各地の山に関する情報コーナー

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H22.2.3更新

最新山行情報
小岩井の一本桜


H22.1.31

       氷上山(874.7m、陸前高田市・大船渡市) 山行者:吉家、森、阿部


一本杉にて
 某日、某所で「しばらく行ってないから・・」と吉家氏から声がかかった。ん・・寒いとばかり言っていられない、久しぶりに雪のない落ち葉の日溜まりで足慣らしをすっぺ・・と高田の氷上さんに向かうことなった。

 31日早朝、車の屋根にうっすらと粗目雪。どんより曇った空の下、吉家宅出発が7時半となった。県道19号から国道343号の今泉街道をひたすら東へ進む。殆ど白い物は見られなかったが、大原あたりからは雪景色に変わり笹ノ田峠は少々緊張しながら通過する。ん十年ぶりのループ橋に感激しながら下ると再びの春模様に安堵感を覚えるが、向かう氷上山上部は白く冬模様。テンションが上がったり下がったり、竹駒神社から玉乃湯へと急ぐ。


尾根に向かって
 8時45分頃、玉乃湯より更に少し車道を進み次の登山口に車を置く。・・なにが・・落ち葉の日溜まり・・。積雪約10cmの真っ白い山道が待っていた。想定通りではあったが、さすがに寒い。おまけに粗目雪がパラパラと舞い落ちる。ぎっちり着込んで8時55分出発だ。

 杉林の中に続く林道を5分ほど進むと右側に登山道が現れ、車道から離れて小さな沢に向かって少し下る。沢を渡ると本格的な登りが杉林の中に続き息も上がる。やがて雑木林が混じり出すころ、ゆきが氷を隠して滑りやすい傾斜へと変わる。先を行ったと思われる人の足跡をたどりながら、尻餅をつかないよう慎重に高度を稼ぐ。出発から約20分、最後の杉の木である一本杉に着き、上着を一枚脱いで火照った体を乾かす。


小屋前の広場
 10分ほど休み腰を上げる。積雪は20cmほど、相変わらず粗目雪が舞い落ちている。更に足下に気を付けながら、慎重に高度を稼ぐ。背の高い雑木林に陽光が気持ちよく・・と感じたいところだが、ガスも混じり見通しも悪く冷たい風も加わり完全な厳冬期の山模様。やがて傾斜が緩くなり、西尾根コースの核心部となる。ん十年前の風景を思い出しながら、更に深くなった雪上を慎重に踏み進む。

 鹿やウサギの足跡が、至る所で雪上を横切っている。ガスがなければ広田湾等が木の間から見え隠れはずだが、冷たい風と粗目雪が顔をなで、目立ってきたツツジの小枝が耳を叩く。膝を庇いながら平坦部を黙々と進むと少し登り西の祠が建つピークに出る。景色の良い場所ではあるが、少し立ち止まり風景を思い出して我慢をする。ここからすぐに下り道となり、避難小屋の建つ広場に出る。


氷上山 山頂にて
 小屋に寄るのは後にして、山頂に続く緩い傾斜をひたすら進む。約15分進むと山頂との掲示があったが、中の祠でカッカリ。積雪は30cm位、更に10分ほどかけて東の祠が建つ山頂に到着する。周りにあった灌木は切り払われてスッキリ見通しが良いようだ。しかしガスは途切れず、見晴らしは効かない。はい!栗駒山・・早池峰山・・大船渡湾・・広田湾・・と、指さして、刻んである脳裏から景色を引き出す。足跡の主である地元の方と談笑し、記念写真を撮って避難小屋へと引き返す。

 下りは速い、13分ほどで小屋に着く。気仙沼から来たと言う3人組が、ストーブを暖めていた。早いが昼食を取りながら皆さんと談笑・・。吉家さんが、6月には開通するから是非栗駒へと宣伝すると「数年前の栗駒山山開きで、某新聞にインタビューされ写真が載った事がある」と言うグループだった。小屋には何でも揃っているが、地元の方の了解がなければ使えない様子。良識ある利用を心がけたいものだ。


気仙沼の皆さん(避難小屋内)
 12時少し過ぎて小屋を出る。粗目雪は止んだが、ガスは相変わらず濃く気温も少し下がった様子。ツツジの小枝には、小さな霧氷が付いている。膝加減もまあまあで、歩幅の広い皆さんに何とか合わせてピョンピヨンと付いていく。冷たくなった背中も、やや乾いて暖かくなっていく。一気に一本杉まで来てしまい、大休止を取る。

 再び氷の隠れた急傾斜。下り道なだけに、全員更に慎重に足を運ぶ。太い桂の木を過ぎると、程なく車道に出る。靴を履き替えること無く、玉乃湯に直行するが駐車場は満杯状態。少し離れた所に車を止めてのんびりと温泉に浸かり汗を流す。山の魅力に取り付かれたと言う叔父さんや、地元の温泉好きの叔父さんに須川温泉を宣伝しながら暖かい話で談笑・・。久しぶりの雪山散策は、なかなかのものでしたねぇぇぇ・・。摺沢のラーメンも、うんめぇがったちゃねぇぇぇ・・。 阿部 記

コース時刻:一ノ関7:25(車)8:45玉乃湯上部登山口8:55−9:15一本杉9:25−10:45山頂10:55−11:08避難小屋12:10−12:47一本杉−13:08登山口 


H22.1.24

         金華山(445.2m、宮城県石巻市大字鮎川字金華山) 山行者:沖


船から金華山を望む
 1月24日も早朝から雪が降り、昨日に引き続き連日の雪模様の朝となった。しかし日が射すと一気に溶けてしまうので、昨日のような雪による交通事故を恐れた自粛で山延期の後悔をしないよう山の仕度をして慎重に車を走らせた。大東町から藤沢町を抜けるまで路面に雪が残り慎重な運転を心がけたが、国道346号に入ると雪も消えて快適なドライブとなった。登米ICから高速道に入り石巻河南ICで降りて、石巻バイパスを経てコバルトブルーに輝く三陸の海を見ながら鮎川港まで心地よいドライブを楽しむ。

 鮎川港と金華山を結ぶ定期船は10時から14時まで二社が交互に30分おきに運行していて便利で、所要時間約20分を山登りとはいえ遊覧船を楽しめるおまけもある。鮎川港に到着すると直ぐに次に出向する船の案内があり、乗船する船会社の人から駐車場所に誘導してもらって、乗船券片道分900円を購入して20人乗りのジェット船に乗り込む。乗客の中には登山者が一組みだけいて、結局この年配夫婦と山頂から下船まで同行することになった。

 桟橋を降りて金華山黄金山神社と書かれた石碑、立派な鳥居を潜って、舗装路を緊張の面持ちで少し速めのペースで登っていく。先行する二人のピッチは早くて、離されないように付いて行くのがやっとの状態だ。車道と分かれたところから早速鹿の歓迎を受けて、いかにも金華山と言う印象を受ける。黄金山神社の拝殿で山の無事、旅の安全、健康祈願、家内安全、商売繁盛などをいつものように盛り沢山に祈願して、右脇にある登山道を登っていく。


畏敬の樹木
 沢沿いの道は小さな島にもかかわらずそれなりに水も流れていて、この神社も水を大切に扱っているようだ。登山道脇の針葉樹には大きなカヤの木が多くて感動的だ。また登るに連れて岩だらけの土壌のためか、樹木が率直に大きくなれず異様な形が多い。

 登るに連れて段々と調子が出てきて幹が瘤瘤したブナを過ぎた辺りで、先行していた夫婦に追いついて暫くは話をしながら登っていく。聞くと雪降りしきる秋田市を早朝に出てきたとのことで、雪の無いこの山に驚いていた。金華山の沢コースの登りは風もなく太陽が容赦なく降り注ぎ、陽だまりハイクに最高の状態になってきた。厚着をしていた夫妻が休憩するところで別れて、谷間の景色などカメラに収めながらマイペースで登っていく。


山頂から二の御殿への明るい道
 山中には鹿は居るが、想像していたほど多くはない様で、登山道付近で出会ったのは登りに一度と、下りに一度だけだった。ただ登山道脇には至るところに鹿の糞があって、足場にも気を使うし腰を下ろすにも注意が必要になる。

 ブナの根っこが異様な瘤コブをこしらえて、地中に潜れず表面に特別大きく張り出しているのを見つけた。生存をかけて必死に大地に食らいついているさまに、敬意をもって頑張れよと言いたくなる。

 標高350m辺りだろうか、水神社が二体の地蔵様に守られている地点を通過する。この辺りから谷がぐっと浅くなり、稜線が近くなってきたことを感じさせられる。

 その先少しの登りで稜線の八合目に到着、ここは正面に三陸の海が見え気持ちの良いところだが、風の通り道に当たっているようでブナの枝が歪曲し風が冷たい。一気に汗が引き、鼻水が出てきて困ってしまう。吹きさらしの稜線をペースを落とさず一気に山頂に到着する。所要は丁度桟橋から一時間、標高差約450mを一気に登ったのだから結構きつかった。


山頂にある石のいすとテーブル
 山頂からの展望はコバルトブルーの海と牡鹿半島の白い波打ち際の複雑な海岸線と背の低い山並みが望めるばかりだが、牡鹿半島最高峰の光山が同定できて嬉しかった。この山には登山ルートは無いが、藪を漕いでも30分と掛からないだろうから、そのうちに機会があればついでにでも登ってみようと思う。ただ年末に登った大六天山、硯上山、翁倉山などは同定できなかった。

 一気に登った山頂には海上安全、大漁豊漁の守護神である大海祇神社があり、その左横に二等三角点(点名:金華山、標高:445.22m)が埋設されてあった。ただ山頂にあった標高を記載した標柱には「頂上444.9m」と記載されていて、ちょっと違和感を覚えた。南方向に石のベンチとテーブルがあり、風当たりを避けてその下の南向きの暖かい芝生に鹿の糞に気遣いながら腰を下ろす。


牡鹿半島の山並み
 暫くすると遅れて夫婦がやってきて、帰路のルートを尋ねてきた。自分は二の御殿経由の周遊ルートを歩くことを説明すると、一緒について行くとの返事だ。夫妻が購入していた往復チケットでは13時丁度の船になるため、早々に昼食を済まして陽だまりの中の急傾斜を南に向かう。多少遠回りだが桟橋まで一時間は掛からないだろうと踏んで出発したが、面白い形をした樹木が随所に目を楽しませてくれてカメラの出番が多くなり思ったようには下山が捗らない。おまけに途中の造林小屋を過ぎてからルートミスをして、海岸像の車道に降りるのではなく電線巡視路の踏み跡を辿って山中を等高線に沿うように歩。

 
このルートが樹木の奇形をもっと沢山見ることが出来て楽しかったが、船の出港時間ときわどい勝負になってしまった。自分たちの採ったルートは山麓の樹林帯から黄金山神社の境内に至る道で、境内から舗装路を駆け下りて桟橋に戻った。

 辛うじて出港する船に間に合い船上から遠ざかる島を眺めていると、利尻山を小さくしたような海上から山頂に一つの三角形が出来上がっていくのが分かった。火照った体を海風で冷ましながら遠ざかる島や、スクリューの波しぶきを眺めているうちにあっという間に鮎川港に戻ってきた。

 帰路は「石巻しみん市場」に寄り道をして、一人ぐらしの食材を買い求め、藤沢町館ヶ森の日帰り湯(まさぼうの湯:入浴料500円)で山の汗を流した。

コースタイム:大東町摺沢7:30==(約120Km)==10:18鮎川港10:30〜(900円)〜10:50金華山桟橋10:51---11:02金華山黄金山神社11:08---11:38水神社---11:50金華山山頂(445.22m:軽食)12:05---12:17二の御殿---12:58金華山桟橋13:00〜(900円)〜13:20鮎川港13:45==(約120Km)==17:30大東町摺沢


H22.1.17

          竪破山(たつわれさん・658.25m:茨城県日立市十王町大字黒坂) 山行者:沖

コースタイム:
西那須野7:30==(約90Km)==9:30竪破山黒前登山口駐車場9:40---9:48不動石9:50---10:13太刀割石10:15---10:23黒前神社釈迦堂10:25---10:31竪破山山頂(658.25m)10:37---10:40胎内石10:41---11:13神楽石---11:20分岐---11:25奈々久良の滝11:35---11:40分岐---11:55竪破山黒前登山口駐車場12:00====土岳へ


凍結した袋田の滝

 袋田の滝が最近の冷え込みで結氷したことが報じられていたので、滝見物のついでに周辺の山を登るべく地図を見ながら適当な山を物色した。袋田の滝に一番近い久慈男体山には何度も登っているので対象外とし、地元の人が良く歩く山だと聞かされていた土岳が以外と近くにあるのが分かったので、今回はその土岳を登ることにした。


弁天池

 地図を見ると土岳は竪破山と近く、しかも林道を越えて直ぐの場所にあることを知り、どちらも簡単な山だから二山を一緒に登ろうと計画した。四半世紀前に登ったと言う記憶だけがある竪破山を最初に目指したが、以前は何処に駐車したのかさえも記憶が無く、同じルートでの入山であるが記憶は全く蘇ってこない。とにかく唯一の記憶は山頂付近にある山名の由来になっている太刀割石の印象だけだ。

 狭い未舗装の黒坂林道に入ってY字三叉路に至るとそこには「左・竪破山」の標識と、右手の道なり方向の左奥のほうに「一の鳥居」が見える。このまま道なりに林道を進むと土岳、米平のほうに向かうが、ここを標識に従い左折すると500mほどで竪破山登山口駐車場に到着。20台ほど駐車可能なスペースにトイレもあるが、この日は一台の車も無い。ちょっと拍子抜けしながら桜の木の下に車を停めて山の仕度をする。

 薄暗い檜林に入って直ぐに後生車が備えられていて、それを少し回してから階段状になった真っ直ぐ続く登山道をゆっくり登りだす。登り出していくらも経過しないうちに早速不動石が登山道脇に見えてくる。岩の上に引き水されて流れ出た水が凍り、見事なツララが岩の周辺に刃物のように付着している。余りに立派なツララだったので思わずカメラを出して記念写真とする。家内が杖で叩いて一本折ってみるとシャリーンと良い音を残してツララが細かく砕けた。やっぱりこの辺りは茨城県でも特別寒いところだと妙に感心してしまう。

 不動石の直ぐ先に烏帽子石、手形石、畳石と続き、炭焼き窯跡を過ぎると、弁天池、仁王門と次々に案内標識が現れる。その都度、足を止めて眺めるのでなかなか前に進めない。また汗もかかない。


太刀割石

 家内が仁王門の急階段を登りたくないと言うことで、太刀割石のほうに向かい緩やかな傾斜の登山道を登る。登山道の両脇には大きなブナの木が何本も上空に向かって枝を伸ばしている。案内板に偽りが無いようなブナの林と太いブナが何本も見受けられた。

 ほどなく太刀割石に到着。直径6〜7mもの巨岩が真っ二つに割れている様は、いかにも古の武将が太刀で断ったと言い伝えられるような光景だ。ただなんとなく以前より二つの岩が遠ざかっているようにも思えるが、昔と変わらずオーラが感じられ今もこの山のシンボルであることを認識させられる。


竪破山山頂

 岩を一周して右に折れて釈迦堂に向かう。途中米平からの道を左に見て真っ直ぐ進むと左に釈迦堂が見えてくる。釈迦堂でいつものお祈りを行い、境内にある舟石、甲石を眺める。そして釈迦堂左側から延びる急な石段を登りきって黒前神社拝殿に到着。ここでも山の安全、家内安全、商売繁盛、健康祈願など盛り沢山のお願いをする。そしてその先にある竪破山山頂へと向かう。


土岳遠望

 竪破山山頂には二等三角点(点名:立割山、標高:658.25m)が埋設され、鉄骨製のループ階段による展望台が建てられていた。いつもの儀式で三角点にタッチした後、さっそく展望台に登り山の展望を楽しむ。東に太平洋、南に高鈴山、神峰山、南西に筑波山、加波山を同定。今日は霞が強く視界は今一つだったが、視界がよければ富士山や日光、那須の山々も見えるとのことだ。北東には山頂部が原っぱになった土岳が間近に見える。四周の樹木がもう少し背が低ければもっとよく見渡せたろうにと思うが、自然の変化は建設当時と違うのは仕方がない。

 展望を満喫して胎内石にも寄り道をし、復路は往路を戻らず太刀割石から奈々久良の滝ルートを採る。途中、軍配石、神楽石を経て鞍部から駐車場とは逆方向に奈々久良の滝に向かう。冬場で水量は乏しかろうと何の期待もせずに降りていったが、予想以上に立派な三段の滝で部分的に氷結して見応えがあった。

 その後、駐車場に戻ると、広い駐車場に5台ほど駐車してあった。山の支度をそのままに次の山に向かうべく、早々に車を走らせる。


       土岳(599.74m:茨城県高萩市大字大能)

コースタイム:竪破山黒前登山口駐車場12:00==(約10Km)==12:25土岳小滝沢登山口駐車場12:30---12:57土岳神社奥ノ院分岐---13:03小ピーク(山頂まで後10分地点)---13:13土岳山頂(599.74m:軽食)14:03---14:33土岳小滝沢登山口駐車場14:45===袋田の滝へ


土岳登山口

 土岳は花貫渓谷の中枢部に位置し付近一帯がキャンプ場として整備され、登山ルートも最もポピュラーな小滝沢ルート、竪破山からの林道沿いにある中戸川ルート、多分一番楽に登れると思われる坂ノ上ルートと3つの登山口が整備されている。また土岳山頂部はファミリーハイキングとして山頂で憩えるように過剰なほど手入れがされていると、事前のネット情報で読んだ。

 竪破山から黒坂林道を経て小滝沢キャンプ場を目指したが、路面が悪くしかも部分的に轍部が凍結して滑りやすくとても勧められるルートではなかった。そんな林道に冷や汗をかきながら、なんとか国道461号に合流して左折し、2つ目のトンネルを抜けて直ぐに左に入る脇道に進むと、もう目の前に目指すキャンプ場の駐車場があった。予想以上の車が駐車してあり驚かされたが、それだけ人気のある山なのだろうと納得しながら駐車場の空きスペースを見つけて車を停める。

 登山口は駐車場の右手前にあり、遅い昼食を山頂で採るべくコッフェル、ガスコンロをザックに詰めて早々に登山開始。登り始めは杉、檜の針葉樹で薄暗い林の中に入っていくが、足元は良く踏まれてしっかりしている。しばらく谷筋を歩いてから尾根へ登り詰めるため少しジグザグに進路を変える。少しずつ傾斜が増してきて登山道も根っこを踏みながらロープで仕切られた範囲内の踏み跡を拾って登る。


土岳山頂にて

 針葉樹の植林帯を抜けると尾根筋に出て雑木林になり、一気に気持ちよく登れるようになる。しかし喜んでばかりはいられない。尾根筋の道は段々石ころが増えてきて、傾斜も急になってくる。登り始めて20分過ぎから15分間ほどのところが一番きついところで、「大黒石」の手前付近から「土岳神社奥ノ院分岐」過ぎまでが所謂胸突き八丁だ。

 「頂上まで後10分」の表示まで来ると、傾斜も緩くなり呼吸を整えながら山頂へ至る。そして視界が一気に広がると、そこはもう土岳の山頂部にあたる芝生の公園だ。正面に展望塔が目に入る。そして広々とした山頂広場にはいくつものベンチが適当に散らばって配置されている。スズタケの繁茂する芝生との境界上を少し西側に進んだところに山頂を示す標識と三等三角点(点名:土岳、標高:599.74m)が埋設されてあった。


山頂展望台より

 早速山頂到着の儀式として三角点に軽くタッチして、お湯を沸かすべく風下の場所を探す。馬酔木の枝が大きく張った場所でコンロを取り出して昼食の準備をする。お湯が湧くまでの間に展望台に登って山の展望を楽しむ。土岳の展望台は足元から視界が良くて空気が澄んでいれば最高の展望を得られるが、生憎この日は霞が強くて筑波山、加波山がやっと確認できる程度だ。南西に竪破山が見えるが展望塔は樹林に溶け込んでいて見えない。

 鈴山は電波塔が余りにも高いため丁度よいランドマークになっていて、山を同定するのに都合が良い。その左に三角形の山並みは神峰山だ。その他の山は同定できるだけの知識が無い。

 展望図の描かれた円卓の中に入って山並みを眺めてみても、霞が邪魔をして遠くのほうは白っぽく見えるだけだった。その傍に吊るしてあった寒暖計を見ると、2℃を指していた。やっぱり寒いはずだ。熱いカレーラーメンをすすりながら、お握りの昼食、山頂での開放的な食事はやっぱり美味しい。

 山頂でゆっくり寛いで復路は往路をそのまま戻る。石がゴロゴロする急傾斜の登山道を注意しながらゆっくり下る。キャンプ場に戻り、花貫渓谷をゆっくり散策したかったが、本来の目的である袋田の滝見物を残しているので、早々に車を走らせることにした。


H21.12.9

         五葉山   山行者:浅沼、森  文:森


山荘付近にて

日枝神社が見えてきた
 久しぶりに五葉山に登ってきました。一関を7時に出発、気仙沼を経由して赤坂峠へ向う。青い海と青い空。五葉温泉を過ぎていよいよ山岳道路に入ると、前の牧場は「鹿牧場」を思わせるように鹿の群が牧場で朝食に夢中。車が近づくとあわてて、柵の低いところを飛び越えて突然車の前に飛び出すやら車と併走するなど運転手を驚かせました。

 登山者は我われだけ。登山者名簿を見ると昨日も1組くらい登っているようだ。身支度をして出発。日陰の部部には少し雪が残っているだけで、霜柱を踏みながらゆっくり登る。左前方に真っ白な須川岳が光っている。このままだと360度の展望が楽しめそうである。

 風も無く快適な登山日和である。畳石で一息入れて歩き出す。7合目からは積雪も1センチくらいでスパッツなしでも大丈夫。9合目まで登ると、しゃくなげ山荘の紅い屋根が見えてくる。葉の落ちた潅木の枝先に霧氷がついていて触ると「カラリン」壊れて落下する。


五葉山 山頂にて
 しゃくなげ山荘からは、道は雪に埋まっているが、締まっていてフドルほどてない。日枝神社が見えてくる頃、西の空に厚い雲がかかってきた。奥羽山脈は完全に雲に隠れてしまっている。頂上で写真を撮っているうちに急に寒さも増してきたので、日の出岩に向う。


日の出岩にて
 日も翳ってきたので日の出岩で写真を撮って引きかえす。空もすっかり曇ってきた。急いでしゃくなげ山荘に飛び込み、お湯を沸かしながらゆっくり昼食とする。室内温度は6度。外はガスがかかり始めたので、身支度をしなおして下山する。

 畳石まで降りると、風も無く日も射してきた。今朝登山道に残っていた雪も解けていたので、滑らないようゆっくり楽しみながら無事下山する。帰りは温泉で汗を流して帰路に着いた。

コース・タイム一関7:00発 赤坂峠登山口9:00 9:18発 畳石10:00 7合目10:30 9合目10:50 しゃくなげ山荘10:55頂上11:25 日の出岩11:36 しやくなげ山荘11:50 昼食 12:30発 畳石13:30 登山口 13:35


H21.11.28


  牡鹿半島根本付近の三山架け(記載:上下逆順) 山行者・文:沖

         翁倉山(標高:532.41m、宮城県石巻市大字女川)

 翁倉山はイヌワシの生息する山であり、マツタケを産する山でもあり、地元から見れば他所者が勝手に入って荒らさないで欲しいと思う山なのだろう。とにかく標識は少ないし登山口もよく分からない上に、登山道も整備されているとは言い難いような山だ。


山道への入り口

 冒頭から苦言みたいなことを書いたが、本来の里山はこの翁倉山のようだった。いつの間にか嗅覚に頼らなくても歩けるような山ばかりになっているなかで、この翁倉山は比較的里山らしい雰囲気が感じられた。まず登山口になる車道から林道への入口が分かり辛い。「新田屋敷」と書かれた標識に沿って右折して細い路地道を入っていくと、谷間の道になり舗装も途切れていつの間にか林道になっている。それより少し奥に走ると、車が数台駐車できる退避場のようなところが登山口となる駐車場だ。先行車は2台。この地点で標高は大凡90m程度だ。


緩やかな尾根道

 歩き出すと直ぐに林道が二俣になっていて、左側に小さい案内板が置かれてある。見落としそうな標識だが、それを過ぎるとこれまた直ぐに大きな山桜の幹に小さな標識がかかり、左の斜面に登るように矢印が示されている。その先は虎ロープで、のっけから急坂の厳しい登山道だ。これをクリアして一旦稜線まで出ると緩やかな登山道に変わる。でも松喰虫で枯れた赤松が登山道を塞ぎ、他にも倒木が行く手を塞ぐようなところが多々あり、またいだり潜ったりと、とにかく疲れる。

 この翁倉山がこの日の3つ目の山で小さいながらも2つ登ってきた後では結構足に疲労がたまっていて、最後にちょっときつい山を残したことに後悔しながら、山の後に追分温泉が待っていると言い聞かせて我慢する。


翁倉山山頂の雰囲気

 標高340m辺りから尾根が急になる頃、稜線から逸れて西側にトラバースするように緩やかに勾配をあげつつ、西から繋がった主尾根に乗り移る。ここまでほぼ一時間の所要だった。息切れしていたがそのまま休憩もせずに一気に登ろうとして、合流地点から先の急勾配を直進すると、登るにつれて傾斜が増し虎ロープが張られている。急勾配を虎ロープの助けを借りつつ我慢して登って緩傾斜になったところで、「マツタケ取るな」の趣旨の看板があった。その先に更に急傾斜が続き虎ロープが張られて居て、さすがにこの急傾斜を越したところで息切れして少し休憩。お茶も美味しいが林檎が何よりおいしい。


山頂にて

 そこから山頂まではほんのわずかな距離だったが、樹木の間から北上川の河口が見え隠れするようになり、気持ちもぐっと楽になった。

 山頂に到着すると登ったと言う感動や安堵感よりも、まず日の丸の旗が飛び込んできてびっくりした。冷静に山頂を見回すと、二等三角点(点名:翁倉山、標高:532.41m)は僅かに頭を出している程度。小さな祠が祀られ、そこには賽銭がぎっしり積まれていて微笑ましく見える。

 まず山頂到着の儀式で三角点を軽くタッチし、沢山の願掛けを呪文のごとく唱える。それから山頂からの景色を楽しむべく四周を見渡してみるが、肝心の北上川が山頂からは殆ど見ることが出来ない。北上川が見えないので南に下がった別ルートに入ってみたが、小枝が邪魔して大河の河口をゆっくり眺められる場所は見出せなかった。とりあえず望遠モードで何とか河口付近の写真を撮り、再び山頂に戻って遅い昼食を楽しむ。


北上川の河口

 北上川の河口付近は登米地方から下流域に葦が茂る自然豊かなところであり、太平洋に注ぐあたりはどんな景色が見られるのか非常に興味があった。今回、翁倉山から大河が海に交わるところを眺めて、意外と水量が少ないなと驚かされた。上流で新旧河川に分水して回される水が少なかったからだろうか、だから翁倉山は雨乞山であったのか。

 一日で3山を登るのは縦走路以外では初めてだが、充実した山歩きを堪能できた。帰路は予定通り追分温泉のさっぱりしたお湯で山の汗を流し、疲れた筋肉を癒した。

コースタイム:硯上山登山口駐車場1105==(約20Km)==1135翁倉山登山口1145---1240主稜線合流点---1310翁倉山(532.41m)1330---1345主稜線合流点---1415翁倉山登山口1425==(約5Km==1435追分温泉(入浴料:300円)1520==(約70Km==1700大東町摺沢


        硯上山(標高:520.17m、宮城県石巻市大字雄勝)

 大六天山から一旦女川に戻り、そのまま風光明媚なリアス海岸を車窓から眺めながら雄勝町に入る。雄勝峠手前右に硯上山登山口の大きな駐車場があり、先行車が一台停めてあった。「ふるさと緑の道」として整備されたものだろうと思われるが、20台は裕に駐車できるスペースがあり金網で囲われている。雄勝町は全国一の生産量を誇る雄勝硯と海の幸が主な物産だが、町で一番高い山に硯を充てたのが硯上山とのこと。


広い遊歩道(入り口付近)

 車止めのゲートをまたいで車道並みに整備された遊歩道をゆっくりペースを意識しながら歩く。山頂まで2.1Km、標高差約170mであり、40分が大凡の目安だ。所々に標識があり、いかにも遊歩道と言う雰囲気だ。途中に水場と荒れて使い物にならない休憩小屋を通過。この場所は谷間にあって地図には登山道が下に通じているはずだが、今は誰も歩かないのか踏み跡らしき痕跡も見出せない。


山頂の三角点と吾妻屋

 山頂手前0.5Km地点で道は二手に分かれるが、時計回りに左側にルートを採った。右側ルートには自然散策路と名付け区別していた。手前0.2Km地点で味噌作部落からの道と合流し、最後の直線道を一気に登りきると、山頂広場に到着した。太陽電池パネルを張り巡らして相当背の高い硯上山のシンボル的存在の電波塔が一基、その奥にこじんまりした東屋が一棟ある。芝生の張られた山頂広場の真ん中ほどに、こんもりと高くなった場所に二等三角点(点名:硯上山、標高:520.17m)がちょこんと白い頭を出していた。


電波塔

 三角点の周りは芝生だけで、標識も三角点を守る石の囲いも無く気の毒なほどだ。その三角点に軽くタッチして恒例の呪文を唱え、大きく広がった展望に見入る。眼下に雄勝湾が綺麗だ。南に霞んでいるが、金華山がピラミダルでスタイリッシュな姿を見せてくれる。先ほど登った大六天山は何処かと探すが、電波塔が一つだけの山は幾つか見出せるが、二つの山は見つけられず同定できなかった。また西方向は視界が開けてアンテナが目印の山が幾つか見えたが、北側方向に見えるはずの肝心の北上川やその後方にある翁倉山は樹林に隠れて見出せなかった。広い山頂だったからもう少し動き回れば視界の開けた場所から、目的の山や川を見つけることが出来たかもしれない。


雄勝を望む

 先行車があったにもかかわらず無人の山頂で「あれっ?」と思っていたが、自然散策路経由で単独行者が登ってきた。向こうも誰も居ないはずの山頂に私が居たことに驚いていた。幾つか話を聞いたところでは地元の人で健康登山を目的とし、山頂直下でゆっくり休憩してきたとのことだ。

 硯上山は山頂部一帯が芝生でツツジが植わっている程度のため、時間があれば茣蓙でも敷いて寝転がっていたいような開放的な山頂だった。しかし今回はちょっと時間の掛かりそうな翁倉山を残しているため、次なる山を目指して自然散策路ルートで下山した。

コースタイム:大六天山駐車場850==(約33Km)==935硯上山登山口駐車場945---1015硯上山(520.17m)1035---1100硯上山登山口駐車場1105==(約20Km)==翁倉山へ
翁倉山に向かう途中の味噌作部落辺りから見る硯上山は、山頂部が平坦で電波塔がやたら目立つ山だった。



      大六天(だいろくてん)  (標高:440.25m、宮城県牡鹿郡女川町大字高白浜)


登山口の展望台駐車場
 かねてから気になっていた北上川河口の南北に対峙する硯上山と翁倉山に登ろうと計画を立て、周辺の地図を見てみると牡鹿半島の付根に一等三角点の山があることに気づいた。調べると大六天山、別名三国山と呼ばれ、簡単に登れることが分かったので一山増やして一日3山を目指すことにした。


三国神社へのルートから見た電波塔
 登山口は金華山コバルトライン沿いの尾根筋にあることを地図で確認して、その座標をナビにインプットして行き先を定めた。驚いたことにその場所は展望台の駐車場になっていて、女川湾の好展望地だった。広々とした駐車場の一角に車を停めて、海を見ながら山の仕度をする。海と山との組み合わせでどうもしっくり来ないが、南三陸の山を登るのだから斯様なコラボは当然のことになるはずだ。それまで気づかない自分がお馬鹿さんと言えよう。またガイドブックなどで下調べをしていれば展望台駐車場に驚くことも無かったろうと、馬鹿もここまで来ると評価にも値しない。


山頂にて
 余談はこれくらいにして本題に入るが、登山口は展望台駐車場と兼ねていて道路反対側に小さな表示があり、斜面の南東面に付けられている。小さな山であり、登山口さえ分かればもう安心だ。雑木林の中に導かれると直ぐに大きな檜の参道のような登山道になる。

 海辺の山だからか、何処となく雰囲気が異なるが理由は分からない。ナラ、カエデの類が多く、所々に松、檜が目立つ樹相の中の緩やかな道を、ゆっくりを心がけながら登っていく。登山道の所々で倒木があり行く手を阻まれるが、これは今年10月三陸沖を通過した台風18号によるものなのだろうか、大きな木も根こそぎ倒れている。


三国神社
 前方が開けて電波塔の建つ一角に出ると、その建物の脇に小さな台地があり、そこに一等三角点(点名:三国山、標高:440.25m)が設置されてあった。そしてその脇に小さく「大六天山」と書かれたお情けのような標識が功徳な人の手によって設置されていた。早速いつもの儀式として軽く三角点の頭にタッチし、山の無事や旅の安全などいつもの盛り沢山の願掛けをする。三角点の傍には車道が反対方向から通じていたが、気になると言うより空間が開かれて開放的な雰囲気だ。ただ期待の展望は一等三角点だと言うのに四周の樹木に邪魔されて何も見えず、とりあえず三角点と共にセルフで記念撮影を行う。

 そのあと、薄暗い檜の植林地の中の参詣道に入り、三国神社を目指す。ほんの数分で目指す三国神社が双耳峰の南側の高みに朱色に彩られて建てられていた。その隣には寄進された立派な釣鐘が吊り下げられていて、祠でいつものお願い事を済ませた後、慎重に一突きさせてもらった。「ゴーーーン」と少し低めの柔らかい音が暫く山中に響きわたって厳かな気分に浸れた。


三国神社から望む女川湾
 展望はこちらのほうが圧倒的に良くて、立ち枯れた檜林の向こうに女川湾が一望できた。社の脇に大六天山の説明書きが掲示されていて、それによると『大六天山:標高440.3米、牡鹿半島第二の高峰で、大六天の名は仏教で言う「六界欲天」の中の第六「他化自在天」から由来すると伝えられ、山頂から仙台、南部、相馬の三国が見えることから別名「三国山」とも言われている。世界三大漁場の一つである金華山沖に出漁する沿岸漁民の航海の目印でもあり、峰にかかる霧などから海洋気象を予知できる山として漁民から敬われている』とある。ちなみに牡鹿半島で一番高い山は標高444.83mの光山で、二等三角点が設置されている。もっと言えば金華山は更に高く、標高445.22mで二等三角点が設置。

 また説明書きにある六界欲天とは他化自在天 化楽天 兜率天 焔摩天 ?利天 四天王天のことで、他化自在天(たけじざいてん)は、欲界(地獄より天上まで)の最高位、また天上界の第六天、欲界の天主大魔王である波旬(はじゅん)の住処。この天は、他人の変現する楽事をかけて自由に己が快楽とするからこの名がある。この天の男女は互いに相視るのみにて淫事を満足し得、子を欲する時はその欲念に随って膝の上に化現するという。天人の身長は三里、寿命は16千歳という。ただし、その一尽夜は人間の1600年に相当するという。(出典:ウィキペディアによる)

コースタイム:大東町摺沢540==(登米IC,石巻河南IC@無料、約100Km)==730大六天山駐車場740---808大六天山(440.25m)817---821三国神社826---845大六天山駐車場850==(約33Km)==硯上山へ


H21.11.13

        青麻(あおそ)山 (標高799.49m、宮城県刈田郡蔵王町) 山行者・文:沖

 体調を崩して急遽家内に岩手に来てもらうよう要請したが、暫く唸っただけで体調も一気に回復の様相となり、折角だから温泉保養と決めて気になっていた山も体調次第で登るような計画を立てた。温泉はまだ紅葉の残りが見られるかもしれない宮城県白石市の小原温泉、山は病み上りでも簡単に登れる白石市周辺の山を探して青麻(あおそ)山に狙いを定める。


登山口となるアンテナ群
 この青麻山は福島県から宮城県に入って最初に目にする双耳峰の山で、新幹線の車窓から、また高速道路から目立つ存在であり早く登ってしまいたいと思っていた。しかし途中下車までしてわざわざ登るような山でもなく、ずっと後回しになっていたのが実情だ。

 高速道路1,000円が染み付いてしまったが、この日はまだ金曜日でその恩恵に浴しないため、出来るだけ安価に通勤割引範囲内で走行すべく国道4号を併用した。ところが出発がやや遅れたことや途中通勤渋滞などで9時前の入口通過が怪しくなったため築舘ICまで届かずに高速道路に入ってしまった。


登山口から青麻山を見る
 白石ICから無線中継所入口の林道までナビ任せ、そこから狭いが舗装された林道を2.0Km走行すると一番奥のアンテナ塔の脇に青麻山への登山道がある。そこに既に一台のRV車が駐車してあったので、残されたスペースに自分の車を停めて山の準備をする。天候は小雨、ガスが掛かって山は全く見えないが、防寒をかねて合羽を羽織り、スパッツ代わりに長靴で準備完了。

 山頂に向かって登山道の左側は杉の植林地、右側はナラの雑木林が続き傾斜もそんなにきつくは無い。あと10年もすれば杉が延びて登山道の印象は相当変わるだろうと思いながら、右手に所々に残るもみじを愛でながらゆっくり登っていく。何しろこの2日間は満足な食事はしていないし、前日からは何も食べてない状況での山登りでありピッチは一向に上がらない。


大岩
 急斜面を巻くようになると程なく大岩に至る。ここで方向転換するように尾根筋に沿って登るようになるが、ここから山頂までナラの樹林が美しい。山頂まで約15分、至福の時間が経過する。青麻山の山頂は樹林に囲まれているが、小広い平らな頂に三等三角点(点名:青麻、標高:799.49m)が設置当時のままの綺麗な状態で鎮座し、その横に囲いに囲まれて小さな祠が祀られてあった。山頂までの所要は丁度一時間だった。

 誰も居ない山頂でいつものように三角点に軽くタッチし、祠の前で両手を合わして盛り沢山のお願い事を行なう。小雨模様だった天候も山頂に居る頃からいつの間にか止んできたようだ。ただガスが晴れず、双耳峰の「あけら山」には行かず、往路をそのまま戻ることにする。


ガスに包まれた山頂
 山頂ではゆっくり腰を下ろす事もせず、持参した梨を食べて水分補給と糖分補給を行い、カメラ目線でしっとり濡れた紅葉を眺めながら滑りやすくなった急傾斜を慎重に下る。それでも悔しいかな、一度だけドスンと尻餅をついてしまった。

 下山していると時間と共に山頂部までガスが消えていき、登山口に到着したらすっかり青麻山が姿を見せてくれた。ベールを脱いだ青麻山は山肌を真っ茶色に染め上げ、小雨に濡れてしっとりと落ち着いて優しそうだった。

 その後、白石蔵王駅で家内と合流し、「JR大人の休日」のコマーシャルで吉永小百合の食する白石温麺の店を横目に見て、小原温泉へと向かう。

コースタイム:大東町摺沢730==(若林金成IC,白石IC@1550円)==1025青麻山電波中継所1040---1125大岩---1140青麻山山頂(標高:799.49m)1150---1200大岩---1235青麻山無線中継所1255===白石蔵王駅へ   (走行距離:約155Km@往路)


H21.10.18

      和賀駒ヶ岳   山行者:森、浅沼   記:浅沼


紅葉したブナ林


紅葉したブナ林2

 阿部さん歓迎登山をすると言いながらなかなか予定がかみ合わず、やっと日程調整できると、折角の阿部さんの参加が得られず森さんと和賀駒に行くことにする。この日は市内一斉清掃それが済んでからとの事で7時過ぎの出発とする。

 朝目を覚ますと曇り空であったが、天気予報によれば日中だんだん良くなる。期待し森さんに寄り一路北上。コースを駒形神社奥宮立替の為整備した瀬見温泉から藩境伝いか金ヶ崎町コースにするか躊躇するも慣れた金ヶ崎町コースを選択。

 前沢からの基幹農道に入り長岡温泉を目指し西進すると道はだんだん狭くなるが、木々は紅葉。以前はマイクロバスが木の枝にぶつかり大変だったとのことでしたが今日は枝は邪魔にならず。登山口到着820分。駐車場には福島ナンバーのバンが1台のみ。身支度し登山者名簿を見ると今日の登山者はなし、我々のみのようだ。(バンの方はきのこ取り?)



頂上に立つ森さん


建て替打合せの業者さん

 赤黄色に色づいた雑木林の中を淡々進と間もなくブナの大木、今を盛りと紅葉の競い合い。ややきつい勾配を登りきれば其処はこれから目指す駒が岳と経塚がくっきりと目の前に、ここは駒が岳下賽の河原、小休止。この辺は紅葉も過ぎ木々の葉は茶色かかる。多少のアップダウンそして登りきれば赤い老朽化した奥宮が目の前に、昭和36年建立老朽化により来年の秋に立て替える旨記してある。360度の展望が利くとの事だが今日は早池峰、岩手山は雲で見えず。経塚・牛形山・遠くに須川も見えた。



老朽化した奥宮

 山頂北側から5人の登山者。山頂に着くやスケール、ツルハシ、ピン、金槌を出して周りを測るや、工事用テープを付ける。話を聞くと来年この奥宮の建て替の請負人とのこと。コンクリート造りの奥宮の取壊しにヤレハンマーだ、ドリルだ、発電機が必要だがどの様にしてここまで揚げるのか議論が集中していた。


 来年は真新しい奥宮が出来ていることを願って下山する。我々が下山始めると
12人と登ってくる。中腹では団体さんにも会い。結構人気のあるコースと認識した始末でした。

 

コースタイム一関7:20〜8:14登山口〜9:40駒ケ岳下賽の河原〜9:47上賽の河原〜10:03頂上10:53〜12:03登山口13:00〜14:00駒子の湯15:00〜16:00一関  


H21.10.24

       焼石岳     山行者:吉家・阿部  記:阿部


猿岩とツブ沼駐車場
 約9年ぶりに、気になっていた焼石岳へ行くことになった。当初3名の予定が、吉家氏と2名になっても心はルンルン気分。吉家宅を6時50分に出発、前沢のコンビニで食料を調達して石淵を目差す。懐かしい風景を眺めながら快調に進むが、新石淵ダム付近の変わり様に驚くばかり。取り付け道路が完成すれば、つぶ沼まで10分は短縮できそうである。

 小一時間で、ツブ沼登山口に到着。震災の影響で中沼登山口に行けない事を残念がりながら、体重を軽くして身支度を整える。8時チョイ過ぎ、ツブ沼駐車場を出発する。登山口は新道との交差点に移動し、立派な登山届け用BOXが備え付けられている。本日の登山予定を簡単に記入して、手摺りの付いた階段を登り始める。


紅葉も終を迎えている
 紅葉が始まったばかりで、ナラの大木の繁る道を心地よく進む。灌木にブナが混じり出すと傾斜もややきつくなり、程良く色づくカエデなども目にはいる。汗ばんでくる頃には、見頃となった紅葉のが辺り一面に広がり思わず歓声を上げる。道は平坦になったり少し傾斜が出たりの繰り返しだが、全体的にはなだらかな登りだ。雨が間欠的に続いたせいか、結構腐っているところが多い。ぬた場では、泥に足を取られないよう慎重に歩く。

 最近体調の衰えを感じてきたもの同志、ゆっくりマイペースで行きましょうと急がず黙々と高度を稼ぐ。休みを取らず50分程進むと金山沢に到着。小屋泊まりの下山者と談笑しながら少休止とする。


金山沢
 岳山を巻き石沼上部付近からは、すっかり葉を落とした冬枯れの林に変わる。程なく震災の地滑り跡の生々しい、石沼上部の尾根に着く。これも地震の影響か、沼の水位がかなり減っているようにも見える。木の間からは経塚山から天竺山の懐かしい風景が覗いている。記憶に有った風景とを重ね合わせ、確認するように景色を堪能しながら進む。

 少し進むと一旦下りとなり、やがてやや平坦な道がしばらく続く。下界は晴れているようだが、頭上は高曇り状態。気温もやや高く10度を越している模様。結構暑く、め一杯腕まくりをして先を急ぐ。再び金明水小屋泊まりと言う単独行者、数名とすれ違う。後発の登山者数名とも道を譲り、倒木に生えると思われる茸を探しながらのんびりと高度を稼ぐ。


石沼付近
 それにしても、ダラダラと長いコースだ。金山沢から約1時間15分、やっと中沼コース分岐に到着。銀名水までもう少しだが、足腰にもそろそろ効きだしている。行動食を取りながら、少休止とする。風は強くなく、そよ風程度だが汗ばんだ体に冷たくまとわりつく。10分程やすむと、体が固くなったように感じる。ゆっくり立ち上がり、もう一踏ん張りだ。


石沼上部より横岳方面
 やっと膝が暖まりだした頃、銀名水に到着。記憶通りの風景と、コンコンと湧き出る泉に感激しながらのどを潤す。休んでいると、単独行のお姉さまがサッソウと降りてきた。6時半にツブ沼を出て、3時間弱で焼石山頂に着けたとのこと。素晴らしいと言うか、とんでもないスピードである。ほぼ毎週来ているらしく、焼石のコースも詳しい様子である。50代か・・元気がよい。何処か・・若い頃の田部井さんに似ているような風貌だ。


銀名水にて
 時計を見るとまだ11時、あと一時間半ぐらい頑張ろう・・と、山頂に向けて出発する。ここから上部の風景は、ほぼ記憶通り。黙々と高度を稼ぐ。下界は相変わらす天気も良さそうだが、高曇りの姥石平は寒々としている。山頂には数人が下山するのか、動き回っているのが見える。やがて東焼石岳方面への分岐。オコジョは居ないか探すが、見あたらなかった。


山頂の吉家氏
 泉水沼を過ぎ、最後の登りに気合いを入れる。腹がグーグー言っているが、我慢をしてきつい登りと格闘・・。12時20分頃、少し遅くなったが山頂到着。胆沢山岳会の数名が、山頂ポールの建て替え作業中。少し離れて、景色を堪能しながら昼食を取る。雲の帽子を被った須川岳や鳥海山、胆沢平野に花巻の町並み。大曲や横手の町並みか?良く見えている。地図を思い出しながら、方向感覚を修正して景色を脳裏に詰めこむ。

 名残惜しいが、40分ほど景色を堪能して下山に移る。東焼石方面から2名が下ってくる様子。銀名水上部の草付き付近で道を譲ると、20代と思われる元気の良い若者だった。話を聞くと、この日のうちに夏油から縦走してきたとのこと。銀名水で出会った女性の方も素晴らしいが、この若者達も素晴らしい足をしている。程なく銀名水で休んでいる若者に再会、しばし談笑して急ぎ足で去っていった。


山頂より泉水沼と横岳
 二人で、たばこの吸い貯めをして下山を急ぐ。一気に金山沢まで下り、少休止後、再び紅葉と戯れながらツブ沼へ急ぐ。陽は傾き、雲の隙間から射した光が色づく木の葉を照らし、黄金色に輝いている。膝が疼きだして限界を感じる頃、何とか登山口にたどり着きホッと胸をなで下ろす。少し期待していた茸は皆無だったが、久しぶりの長ぁぃぃぃコースに満足してツブ沼をあとにする。互いに若い若いと、つい最近まで思っていた・・。歳は確実に取っている・・自分を過信しないで行動できるようにしないとねぇぇ・・と車中で慰め合う。

コース時刻:ツブ沼登山口8:08−9:01金山沢9:10−10:56銀名水11:03−12:21山頂13:02−14:05銀名水14:32−15:54金山沢16:05−16:48登山口


H21.10.17

         泉ヶ岳 (標高:1175m、宮城県仙台市泉区福岡)  山行・記者:沖

 紅葉の見頃もかなり標高が下がってきたこと、今年は例年よりも一週間程度早回りしていることなどから高い山より低山、しかもそれなりに楽しめる山を登ろうと思案した結果、未知なる泉ヶ岳へ出かけることにした。


駐車場
 泉ヶ岳は仙台市泉区にあってスキー場もあり「仙台市民の憩いの山」とか「仙台の高尾山」などと称されており、大勢のハイカーが訪れ登山ルートも幾つかあって初めて登るにはどのコースが良かろうかと色々とネットで調べてみる。リフトの運行についても調べてみたが、9時から16時半まで毎日運行し片道400円(往復700円)とのことだ。標高差210mも稼げるとあっては利用しない手はない。また表コースは古くは修験道の道で変化に富んでいるが一般向きではないとの記述、水神コースが一般的に良く踏まれているとも書かれている。これらを加味してリフトで兎平まで運んでもらって、そこからかもしかコースで泉ヶ岳山頂を目指し、泉ヶ岳から北泉ヶ岳へ足を延ばしてヒザ川に沿って下る周回コースと決めた。その結果、泉ヶ岳駐車場へはリフトの動く9時前に到着するようにして、少し時間的に余裕のある起床が確保できた。


岡沼と泉ヶ岳
 1000台収容できると言う大駐車場の一角に遠慮がちに駐車して、山の仕度をしてリフト乗り場へ向かう。駐車場で着替えをしながらハイキング客の行動を見ていると、100%が水神コースの少年自然の家の方向に向かっていく。リフト乗り場と逆方向にばかり流れていくのに不安を感じながら、一人リフトの乗り場へ向かう。不安は的中し、もう直ぐ9時だと言うのにお客は誰も居ない。スタッフの人にリフトが動くことを確認し、自動券売機のシーケンサのデータ修正を待って一番乗りで切符を購入。後に続く人はやっと一人。リフトが動くと同時に乗車し、紅葉が進む山肌をながめつつ、楽チン登山の開始だ。

 リフト上駅で下車してそのまま岡沼を目指してススキの原を進んでいく。小さな尾根を越えて下ったところが岡沼だ。普段は水が涸れている事が多いと書かれていたが、この日は涸れるどころか溢れていて登山道も冠水していて通れない。正面に目指す泉ヶ岳が優しい姿ででんと座って裾野を広げている。左に踏み跡を辿っていくと、靴を濡らすことなく無事に登山道に出て、再び山頂を目指す。


泉ヶ岳山頂広場
 かもしかルートを山頂を目指して登っていると、ナラ、ブナが綺麗でまさしく紅葉の山登りと言った風情だ。しかも仙台の高尾山ではさぞにぎやか登山と予想していたのに、静かな山登りとなって拍子抜けの感がする。単調だが比較的傾斜が急で油断するとバテてしまいそうなほどだ。周囲の紅葉を楽しみながら暖かい陽射しの木漏れ日を受けて、上着もシャツ一枚だけになってゆっくりゆっくり登っていく。

 表ルートの岩場の急斜面の登りとはどんなのだろうと思いながら、一歩一歩山頂に近づいていく。標高が増すほどに頭上の紅葉が一段と艶やかになって赤色、黄色が青空に映えてくる。人声が聞こえてきたら滑降ルートの合流地点のかもしか平だった。ちっとも平らなところが無いぞと思いながら、そのまま登っていくと割りと簡単に泉ヶ岳山頂に飛び出した。


泉ヶ岳山頂にて
 山頂は広くて石ころだらけだが、まず目に付いた祠を目指す。山頂には10人ほどがバラバラに適度の間隔をおいて、お互いを侵略しないような距離を保って憩っていた。そんな休憩中の人達の目線を感じながら主な建造物を順次眺める。祠の横にある標柱は泉ヶ岳山頂を表していたが、かすれて判読困難な状態で建てられていた。4箇所の登山ルートを確認して、三角点の所在を探すがこの山頂広場には見つからない。北泉ヶ岳ルートに入って直ぐに小さな広場があり、そこに待望の二等三角点(点名:泉ヶ岳、標高:1172.05m)が設置されていた。国土地理院のHPによると泉ヶ岳の二等三角点は「現況 傾斜」とあったが、現在は修復されているようで、比較的新しい三角点標石が埋設されてあった。ただこの三角点は最高地点に位置しておらず、泉ヶ岳の一番高い地点はこの先のもう少し奥まったところにあり、そこは1175mとのことである。


紅葉のブナ森
 小腹を満たすためにコンビニお握りを三角点標石を見ながら食べて、少し休憩を入れて体力回復を図る。休憩後は北泉ヶ岳を目指して平坦な山頂尾根を北西に進む。するとちょっと歩いたところで登山道脇に展望盤があり、表示はなかったがその地点が多分泉ヶ岳最高地点(標高1175m)だろうと思われる。さらに進むと少しずつ下っていくようになるが視界がよくなり、随所で紅葉の北泉ヶ岳が左奥に船形山を伴って早くおいでと言わんばかりに正面に聳えている。


千手観音ブナ
 紅葉はどこを見ても綺麗だが、面白山から大東岳にかけての山並みは霞んでほとんど見えない。カメラには写しこめないだろうけれど、デジカメだから気にせず何度もシャッターを切る。北泉ヶ岳の登りに差し掛かるとブナの樹が大きく、また栃の巨木も何本もあって感動する。素晴らしい眺めだ。やっぱり巨木が多いとそれだけでオーラが感じられて、山の印象ががらりと変わってしまう。しかも葉っぱが黄色、橙色、茶色に微妙な色彩の変化が美しく、それに陽が射すと一層あでやかな色彩を放つ。

 四周の景色に感動しながらだったので比較的簡単に山頂に到着した。北泉ヶ岳山頂には二人の先客がいたが、まず三等三角点(点名:浦泉、標高:1253.11m)にタッチし、近くにいた人にお願いして記念の写真を撮ってもらった。残念ながら山頂からの視界がごく限られていて北側に少しだけ木立が透けていて、そこから僅かに桑沼が覗き込める程度で山頂も広くはない。


泉ヶ岳山頂付近よりのパノラマ
 大東岳(左奥・霞んでいる)〜北泉ヶ岳(右ピーク)
 山頂奥に千手観音のような姿をしたブナがあったので、その姿形が面白くてカメラに収めた。山頂で昼食、そして少しゆっくり休憩してから再び紅葉の森へ下っていく。下りに見るとまた違った視点で見るため、美しい森を改めて納得しながら一歩一歩ゆっくり降りていく。

 三叉路で往路と別れて水神コースを採るように下り、大勢が休憩している水神に下る。水神でヒザ川を石伝いに渡り、そこから少年自然の家までは広くてよく踏まれた登山道を緩やかに下っていく。整理体操をするような気分で、ゆっくりフィナーレに近づいていく。山登りを終えて駐車場に戻って泉ヶ岳山頂を見上げると、沢山のパラグライダーが上空に舞っていた。

コースタイム:大東町摺沢
645==(一関IC,PA1000円)==840泉ヶ岳スキー場駐車場855---900リフト下駅(標高550m)903--(約10分@400円)--913リフト上駅(標高760m)---925岡沼---1017かもしか平(かもしか・滑降ルート合流地点)---1026泉ヶ岳山頂(標高:1172.05m)1041---1110三叉路---1135北泉ヶ岳(標高:1253.11m、昼食)1208---1231三叉路---13:08水神---1317水神平---1350泉ヶ岳スキー場駐車場1400==(大和IC,一関IC900円)==1700大東町摺沢  (走行距離e往路:約120Km,復路:約115Km


H21.10.11

         摩耶山(標高:1019.70m、山形県鶴岡市大字越沢)


林道入り口
 摩耶山塊は鶴岡市の南に南北に連なる1000m前後の山並みであり、日本海に近い豪雪地帯にあって特異な山容を見せる。中でも摩耶山は東側が切れ落ちて急峻で険しく、また西側も渓谷美など標高の割りに登り甲斐のある山とされ、東北100名山、日本300名山にも名を連ねている。摩耶山東側は朝日岳北側登山口の荒沢ダムに接し、その下流の倉沢川から摩耶山へ急峻な倉沢ルートがあるほか、西側には稜線沿いで安全だが距離の長い関川ルート、渓谷美が特徴の越沢ルートがある。越沢ルートにはレベルに応じて上級コースと初級コースがあり、今回は家内も同行しており安全のため越沢ルートの初級コース往復で計画。

 約一ヶ月近く前にこの摩耶山に登ろうと家内と二人で現地まで来て、関川ルートで入山したものの天候に恵まれず追分の手前半ばの尾根ルートとの合流地点までで早々に撤退。越沢にある「まやのやかた」で美味しい手打ち蕎麦を食べて気晴らしをして引き上げた経緯があり、今回は越沢ルートから一ヶ月ぶりのリベンジとなった。ところが前夜泊の鶴岡からここまでの道中にコンビニも食料品店も無く、山での食事は前日の残り物のパンと果物、それに車食用のお菓子少々。お茶だけは宿で貰っていて不足は無いが、この程度の食料で登れるのか甚だ不安だ。


ウノスノ倉(右)とカジ倉(左)
 越沢ルートは摩耶山登山の表玄関のようで、5〜6台駐車可能と言う登山口には自分たちが山の仕度をしている間に既に満車状態になった。大半の登山者は到着と同時に出発できるよう車内で準備しているが、私たちは車を降りてから「やれシャツだ、ズボンだ、靴下だ」とやっているので、到着から出発まで相応の時間がかかってしまう。先発隊も皆中高年組のおばさん中心団体であり、どうも初級コースで登るようだ。

 やっと準備が整って最後発で出発したが、杉林の登山道から直ぐに渓谷沿いの道になる。小潅木や雑草に覆われて渓谷を覗き込めないが、一歩足元をずらすと真っ逆さまに小国川の渓流に飲み込まれて絶命すること間違いない。とにかくきわどい登山道を慎重に歩かねばならず、出端から緊張しっ放しで渓谷に沿って登っていく。景色など見る余裕も無いのに対岸に「ウノスノ倉」、「カジ倉」と言う断崖が現れ、先行きが心配になってくる。

 すぐに沢に下りて渓流に掛かる橋を渡り左岸に移って、ダイモンジソウの咲く湿っぽく滑りやすい岩場をへつる様に進む。コースタイム通りの時間で初心者コース、ベテランコースの分岐に到着。先発隊は皆、初心者コースを採ったようである。初心者コースは直ぐに小さな滝を巻いて上部でその沢を越えなければならず、その沢越えでおばさん連中はもたついて時間がかかるため、先発隊の行動が下(後方)からでも分かってしまうことによる。

 沢越えの足場は滑りやすく緊張するが、ポンポンと渡ると簡単に通過できる。ところが家内は一歩一歩を確実に滑りやすい足場に置こうとするので、かえって危険で見ちゃいられない。杖を出してバランスをとらせ、足場を教えてようやく脱出。あとは体力勝負の登りが待っているだけだ。

 杉林からブナの森に植生が変わると歩いていてホッとするが、標高が少しずつ高まるに連れて緑色が徐々に薄れて黄色味が濃くなってくるグラデーションが何とも言えず美しい。急坂もなんのそのだ。よく見ると急斜面に育った樹木の幹は弓なりに大きく反ってから上空に伸びている。


ベテランコース降り口付近から見た
山頂(右)と中の山、南の山の岩峰
 また台風一過の後だったためか足元に時々真新しい山葡萄が房ごと落ちていて、見上げるとその付近に山の幸がたわわに実っている。綺麗な房を拾って口にほうばる。少し甘くて酸っぱい味が口の中を充満し、乾いた喉を湿らせてくれる。ペッペッと種を吹出す。うまい。酸っぱい。美味しい。食べながら登っていくので、急斜面も苦にならない。

 関川コースとの分岐地点の追分に到着。ここはブナが綺麗な所で、幅広の稜線上に延びた登山道が山頂に向かっている。ゆっくり休憩して山頂への体力、気力を充電する。持参した梨をほうばる。水分たっぷりで甘くて美味しい。先ほどの山葡萄とはまた違った野性味に乏しいが優等生の味がする。小腹を満たすために乏しい食料からチョコレートとパンを少し食べる。とにかくこれで山頂まで頑張るしかない。

 気合を入れ直して稜線上のブナ林を眺めながらゆっくり確実に標高を稼いでいく。足元が湿っぽくなって谷間の道になると水場があり、避難小屋は直ぐその上のブナ林の中にあった。追分から以外と近い距離にあった。避難小屋の中を覗くと壁には刈り祓い用の草刈機が掛けられていた。床は張られてないので土間にシートを敷いて休むようになる。

 避難小屋から先も暫く緩やかな登りが続き、山頂稜線部を見ながら赤味を増した尾根を進む。尾根にロープが掛かり「鼻くくり坂(八合目)」という看板を見ると、胸突き八丁になり最後の頑張りどころが続く。山頂までもう少しと言うところに六地蔵があり、家内はそこで力尽きて休憩。少し充電して再び歩き出すとものの10分で待望の摩耶山山頂に到着した。山頂直下で倉沢コースからのルートが合流し、眼下に鉾ヶ峰(中の山)と鑓ヶ峰(南の山)の岩峰が見える。足元が切れ落ちているのが分かりゾクゾクッとする一瞬だ。その先には山頂まで東側が急峻な谷になっているので、ずっと西側潅木に沿ってロープが亘されている。緊張しながら先発隊が憩う山頂に到着だ。うれしい。


ロープの張られた山頂への道
 狭い山頂に10数名が憩うので誰かが天辺から落ちこぼれるのではと心配するほどの賑わいだが、山頂にある大きな一等三角点は団体さんに占拠されていていつもの挨拶は後回しにして質素な昼食とする。足元の先1m向こうはもう深い谷になっているので、立ち上がりにふらつくと危険極まりない。カメラを構えるのも緊張するが、足元の先に荒沢ダムが見える。このダムの上流の先に見えないけれど、朝日連峰の大鳥池があり、以東岳へと繋がっているそんな場所だ。そんな谷を越えた向こうにはガスで山麓しか見えないけれど朝日連峰がデンと大きい。東方向にはやはり山頂部を隠した月山が存在感を示している。

 背後には日本海が水平線を示していて、粟島が微かに見える。温海温泉の北にある温海岳はほぼ同定できるが、新潟県境の日本国はどの山だと探すが断定できない。その他の山については初見参がほとんどで、正直言って名前すら知らない山域だ。


山頂の沖御夫妻
 山頂で休んでいるうちに潮が引くように登山者が初心者コースを降りていく。結局、この日は知る限りにおいてベテランコースを歩いた人は居なかったと思われる。静かになった山頂でゆっくり紅葉を楽しみながら写真を撮る。また一等三角点(点名:摩耶山、標高:1019.70)にタッチし、いつもの儀式として沢山の願い事を祈願する。

 摩耶山の狭い山頂には大きな18cm角の一等三角点と、その傍に「摩耶山1,019m」と書かれた標柱、随分アバウトに描かれた展望板が設置されている。狭い山頂にいつまでも憩っているわけにも行かず、滑って転ばないうちに早々に下山準備をする。念のためにベテランコースの降り口まで足を延ばして確認したが、急坂を一直線に下っていて滑りやすくて下りに用いるのは大変だと納得して諦めた。ここから山頂部を眺めると東側が切れ落ちていることが良くわかり、家内ではないが「お尻がもぞもぞする」という気持ちが良くわかる。


粟島−温海岳方面の展望
 下山も急坂で慎重に下っていく。それでも登りより随分楽であり、時間も短縮できる。追分を過ぎ急坂を下っているときに、谷の向こう側で何か動くものを発見。よく注意して見るとサルの家族が数匹、上に向かって移動中だった。猿の方でも私たちの存在を意識したのか暫くじっとしていたが、やがてまた元通りに上のほうに移動し出した。

 無事に下山し、気になっていた山を一つ登りホッとする。お陰さまで大満足状態で、越沢名物の蕎麦も食べずに帰路に就いた。 沖 記

コースタイム:越沢林道入口855==(2.1Km)==900越沢登山口925---950初級・上級コース分岐952---1032七ツ滝分岐1035---1100追分(関川ルート分岐)1110---1120避難小屋---1152六地蔵1200---1210摩耶山山頂(標高:1019.70m、昼食)1255---1338追分1343---14:10七ツ滝分岐---1440初級・上級コース分岐---1505越沢登山口1520==(2.1Km)==1525越沢林道入口


H21.9.27

    大東岳 (1365.55m:宮城県仙台市大白区秋保町馬場岳山)


登山口駐車場

 山形県の甑岳に登った折、船形山かと見紛う様な台形型の大きな山が大東岳だと知り、いつかは登ろうと機会を窺っていた。一週間前の葉山(村山)に登った折も、大東岳が船形山と肩を並べるように立派に見えて、早くおいでと誘われているようだ。そのチャンスは直ぐにやってきた。連休直後の週末、天気予報は東北地方は好天に恵まれるはずだったが、朝から曇り空で奥羽山脈にはずっと雲が張り付いていた。東北道を南下して西側にある栗駒山や船形山をチェックするが、背の高い山はどこも見えず天候回復に期待しながら目的地に向かう。


7合目先のブナ林

 ナビに導かれて仙台宮城ICで高速を降り、R48、R457を繋いで二口温泉に到着。温泉入り口にあるビジターセンターの先に大東岳登山口と小さな駐車スペースがある。センターが開館していればトイレを借りようと思っていたが丁度職員の出勤時間と同じだったため、駐車場のゲートを開けるところから待つようでは先が長いと諦める。

 小さい林の中の駐車場は既に満車状態で、少し先にある道幅が広くなった路肩に先行車に習って縦列駐車する。小雨がぱらつきそうな不安定な天候の下、山の仕度をしていつもより多めに水分をザックに入れて出発する。大東岳は標高1366mの山ではあるが、標高差は1000mあり、表ルートで全長5.3Km(往復10.6Km)、裏ルート経由だと8.4Km(一周13.7Km)あり相当きついとのこと。脚力が衰えた今の自分の足で表コースで登り約3〜3.5時間、下り2〜2.5時間と想定し、安全のため表コース往復で計画。


鼻こすり

 長丁場覚悟で緊張しながら出発したが、行けども行けども沢から離れず、杉・檜の植林された薄暗い登山道に話し相手の居ない単独行では段々と気持ちが滅入ってくる。合目標識が一合目から順に均等に配置されていて、大凡15〜20分で一合を通過する勘定だ。

 二合目と三合目の間にある立石沢は薄暗い空間に少し開けた広場になっていて、そこだけは明るく感じられて腰を下ろすには丁度良い。そこで休憩して持参した梨を食べる。甘くて水分たっぷりで、山で食する果物では最高の部類だ。

 立石沢を過ぎると傾斜は急になり登山道らしくなってくるので、やはり慎重にゆっくりペースで登って行く。標高700mを過ぎる辺りから人工林の杉・檜の樹層から一気にブナ林に変わってきた。ドラスティックなほどの変化を見せると直ぐに四合目の標識が、これまたいかにも均等配分したような場所に設置されている。この先で空腹を満たすべくお握りを食べながら、稜線を目指して標高を稼いでいく。


ナハリダケとツキヨダケが
共存していたブナ

 五合目は谷からトラバース気味に登りきった尾根に出た地点にあり、ここだけはいかにも五合目と言える場所に設置されている。この場所から船形山が見えるようで標識に船形山展望所とあったが、今日はガスっていて樹林の先は白く閉ざされている。

 五合目からは尾根ルートとなり気持ちの良いブナ林を登ると、まもなく「鹿打林道分岐点、穴戸沢林道を経て野尻に至る」と言う標識の分岐点だ。この枝道は刈り払いされていて利用者がいるようだ。ただ標識の下の方に小さな看板があって、そこには熊の絵と「クマがいます」と描かれていてズシッと重みのある緊張感をにじませている。

 六合目を過ぎ、標高1019m地点に、その旨の表示があり直ぐ近くに小さな標高点を示すと思われる標石が建てられている。ここから少し水平に歩くことになるので、一旦休憩を挟むことにし飴玉で糖分を補給。


山頂直下の潅木の緩斜面

 八合目はブナ林の少し開けた泥んこ道が広がったようなところにあり、ここから先は山頂に向かって胸突き八丁の急坂が待っている。地図上で等高線が密度濃く書き記されており、踏ん張りどころを前に再度体調を整える。

 少し休憩をして改めて意識的にゆっくりと登っていく。ブナ林が美しい。少し傾斜が緩んだところに左に水場の分岐、水場まで100mとのことだがここはパス。そのまま我慢して登っていくと登山道にロープが2箇所に設置されている。今までの登りで一番急なところだ。登りきったところに「鼻こすり、山頂まで0.6Km頑張ってね」と書かれた標識、これに気合を入れられて登っていくと九合目。しかしここから意外と頂上まで遠く感じた。とくに緩傾斜になって潅木の中を歩くようになってから、早く到着したいと言う思いが強くて余計に長く感じた。しかも潅木の背が高く藪が密なため、トンネルの中を歩くようで、視界が開けたときは本当にほっとした。

 視界が開けるとそこはもう大東岳山頂だった。小さい広場になった山頂には10人ほどが昼食休憩していた。山頂の一等三角点(点名:大東山[おおあづまやま]、標高:1365.55m)にまずタッチし、いつもの儀式として山の無事、家内安全、商売繁盛などを祈願。それから山頂にある四角い展望盤、山頂標識、山形県紅葉川への方向標識、樋ノ沢避難小屋への方向標識などを確認する。しかし期待した展望はガスに閉ざされて何も見えず、紅葉した山頂部もほとんど見ることが出来なかった。


大東岳山頂

 山頂の隅っこに座る場所を確保して昼食をしながらガスの晴れるのを待つが、時々青空が覗けるものの遠望はまったく叶わなかった。でも気になっていた山に登っただけで大満足、大きな一等三角点を眺めながらの昼食は心地よかった。

 山頂に繋がるルートのうち山形県に向かうルートは利用者が少ないのか刈払いも行われていないようで、藪っぽくなっていた。樋ノ沢ルートは利用者が多いようでしっかり刈払われていたが、今回は入り口を眺めるだけでおしまいにした。両方の入口の中間の潅木の中に小さな祠が奉られていたので、そこでも両手を併せていつもの祈願をした。

 ガスに閉ざされた山頂で長居をするより早く降りて温泉のほうがよかろうと、先行者たちより早く下山に取り掛かる。下山途中で登りに気づかなかったブナハリダケを登山道脇に見つけて、少しだけ戴いてきた。また登り時はパスした水場を確認してきたが、緊急時の水分補給と考えたほうが無難な水場だった。季節によっては枯れる時もありそうな気がする。

 天候も辛うじて曇りで耐えてくれたが、車に戻ると小雨模様になってきた。直ぐ近くの二口温泉で入浴して山の汗を流し、着替えをしてさっぱり気分で霧雨の中を帰路に就く。

 今回歩いた表コースはずっと樹林の中で視界はなく、裏コースの渓谷美を楽しみながら周回するのがやはり大東岳の真髄だと思う。 沖 記

コースタイム:摺沢600==(145Km)==815二口温泉登山口830---920立石沢930---1010五合目---1030標高1019m地点1035---1100八合目1105---1133大東岳(1365.55m:昼食)1205---1255標高1019m地点---1308五合目---1333立石沢---1405二口温泉登山口1415===1420ばんじ山荘(入浴@600円)1455==(約145Km==1710摺沢


H21.9.26

      須川岳 パトロール   参加者:森・吉家・阿部


工事中の温泉
 森さんから声が掛かり、私としての秋の須川岳は9年ぶりのパトロールとなった。7時、お迎えを受けて一路、須川温泉に向かう。天候はまずまずで、笊森や山頂方面は心なし赤く染まっている様に見える。・・一部、省略・・。駐車場には、災害復旧者の車や少々の一般車両が有るだけ。7割方は空いている。陽は射しているが、ヒンヤリした空気の中身支度を整える。


お花畑
 8:25出発。温泉は突貫工事中で、工事車両や重機が忙しそう。硫黄の香る源泉の沢沿いに進むが、いつもより沸き出す湯の量が少ないようだ。直接お花畑に出るコースを取り、最初の緩い上りに取りかかる。道は壊れる事もなく何時も通りの姿。周辺の紅葉は始まったばかりのようだが、ナナカマドの色づきが少しおかしい。まぐさ(秣)岳の下の方には、雲がかかり出している。須川山頂方面も怪しい雰囲気。

 心なし背丈の高くなった灌木帯を抜けると、程なくお花畑に着く。山頂に向かって雲の帯が進むのが見える。木道脇には、咲き残ったウメバチソウがポツリ・ポツリ覗いている。草紅葉が素晴らしいと言いたいところだが、ヨシの勢力が増して6割方ヨシヶ原となっている。ゆげ山を望めば、気温が低いせいか吹き出すガスの量が増えているように見える。


自然観察路分岐
 草原を抜けると緩い登りが始まり、真黄色に色づいたカエデ等を眺めながらジックリ進む。時折、灌木が切れて紅葉の山肌が現れてカメラを回す。吉家さんが坦々と進み、景色を堪能していると距離が出る。森さんはマイベースで、景色を見ないのが勿体ない様子で撮影に集中。自然観察コース分岐付近まで来ると、紅葉も最盛期の様子。立ち止まってジックリカメラを回して小休止。

 水場を過ぎると灌木帯に入り、傾斜も少々きつくなる。細い丸太の階段は段差が大きく息も上がり出すが、今のところ膝の調子は上々。道に迫り出した小枝に注意しながら、黙々と高度を稼ぐ。小学生らしき少女を連れたご家族もしんどそう立ち止まり、に道を譲ってくれる。見栄を張るかのように、空元気を出してそれに応える。小さな沢(ゼッタ沢)を渡ると見晴らしも良くなり、昭和湖までもう一踏ん張りだ。

 9:00昭和湖に到着。湖面は白っぽいコバルトブルーに輝き、周りも鮮やかな紅葉で素晴らしい光景だ。湖面に向かって右奥方向では、トイレ工事が始まっている。今年は基礎部分のみの工事で、来年の完成になるようだ。工事の様子などを観察して、20分程の休憩となった。ここでの登山者は6−7名、談笑後山頂に向けて出発。

 また、段差の大きくなった丸太の階段。周りの灌木も、9年前より全体的に背が高くなったようだ。何度か枝が頭をかすめる中、慎重に高度を稼ぐ。以前は見えていた昭和湖も良く見下ろせず、立ち止まることなくしばし息を上げる。何とか灌木帯を抜け出すと、山頂部は雲に覆われて見えないが、グリーンと錦に染まる斜面が広がり大感激。時折スポットライトのように陽が射し、鮮やかさを増す。汗ばんだ体をなでる風はさすがに冷たく、幾分強くなってきているようだ。


山頂からの山肌
 大分なだらかになった斜面は、草紅葉も見頃となって周りの紅葉と良くマッチしている。間もなく背の低い灌木帯に入り、数分で山頂に続く分岐に着く。速く雲が流れていたが、やはり風が強い。これから山頂を過ぎるまで、強風帯を歩くことになる。腕まくりを降ろし防寒の準備。吉家さんは、まだ半袖でカンバっている。小休止も程々に尾根道に向かう。

 尾根筋のドウダンの葉っぱは、色づく間があったのか全て吹き飛ばされて枝がむき出しだ。少し寒さを感じながら黙々と天狗岩へ進む。ここまでの登山道は震災の影響は無かったが、岩の一部が欠けている。もう一方の岩蔭で森さんが風除けを着込む。速い雲の流れが時折途切れ、いわかがみ平が一瞬顔を出す。南斜面の紅葉のコントラストも素晴らしい。道は水平道に変わり、坦々と先を急ぐ。


秋なのに初夏の花々
 10:30ガスに煙る山頂に到着。イワカガミコース側には、ロープが張られ立入禁止の看板が付けられている。ブッシュの影で、風を避けながら大休止を取る。大休止しながら秣岳に回るか協議するが、強風とガスが巻いているので笊森山荘に進むことにする。・・・一部省略・・・。途中、磐井川源流部に寄り偵察。沢上部の一部に岩片の崩れた所が有るが、殆どは原型を保っていた。虫取りスミレやチョウジギクはみんな無事だ。次のガレバは雪解けが遅かったらしく、春の花から夏の花がかなり咲き残っていた。(写真参考)思いがけず全員、春と紅葉を満喫する。


観察路中頃にて
 雲はドンドン増えて、源流部近くまで下がってきた。時にはかなり薄暗くなり、雨でも落ちてきそうな空模様。逃げるように笊森山荘に急ぐ。偵察・道草で遅くなったが、12:20頃笊森山荘に到着。先客の登山者と談笑しながら、ゆっくり時間を掛けて昼食を取る。山荘は、震災の影響を全く受けていない様子。相変わらず、りっぱな小屋だ。一晩でも、二晩でも止まっていたい感じ。

 単独行の女性も帰り、1時間ほど談笑して源流部に戻る。笊森山荘からの道は刈り払いされて快適な道になっているが、水場からの灌木帯は、道の一部が腐って歩きづらい。泥を跳ね上げないように注意しながら黙々と進む。やがて視界が開けて自然観察路に出る。再び陽が射して、山頂や秣がクッキリと見えるようになった。秣岳に行けなかったことを、少し悔やみながら黙々と下る。更なる灌木帯の下りも段差が大きく、ストックを突きながら慎重に降りる。三途の川を渡る頃には、膝が少し疼きだした。視界が開けた場所で、紅葉を眺めながら立ち止まって小休止。


ゆげ山分岐
 更なる傾斜を降りるとゼッタ沢が現れ、本道と合流する。振り返り、改めて山頂の紅葉を眺めてお花畑まで下る。お花畑からゆげ山側へコースを移し、剣岳の下に進む。一般の観光客やハイカーの姿もちらほら見える。分岐で小休止を取り、ふかし湯経由で温泉に戻る。いつもなら大混雑の時期だが、国道342号一ノ関側が通行止めのため、比較的閑散としている。こんな感じが山としてはベストなのかも知れない。今回周遊した登山道は震災の影響は全く受けず、灌木が生長していたことを除けば依然とあまり変わらず安心する。

 須川温泉で貰い湯を浴び、ラーメンで小腹を満たし、28日の田部井さん御一行・同伴の打ち合わせをして帰途につく。我としては、9年ぶりに初秋の須川岳を満喫。膝は少し疼くが、大満足の山歩きとなった。 阿部 記

コース時刻:須川温泉8:25−9:00昭和湖9:18−10:28山頂10:55−12:18笊森山荘13:25−15:13須川温泉 


H21.9.21

       葉山   (1461.73m:山形県村山市大字山ノ内)


葉山遠景
 前夜は月山の麓にある肘折温泉に泊まり、良いお湯と行き届いたサービスに癒され、早朝の朝市を部屋から眺めながら物色。その後、名ばかりの国道458号線で十部一峠登山口を目指す。この峠からだと簡単に葉山に登ることができるため、家内と一緒の登山では安心して連れて行ける。山形県には他にも長井市に同名の葉山があり、今回の登山は葉山(村山)、長井市のほうは葉山(長井)として区別するようだ。


ツタウルシ
 国道458号線の車窓から、谷を隔てた月山の山頂部が赤く染まっているのが遠目でも分かり、標高の低い葉山も多少は紅葉が期待できそうである。期待を胸に悪路を走行して林道の終着地点に到着。先行客の車が一台とバイクが一台の計2台だけで、以外と少ないように感じるが連休の中日とあってはマイナーな山域ではこの程度か。駐車スペースは林道終点近辺に3箇所あり、合計で10台程度駐車できそうである。我が車は2番目の駐車スペースに止めて、山の仕度をする。


オオカメノキ
 登山口にはツタウルシが赤く染まって小さな秋を演出していたので、早速最初のカメラの出番となった。林道終点の先に登山口入口の標柱と登山道が下り方向に付けられている。よく踏まれた登山道で少し進むと涸れ沢になり、ラショウモンカヅラと思しき花が足元を飾っている。


トンボ沼 奥月山
 涸れ沢を過ぎるとブナ林が美しい森林美を形成し、木洩れ日でブナの葉が少し黄色味を帯びているように感じさせる。目線の先には赤く色づいたオオカメノキの実が陽に照らされ、見上げると真っ赤に染まった葉っぱが透けて葉脈が複雑な網目を見せてくれる。そんな景色を楽しみながら緩やかに標高を上げていく。

 奥宮まで一時間ほどの行程とガイドブックにあるが、家内はそれでは歩けないのでもっと時間を掛けてゆっくり亀足で歩む。それでも一時間で「まっと沼」に到着。途中、一回の休憩でここまでやってきた。この先から奥宮の頂と三角点のある頂の二つの頂が丸く見えて、ゴールが近いことを感じさせる。振り返ると正面に月山が大きくのっぺりして横たわっている。その左に朝日連峰が横に長く延びている。何度となく似たようなアングルでかわり映えのしない写真を撮っている。


奥の宮山頂と鳥海山
 「まっと沼」から先は「しゃくなげ平」「どうだん坂」と立て続けに標柱があり、それに気をとられていると直ぐに「トンボ沼」に到着。周囲を木道で囲まれた沼の一角に休憩できる板張りの場所があり、そこでちょっと休憩して小腹の足しに朝市で購入した草餅を食べる。座りながら葉山の三角点のある本峰が見え、反対方向には肘折温泉からの登山道分岐の標柱が見える。紅葉した景色に囲まれたトンボ沼でゆっくりし、腰をあげて歩き始めること僅か5分、トンボ沼から奥宮まであっという間に到着した。


葉山山頂にて
 奥宮では家内と並んで2礼2拍1礼で、いつものように沢山の願い事を祈願する。また奥宮からは絶好の展望が360度の全方位に眺められた。まず西に月山を眺め、その左に長々と雲海の上に黒々と峰を連ねて朝日連峰が横たわっているのが印象的だ。その朝日連峰に寄り添うように後ろに遠慮がちに霞んで見えるのが、どうも飯豊連峰らしい。飯豊連峰から左にすこし白く雲海で間をおいて見えるのが飯森山と、その周辺の日中トンネル上部の山々。更にその左の大きな黒い塊りは吾妻連峰で、真南に位置している。

 吾妻連峰の左(南南東方向)には蔵王連峰が見渡せる。この辺りの所謂奥羽山脈に至ると雲が多くなって低い山並みは雲に隠されて山座同定が困難になってくる。はっきり同定できるのは大東岳、船形山程度か。奥羽山脈が北に行くほど雲に閉ざされ、神室岳とおぼしき頂が見え出すとまた雲が切れて、甑山の男岳と女岳が認識され、丁岳が少し高くなって識別できる。その左に一際高く聳えているのが鳥海山だ。北方向は奥宮の裏手から綺麗に眺められる。


朝日・飯豊遠望
 しっかり展望を堪能して、三角点のある本峰を目指して朱塗りの鳥居を潜り、草原の中に降りていく。山頂付近の草原はまだ紅葉にはちょっと早いが、それでも驚くほど緑色が消えて薄茶色く変色している。小潅木も葉っぱは赤茶色に染まり、まもなく紅葉の見ごろを迎える一歩手前の状況まで進んでいる。そんな紅葉の真っ只中をほんの15分程で目指す一等三角点のある葉山山頂に到着。山頂部は一等三角点(点名:葉山、標高:1461.73m)以外に何も無く、唯一四周の山を見やすくするために刈り払いされているが、それが無ければ笹薮に閉ざされた山頂になってしまう。念願叶って登った山頂が期待と大きく異なってガックリだったが、気を取り直して三角点にいつものようにタッチし、奥宮でもお祈りしたように、ここでも山の安全、家内安全、商売繁盛など盛り沢山の願い事を祈願した。

 山頂部には横浜から来たという男三人組が昼食を戴いていた。私たちは下山してから蕎麦を食べようと、軽く小腹の足しにする程度に昼食を済まし、早々に往路を引き返す。山頂部手前の露岩部には蛇が一匹、行きも帰りも顔を会わせて日向ぼっこの邪魔をしてしまった。

 帰路は国道を寒河江方向に下ったが、道路は格段に寒河江ルートが良く、入山するなら国道112号線から分かれて458号線に入ったほうが良い。  沖 記

コースタイム:肘折温泉820===930十部一峠登山口935---1035まっと沼---1100トンボ沼1110---1115奥宮1130---1145葉山山頂(1461.73m:軽食)1200---1215奥宮1230---1320十部一峠登山口1335===寒河江へ


H21.9.5−6

     岩木山・八甲田山 (参加者:渡邊+阿部×3名 いつもの楽しい仲間達)

9月5日 岩木山


八合目よりのリフト
 7月下旬の予定が低気圧に伴う悪天候の予想で、この日に延期となっていた。再び予報はあまり良くなかったが、雨が降っても温泉で楽しくやろう・・と言うことで5日の決行となった。会社の仲間・計4名、予定通り7時に一ノ関を出発する。


鳳鳴ヒュッテ
 予定通り高速に入り、途中で朝食を取って大鰐・弘前ICで降りる。アップルラインを順調に走行、直売のリンゴを仕入れて百沢から嶽方面へ。初日、まずは足慣らしと言う意味で、岩木スカイラインを一気に車で駆け上がり登山リフトにて更に高度を稼ぐ。文明の利器って良いですねぇぇ、歩くところは殆どない。

 11:26リフト頂上駅を出発。一旦、旧噴火口に向けて下り溶岩の固まりの中を少し登ると、程なく鳳鳴ヒュッテが見えてくる。この辺は夏場なら高山植物も花盛りだが、チングルマが少々赤く変わり目立つ程度。少し下ってヒュッテから、本日のメインイベントである山頂までの登りに取り付く。


アキノキリンソウ

岩木山・山頂にて
 既に下山者もいる中、ゴロゴロした岩混じりの歩きづらい道を慎重に進む。不規則に出てくる岩は歩幅を狂わし、結構膝に応える。口数も少なくなり約15分、第一関門の登りが終わり平坦部少し手前の小ピークで小休止となる。所々にアキノキリンソウの黄色い花。薄日は射しているが、ガスが斜面を駆け上がり八合目の駐車場が望める程度。今日は、こんな天気と諦めながら息を整える。

 平坦部を少し進むと、最後の登りとなる。少し冷たいそよ風が、心地よく体を撫でる。相変わらずの岩混じりの道を慎重に進むと、上部の登山者の声が近くなり、程なく岩木山・山頂(1625m)に出る。大きな祠に全員頭を下げ、大岩が散らばる最高ポイントを探す。360度、ガス・ガス・・全く展望は利かないが、数分待つと弘前市街地がパッと顔を出して感激。何となく、岩木山・山頂に立った実感を味わい、各自満足した様子。


鳳鳴ヒュッテへの下り
 記念撮影後、直売リンゴで乾杯?昼食代わり・行動食代わりとして、エネルギーの補充をする。元々足慣らし目的のため、昼食は麓に戻ってから・・と、行動食と水のみ山行。登山者は結構多く、ツアーの団体さんも次々と登ってきている。約20分程ガスの切れるのを待つが、諦めて下山開始する。

 計30分程、慎重に下るとリフト駅に到着。リフト、約10分で八合目駐車場に到着して、本日の足慣らしを無事終了する。山麓に戻り、名物の嶽キミをご馳走になり百沢近くで昼食タイム。某系列会社を訪問して酸ヶ湯温泉で宿泊となる。

コース時刻:リフト駅11:26−11:49中間点11:55−12:07山頂12:40−13:13リフト駅

 9月6日 八甲田山


ロープウェイ山頂駅前広場
 久々の硫黄温泉を満喫し、8時30分温泉の送迎車に乗り込み八甲田ロープウェイ(101人乗り)駅を目差す。本日も、文明の利器を最大利用。天気は前日より良い模様だが、大岳はスッポリと雲の中。ともあれ、青森市方面は見通しも良くビル群が手に取れるように見える。頂上駅で登山者カードに記入して、9時5分八甲田大岳を目差して登山開始する。頂上駅から田茂萢湿原付近は8の字に散策路が整備され、湿原を通るコースを選ぶ。


田茂萢湿原と赤倉岳を望む
 オオシラビソの林や背を隠す様な灌木帯を進むと、見通しの良い小湿原(田茂萢湿原)が現れる。この辺までは、木道が整備されて快適に進む。東方には赤倉岳が背を伸ばし、少々きつい登りに思える。「あれを登れば、その後は、まずは楽だから・・」と励まし、再び見通しの利かない灌木帯の登りに取り付く。


赤倉岳付近より毛無岱を見下ろす
 さすがに気温は低く、息を切らしても大粒の汗とはならない。快適と言えば快適だが、全員口数が少なくなり黙々と高度を稼ぐ。数カ所に灌木の切れ間があり、絶景を楽しみながら更に高度を稼ぐ。数組のパーティを追い越させてゆっくり進むと、何時しか灌木帯を抜け出し赤倉岳山頂標識(1521m)が現れる。実際の山頂は更に奥にあるが、小休止して息を整える。タイミング悪く、ガスが舞い上がり展望は利かない。この辺りからイワギキョウが目立ち始める。


井戸岳手前鞍部にて
 北斜面からガスが沸く中、なだらかな尾根上の外輪を快適に進む。色づき始めたミネザクラやガンコウランの黒い実が点在して目を楽しませる。南西側、遙か下には草モミジが広がる毛無岱の絶景。程なく緩い下りに代わり、鞍部を少し登ると立ち止まるスペースも無い赤倉岳(1548m)の本ピークに着く。記念撮影をして再び緩い下りを進む。進行方向先には井戸岳の外輪縁が見え、全体的に広々とした高原状の地形だ。この辺りは、ガンコウランの密集地のようだ。


色づくチングルマや遅咲きのイワブクロ
 背の低いナナカマドやミネザクラの灌木帯を少し登り返すと、井戸岳の外輪の縁に立ち大きな噴火口跡が広がる。正に絶景であり、足下にはイワブクロの群落が広がる。花は殆ど枯れているが、咲き遅れの花芽もあり数年ぶりのイワブクロの花をまじまじと観賞する。のんびり10分程かけて外輪を進むと、道は大岳鞍部への大下りとなる。植生保護のロープが両側に張られ、丸太の階段が鞍部まで続く。仰々しい風景に変わっていて違和感を覚えるが、植生保護や登山道荒廃を防ぐには仕方のないことか。


八甲田・大岳山頂にて
 昔、大岳ヒュッテと言っていた避難小屋は、立派なログハウス風の小屋に変わっていた。小屋前では、ボランテアの方々が、何かの調査に散らばろうとしている。本当に、ご苦労さまなことです。小屋前で大休止を取り、大岳への登りに備える。

 10分程休み、大岳へ進む。両側から笹が被さる中を少し行くと、シラビソ等の灌木帯。ほどなく傾斜もきつくなり、岩の混じる歩きづらい道に変わる。下る人や後ろから来る人を交わしながら地道に高度を稼ぐと、灌木帯を抜け出し見通しも良くなる。遅くまで残雪でもあったのか、チングルマやウサギギクの小さな群落がある。この時期にもうけものをした気分。


大岳よりの下り・向こうは井戸岳

上毛無岱・休憩所 右上は大岳
 大岳斜面中間付近までは見通しも良いが、山頂付近は相変わらずガスに覆われている。展望はあきらめ、山頂に立つことに重点を切り替え黙々と登る。小屋から約25分で、意気揚々と全員大岳山頂(1584m)に立つ。風は弱いが、結構ヒンヤリしている。広い山頂は、植生保護ロープに丸く囲まれ少々狭く感じる。確かにロープの外側には、高山植物の群落が点在しているが人工物が増えて再び違和感も増える。観光客が増えてモラルの低下が、こうさせているのだろう。


長い階段を降りると上毛無岱
 ガスが切れるのをしばらく待つが、高田大岳がうっすらと見えただけ。5分ほど下り陽が射す中で、青森港方面の展望を楽しみながら昼食を取る。青森湾には白い船が浮かび交差する様子も見えているが、北海道は確認できない。ともあれ、井戸岳から田茂萢岳の峰峰や毛無岱の湿原方面を心ゆくまで堪能する。

 昼食時間を入れないで約20分で小屋に戻り、毛無岱へと進む。比較的背の高い灌木帯に変わり、風もなくなり蒸し暑い。道はやや安定しているが、時折泥るみが現れ慎重に下る。やがて長い木のの階段が現れ、灌木帯の合間から上毛無岱が見えて気がはやる。最後の一歩を降りると、ミズバショウの大きな葉が湿原の到着を告げる。周辺は黄金色、草紅葉が見頃を迎えている。それに混じったキンコウカの群落も黄色に輝き見事なグラデーションである。大岳のガスも無くなり、八甲田連峰の全容も心地よい。池塘近くの大きな休憩所で、足を伸ばし小休止を取る。


酸ヶ湯温泉全望
 毛無岱は、更に二段の高度差で続く。更に広い中毛無岱や最後の下毛無岱から見る、下界の風景とのコントラストも見事である。高山・高原に立っていると言う満足感が味わえる風景だ。先を行く阿さんご夫婦に「この後は景色も見えなくなるょ・・」と声を掛け、程なく背の高い灌木帯にはいる。ムシカリの真っ赤な実や山漆の真っ赤な葉を眺め、これからの紅葉を思いながら黙々と下る。尾根を斜めに横断するような、、緩く小さな凹凸が続く。そろそろ膝も疼きだし、中間のブナ林で小休止。最後の酸ヶ湯温泉への下りで膝の痛みもピークを迎え、慎重にゆっくり降りる。

 休憩を入れて約5時間の縦走、全員大満足しての万歳三唱。酸ヶ湯温泉宿泊者の特権。タオルに特別風呂が解放されて混雑無しで汗を流す。膝の痛みも吹き飛んだ感じ。全員、大満足の二日間でした。 阿部 記

コース時刻:ロープウェイ頂上駅9:05−10:01赤倉岳10:05−10:43避難小屋10:51−11:14大岳11:26−11:35大岳中間11:56−避難小屋−12:46上毛無岱12:56−14:02酸ヶ湯温泉  


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東北地方

山 域 状   況
早池峰山 H19.12.8:うすゆき山荘に石油ストーブが設置されました。灯油は各者、持ち込みとなります。大切に利用しましょう。
栗駒山 H20.9.1:国道342号等は「平成20年岩手・宮城内陸地震」の震災を受け通行止めとなっています。従って、各道路が復旧するまで栗駒山登山は出来ません。尚、秋田県側から入れるようになりました。 各県や市町村の道路情報をご確認・ご注視下さい。
H13.11:笊森山荘が新築されました。大変綺麗で、内部は二段棚状で気密性が一段と良くなり、収容可能人数も約1.5倍になりました。トイレは水洗式となりましたが、冬期間は凍結防止のため鍵がかけられ利用できません。大事にに利用しましょう。(情報、吉家氏)
H13.7.3:須川温泉キャンプ場近くに、ビジターセンター開設。
岩手山 H16.1.8 一部のコースで入山規制がありましたが、H16年7月1日より全てのコースの規制が解除されます。
焼石岳 ○中沼コースは、昨年の震災で被害を受けて利用できません。ツブ沼コースは利用できますが、石沼上部付近で道の崩壊が見られ注意が必要です。尚、焼石岳山頂まで約4時間は必要と思われます。往復、最低でも8時間は掛かるものとして計画しましょう。

その他の地方

山 域 状   況
浅間山 H16.9.1噴火のため入山が規制されています。
男体山 H15.10 男体山の標高は1893年に計測された2484mだったが、登山者からの指摘を受けて再計測の結果、2m高い2486mに110年ぶりに変更された。ちなみに、現在の三角点より11m南西方向の剣の立つ岩の上が最高点とのこと。