スミレ、ニリンソウ、ズダヤクシュ、キジムシロが咲いている。ニリンソウに紛れてサンカヨウも咲いていた。


サンカヨウ
 歩き出して10分ほどで有刺鉄線の柵が出てきて、細いU字の防護柵を通り抜けると広々した「かぬか」が目の前に広がり、その奥に安家森(右)、遠別岳(左)が端正に座っている。踏み跡は二手に分かれていて左に進路をとると、100mほどで安家平に到着する。

 そこに一人、木陰で休んでいたのでてっきり山菜採りの人かと思ったが、聞くと放牧した牛を監視しているのだとのこと、示された方向に牛が20頭はいたろうか。遠別岳に向かうため安家平で再び柵を通り抜けるが、大きなダケカンバが快い日陰を作っていた。

 遠別岳、平庭岳の表示が掛かる湿っぽい登山道をほぼ水平に進んでいくと、小さいせせらぎにクリンソウが一株咲いている。その先のせせらぎにも一株、またつぎのせせらぎにも数株と、気づいただけで4箇所の沢沿いにクリンソウが咲いているのを見つけた。水気の多い森には大きなカツラがある。ガイドブックにはブナ、ダケカンバ、イチイなどの林と書かれているが、カエデも多く見られ紅葉時も綺麗に変身するだろうと勝手に想像する。また幾つもあるせせらぎが安家川源流の水源に相当する。


恐竜?
 進路を直角に北東方向に向きを変えるとすぐに平庭岳分岐、そのまま遠別岳の登りにとりかかるように真っ直ぐ進。ここが踏ん張りどころと休まず一気に登ろうとしたため、つまらない見栄のお陰で汗をみっちり搾られた。そんな登りにも面白いオブジェがあり、思わずカメラを構えたが、まるで恐竜が首を上げて辺りを見回しているような雰囲気だった。


遠別岳山頂
 もう少しと我慢しながら耐えていると、傾斜が緩やかになり正面が開けてきた。赤い鳥居が見えたと思ったら、そこが待望の山頂だった。遠別岳の山頂には三角点はない。山頂にある祠にいつもの呪文を唱え、落ち着いたところで鐘を鳴らしてみる。カッコウが啼く静かな山に甲高い鐘の音が意外に大きく鳴り響いた。山頂正面は南西方向に切り開かれていて、多分視界の先には岩手山が見えるのだろう。残念ながら今日は霞が強く遠くは見えないので、山岳展望は期待外れだった。でも袖山高原に建設された風力発電施設や、小さな雪渓が稜線下に二塊残されているのが確認できた。多分これら雪渓は「かぬか」を形作っているのかもしれない。

 山頂で汗ばんだ体を冷やし、安家平へ引き返す。途中の山中でガサゴソと異様な音が聞こえる。立ち止まって耳を澄ますと、やはり間違いなく何かが居る気配だ。一瞬凍りついてしまったが、冷静に考えてタケノコ採りだろうと思い至ると少し気楽になった。そうしているうちに不意に登山道に出てきたのは、案の定タケノコ採りの人だった。冗談抜きで山菜採りの人はラジオで存在を示してほしいものだ。ホント心臓が破裂しそうだった。

 そんなにタケノコが採れるものかと登山道から藪を注意してみると、太くて赤みの残った食べ頃のタケノコが一箇所で簡単に10本ほどゲットできた。今夜の肴に丁度良い収穫量になったので、ザックにしまって安家平に戻る。安家平には誰も居なかったが、放牧された牛が安家森に向かう自分をしっかり見つめていた。牛との距離が近づくと、襲ってこないかと気を揉んで目を合わすことに躊躇する。緊張の瞬間を過ぎて後方に離れて牛が休んでいるのを確認すると、もう安心と胸を撫で下ろして安家森へ向かう。


安家森山頂にて
 岩屑が積み重なったところが登山ルートで、非常に歩きにくいが振り返ると「かぬか」が大きく広がって開放的な景色を見せてくれる。安家平から20分弱で待望の安家森山頂に到着。一等三角点(点名:遠別岳、標高:1239.07m)が設置され、その手前にケルンと割れた安家森の標識が置かれていた。山頂到着の儀式として三角点に軽くタッチし、いつものように沢山の事柄をここでも呪文の如くつぶやいた。山頂到着の記録に、割れた標識を手にとってセルフで記念撮影する。

 安家森山頂はさすがに一等三角点だけあって展望が素晴らしい。360度の展望が得られるが、残念ながら遠目が利かないので近場の山だけ確認する。眼下の芝生の「かぬか」の先に登山口が見え、その左に霞んで望めるのは遠島山か。それ以外で気になりそうな山は見出せなかったが、北上高地の凹凸の少ないたおやかな山容を十分楽しませてもらった。


平庭高原のレンゲツツジ
 安家森山頂で一人のんびりとコーヒーを飲みながら展望を満喫していると、ポカポカ陽気で睡魔に襲われる。今が一番紫外線の強い時期でもあり、木陰のない山頂を避けて早々に下山。楽しい山歩きは簡単に終わって、あっという間に駐車場に到着。

 帰路に平庭山荘で入浴することにし、昼食は登山口駐車場の少し手前にあるレストハウス袖山高原にて名物のカルビ定食を食べる。安価で美味しかったが、私には少し量が多すぎた。また平庭高原ではツツジ祭りが催されていて、入浴代も100円引きで利用できたほか、シラカバ林を走り抜けた先にある白樺荘周辺で見頃のレンゲツツジ、ベニバナイチヤクソウに出会うことができた。色とりどりに花が咲く白樺林を散策してから帰路に就いた。

H22.6.4

         岩手山 (標高:2038.20m、岩手県岩手郡滝沢村)  登山者:沖


滝沢登山口(馬返し)
コースタイム:大東町摺沢5:00==(約120Km)==7:00滝沢登山口(馬返し)7:15---8:00一合目8:05---8:25新旧登山道分岐(2.5合目)---9:00四合目---9:20五合目9:25---10:08七合目10:20---10:27八合目避難小屋---10:40不動平10:45---11:15岩手山山頂(2038.20m)11:25---11:40不動平---11:50八号目避難小屋12:00---12:45五合目---13:02四合目---13:25新旧登山道分岐(2.5合目)---14:15滝沢登山口14:25==(相の沢温泉・お山の湯@550円)==17:30大東町摺沢

 東北の山にはシラネアオイは珍しい花ではないが、地元の本家にあたる日光白根山では壊滅状態になっている。そのためかシラネアオイに出会うと何となく心が弾み、直ぐにカメラを出して写真を撮りたくなる。そんなシラネアオイへの思い入れがあり、岩手山のシラネアオイもそろそろ見頃を迎える頃だろうと思って、一番手軽に登れる馬返しルートから登ることにした。平日だというのに駐車場には5台も駐車されていて、驚かされる。

 駐車場近くの小さなトイレで用を済まして登りについたが、その上の鬼又清水の横に「さわやかトイレ」があり、ここを利用するのが賢明だったようだ。自分にとってこの馬返しルートは二度目だが、岩手山はどのルートを採っても楽して登らしてはくれない。この馬返しルートも一般的とは言え標高差1400m強を登らねばならず、相当の覚悟が必要になってくる。今回もシラネアオイが背中を押し、天気予報も期待できそうだったことなどが大きな力となった。


七合目より本山を望む
 ミズナラ、ブナの森に踏み出すと、足元にはマイヅルソウが登山道脇に沢山の花を咲かせている。のんびりしていられないのは、この時期に多い羽虫が顔の周辺をブンブン舞っているからだ。ゆっくり登りたいのに、思ったような山登りをさせてくれないのが悔しい。

 登りはずっと旧道を利用すると決めていたので、0.5合目から一合目に至る分岐も旧道を選ぶ。記憶にあるのはガレた斜面にロープによる柵と階段状の登山道だけというお粗末な記憶だが、ここでは咲き終わったシラネアオイをまばらに見かけるだけ。一合目で休憩、その先には期待の花もボツボツ見出せる。そんな刺激の薄い中でムラサキヤシオが鮮やかな色彩を見せ、辛い登りに女神のような存在だ。登るに連れてムシカリの白い花、ミネザクラの褐色の葉と白い花なども彩を添え、苦しい登りを癒してくれる。


チングルマとイワカガミ
 2.5合目の分岐を過ぎると俄かにシラネアオイが増えてきて、林床を彩ってくれる。しかも群生して咲いているところが多くて、モニター画面で構図を確認したり息を止めてシャッターを押したりと、カメラの出番が増えてなかなか上に進めない。心はルンルン状態だが中腰でカメラを構え、息を止めて風の収まるのを待つため、段々と呼吸が苦しくなってきた。


不動平
 そろそろ休もうと休憩場所を探しながら登って行くと、今度はチングルマが咲いている場所に到着。またしても休む暇なくカメラを出して、アングルを変えながら何度も同じような写真ばかりを撮る。全く休む暇がない。更にその上にはもっと綺麗に咲いた群落が出てくるから、余計に休む余裕も無い。

 五合目を過ぎるとザレた急斜面になり、三歩登っては二歩下がるような繰り返しで益々苦しい登りになってくる。足元を注意しながらゆっくり確実に登ることを心がけ、暫く花を忘れて無心に登っていく。標高が増して花も小さくなり、留めに急斜面の雪渓を直登していく。潅木の中に夏道を見つけ、それを拾って暫くするとやっと七合目に到着。

 ここまで登るともう不動平まで緩やかなハイキングになるので、ここで一本立ててゆっくり休んで小腹を満たす。八合目避難小屋はまだオープン前のため人影も無く、水場の脇の登山道に入るとまだ雪が結構残っている。不動平近くまで来たところでガスが掛かり急にパラパラと水滴も落ちてきたが、大事に至らずそのまま山頂部に取り掛かっていると雨は収まってきた。

 お鉢は少しピッチを上げて、時計回りに山頂部に向かう。眼下にガスの切れ間から御苗代湖が残雪を多く纏って望むことが出来た。でも八幡平や裏岩手の縦走コースはガスに閉ざされて、山肌に何本もの白い筋が確認されたに過ぎない。


岩手山 山頂にて
 やっと山頂に到着。一等三角点(点名:岩手山、標高:2038.20m)に軽くタッチし、隣の祠にいつものように沢山の願い事をお祈りし、無事に山頂に着いたことへの感謝とする。しかしじっとしているとガスと風で寒く長居は無用の状態だったので、誰も居ない山頂でセルフモードで写真を撮って早々に下山する。

 下りは早い。ザックザックと砂走りを快調に降り、すぐに不動平の分岐に到着。そのまま八合目避難小屋を目指す。避難小屋のテラスに座って風を避けるようにして暖かいコーヒーを飲み、呼吸を整えながら身体を休める。

 その後、七合目から再度旧道を経て見残したシラネアオイやチングルマを愛でながら、慎重に急坂を下っていく。途中から再び雨模様となって遂に合羽を羽織る羽目になったが、それも長くは続かず途中から日干しをするような状況に急変。今回の岩手山は色んな表情を見せてくれる山行になった。

H22.5.30

       安達太良山 (標高:1699.61m、福島県二本松市大字永田)  登山者:沖

コースタイム:吾妻小舎8:10==(約30Km)==8:55あだたら高原スキー場(奥岳)駐車場9:15〜〜(ゴンドラ@900円)〜〜9:23薬師岳山頂駅9:25---10:30安達太良山(1699.61m)10:35---11:00峰ノ辻---11:20くろがね小屋(昼食)11:40---12:45奥岳駐車場13:00==(約230Km)==大東町摺沢


あだたら高原スキー場
 安達太良山は深田日本百名山に名を連ねていて、交通の便が良いこと、ゴンドラを利用すれば山頂まで一時間ちょっとで登れるため、中高年登山者にうってつけの人気の山と言える。この日も気温が低くガスで視界が良くないにも関わらず、広大なあだたら高原スキー場の駐車場には沢山の車が留まっている。隣の吾妻山から降りて来て驚いたのは、なによりもこの賑わいだ。


ゴンドラ山頂駅付近
 ゴンドラを片道だけ利用して所要8分のキャビンに揺られていると、こんな楽な山登りをさせてもらって良いのかなと自問してしまう。薬師岳山頂駅でゴンドラを下り、整備された木道を歩き出すと早速数珠繋ぎ状態となる。出端から渋滞登山では先が思いやられる

 暫くすると流れが良くなって来て、休憩ポイントを過ぎた県民の森登山口からの合流地点辺りからさらにスムーズに歩けるようになった。ミネザクラにはまだ早く所々にショウジョウバカマが顔を出す程度で、メインルートの登山道沿いはいたって花数が少ない。


山頂にて
 山頂部の岩場の下に大勢の登山者が休んでいたが、残りは少しだと念じて乳首まで一気に登りきった。山頂では視界は全く得られず、いつも大勢たむろしている岩場の上は人影もまばらだ。山頂を示す二等三角点(点名:大関平、標高:1699.61m)に軽くタッチし、祠でいつものように沢山の願い事をする。山頂で記念の写真を撮って、長居は無用と早々に下山する。風はないがとにかく空気も冷え冷えしていて、早く降りろと言われているような山頂の雰囲気だった。


ミネズオウ
 乳首の岩場を降りて牛の背に向かう。赤い山肌の稜線部登山道を目玉模様の道しるべを頼りに、矢筈の森から峰ノ辻に向けて降りることだけ意識して、鉄山方向へ向かう。ガスって居ると安達太良山の稜線は油断できない。牛の背を歩く登山者は随分少なかったが、くろがね小屋に向かって降り出すと、登山グループに追いついたのかやっと賑やかになってきた。

 峰ノ辻付近まで下るとミネズオウが小さな花を沢山咲かせている。峰ノ辻の交差点で勢至平コースではなく一般的なくろがね小屋を目指して進路を左にとったが、この先暫くはショウジョウバカマが多く見られた。ミネズオウの花はひととき途切れていたが、小屋付近まで近づくとまた一面に花を咲かせていた。


ショウジョウバカマ

くろがね小屋
 くろがね小屋の小屋前で休憩して昼食をとる。やっぱりここは人通りが多く、登る人、下る人が途切れることなく小屋の前で入れ替わりたむろしている。吾妻小舎で入れてもらったお湯でカップメンとお握りの昼食を済ますが、ガスは晴れそうに無く、休憩も程々にして早めに降りることにする。

 奥岳への下山は結構長いので、広い馬車道をゆっくり下っていく。道端に咲くショウジョウバカマ、ツツジ、オオカメノキなどに励まされながらゴールを目指す。

H22.5.30

      焼石岳 (つぶ沼コース)   登山者:森、阿部


ブナの新緑に囲まれて
 29日に予定していたが、天候の関係で30日の山行となった。その為に吉家しの予定と合わず、参加者は森氏と私の2名となった。悪いねぇぇ・・と思いつつ、朝霧の中、6時少し前に森氏宅を出発。一路、胆沢のツブ沼を目差す。

 前沢の農免道入口のコンビニで飲み物と少々の行動食を調達、1時間10分ほどでツブ沼に着く。登山靴と長靴のどちらにしようか迷って、残雪で道が腐っているだろうと長靴を履く。森氏は登山靴にロングスパッツ。本当は、靴底のしっかりした登山靴の方が疲れないはず。しかし、我が靴はいまだに足になじんでおらず、諦めての長靴歩きでもあった。


金山沢
 7時12分、久々の焼石・残雪季に花々や食べられそうな山菜を期待しながら出発する。直ぐに新緑のブナ林、木の間からは青空もチラリチラリと見えている。最高の青空になるだろうと期待も膨らむが、結構きつい道が続き息も上がりだし汗ばんでくる。30分ほどすると何とかペースを取り戻し、焦らずジックリと歩けるようになる。

 雪椿の群落を過ぎる頃、ブナ林に残雪が見え出して終盤を迎えたミズバショウも現れる。上部のミズバショウは咲いているだろうか・・と案じながら黙々と進む。やがて先に行った3人パーテーと出会う。どうやら、水場でのどを潤している様子。二言三言、言葉を交わし先に行かさせて貰う。ツブ沼から約1時間、何とか金山沢に到着。小休止を取る。


石沼と焼石の連山
 新緑は気持ちを高揚させてなかなかのものであるが、残雪の混じる道はやはり腐っていて沢状だったり、ぬた場状で長靴の効果は絶大。道は更に腐れ場が多くなっていく。金山沢を過ぎると、足下にはカタバミ、ヤマツツジやムシカリの花も目立ち始める。やがて残雪も広く広がるようになり進路に不安が出るが、要所要所に赤いリボンの目印があり不安を消す。金山沢から50分ほどで石沼上部に出る。


白いシラネアオイ
 満々と緑色の水をたたえた石沼が、新緑の中で誇らしそう・・遠く残雪を抱いた横岳や天竺山に経塚山等の峰峰が共演して素晴らしい景色となっている。2年前の震災を受けた道を少し移動して、更に絶景ポイントを見つけて小休止を取る。春ゼミの声はまだ聞こえないが、遠くカッコウやホトトギスの声が時折聞こえていた。


銀名水近くのミズバショウの群落
 重くなった腰を上げ、しばしの登りに取り付く。コシアブラの新芽やタムシバをやり過ごして進むと、程なく下り道となり、シラネアオイの小さな群落に出会う。カメラに収め、緩くなった長い斜面を黙々と進む。残雪も多くなり、ほぼ一直線に歩ける。夏道からは大きく離れているが、ミズバショウの群落を見つけてカメラを構える。更に進むと沼のような水たまりが行く手を阻む。中沼との分岐で白いシラネアオイを観察、ツバメオモトも見つける。分岐を過ぎるころ、新緑は淡い緑色となり、やがて緑が見えなくなる。程なく銀名水へ到着して小休止を取る。


銀名水上部の大雪田にて
 名水で喉を潤し周りの景色を楽しんでいると、小屋から4名ほどの登山者が大雪田を登っていく。誘われるように腰を上げて後を追う。しばらくして追いつき話を聞けば、6日に山開きの行事があるという。地元の山岳会の皆さんで、雪面に目印を付ける作業に励んでいたのだった。森氏も赤い布きれを取り出し、手伝うように少々の目印を付ける。大雪田を抜けると傾斜も緩み、石だらけの道に変わる。靴底の薄い長靴は、凹凸をモロに足裏に伝える。疲労も加わり足がかなり痛い。更に、小さな雪田を二つ程越えると木道が現れ姥石平となる。独立したような焼石岳本山がドッシリと構え、山頂部に2名ほどの人影が見えている。


ヒメイチゲ
 山頂まで行く自信が無くなるほどバテていたが、後30分程我慢して進むことにして小休止を切り上げる。周りにはヒメイチゲが咲き出しているが、ハクサンイチゲはまだ新芽が吹き出したばかり。キンバイも黄色い花びらの一部が見えるものもあるが、まだ時期早々の様子。泉水沼脇の雪田を渡るともう雪はない。疼く足の裏と格闘しながら、きつい傾斜に取り付く。


姥石平にて
 ガンコウランは咲いたか・・等と花を探し、コメバツガザクラの花を見つけては感動しながら、何とか山頂にたどり着く。足下ばかりを見ていたが、少々多くなった雲と共に鳥海山や須川岳も良く見えていて感動。北方はガスっているが岩手山の斜面も確認できる。下界は陽が射して天気も上々の様子。少し冷たい風はあるが、山頂の片隅で昼食を取りながら二人で大展望を楽しむ。


山頂の森氏
 先に登っていた2名は既に下り、後からの2名も下っていく。重い腰を上げ、麓まで降りられるか案じながら下山開始。下りとは言え、少し早いピッチに戸惑いながら坦々と進む。チョイと摘んだギョウジャさんを齧り勢いを付ける。一気に銀名水まで下り、ミズバショウの群落を観察。名水で小休止していると先ほどの2名と再開。抜きつ抜かれつ、坦々と下る。

 金山沢に着く頃には、足が棒のようだ。若々しい新緑のブナ林をに再び感動している余裕もなくなり、意気揚々と何とかツブ沼登山口にたどり着く。昨年秋の山行より少し急ぎすぎたようだが、残雪と新緑の焼石岳を心ゆくまで楽しんだ。ちなみに、根曲がりはまだ早い様で、季節は平年より全体的に2週間程遅れている様子だ。残雪が無くなるまで、厚い下敷きを入れた長靴が良いと思われる。

コース時刻:ツブ沼駐車場7:12−8:07金山沢8:12−9:00石沼9:10−9:45中沼分岐9:55−10:18銀名水10:30−11:28姥石平11:35−12:04山頂12:31−13:43銀名水13:55−14:44石沼14:55−15:26金山沢15:32−16:15つぶ沼駐車場   


H22.5.22

        大土ヶ森 (標高:579.71m、宮城県栗原市)   参加者:沖

コースタイム: イワカガミ平11:45==(約35Km) ==12:35大土ヶ森鶯沢駐車場12:45---13:00子生婦(こんぶ)岩13:02---13:04分岐---13:18観察広場13:20---13:55大土ヶ森(579.71m)14:05---14:13大兎(おおど)岩---14:40駐車場14:45==(約60Km)==16:05摺沢


登山口
 山と渓谷社発行の「宮城県の山」に山野草、紅葉、山頂の展望と魅力のそろった里山として大土ヶ森が紹介されている。山名の由来は溶岩が盛り上がってできた山で大土盛とよばれていたが、いつの間にか大土ヶ森になったと書かれている。ちなみに山頂にある二等三角点の点名が「烏兎ヶ森(ウドガモリ)」である。

 栗駒山に登った後、迂回路を経てナビの指示に従い行き先をセットする。登山口までのルートは県道79号線の中山部落から小さな案内板に従って分岐し、約1Km走ると小川に沿って直進するように狭くなった道を西に進む。途中で舗装が途切れ、通過を躊躇するようなトンネルを抜け、左に分岐路を過ぎると登山口まで丁度1Kmとなる。登山口は車が10台程度置けるスペースがあり、案内板があるので見落とすことはない。

 3台駐車している空きスペースに日陰を加味して車を止め、山の支度は登山靴を履く程度で荷物も簡単に入れ替えるだけで完了。杖をもって案内板を見ながら往復約120分のコースタイムから、戻り時間を考えまだ余裕があるなと確認して出発する。


子生婦(こんぶ)岩
 歩き始めて直ぐに中央コースと沢コースの分岐になったため、登りは涼しそうな沢コースを採って進む。小さな沢を何度か右岸、左岸と交わしながら登って行くが、疲れが一気に噴出したようでピッチが上がらない。それでも思ったより早く、子生婦(こんぶ)岩に到着した。面白い造詣にぴったりの名前がつけられていることに感心して、そのような角度からカメラを構える。


チゴユリ
 その直ぐ上で中央コースと合流し、緩傾斜の歩き易い遊歩道のような道を呼吸を整えながら進む。赤松の多い雑木林の林床は、チゴユリが群生している。帰路に写真をとることにして、ここは花に慰めてもらうだけ。少し進むと観察広場の標識、寄り道をして階段を登って行くと東屋とベンチがおかれた広場になっている。正面に大土ヶ森がデンと聳えていて、その山頂部から下に向かって急傾斜の山肌が新緑で何とも言えず美しい。

 一呼吸して再び登りだすと新緑にアクセントを添えるように山つつじが赤い色で丁度見頃と咲いている。そんな景色に慰められながら前進していくと、ほんの少しでまた分岐に到着。今回も中央コースを下山に回していっき坂コースを登る。どっちを選んでも急斜面で、ロープを頼りにしなければ登りきれない。


山頂
 小さい山だけれど延々と続く急坂には参ってしまう。羽虫が汗をかいた額にまとわりつくように目の前を舞い、汗を拭うのも厄介なほどの急斜面とのダブルパンチにすっかり疲れてしまった。やっと急坂を脱し新緑の木陰で呼吸を整えながら東へ進む。淡い緑の下に花季を終えたシラネアオイが登山道脇に幾株が残っていて、それを見過ごしていると、つつじが咲き乱れる開放的な空間がぱっと現れてそこが大土ヶ森の頂だった。

 山頂を示す三本柱を組み合わせた標識が大きく立てられていて、その前に二等三角点(点名:烏兎ヶ森、標高:579.71m)が設置されている。そして北北西が開けていて、その先には栗駒山が優美な姿を見せていた。苦労して登ったご褒美のような景色が待っていてくれた。つつじが山頂一面に咲いていて、山頂からの展望に彩を添えていた。一気に苦労が報われたような感じだ。

 しかし長居はできない。羽虫がまとわりついて離れないからだ。展望広場へ下るのはやめて、早々に山頂を辞して下山に取り掛かる。山頂稜線に咲き終わったシラネアオイをカメラに収めて、中央コースを下る。

栗駒山遠望

 いっき坂と同じように急坂にロープがきつく張られ、そのロープにつかまりながら一気に下る。鼻こすり坂、くま落坂、大兎(おおど)岩などを経て、羽虫が寄り付かない速度で急いで下山する。チゴユリの写真だけは忘れずに撮ったが、レンズの前にも羽虫にまとわりつかれて大変だった。この時期は団扇が必須だと痛感。

 気になる山の標高だが大土ヶ森の標高は一般的には25000図に示された580.3mだったが、2009年9月に公示された地震に伴う改測後の基準点測量の三角点標高は579.71mとなっている。


H22.5.22

          栗駒山(1626.7m) 登山者:沖

コースタイム: 摺沢6:30==(約70Km)==8:00イワカガミ平8:10---9:05東栗駒山(1433.82m)9:15---9:40裏掛コース分岐---10:05栗駒山(1626.68m)10:40---11:35イワカガミ平11:45==(約35Km) ==12:35大土ヶ森登山口


いわかがみ平
 2年前の地震以来すっかり遠ざかっていた栗駒山だが、イワカガミ平方面のほうが須川温泉ルートより1ヶ月早く5月連休に合わせて開通した。栗駒ダムサイドのトンネルを抜けると直ぐに迂回路に入るが、入植者の生活ルートを使いながらイワカガミ平まで通じている。まだイワカガミ平レストハウスは営業しておらず、仮設トイレが数台置かれているだけだが、無事に開通できたことに喜びを感じる。


東栗駒山より栗駒山を望む
 好天気に誘われて早目に駐車場に到着し、スパイク付き長靴を履いて東栗駒コースを採って新湯沢を目指す。しかし冬季に雪に覆われる谷は、残雪が繋がっておらずレストハウスからずっと夏道を辿る。深くえぐられた夏道は雪の無いところは川のように雪解け水が流れ、所々残雪が残っているためつぎはぎ状態だ。

 新湯沢に降りて100mほど上の夏道入口の標識も出ていて、赤テープに導かれながら迷うことなく東栗駒山への尾根に取り付いた。この先に雪は無く夏道をのんびりと登って行くが、振り返ると地震の傷跡が痛々しく山肌を削っている。また山頂付近の露岩の一部は10cm以上もずれており、自然のエネルギーのすごさを感じる。

 東栗駒山の山頂に到着してこれから登る栗駒山を見ると、ルート上は圧倒的に白いほうの割合が多くなかなか立派だ。山頂の一角にザックを下ろし、お握りをほうばり小腹を満たす。山頂で休みながらもキョロキョロしてみると、岩場の割れ目にコメバツガザクラが咲いていたので、それをマクロモードで写してみる。 それと東栗駒山には三等三角点(点名:新湯森、標高:1433.82m)が設置されているはずだが、岩屑の下に隠されているのか三角点は見つけられなかった。


栗駒山 山頂
 東栗駒山を早々に辞して栗駒山に向かう。夏道の露出したところでは、ショウジョウバカマが咲き出していた。山頂に向かって残雪の急斜面を一直線に登りきったが、ちょっと無理をしたため山頂に着いてからも呼吸の乱れがなかなか収まらずきつい登りになった。

 ヘロヘロの状態で山頂に到着し、一等三角点(点名:酢川岳、標高:1626.68m)に軽くタッチし、山頂の祠にいつものように呪文を唱え山の安全などを祈願する。山頂での儀式を一通り済ましてから、四周の展望を確認する。苦労して登った甲斐があって、山頂では御褒美が待っていた。鳥海山から月山まで望める展望が得られ、あちこちと動き回って見える山の確認やら記念写真に大忙しだ。秣山の丁度上に鳥海山が白く聳え、その左に高松岳が一塊にまとまっている。その左に前神室山から神室山、小又山、火打山へと峰が続き、その手前に虎毛山が割って入ってくる。
 月山が白く霞んで見え、その左に少し離れて葉山が大きく横たわって見える。その後方に朝日連峰があるはずだが、霞んでいて識別できない。葉山の前衛に見えるのは禿岳か。南の方は霞んでよく見えないが、イワカガミ平がいつのまにか沢山の車で埋まっているようだ。

 北側は焼石連峰が大きく横たわり、その左後方に和賀山塊が白い峰を連ねている。東には室根山が特徴ある姿で直ぐにそれと識別できるが、高さが無いので見映えしない。


焼石岳方面の大展望
 山の展望を飽かず眺めているうちに、少しずつ登山者も増えてきたので、潮時と下山に取り掛かる。下りは中央コースを採っが、コンクリートの登山道にスパイク付きの長靴は相性が悪く、滑らないよう慎重に足場を拾いながら下った。

 栗駒山の標高は一般的には25000図に示された1627.4mだったが、2009年9月に公示された地震に伴う改測後の基準点測量の三角点標高は1626.68mとなっている。東栗駒山の標高も同様に修正されている。


H22.5.16

          袈裟丸山・小丸 (標高:1676m、群馬県みどり市大字小中)   登山者:沖夫妻


旧水場付近より前袈裟丸山(左奥)
コースタイム:西那須野5:15==(約88Km)==7:15折場登山口手前駐車スペース7:27---7:35折場(弓ノ手)登山口7:37---8:13旧水場8:20---8:40展望台---8:43賽の河原---9:45袈裟丸山・小丸(昼食)10:18---11:10賽の河原---11:30旧水場11:35---12:00折場(弓ノ手)登山口---12:07駐車スペース12:10==(約88Km)==14:20西那須野


賽の河原
 5月半ば、天気予報では五月晴れの好天が約束されているような予報、折角の休日を岩手への移動だけで潰すのはもったいないと思い、花の綺麗な山を登りたい、アカヤシオで空気までピンクに感じたいと願って袈裟丸山に登ることにした。ただこの時期は超人気の山であり、早くに出かけないと駐車スペースにも事欠き、路肩駐車を余儀なくされてしまう。そのため朝7時に登山口に到着できるよう、早めの行動を心がけて家内と二人で出かけた。またその日のうちに岩手に戻るため、山で頑張りすぎて移動中に眠くならないよう、袈裟丸山の山頂まで登らず手前の小丸迄で引き返すことで計画した。


袈裟丸連山とアカヤシオ
 ほぼ当初の見込みどおりの行動で自宅を出発したが、寝釈迦コースの分岐を過ぎた辺りで林道を引き返してくる車が増えてきた。聞くとすでに折場登山口は満車ですでに路肩駐車が遠くまで延びているとのこと。とりあえず行ける所まで走ってみたが、登山口まで10分弱というところで空きスペースを見つけて辛うじて車を停める。


アカヤシオ
 身支度を整え折場登山口に向かうと、小型バスや小グループで来た中高年おばさんで大賑わいだ。大勢の登山者と一緒に歩くのは久しぶりで、やはりメジャーな人気スポットだけのことはあるとこの先のアカヤシオに期待が膨らむ。

 ところが登り始めるとどうも様子が違っていて、期待の花がほとんど見えない。例年なら遠目から山肌がピンクに染まって見えるのに、今年は茶色い芽吹き前の山肌ばかりが目に付く。不安を覚えながらゆっくりペースで最初の休憩ポイントである水場を目指す。


小丸山(右)と袈裟丸の峰々
 この水場は北側が笹原の広大な斜面で開放感に溢れ、正面に袈裟丸山がデンと鋸の歯のように前袈裟、中袈裟、後袈裟と連なっている。でも肝心のピンク色がやたら少なく、漏れ聞こえる登山者の話から今年は天候不順や遅霜で花の咲く時期が一定ではなく、蕾のまま枯れて咲けないでいるとのことだ。

 賽の河原の手前にある展望台に登って全体を俯瞰してみると、袈裟丸山に続く稜線上に見えるはずのピンクがない。この現実に愕然としながらとにかく小丸まで計画通り歩くことにするが、どうも気力が喪失して元気が出ない。でも今日は空気が冷たくて赤城山もクッキリ見える。小丸からの山の展望を楽しみに元気を出して頑張る事にする。

 賽の河原を過ぎ、カラマツの林を過ぎてもアカヤシオの花はポツリポツリとしか見ることが出来ない。それでも他の山ならば歓声を上げるような花が咲いているのだが、袈裟丸山でこんな状態では誰もが納得しない。

 小丸までピンクに染まった空気を吸いながらの山歩きの夢は駄目だったけれど、期待にたがわぬ展望が待っていてくれた。小さな岩場の展望台に登って不安定な足場に立って袈裟丸山の峰々を左から右奥へと目をやる。幾つかのピークの先に皇海山、鋸山そして庚申山と続く山並みが良く見える。その奥に錫ヶ岳、日光白根山が山肌に残雪残して一際立派に望める。太郎山が微かに山頂部だけを覗かせ、その右に男体山が大きい。重なるように手前に社山が見え、半月山が個性を強調している。前日光の山並みが一段低くなって半月山から連なり、その最高峰に夕日ヶ岳がその存在感を示す。さらに右に横根山が重量感たっぷりにデンと居座って望める。


小さな岩場の展望台より 日光連山の大展望
 展望に満足して軽く昼食を済ませて、早めの下山に取り掛かる。アカヤシオの見映えのするところを選び、背後に袈裟丸の山並みを入れてカメラを構えてみるが、どうにも絵にならない。未練を残しつつ往路を戻り、帰路についた。


H22.5.8 御駒山は「山行日記・宮城の低山」へ移動しました。

H22.5.2

       須川岳 パトロール  参加者:森、吉家、阿部


開業した須川温泉
 先週末の予定が都合で延期となったが、2日に急遽実行の運びとなった。快晴の空の下、多めの残雪を感じながら8時少し前に須川温泉に到着する。身支度後、吉家氏が温泉に挨拶を済ませ出発する。

 温泉は4月28日より営業開始、秋田側から上がったと思われるお客さんで結構繁盛の様子。源泉を過ぎると直ぐに雪渓へとはいる。雪解けは2週間ほど遅れ居てる様子に、数日前に新雪も降り積もった様子。気温は上がっているようだが、新雪分の20cm程が軟らかく足を取られ歩きづらい。それでも夏に逆らって、やや直線的に歩けるのが良い。なるべくブッシュの出ているところを避け、残雪を踏み込まないよう静かに進む。


お花畑手前から須川岳
 程なくお花畑で、真っ白な大平原となる。前方奥にはドッシリと須川岳が聳え、振り返ると焼石の嶺嶺の大パノラマ。「今日は、日焼けするぞ・・」と、言い合いながら快適に足を運ぶ。ザック脇には、赤い布きれを付けた竹が数十本くくりつけてある。この目印の竹を迷いやすい所に付けて歩くと言う目的もあるが、久しぶりの快晴の残雪に気持ちは踊り、軽やかに高度を稼ぐ。

 夏道から50mから100m程離れるが、残雪上をほぼ一直線に進む。登山者は遙か後ろに2名ほど、連休なのにかなり少ないようだ。やがて亜硫酸ガスの臭いが漂い、一部の雪が溶けて土がむき出しとなっている所を過ぎると昭和湖に着く。湖面は残雪に覆われて全く見えない。まだ1.5m程の残雪のようだ。一服立てていると、中年のご夫婦らしき2名がやってきたので腰を上げる。


バックはお花畑と焼石方面
 昭和湖からは傾斜もややきつくなり、腐りかけた新雪が足下を狂わす。厳冬期のラッセルのように結構きつい。1番交代・・2番交代・・等と言いながら交代で足跡を付ける。15分ほどで傾斜がゆるみ、息を整えて目印を数本立てながら進む。山頂に進む尾根の方を見上げると、一直線に進むのに丁度良さそうな残雪が見え進路を変える。少々傾斜がきつそうだが、何時かも歩いたことが有るので少々のアルバイトは気にかけないで進むことにする。

 高度が上がってくると風の通り道。吹き溜まりに入ると、長靴が半分以上入り足を取られる。なるべく出っ張った所を選ぶと、殆ど足が沈まず安定して高度が稼げる。何度か立ち止まり、景色を堪能。西方には、真っ白な鳥海山、秣岳左奥に高松岳、虎毛山や禿岳等が雄大に広がっている。尾根筋近くなると残雪が凍ったままで足取りも軽くなるが、風も強くなり凍傷を起こすように左側の顔が痛い。宮城側にセッピが無いか注意しながら山頂へと急ぐ。


須川岳(栗駒山)山頂
 山頂は相変わらずの強風、写真を2〜3枚撮って風下に降りる。いわかがみ平駐車場は満杯の様子。登ってきた人に聞けば、いこいの村ゲートは9時に開けられたという。スキーを履いたり担いだりした人が次々と上がってくる。岩手側の車道は5月30日に開通となるようだが、宮城・秋田はシーズン到来という雰囲気。


源流・東栗駒分岐付近に目印を立てる
 少々休んで、笊森小屋に向かって一気に下山開始。残雪は腐れ加減でクッションとなり、膝に負担がかかりにくい。時折、凍った所があり注意して一気に下る。程なく遭難碑付近の分岐、GPSで確認して目印を立てる。広々とした真っ白い雪原に感動しながら磐井川源流部を目差す。目印を更に数本立てながら進むとやがて源流部、雪面が崖のように落ち込んでいる。さすがに何時もとは様子が違い、残雪が多いようだ。沢を横切るように雪上を渡り笊森小屋へと進路を取る。


笊森山荘
 一時ブッシュ帯を通過、膝まで足を取られながら小屋に続く雪原に出る。1名の登山者が小屋に着いた様子。足跡を追うように小屋に向かう。先客は、梯子を伝って二階から入ったようだ。入口は吹き溜まりとなり、凍って戸が開かない。早速、氷と格闘と窓囲いの板の取り外し作業となった。約20分ほどで作業を終えて、玄関から「こんにちわ」と入場。昼食タイムとなった。


磐井川源流部の雪壁
 気仙沼からの登山者としばし談笑しながら昼食。食事後、外した囲い板をかたずけて出発。再びブッシュ帯で格闘して源流部に着く。水場の上部も、すごい雪壁だ。登れそうな斜面を探すのに苦労しながら何とかクリヤー。ここからは、再び安定した雪面が続き、夏道を大きく外れて直線的に進む。一部の夏道に近いポイントや雪渓上の怪しい場所に目印を立てながら坦々と自然観察路分岐へと進む。途中の三途の川と分岐付近のゼッタ沢の雪は、一週間もしないうちに落ちそう。注意して渡りたい。


イワウチワ
 無事登った道に合流、名残惜しみながら須川温泉に着く。しばらく歩いていないので足腰に効くとと思っていたが、以外に持ちこたえていた。全員、新装オープンした湯船に浸り、清々しい気持ちで帰途につく。途中、イワウチワの群落を鑑賞して全員大満足して、パトロール終了。

コース時刻:須川温泉8:04−8:51昭和湖9:03−10:18山頂10:35−11:10笊森小屋12:33−14:24須川温泉 


H22.4.16 達居森は「山行日記・宮城の低山」へ移動しました。

H22.3.27 宇都宮篠井連峰・本山は「山行日記・栃木の低山」へ移動しました。

H22.1.31

       氷上山(874.7m、陸前高田市・大船渡市) 山行者:吉家、森、阿部


一本杉にて
 某日、某所で「しばらく行ってないから・・」と吉家氏から声がかかった。ん・・寒いとばかり言っていられない、久しぶりに雪のない落ち葉の日溜まりで足慣らしをすっぺ・・と高田の氷上さんに向かうことなった。

 31日早朝、車の屋根にうっすらと粗目雪。どんより曇った空の下、吉家宅出発が7時半となった。県道19号から国道343号の今泉街道をひたすら東へ進む。殆ど白い物は見られなかったが、大原あたりからは雪景色に変わり笹ノ田峠は少々緊張しながら通過する。ん十年ぶりのループ橋に感激しながら下ると再びの春模様に安堵感を覚えるが、向かう氷上山上部は白く冬模様。テンションが上がったり下がったり、竹駒神社から玉乃湯へと急ぐ。


尾根に向かって
 8時45分頃、玉乃湯より更に少し車道を進み次の登山口に車を置く。・・なにが・・落ち葉の日溜まり・・。積雪約10cmの真っ白い山道が待っていた。想定通りではあったが、さすがに寒い。おまけに粗目雪がパラパラと舞い落ちる。ぎっちり着込んで8時55分出発だ。

 杉林の中に続く林道を5分ほど進むと右側に登山道が現れ、車道から離れて小さな沢に向かって少し下る。沢を渡ると本格的な登りが杉林の中に続き息も上がる。やがて雑木林が混じり出すころ、ゆきが氷を隠して滑りやすい傾斜へと変わる。先を行ったと思われる人の足跡をたどりながら、尻餅をつかないよう慎重に高度を稼ぐ。出発から約20分、最後の杉の木である一本杉に着き、上着を一枚脱いで火照った体を乾かす。


小屋前の広場
 10分ほど休み腰を上げる。積雪は20cmほど、相変わらず粗目雪が舞い落ちている。更に足下に気を付けながら、慎重に高度を稼ぐ。背の高い雑木林に陽光が気持ちよく・・と感じたいところだが、ガスも混じり見通しも悪く冷たい風も加わり完全な厳冬期の山模様。やがて傾斜が緩くなり、西尾根コースの核心部となる。ん十年前の風景を思い出しながら、更に深くなった雪上を慎重に踏み進む。

 鹿やウサギの足跡が、至る所で雪上を横切っている。ガスがなければ広田湾等が木の間から見え隠れはずだが、冷たい風と粗目雪が顔をなで、目立ってきたツツジの小枝が耳を叩く。膝を庇いながら平坦部を黙々と進むと少し登り西の祠が建つピークに出る。景色の良い場所ではあるが、少し立ち止まり風景を思い出して我慢をする。ここからすぐに下り道となり、避難小屋の建つ広場に出る。


氷上山 山頂にて
 小屋に寄るのは後にして、山頂に続く緩い傾斜をひたすら進む。約15分進むと山頂との掲示があったが、中の祠でカッカリ。積雪は30cm位、更に10分ほどかけて東の祠が建つ山頂に到着する。周りにあった灌木は切り払われてスッキリ見通しが良いようだ。しかしガスは途切れず、見晴らしは効かない。はい!栗駒山・・早池峰山・・大船渡湾・・広田湾・・と、指さして、刻んである脳裏から景色を引き出す。足跡の主である地元の方と談笑し、記念写真を撮って避難小屋へと引き返す。

 下りは速い、13分ほどで小屋に着く。気仙沼から来たと言う3人組が、ストーブを暖めていた。早いが昼食を取りながら皆さんと談笑・・。吉家さんが、6月には開通するから是非栗駒へと宣伝すると「数年前の栗駒山山開きで、某新聞にインタビューされ写真が載った事がある」と言うグループだった。小屋には何でも揃っているが、地元の方の了解がなければ使えない様子。良識ある利用を心がけたいものだ。


気仙沼の皆さん(避難小屋内)
 12時少し過ぎて小屋を出る。粗目雪は止んだが、ガスは相変わらず濃く気温も少し下がった様子。ツツジの小枝には、小さな霧氷が付いている。膝加減もまあまあで、歩幅の広い皆さんに何とか合わせてピョンピヨンと付いていく。冷たくなった背中も、やや乾いて暖かくなっていく。一気に一本杉まで来てしまい、大休止を取る。

 再び氷の隠れた急傾斜。下り道なだけに、全員更に慎重に足を運ぶ。太い桂の木を過ぎると、程なく車道に出る。靴を履き替えること無く、玉乃湯に直行するが駐車場は満杯状態。少し離れた所に車を止めてのんびりと温泉に浸かり汗を流す。山の魅力に取り付かれたと言う叔父さんや、地元の温泉好きの叔父さんに須川温泉を宣伝しながら暖かい話で談笑・・。久しぶりの雪山散策は、なかなかのものでしたねぇぇぇ・・。摺沢のラーメンも、うんめぇがったちゃねぇぇぇ・・。 阿部 記

コース時刻:一ノ関7:25(車)8:45玉乃湯上部登山口8:55−9:15一本杉9:25−10:45山頂10:55−11:08避難小屋12:10−12:47一本杉−13:08登山口 


H22.1.24 金華山は「山行日記・宮城の低山」へ移動しました。

H22.1.17 竪破山・土岳は「山行日記」へ移動しました。

ほか、各たよりはよも山掲示板バックナンバーに移動しました。


東北地方

山 域 状   況
早池峰山 H19.12.8:うすゆき山荘に石油ストーブが設置されました。灯油は各者、持ち込みとなります。大切に利用しましょう。
栗駒山 H22.5.27:国道342号、真湯から須川温泉間は「平成20年6月岩手・宮城内陸地震」の震災を受け通行止めとなっていましたが、5月30日正午より開通となります。
尚、宮城県側・行者の滝付近は、通行止めとなっていますが、市道耕英開拓線を経由していわかがみ平まで通行可能となっています。

H13.11:笊森山荘が新築されました。大変綺麗で、内部は二段棚状で気密性が一段と良くなり、収容可能人数も約1.5倍になりました。トイレは水洗式となりましたが、冬期間は凍結防止のため鍵がかけられ利用できません。大事にに利用しましょう。(情報、吉家氏)
H13.7.3:須川温泉キャンプ場近くに、ビジターセンター開設。
岩手山 H16.1.8 一部のコースで入山規制がありましたが、H16年7月1日より全てのコースの規制が解除されます。
焼石岳 ○中沼コースは、昨年の震災で被害を受けて利用できません。ツブ沼コースは利用できますが、石沼上部付近で道の崩壊が見られ注意が必要です。尚、焼石岳山頂まで約4時間は必要と思われます。往復、最低でも8時間は掛かるものとして計画しましょう。

その他の地方

山 域 状   況
浅間山 H16.9.1噴火のため入山が規制されています。
男体山 H15.10 男体山の標高は1893年に計測された2484mだったが、登山者からの指摘を受けて再計測の結果、2m高い2486mに110年ぶりに変更された。ちなみに、現在の三角点より11m南西方向の剣の立つ岩の上が最高点とのこと。