各地の山に関する情報コーナー 下部に新刊図書案内があります

(写真がうまく並ばず見づらい場合は、画面示幅を狭めてご覧下さい。)

H23.12.20更新

最新山行情報
小岩井の一本桜

H23.12.17−18

    五葉山・氷上山  登山者:森、吉家、浅沼、沖、阿部  千葉(納山食事会のみ)

12月17日 五葉山・納山食事会

畳石
 数日前の天気予報では、この冬一番の寒波がやって来るとのこと。16日夕から小雪が舞い、17日は車の雪かきから始まった。少し行程上の不安を抱えながら、ほぼ予定通りの時刻で各員と合流し、吉家宅を7時10分に出発して大東町摺沢へと向かう。最後に沖氏と合流して、少々の食料をコンビニで調達し五葉山へと急ぐ。

 国道343号・笹ノ田峠で少量の雪と凍結に注意しながら進み、高田−大船渡の悲惨な状況に言葉少なくして国道107号に入る。日頃市−唐丹(とうに)街道、赤坂峠付近も雪が少なく、鹿とにらめっこしながら前回より早めに到着する。駐車場は空っぽ状態だが、身支度をしていると1台の乗用車がやって来た。元気そうな女性2名が車から降りて、軽く挨拶をしてさっさと登っていった。我々も少し遅れて後を追うように出発する。


八合目付近
 風は少し強いが灌木帯に入ると、寒からず暑からずで程良い感じ。相変わらず歩きづらい石だらけの道、10分ほど進むと2−3cm程積もった雪道となる。先頭を行く吉家さん「ずいぶん歩幅のある人だ・・」と感心している。先に行った例の女性達の足跡のようだ。追いつこうとしても声すら聞こえない。黙々進むと賽の河原・・・畳石と順調に高度を稼ぐ。積雪は畳石で4−5cmだが少し傾斜がきつくなるので、滑らないように慎重に登る。


石楠花荘付近
 冬枯れの林は風の通りも良く、気温も下がり手先が痛くなる。カメラを構えるのも一苦労。7合目付近からは積雪も10cm程となり、小枝はエビノシッポや霧氷に覆われ真っ白で完全な冬山の様相だ。背中は暑いが手足は冷たく、足運びも緩慢になる。急激な体力の消耗を抑えながら黙々進むと、8合目付近の祠が現れ傾斜も緩くなる。軍手から防寒手袋に取り換えて、真っ白な木々の写真を撮りまくる。予想通りのいい風景だ。風当たりも強くなり、やがて雪煙の向こうにシャクナゲ荘が現れ先を急ぐ。

 小屋の煙突からは煙がたなびくが、腰を下ろすと動き出すのが辛くなるので全員山頂を目差す。強風の中、体を揺すられながら樹氷もどきの灌木の中を慎重に進む。日枝神社の鳥居は強風に曝されていた。とりあえず、神社の祠をバックに記念撮影。寒い・・痛い・・で、山頂行きを断念、思い思いに周りの風景を堪能してシャクナゲ荘へと戻る。


日枝神社
 小屋は、先に出発した女性達が暖めてくれていた。昼食を取りながら談笑をしていると、釜石労山の仲間と判明。山道具屋さんや震災の話で盛り上がった。聞きたいこともまだまだあったが、早々に女性軍は下っていった。

 約1時間の昼食・休憩を取り腰を上げる。外は更に気温が下がった様子。沖さんの温度計は−10度を表示、風と合わせると体感温度は−20度位のようだ。全員、頭を完全に覆い足早に下る。約2名は走るように早く進むが、滑りそうでなかなか追いつけない。最近は、登りも下りも同じ調子で歩いている。無理をしないで途中からペースを落としてあとを追う。


小屋にて
 賽の河原を過ぎる頃、数名のパーティと出会う。今夜は小屋で忘年会か?。「一緒に飲みましよう・・」と言う。「・・うんにゃぁぁ我らは、温泉で忘年会・・」と丁重に断る。・・・とは言え、小屋で遅くまで飲む・・良いねぇぇぇぇ・・。さぞ、盛り上がったことでしょう。14時、全員無事登山口・赤坂峠に戻る。

 さぁぁぁ、温泉だぁぁぁと、赤坂峠を出発。再び大船渡−高田を経由し、仮設のマイヤで食料を調達して玉ノ湯へ向かう。早速温泉に浸るが、ボランテアの大学生で混んでいた。聞けば、まだ授業が順調でない生徒達に授業の応援活動をしているようだ。某大学の現役学生達で、近くのお寺が宿舎となっているらしい。風邪など引かなければよいのだが、ご苦労なことです。

 風呂上がりの冷たいビールで喉を潤し、17時食事会開始・・・・以下省略。

コース時刻:赤坂登山口9:15−10:26畳石10:36−11:35石楠花荘−11:42日枝神社11:45−11:53石楠花荘12:50−13:24畳石13:34−14:00峠登山口

18日 氷上山

被災した陸前高田の町
 朝、外を見ると小雪が舞い2cmほどの積雪。データー放送で天気予報を見ると、2時間ほどで晴れそうだ。幸い朝食は8時から。食事に入る頃には青空が見えてきた。今回は久しぶりに、氷上山中央コースを登ってみることにする。全員、車で氷上山林道を登山口に向かって移動するが、記憶が定かではなく、暫く走りやっと登山口を見つける。何か前の記憶とは違うが、登山口との標識と真っ赤な大きな鳥居があるので間違いはない。

 真っ赤な鳥居を潜ると、なだらかな登りが続く。周りは、しばらく杉や檜の針葉樹の林が続く。整備されたのか、小石も少なく比較的歩きやすい道がジグザグと続く。10分ほど登ると奇怪な枯れた大きな松が現れて目を奪われていると、すぐに古い林道が現れる。どうやら、ここが昔かし来たときの登山口のようだ。急峻な登り口だったが、傾斜を和らげるように道が改良されている様子。同じペースで黙々と進む。針葉樹の林は、少しづつ雑木林に変わっていく。


広田湾を望む

氷上山頂にて
 やがて、背の低い小枝越に高田方面の展望がきく所に出る。悲惨な状況に心から楽しめないが、現実の風景を脳裏に収めて更に進む。ん合目・・ん合目と道標か付けられ、心地よく通過。終始灌木帯だが、突然小さな広場が現れ、、程なくりっぱなトイレ小屋が現れる。そこから3分ほどで祈祷ヶ原に出て、玉ノ湯側尾根コースと合流する。しばらく広田湾方面の景色を堪能して山頂へ向かう。

 積雪は5−6cm、傾斜は緩くなったが滑らないように注意しながら先を急ぐ。途中の展望を楽しみながら約20分で氷上山山頂に着く。五葉山はすぐ近くにハッキリ見えるが、山頂付近は濃い雲に覆われている。太平洋側は良く見えても、内陸側は室根山の展望が限度だった。ともあれ早朝の雪から一転、陽が射して晴天となった事に感謝しながら大展望を楽しむ。

 下山はさすがに早い。11時15分には登山口に着いてしまった。玉ノ湯に戻って汗を流し、全員ラーメンで昼食タイムとなった。冬枯れの風景・・樹氷の混じる厳冬期のような風景・・光る海・輝くリアス海岸・・全員満足の2日間だった。 阿部 記

コース時刻:登山口9:08−10:08祈祷ヶ原10:13−10:30氷上山頂10:40−11:25登山口    

H23.11.20

      砥森山 670m:岩手県遠野市、花巻市境界) 登山者:沖


砥森山

コースタイム:大東町摺沢9:10==(約57Km)==10:10大平登山口10:15---10:55砥森山山頂(標高:670m)11:08---11:39大平登山口11:45===大岳温泉(奥州市大岳高齢者生きがいセンター)===大東町摺沢

 地図を眺めていたら田瀬湖の西側に1/25000図・野手崎(北西)に温泉マークがあるのを発見。丁度田瀬湖を挟んで等距離の東に砥森山(標高670m)があり、温泉マークを調査するついでに砥森山に登ることにした。温泉マークの場所に日帰り温泉施設があったら嬉しいなと淡い期待を持って、まずは初冬の低山歩きを久々に楽しむことにする。


山頂より田瀬湖方面

 砥森山への登山コースは大きく2通りあり、北東面から大平登山口、南西側から向田瀬登山口がある。久しぶりの山でもあり簡単に登れる大平登山口から取り付いた。山名の由来は砥石を産出したことによるとのことだ。また山ろくにある宮守町の由来になった山だそうである。登山口までは砥森山登山口と書かれた標識が要所要所にあり、迷わずスムーズに3台ほど駐車スペースのある登山口に到着。この日は一台の車もなく駐車スペースは貸し切り状態だった。


山頂部に設置された砥森山神社

 登山口から真っ直ぐ延びた牧草地を登っていくと、樹林帯に入り、そこにも登山口の看板。作業道との分岐にも登山口の看板がしっかり取り付けられており、迷うことはない。傾斜がきつくなる直前に種子のいっぱい混ざったやや大きめの黒いウンチが登山道に発見。感覚的には熊っぽいが、今更気にしても仕方がないので鼻歌を少し大きめに口ずさみながら耳をそばだてて登っていく。

 栃枯れの巨樹を通過すると尾根道になり、北側に進路をとると過去に建造物があったような平らなくぼ地がある。そこから急坂を僅かに登ると、石組みで囲まれた祠がありステンレス製の刀が建てられた砥森山神社に到着。


宮守方面

 早速いつもの儀式で両手を合わせて神様に沢山の願い事をして、それから樹間から見える景色を楽しむ。田瀬湖とそれに懸かる朱色の田瀬大橋を確認する。北の方向に見える町並みは宮守町か? その奥にガスの切れ間に見える高い山は何だろう? 前日の雨で視界は期待できなかったけれど、やっぱり地図とコンパスはいかなるときでも必要だったと後悔するも時すでに遅い。


大平登山口を振り返る

 三角点のあるピークのほうに行きたかったが登山道はなく、かなり降りてから登り返さなければならないようだったので、単独行では手抜き優先になってしまい向田瀬の方向へ少し降りかけて即撤退と相成った。

 下山後は大岳温泉を目指して車を走らすが、期待した日帰り温泉の施設はなく奥州市の福祉施設となっていた。日曜日は休館のようで玄関は閉まっており、玄関前に飾られた菊の花が寂しげであった。デイサービスの温泉入浴でもあるのだろうか? 沖 記


H23.10.29

    牛形山−鷲ヶ森山−丸子峠     参加者:森、吉家、阿部

 週はじめ、いつものメンバーから声がかかった。そうなると、まとまるのは早く、牛形山方面に行くことになった。29日、前回のように森宅を経由して吉家宅を6時に出発する。高速道を利用することになり、ICに乗る前のコンビニで少々の食料を調達し北上西ICへ向けて進む。


夏油温泉
 朝霧も消えて晴天の青空、入畑から夏油温泉へと快適に進む。沿道の紅葉は丁度見頃、狭い道で対向車に注意しながら数十年ぶりの道を堪能しながら進む。7時20分さすがに早く、夏油温泉に着いてしまった。駐車場では数組の登山者が身支度を整えている。声をかけながら河屋に進み、置く物をしっかりと降ろして身支度を整える。

 入山届けに記入して7:38登山開始。見頃の紅葉の中を、黙々と高度を稼ぐ。10分程進むと旧林道を横切り、石灰華などへの分岐もある。昔の記憶も定かではないが、結構道が変わっている気がする。二回目の林道が現れるころ、暑さが増して一肌脱ぐことにした。


温泉上部旧林道付近にて
 出発から約30分で尾根筋に出るが、何だか今日は体が重い。息が上がり、足腰が少しギシギシ言い出した。ペースが早いわけではない。運動不足が祟っているようだ。ともあれ、木の間からは経塚山や縦走予定の鷲ヶ森方面が良く見えて気持ちも高まる。ペースを落として貰い2回ほどの大休止後、牛形下のガレ場等をトラバース気味に進むと間もなく牛形山への分岐となる。

 分岐で少し休み、ザックを置いて牛形山頂に向かう。木道が切れると、山頂から続く尾根への急傾斜が現れる。滑りやすそうな土と小石が混じる斜面には、ロープが下げてあり結構頼りになる。登りより下りが大変、と思いながら何とか登りきる。尾根に出ると、ほぼ山頂に立ったような景観が迫る。しかし、夏油温泉側が見えず、やっぱり山頂に進まねばならない。さほどの高度差はないのだが、大きめの岩が不規則に現れて歩きづらくペースが上がらない。


牛形山分岐にて
 10:32牛形山山頂に到着する。吉家さんのいつものペースより遅いようだが、ほぼ地図のコースタイムと同じくらいで来た。と自己満足しながら、ばてた体を癒しいやし景色を堪能する。一通りビデオに収めるが、再び座り込んだ後は立ち上がるのが大変だ。先を急ぐので、早々に夏油温泉や各峰峰を確認して山頂を後にする。

 尾根からの下り、さすがにロープ無しでは辛い。この先々、似たような登り下りに悩ませられそうだ。不安を抱えながらデポした荷物を回収して、鷲ヶ森方面への縦走路にはいる。分岐から先は登山者も少ない様子、周りの刈り払いもなく足下が良く見えない所も多い。ウシロ沢源流部の草付きには木道が敷かれているが、濡れている場合には特に注意して歩きたい。


牛形山
 道は次のピークである白っ子森下までアップダウンは少ないが、ダケカンバが覆い被さり頭上注意と足下注意の連続となる。途中で大量の糞を発見、数日前の熊の糞かも知れない。とりあえず、元気の良い二人が大声を上げながら藪化した道を進む。やがて見通しの良い丘状のピークに出る。そこから見ると、白っ子森の下からは結構きつそうな斜面が続いている。昼飯にしようと思っていたら、白っ子森に登ってからと決まった。疲労もピーク、久しぶりに難儀をしながら這い蹲るように山頂に出る。


牛形山 山頂
 白っ子森山頂には、小さな地蔵さんが二体鎮座している。心の中で手を合わせ、その前で昼食タイムとする。水分吸収の良い飲料水と糖分補給に吉家さんからの団子三兄弟、梅干しおにぎりで腹ごしらえ。頭のモヤモヤは無くなったが、膝・腰はそれほど回復の実感はない。ジックリと足腰を伸ばしながら休憩を取る。


白っ子森、鷲ヶ森山遠望
 白っ子森で40分も休んでしまった。重い腰を上げると、すぐに急傾斜の下りとなる。笹の茎や小枝に掴まりながら慎重に下るが、アザミの仲間などがドライ・フラワー状に硬くなり手足を擦って痛い。ストックも役に立つが、場合によっては邪魔になるときもある。所によりロープが張られ結構役に立った。足下の急傾斜は相変わらず落ち葉などで見えず、地肌か小石混じりか小枝混じりか足の裏の感触を感じながら進もうとするが、急傾斜に体が押されてそれどころではない。20分ほど急傾斜に揉まれると、なだらかな灌木帯にはいった。


牛形山、白っ子森を振り返る
 笹と背の低いダケカンバで見通しが聞かない。昼食後は熊除けの笛やスズを吊り下げて進むが、藪の中では自然と笛の音も高くなる。数回のアップダウンを繰り返すと、盆栽のようなオオシラビソが道の真ん中に現れる。背丈は2mほどだが、太い幹と低く太い枝が行く手を阻む。這い蹲ってシラビソを通過、すぐに鷲ヶ森山の山頂に出る。見晴らしの利く最後のピークとなるので、ジックリと景色を堪能する。ここにも遭難者の供養に祀られた地蔵さんがあり、そこから見える湯田側の廃鉱跡を懐かしく望む。そこで、茸取りをした若い頃を思い出す。


シラビソを潜る
 鷲ヶ森山を過ぎると、それほど大きなピークは無い。従走路は終盤だが、やはり小さな登りでも結構疲れる。丸子峠に向かって小さなアップダウンを繰り返すが、傾斜は結構きつく両手も使いながら慎重に慎重に足を運ぶ。途中、旧地図上の丸子峠、少し手前でムキダケを発見。吉家さんは、おみやげと言わんばかりに袋に詰めている。


丸子峠の下部
 程なく尾根筋の最低鞍部、地図上の丸子峠をGPSで確認するが、吉家さんの言うとおりで実際の峠分岐は一旦ピークを登ってから、少し下ったところにある。某社等の地図表示では938m付近で十字路となっている。しかし、湯田側から合流する所は其処でよいようだが、夏油側に下る分岐は938m地点ではなくもう一つのピークを越えた約980m地点なのだ。国土地理院HP地図2010年版では、十字路ではなく各々T字路となっている。分岐に標識があるので、そこまで頑張ってピークを越しましょう。


キャンプ場が近い
 丸子峠分岐約980m、ここから標高差約400mの下りだ。膝・腰の疲労もピークでタイムオーバー気味み。しかし、良いところで再びムキダケを発見する。茸取りをして休む時間を貰い、人息継いで慎重にゆっくり下る。下山道は地肌むき出しで、滑りやすい道が続く。比較的なだらかだが、数カ所に急傾斜がある。今の季節は、落ち葉に埋もれ地面が見えない。小石や木片が隠れているので十分注意しよう。

 紅葉の撮影や茸取りをしながら、約1時間かけてキャンプ場・車道に出る。足腰は何とか持ちこたえた。車道を戻ること約15分、夏油温泉に到着。久々に8時間以上歩いてしまった。今回の逆コースは、絶対にたどりたくないと言う感じだった。帰りは、途中にある入ったことのない、入畑の湯に浸かり疲れを癒した。  阿部 記

コース時刻:夏油温泉7:38−7:50二つ目林道7:53−8:38牛形約2.3km前8:46−9:22ガレバ下付近9:35−10:06牛形分岐10:13−10:32牛形山10:45−11:00分岐11:07−11:50白子森12:30−13:13鷲ヶ森山13:32−14:36丸子峠14:50−15:52キャンプ場・車道15:55−16:09夏油温泉   車:一関6:00−7:20夏油温泉(高速道利用)  

H23.10.8−9と10.16

10月8日   那須・沼原湿原−姥ヶ平

 4時にはもうロープウェイ上の駐車場は満車だったそうです。前夜から来て車中泊をしたというカメラマン夫妻から聞きました。混雑を避けて、沼ッ原から入って正解でした。

姥ヶ平付近より 大倉山・流石山方面

姥ヶ平付近より 茶臼岳

沼原・三斗小屋分岐方面に進む

沼原湿原

10月9日   安達太良山

 安達太良山のスキー場駐車場と第一駐車場は満車でしたが、その下に駐車できて、ゴンドラも並ぶほどではなく紅葉時期にしては順調でした。


ゴンドラ駅付近より

安達太良山 山頂部を望む

山頂より 磐梯山〜吾妻連峰遠望


10月16日   日光・小田代ヶ原他


小田代ヶ原 4年ぶりに現れた湖、向こう側中央に「貴婦人」が見える

 日光の秋は朝7時にいろは坂が渋滞するのが通例ですが、16日は前日からの降雨で朝まで時雨れてました。

 遅い朝でしたが、西の空が明るくなってきたので、急いで
支度をして日光に向けて出発。

 運よく渋滞も無く、天候も回復して
ラッキーなハイキングができました。小田代ヶ原は数年ぶりに冠水して、写真のとおりです。

お便り、全写真は沖氏提供
竜頭の滝(最下部)

H23.10.9

     焼石岳  中沼コース    参加者:森、吉家、阿部


中沼の休憩所
 9月28日、焼石岳中沼コース登山口への林道が約2年半ぶりに開通した。「紅葉が良い頃だべっちゃゃゃねぇぇぇ・・」と、数日前に焼石登山を決めた。参加者を募ったが、急な話に各員の予定は変更できず3名のみの山行となる。

 9日、6時少し前、吉家宅を出発。開通後初めての林道を通るため、車道の様子が分からず車高のある森氏の車に便乗する。途中、前沢のコンビニで昼飯を調達して農免道経由で国道397号に入る。新胆沢ダムの北岸に取り付けられた新道を進み、尿前渓谷の橋を渡るとすぐ右側に中沼への案内板がある。少し下ると工事車両用の巾広い道に入るが、更なる案内板を頼りにZ字に曲がり昔からの道に入る。あとは、今まで通りの道を進むと約20分ほどで登山口駐車場となる。

 林道は相変わらずの悪路であるが、凹凸に少し手を加えたのか軽乗用車でも入れる状態だった。ただし、数日前からの雨でトロトロぬかるんでいたため、車は泥だらけとなった。駐車場は震災前と同じ状況のようだ。周りの灌木は少し色づいている。


中沼
 7時5分、登山口に到着。駐車中の車は、広場全体の約3割。県外ナンバーも多く見られた。トイレ休憩後、身支度を整え入山届けに記入して出発する。しかし、雨の影響か登山道が沢状になっており、通り抜けるのに四苦八苦する。少し進むと更なる試練、ドロドロの泥濘がしばらく続く。さすがに吉家氏、長靴が心地よく合っている。・・失敗した、焼石は長靴が一番合うと言うことを忘れていた。


上沼(帰りに撮影・少し波立っている)
 久しぶりの中沼コース(私阿部は十数年ぶり)だが、要所要所に丸木の階段となっているのと灌木が生長した以外は変化が見られず、刻々と記憶がよみがえってくる。息は上がるが、思い出す道の様子からペースを狂わすことなく快適に高度を稼ぐ。約30分で中沼に到着。

 天気快晴、登山口より紅葉は進んでいるがまだ五分ぐらいだ。新潟から来たという単独行の方と談笑しながら小休止。10分程して、横岳方面の輝く紅葉に誘われるように腰を上げて先を急ぐ。相変わらず日蔭は道が腐って歩きづらい。沼の尻から少し登ると木道に変わるが、今度は湿った板がとても滑りやすく慎重に進む。泥濘、苔むした木道、ぬかるみ・・・と繰り返すこと約20分、上沼に到着。

 素晴らしい紅葉が待っていた。鏡のような沼と辺の木々の色合いが、何とも言い難いコントラストを見せる。遠く横岳方面の山肌も湖面に映り、更なる絶景を見せる。・・これだから山歩きを辞められない・・全員紅葉を満喫し、カメラやビデオに収める。下って来る登山者も増えてきたが、後から来る賑やかな集団に追われるように先へ進む。


銀名水
 上沼から約20分、つぶ沼コースとの分岐に着き、少し上部の指導標前で小休止とする。ブナの色づきは今一だが、カエデの仲間はこれでもかと真っ黄色。ナナカマドも色づき、真っ赤な実も例年より少し多めに見える。自然の色って、本当に素晴らしい。数人をやり過ごして腰を上げる。


銀名水上部の草付き(画の上部が崩壊している)
 道は少し乾いてきたが、相変わらず歩きにくい。傾斜地に付けられた木道も油断できない。景色もジックリ味わいたいが、目の前の足先に視線が固定気味。頭上を横切る太い枝にも気が付かないほど、下向きに黙々進む。V字状の道に変わると程なく銀名水に到着する。

 広場のベンチは登る人、下る人でいっぱいだ。何とか空きを見つけて荷物を降ろし、名水で喉を潤し、煙で肺を燻す。・・ちょっと不健康。三連休の紅葉季、さすがに登山者が多く、こちらも楽しさが益々沸いてくる。10分ほど休んで山頂へと向かう。

 避難小屋前の沢をまたぐと、焼石本来の登りが始まる。10分ほど高度を稼ぎやや平坦になると木道に変わり、歩きながら足を休ませ再び登りに入る。ハダシロ沢の滝が見える頃、視界が開けて登った実感がわいてくる。春先は残雪が多く、道は何時も腐っている所だ。近年、木道が付けられ歩きやすいはずだが残雪に押されたのか、不安定に傾き、土から浮き上がったりでシーソーのようにガタガタする物も多い。慎重に進むと、滝近くで道が崩壊している。迂回ルートは非常に滑りやすく不安定なので更に慎重に進む。


泉水沼と焼石岳
 ブッシュ帯に入ると傾斜はやや緩むが、ゴツゴツした岩場の道となり難儀して登る。両側にはドウダンやカエデの仲間が赤や黄色に色づき歓迎するが、笹が道をふさぎ足下を隠す。浮き石にも注意しながら慎重に進む。草紅葉の小さな湿原を2つほど過ぎるとやがて東焼石や本峰が見えて姥石平となる。ここまであまり風は感じられなかったが、少し冷たい風が体を撫でる。腕まくりでも寒さは感じない。


山頂にて
 姥石平も縦走の人や下る人、上る人で混み合っている。道標と一緒に記念撮影して、山頂へ進む。泉水沼を過ぎ、いよいよ最後の登りに取り付く。尾根筋に出ると結構強い風にあおられるが、今までの汗が乾きそうで心地良い。夏期ならお花が美しいだろうなぁぁ・・等と思いながら焦らずゆっくり高度を稼ぐ。10時半少し過ぎ、全員無事に山頂到着。一通り山頂儀式を終えて風下で一服。快晴の青空であったが、鳥海山方面や和賀岳方面に岩手山は濃いガスで見えなかった。30分位、登山客や仲間と談笑し、昼食に早いのでひとまず姥石平まで下る。

 泉水沼のベンチは集団登山者でいっぱい。少し進んで11時半、姥石平道標近くで昼食タイムとする。少しすると数十人の登山者が下りていく。通り過ぎる山ガールをチラッと見ると「みろく山の・・」と書かれた帽子のプレートが見えた。「みろく山の会・・・聞いたことある・・どこだっけぇぇ・・」と言うと、男の方が「横浜・・」と答えた。あれぇぇ・・関東圏からわざわざ・・と、何だか嬉しくなった。この皆さんとは抜きつ抜かれつ銀名水で離れてしまったが、前日に栗駒山を登り、本日焼石に来たようだった。「みろく」さんご苦労様でした。


オヤマリンドウ
 銀明水を出ると、またまた滑りやすい木道と泥濘が続く。慎重に慎重に下っていたが、ついに両足を取られて大きな尻餅。本日、二度目の転倒だ。ん十年ぶりの大転倒、歳のせいか足腰・バランスが悪くなっているんですねぇぇ・・。やはり、長靴の方が滑りにくかったかも知れない。痛い思いはしたが、下りはラクチン。紅葉を満喫しながら、中沼まで楽しく下る。

 中沼のベンチで名残惜しく談笑していると、短パン姿で元気の良いお嬢様が現れた。今流行の山ガールとは訳が違う。カモシカのような足、女性ながらも力強い体型でハキハキし、夏油側から縦走してきたと言う。「何処から来たの・・」と聞くと「長野です・・」と言う。「本場から来たんだっちゃ」と感心する。向こうは向こうで良いが、東北の山は趣が違いやっぱり感激すると言う。しきりに「良い山ですねぇぇぇ・・」と言って、まじまじと横岳方面を振り返る。昔、何処かで会った事がある様な、本当の山屋・山女と言う感じだった。

 登山口に戻ると、例の女氏がいた。何でも、仲間が夏油方面に行き、逆に夏油から女氏が中沼口に下りる、交差縦走をしたとのこと。しかし、県外から沢山の人が登山に来てくれて嬉しいですね。

 10月9日現在、焼石の紅葉は山頂部は葉がちり始めましたが上沼付近まで下りてきました。中沼は2〜3日で見頃を迎えそうです。あと二週間ぐらいは楽しめそうです。帰りは「すぱおあご」で汗を流してきました。(入浴・大人500円)  阿部 記

コース時刻:中沼登山口7:20−7:50中沼8:00−8:20上沼−8:40つぶ沼分岐8:48−9:05銀名水9:18−10:14姥石平10:20−10:37山頂11:05−11:25姥石平12:05−12:49銀名水13:10−13:23分岐−14:05中沼14:15−14:38中沼登山口   

H23.9.7−8

     谷川岳  <土合(天神平)〜谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳〜土樽レポート>  登山者:吉家

9月7日 晴れ
 前日まで台風の影響も無く晴天が期待できると、一関駅を7:45出発。東日本大震災のため新幹線は臨時ダイヤで運行しているため、仙台駅で乗り換えし大宮経由で越後湯沢まで行く。上越線に乗り換え、土合駅まで引き返して12:25到着。駅前のバス停の時刻表が23年6月よりの時刻表が貼ってありバスを諦め、(古い日付の時刻表で運行していた)谷川ロープウェー駅に12:55到着する。


天狗のたまり場にて
 天候は素晴らしい晴天だが、かなり気温が高く先が思いやられる。ロープウェー〜リフトと乗り継ぎ天神峠に13:35到着。展望台で明日の縦走コースの万太郎〜仙ノ倉〜平標を確認するが、かなりアップダウンの厳しいコースだ。3年前と同じ位のペースで行ければと気を引き締めて登山開始する。天神平との合流点田尻の頭(14:00)までは誰とも会わず登る。


トマの耳にて
 熊穴避難小屋14:19到着(前回より木道や階段が多くなっている)。第一見晴らしめざしアップダウンを繰り返しながら高度を稼ぎ汗をかく。天狗の溜まり場15:00到着。下山中の登山者に写真を撮って戴き、蛇紋岩の滑りやすい急登を行くと天狗のザンゲに15:30到着。ここまでの急な所には、前回無かった鎖の補助が多数あった。小休止後肩の小屋まであと一息と最後のアルバイトに精を出す。

 肩の小屋に15:55到着。360度の視界で富士山や浅間山・榛名山などの展望を楽しんでから管理人(馬場さん)に挨拶し、明日のコースについてアドバイスを受け部屋に案内される。同室者と雑談後、トマの耳まで行き夕日を期待するが霧が出てきて期待はずれ16:50小屋に戻り夕食を戴く。

コースタイム: 一日の標高差 570mぐらい
土合駅(12:26)→(12:55)ロープウェー駅(13:10)→(13:35)天神峠→田尻の頭→熊穴避難小屋(14:15)→天狗の溜り(15:50)→天狗のザンゲ(15:30~15:40)→肩の小屋(15:55着)宿泊前回より20分オーバーした)

9月8日 霧雨〜晴れ
 夜間は霧の晴れ間から水上の夜景がしばし見られたが、お隣さんの鼾も気にならず熟睡し4時30分頃起床す。同室者は主峰の縦走(私も当初予定していたコース)すると5時前に出発するが、前日の体調も考慮し前回のコースに予定を変更しパッキングし5時30分に朝食を済ませ管理人に挨拶後5:40出発する。


一の倉沢
 前回と違い時折霧が発生し俎板〜万太郎間の稜線を滝のように流れ素晴らしい景観を堪能しながら、トマの耳を通過しオキの耳に6時02分到着。記念写真を撮り山頂での展望を堪能し、一ノ倉岳に向かって縦走開始。高山植物はウメバチソウ・ミヤマリンドウなど所々に咲いているが数が少ない。

 蛇紋岩の滑りや岩場の行くと、鳥居が見えてき奥の院6時37分到着。これからの行程の無事を祈願し合掌し、瘠せ尾根のアップダウンを繰り返しノゾキで一の倉沢を覗くと岸壁上部草つき付近にツエルトらしいテントが見える。さすがに天下に聞こえたロッククライミングの名勝の事だけあり、もう少し若かったら登ってみたい衝動に駆られるが年寄りの冷や水と自分に言い聞かせる。一の倉の急な登りを開始して間もなく、茂倉避難小屋を出発したと言う青年とすれ違い情報収集し、急勾配にアルバイトに汗をすると一の倉岳山頂に7時12分到着。少し休憩して出発する。

 前回は、山頂より笹藪を漕ぐコースだったが今回は、良く刈払いされている。茂倉山頂到着7時40分、私より30分早く出発した昨日の同宿者が休憩中でシャッタを押して戴き、しばし歓談すると「蓬峠〜土合の予定だったが中止し一緒に土樽に行く」と同行を求めてくる。

 一緒に下山開始すると、間もなく茂倉避難小屋8時15分到着。意外と綺麗な小屋で管理も行き届いており快適な山小屋である。中でバスの時刻表を見つけ、土樽11時19分発越後湯沢行きのバスがある。これに間に合うようにと休憩もそこそこに出発(同行者は12時の電車にすると、ここで分かれる)から1000メーター近い下りに「膝が笑わないか?」と不安を感じながら8時20分出発する。


仙ノ倉山と平標山
 笹藪漕ぎは前回より少なく歩きやすい。少し下ると低灌木地帯で小石混じりの下りでスリップに注意しながら行く。矢場の頭手前まで急な下りだが比較的歩きやすい。休憩無しで今日最後の登りに汗をカキ矢場の頭9時15分到着。一服し写真を撮り出発、4〜5分は緩やかな下りだが間もなくオオシラビソの根で歩きにくい瘠せ尾根の急な下りとなる。大変歩きにくいが前回より幾分ましな感じ、と思いながらスリップに注意しながら高度を下げると、ブナ林となり関越高速道の自動車音が頻繁に聞こえ、休憩無しで茂倉登山口を目指す。膝が泣きそうになる頃、土樽登山口11時08分到着。今回は逆コースを上る登山者と下山中12〜3名の登山者と会う。

 登山口より急いで土樽駅に向かい11時38分到着。バス停の時刻表は避難小屋で見たのとは違い、1日2往復だけでガッカリする。高崎まで戻り、越後湯沢行経由で金沢兼六園の半日観光をして9日一関に帰る。

コースタイム: 一日の標高差 1380m位
肩の小屋 (5:40)→オキの耳(谷川岳)(6:02)→奥の院(6:37)→一ノ倉岳(7:12)→茂倉岳(7:40)→茂倉避難小屋(8:20) →矢場の頭(9:15)→土樽登山口(11:08)→土樽駅(11:38)
諸掛経費: JR切符(大人の休日)15、000円
         ロープウェー・リフト代1600円
        山小屋代 7、000円
        合計 23,600円でした

H23.9.10

     須川岳  パトロール   登山者:森、阿部


お花畑
 久々に農作業の合間をぬって森さんと須川パトロールに出かけた。10日は朝晩雨との予報だが、薄曇りのまあまあの空模様。少々の雨は覚悟の上、7時少し前に森さん宅を出発する。


ゼッタ沢上部徒渉点
 8時頃、須川温泉に予定通り到着。山頂部はガスに覆われているが、しばらくは降りそうにもない。身支度を整えて温泉に声をかけて8:15出発する。温泉周辺も3.11以降の震災の大きな影響はない様子。最短コースをお花畑に向かう。ウメバチソウやシラタマの実がちらほら見える中、順調に進む。台風12号接近時の雨が降った割には、道が荒れていると言うことはなく何時も通りの登山道だ。

 お花畑を過ぎると軽い登りにはいるが、運動不足がたたり少し辛い。ひざのウオームアップが進むと少々慣れて来ていつもの感が戻ってくる。自然観察路分岐付近から水場付近の道は、いつものように少しぬかるんでいる。ズボンの裾を汚さないよう注意して進む。周りにはウメバチソウやイワショウブが小さな群落を作っている。再び灌木の中の登り。丸太の階段の段差が不規則で息が乱れる。間もなくゼッタ沢徒渉点となる。沢側にロープが張られているが、細い金棒で支えているので弱く掴まることは出来ない。ロープに頼らず慎重に沢に下ろう。

 沢を渡ると程なく、硫黄の臭いのする見通しの良い道となる。ロープが通された丸太が不規則に並んでいるが、倒れた物やロープのない物もあり注意して登る。左側の谷筋からは、硫化水素が吹き出しているので時間をかけずに進もう。道が平坦になると程なく昭和湖に着く。この日は登山者も少なく閑散としていたが、ステッキが置いてあり忘れ物かと思っていたらトイレに行ったお客さんの物だった。自分の物なら、しっかりと管理しよう。昭和湖のトイレは今のところ利用可能のようだ。


昭和湖
 小休止後、コース最大傾斜の登りに取り付く。道側に迫り出したエゾオヤマリンドウには目もくれず、黙々と高度を稼ぐ。丸太の階段で整備されているが、相変わらず不規則な段差に息が乱れる。背の低い灌木帯を抜けると傾斜も緩くなり少々視界も開ける。ガスは更に濃くなり山頂方面も見えない。道はいつもの所は少々腐っているが、比較的乾燥して歩きやすい。漆の仲間やミネザクラの紅葉が始っているが、全体としてまだ夏色。半袖シャツに心地よい風を受けながら黙々と分岐に向かう。


天狗岩−山頂中間付近の工事現場
 途中の休み時間が長かったが、ほぼ予定通り天馬尾根分岐に着く。周辺のドウダンの紅葉はまだ早く、ミネザクラが色づいているだけ。ガスは少し粒が大きくなったのか、霧雨っぽくなったきた。10分ほど休んで山頂に向かう。風は少し強くなっているが、寒気はなく心地よい。

 視界が全く聞かない中、天狗岩を過ぎ、少し進むと登山道整備の業者さんが黙々と作業していた。歩きやすくすると言うより、道が崩れるのを防止することの工事だ。軽く挨拶をして通り過ぎる。数人とすれ違いながら、10:13山頂に到着する。10名程が休憩中だ。我らも写真を撮ったりして休んでいると、阿部氏がパトロールでやって来た。談笑していると、今年は須側界隈も熊が多いという。見通しの効かない時や単独での灌木帯歩きでは、熊除けのスズなどを付けた方が良いようだ。


山頂にて
 阿部氏と分かれ、東栗駒コース側へ下る。東斜面の広い草付きは少し茶色に変わり始めているが、草紅葉と言えるのはまだ先のことだろう。道は砂利等で危なっかしい整備方法だが、沢になった場合を考えてか格段平面・両側に逆八の字型に丸木が添えられている。あまり効果は無いように見える。やはり小砂利は、下の方に流されている。いっそうのこと、アスハルトで固定した方がよいかも知れないと思えるほど、ずさんな工法だある。そうこうしていると、宮城側から登ったパトロール員さんと出会い、しばし談笑する。話によると、東栗駒コースに中央コースは勿論湯浜コースは健在のようだ。裏掛けコースはNGで御沢コースも危ないようだ。


宮城側下り
 間もなく遭難碑のある分岐に着く。調査のため磐井川源流方面に向かう。道は草木が迫り出し、足下が良く見えない。しかし誰が付けたか、要所要所にピンクのテープが付けられて迷うことはない。黙々進むと源流部のガレバが現れる。しばらく整備の手が着けられていないので、大きめの石も転がり不安定な道となっている。浮き石や大きな段差に注意しながら、旧道に沿って慎重に下る。花々は既に終わっていたが、一部のチョウジギクが咲き残っていた。源流の沢を渡り灌木帯にはいる。道は残っているが、木の枝が覆い被さり足下が見えない。両手足をフルに使い慎重に進む。再び源流沢を渡ってブッシュ帯をトラバース気味に進む。やがて沢状の草付きが現れ、季節はずれのお花畑見物となる。


東栗駒方面
 残雪が遅くまで覆っていた所だろう。エゾシオガマ、アオノツガザクラ、イワカガミなどがが花盛り。圧巻は、キンコウカの群落だ。しばし写真取りに忙しい。

 ガスが又濃くなり霧雨状になってきた。撮影を切り上げて源流部水場へと進む。少し喉を潤してから、笊森山荘へと向かう。一部刈り払いされているが、殆どは手つかず状態。ガス(霧)で迫り出した木の葉などが濡れているが、さほど気にならずそのまま藪こぎ状態。足下も良く見えず、細った道に転がった石に躓き、時々よろけながら進む。


咲いていた花々
 12:05笊森山荘に到着。先の客と入れ替わるように中に入り、昼食タイムとする。日記を見ると、全員小屋の綺麗さに感激していった様子。訪れた回数の多い吉家さんに思わず電話。以外とすんなり繋がり、一関側のロケーションの良いことを実感する。しばし休憩後、引き戸周りの掃除をしていると、霧は雨粒となりカッパを着込んで小屋を後にする。


ウメバチソウとキンコウカ
 源流部に近づくと、ずぶぬれの数名の登山者とすれ違う。小屋までの間で更に濡れるだろうと心配だが、まだ暖かいのでやり過ごす。水場を過ぎると灌木帯に入り、所々の腐れ場に注意しながら黙々と進む。このコースも殆どが道端の小枝や草が覆い被さり、雨の日はカッパが必要だ。しばらくして自然観察路分岐と合流する。相変わらずの霧雨で、周りを見渡すことなく黙々と下る。時々、ミネザクラの赤い紅葉やノリウツギの白い花や黒く熟したムシカリの実が現れ目を奪う。三途の川上部で8名ほどのパーティを追い越すが、膝でも悪くしたのか少し難儀をしている様子。

 三途の川(沢)でカッパの上を脱ぎ、小休止する。先ほどのパーティが通り過ぎていく。見渡せば、ナナカマドの実が鮮やかな赤に変わっている。腰を上げて赤い実を写真に収めて、黙々と温泉へ急ぐ。ゼッタ沢に到着すると先ほどのパーティと出会い、分岐点まで登ったところで道を譲って貰う。全体的に異常なし。14:33、温泉に無事到着する。いつものように温泉を貰って汗を流し、帰途につく。  阿部 記

紅葉しはじめたミネザクラ


観察路−小屋分岐付近の池
コース時刻:須川温泉8:15−9:00昭和湖9:10−9:45天馬尾根分岐9:56−10:13須川岳山頂10:33−11:52磐井川源流水場11:54−12:05笊森山荘12:55−13:52三途の川13:57−14:33須川温泉 

H23.8.28

      早池峰 (1,917m:岩手県花巻市)    登山者:沖

コースタイム:大東町5:40==(約90Km)==7:30岳部落==(6.0Km)==7:45河原ノ坊駐車場8:05---9:05頭垢離9:10---9:55御座走り岩---10:10打石10:15---10:55早池峰山頂(1917m:昼食)11:30----12:10御金蔵(五合目)---12:50御門口(一合目)---13:12小田越13:14---13:40河原ノ坊駐車場13:55===14:10岳集落==(約90Km)==16:00大東町


キンロバイ
 休日の天候がやっと晴れマークになり、運動不足ですっかり鈍った体に刺激を与えるために比較的簡単に行ける早池峰に登ることにした。8月後半の日曜日、シャトルバスの運行は終了していて、河原ノ坊まで自家用車で入ることができた。


ナンブトラノオ
 岳部落から河原ノ坊まで距離は丁度6.0km、その内うすゆき山荘から河原ノ坊まで1.1kmの距離がある。シャトルバスが廃止になれば、この6.0Kmを歩くことになるのだろうか。そんなことを思いながら緑濃い県道を徐々に高度を上げていく。河原ノ坊に到着、人気の山とは言えウスユキソウの時期以外は混雑することも無く、8月末の日曜日の河原ノ坊駐車場は比較的空いていて車約20台強といったところか。

 山の支度は至って簡単、ザックには合羽、食料としてのペットボトル2本、コンビニお握りとアンパン、梨、飴。定番の携帯トイレ、カメラ、ミニ三脚などで、これ以上の軽量化は不可能なほどの少ない荷物量だ。それに杖、麦藁帽子と言った格好で登山開始。コメガモリ沢を詰めていくいつものルートを採る。


山頂にて
 登山道に入ると早速ソバナの薄紫の花、トリカブトの濃い紫が出迎えてくれる。センジュガンビも白い残り花が咲いている。コメガモリ沢は水量が多く、森林浴に涼しげな音を添えてくれる。


中岳方向
 頭垢離に近づくと早池峰固有種であるナンブトウウチソウが目に付いた。上部を見ると結構咲いているようだったので、焦ってつまらない写真を撮らないよう自分に言い聞かせながら敷居値を高めて淡々と登る。水場を離れると一面にナンブトウウチソウが咲いていて、ピンクの穂をたれている。ナンブトラノオも次々と顔を出すようになってきた。

 やっと本格的にカメラの出番が始まる。すると一気に登山の速度が落ちるという、いつものパターンにはまってしまった。ミヤマアキノキリンソウ、ナガバキタアザミ、ガンジュアザミ、オヤマソバ、シロバナトウウチソウ、ミネウスユキソウ、タカネナデシコ、ハクサンシャジン、コウメバチソウ、ダイモンジソウなど目白押しの状態だ。


岩手山遠望
 谷を隔てた薬師岳を背景にして早池峰の固有種をカメラに収める。急斜面の逆方向になるので、余程背の高い花でなければうまくカメラに収まらない。そんな構図は小田越えルートに任したほうが良いが、谷にあたるコメガモリ沢は風の影響を受けにくいと言うメリットもある。

 結局いつものように大凡3時間を掛けて山頂に到着。団体客がいないせいか、登山者の多くは山頂部の岩陰にポツリポツリと散らばって食事しているだけで非常に静かだ。ボランティアの方に山頂三角点でシャッターを押してもらい、2つの神社にお参りをして昼食とする。


ナンブトウウチソウ
 山頂からの展望は、雲が低く湧いていて南側は薬師岳だけ、北側も姫神山が見える程度で岩手山も時々雲が切れて裾野が見える程度だ。少し秋の気配が感じられる山頂で、涼しい風に吹かれて旨い空気を一杯に吸ってリフレッシュ。

充電が終わって下山開始だ。下りは小田越コースを採る。その小田越コースは風が心地よく正面に薬師岳を見つつ、足元の花々を愛でながら足場を慎重に捕らえゆっくり下る。梯子場を過ぎた辺りから所々で薬師岳を背景にしてナンブトウウチソウをカメラに収める。意地悪い風に邪魔をされて簡単にシャッターを押さしてくれない。御金蔵周辺まで下がるとサマニヨモギが、そしてキンロバイが見えてくると御門口が近いことを教えてくれる。


秋色のお田植場
 樹林帯に入るとクールダウンしながら下るのが常だが、今回は河原ノ坊まで歩かなければならない。気を抜くことなく淡々と小田越に到着。そして車道を足裏を熱くしながら河原ノ坊へ戻る。

 久しぶりに早池峰に登ったが今年はナンブトウウチソウ、ナンブトラノオの当たり年だったかと思われるほど、登山道を常に賑わしてくれていた。早池峰固有種以外にも沢山の花が咲き誇っていた。やっぱり早池峰は花の名山だった。

 注意すべきこととして、門馬側に下るルートは閉鎖されていた。また携帯トイレは避難小屋でも販売されており、早池峰では「トイレは携帯」が常識化しつつある。登山口には携帯トイレの回収ボックスも備えられている。  沖 記

H23.7.30−31

     森吉山(1450m:北秋田市)と小又峡散策     登山者:渡邊、阿部k、阿部t、阿部s

冠岩


 6月中旬、「今年も泊りがけで登っぺ・・」と会社の仲間から声が掛かった。少し前に体調を崩した仲間が居るため、やや優しい山が良いだろう・・と言う訳で「森吉山」に登り、翌日は小又峡散策と決めた。勿論、夜は温泉で小さな宴会が付き物。みんな楽しみにして、その日を待った。



7月30日(土) 森吉山登山  一関−大曲−阿仁スキー場−森吉山−森吉神社−阿仁スキー場−杣(そま)温泉旅館


ゴンドラリフト中頃より
 一関を6時少し前に出発し、大曲ICより国道105号を北上する。途中のコンビニで朝食と昼食などを調達し、薄日が射すなかマタギ街道を快適に進む。迷う事無く、10時丁度に阿仁スキー場に到着する。さすが阿部k運転手、プロのドライバーだ。

 駐車場には約50台の車があり予想以上に混んでいる様子だが、すでに登っているらしくゴンドラリフト乗り場は閑散としている。身支度を整え、チケット往復1800円をゲットして贅沢にもゴンドラ二台に分かれて乗り込む。延長3.5km、約20分間の空中散歩だ。


左下ミヤマホツツジ、右ホソバノキソチドリ
 山頂方面はガスがかかっているが、周りの景色を堪能しながら上機嫌。頂上駅はもう1200mの高原だ。一息告ぐ間もなく登山開始。

 すぐに少しキツイ登り、前に体調を崩した仲間はいつもと同じように調子が良い様子。鮮やかなオレンジ色のクルマユリやニッコウキスゲを撮影しながら楽しく高度を稼ぐ。15分程で本山最大の難所?を登りきるとキンコウカの群落が迎えてくれる。石森下部の分岐だ。ここから暫くは下り気味のなだらかな道が続くが、ガスで山頂方面の視界が良くない。休む事無く、下山する登山者と擦れ違いながら途中の湿原を満喫して軽やかに進む。

 シラビソの林には熊よけのペル、反射的に手を伸ばしカンカンと鳴らし、程なく阿仁避難小屋に着く。数人がくつろいでいる中、水分補給の小休止を取る。ガスに小さな雨粒が混じって落ちてきたが、数分でやんでしまった。


小屋近くの湿原にて
 小屋の周りに少し登山者が増えてきたので腰を上げる。暫くは両側に熊笹が生い茂る平坦な道が続く。先導者の露払いが良いのか、ヤバッツイ感じは全くない。所々に少し薄い板の木道も敷かれ、大きく左にカーブするとシラビソの林に入る。ニッコウキスゲやゴゼンタチバナを横目に快適に進むが、程なくややキツイ登りに変わる。

 シラビソの林から背の低い潅木帯に変わると足元が悪くなり、浮石に注意しながら慎重に高度を稼ぐ。ハクサンフウロやツリガネニンジンの群落が現れると、周りが開けて所々にお花畑が現れる。キンコウカやギボウシが花の最盛期だ。チングルマは綿毛を落としているが、以前に八重咲きのチングルマを見た場所である。上に目を向けると山頂がすぐそこに見えたが、かなり混んでいる様子。


キンコウカの群落
 依然としてややキツイ登りが続き、最後のシラビソ林を抜けると完全に周りが開けて山頂に到着する。比較的広い山頂だが、小学生の集団登山でごった返している。山頂標識の前で記念撮影して、早々に少し離れた岩の上で麓の景色を堪能しながら昼食を取る。ガスは少々上がったが、遠くは良く見えずガッカリ。


阿仁避難小屋
 西方の空が薄暗くなっているので40分ほどで山頂を後にして森吉神社に向かう。比較的見通しも回復したが、阿仁避難小屋に着くと再び雨粒が降りだした。我慢をしていたが、シラビソ林でカッパをはおる。

 石森下の分岐から約10分、真新しい大きな鳥居のある森吉神社に到着。無事下山できるよう頭を下げ、奇怪な冠岩を堪能して分岐へと戻る。

 行きは良い良い、帰りは登り・・右下の草付きには残雪が消えたばかりか、お花畑となっている。花を眺め気持ちをなだめながら黙々と進む。息が弾みだすころ石森下の分岐に戻り、休むこと無くゴンドラ駅に一気に下る。人影はまばらになったが、数名の登山者と擦れ違う。ゴンドラの最終便の時間を思うと、今晩は小屋に泊まる予定で登っていったのだろう。羨ましい気持ちでゴンドラ駅に到着する。


山頂方面を望む
 ゴンドラから降りると雨は上がっていた。レストハウスは、集団登山の解散式でごった返している。子供達を掻き分ける様にして恒例のソフトクリームを堪能して車に乗る。今度は秋に来て見たいと全員大満足して阿仁スキー場を後にする。


山頂にて
 車道を少し下ると大粒の雨に遭遇、バケツをひっくり返したような大雨だ。国道105号に戻ると程なく雨も上がり、阿仁前田から県道309号に入る。阿仁川では鮎掛けの人々が長閑に釣り糸を垂れている。食いでぇぇぇなぁぁ・・と思っていると再び集中豪雨に見舞われる。森吉ダムを過ぎると雨は小降りとなり、快適にクマゲラ街道を杣温泉に急ぐ。

 予定より1時間ほど早く、杣温泉に着く。チェックインは簡単、口頭で「一関の阿部でぇぇす」と話してOKだ。早速秘湯に浸かり汗を流すが、喉が乾き直ぐにビールで乾杯。5本ほど開けても食事時間はまだ・・軽く休んでから宴会に入る。10品ほどの料理に、釣ったばかりの鮎と焼き鳥と鯉のアラ汁のサービス。食いきれないほどの料理に大感激となった。・・・ダイエットのつもりの登山が、更に脂が増えそう・・。

コース時刻:一関5:50−10:00阿仁スキー場10:14−10:35ゴンドラ上駅10:40−11:12阿仁避難小屋11:20−11:50森吉山頂12:35−13:25森吉神社13:33−13:54ゴンドラ上駅−14:20ゴンドラ下駅14:40−15:30杣温泉旅館

7月31日(日) 太平湖・小又峡散策  杣温泉−太平湖−小又峡(往復)−鹿角−一関


杣温泉
 自然のクーラーに香取マット、旅館前の小川の奏でる音で眼が覚め、朝風呂を堪能する。美味しく朝食を済ませて、頼んでおいたおにぎり弁当を貰って太平湖に向かう。快晴の空の下、新緑のトンネルを抜けると30分程でレストハウス(グリーンハウス)に着く。船の始発は9時30分、それから一時間おきとなる。乗船券1100円と、まだ早いが少々のお土産を調達して時間をつぶす。


船着場への道
 船乗り場は15分ほど下ったところ。船の周りに鯉やハヤの群れに混じり大きな緋鯉が2匹見える。水をたらしてもジャブジャブと音を立てて寄って来る。それを眺めていると待ち時間もあまり気にならない。定員50名程の船に乗船、9時半きっかりに出発だ。

 往路は30分かけて太平湖の爽やかなクルージング。小又峡入口の船着場には小さなトイレが2つあり「ここで用を足してください」と案内される。・・たしかに、この先には隠れる場所はない。


グリーンハウス下船着場
 早速、整備された遊歩道に入る。10分ほど進むと、見事な小滝が次から次と現れる。懐かしく素晴らしい滝群に感激しながらシヤッターを押す。数日前からの雨の影響か、水量が多く迫力もある。腐葉土を含んでいる為か少し赤茶けた水色で岩魚などの姿が見えないが、水面の真っ白な泡粒が流れを彩る。


上より
曲滝、ガマ淵、穴滝、龍神滝
 各滝の名前を見ながら写真に納めるが、どれがどれやら覚えきれない。曲滝は確信部が良く見えないので、浅い所を渕に向かって進むとキャッパリを取ってしまった。靴をグシュグシュしながらのんびり歩いていると、玉のような汗をかいて戻ってくる人に出会う。どうやら次の船便で帰る様子。たった1時間で戻るなんてもったいないちゃねぇぇぇ・・。

 40分程で、本コースの確信部、三階滝に着く。水量が多く、大迫力・圧巻だ。京都から来たという、元お嬢さん方と談笑しながら写真を撮ってもらう。しばらく、脳裏に大瀑布を焼きつけてから来た道を戻る。


三角滝
 奇怪な甌穴(おうけつ)や滝に満足しながら20分ほど戻った所で、京都のお姐さん方と昼食を取る。15分程で切り上げ、再び素晴らしい滝を眺めながら船着場を目指す。

 乗船まで15程の余裕、大きな鯉やハヤに混じりナマズの姿も楽しみながら船を待つ。帰りの出船は10時、11時・・と最終16時まで一時間ごとになっている。12時の船に乗り、15分でレストハウス下に着く。20分の登りの後、レストハウスで喉を潤し鹿角・八幡平IC経由で帰路に着く。

 森吉山、阿仁地区等などに見逃した観光地が、まだまだいっぱいある。口々に「まだ、きてぇぇぇ」と心地よい疲労も加わり大満足の二日間だった。

三階滝

コース時刻:杣温泉旅館8:20−8:50太平湖グリーンハウス、下船着場9:30−10:00小又峡入口船着場−10:50三階滝11:05−11:45小又峡入口船着場12:00−12:35太平湖グリーンハウス13:00−16:30一関    阿部 記


参考

杣温泉旅館  一泊二食 9600円〜
         飲み物   別料金
         追加料理 1060円〜
         おにぎり  420円くらい

太平湖・乗船券 通し料金 1100円

阿仁スキー場ゴンドラ往復 1800円

H23.7.17

      会津駒ケ岳 (2132.4m:福島県南会津郡檜枝岐村)   登山者:沖(単独)


登山口の階段
コースタイム:西那須野5:00==(約100Km)==7:05会津駒ケ岳滝沢登山口駐車地点7:10---7:20登山口階段---8:40水場8:50---9:45木道(展望台)10:00---10:18駒ノ小屋10:20---10:40会津駒ケ岳山頂(2132.4m)10:45---10:50三叉路11:00---11:40中門岳12:00---12:20三叉路12:30---12:40駒ノ小屋---13:30水場---14:15登山口階段---14:25駐車地点14:30==(アルザ尾瀬の郷:入浴@500円、約100Km)==17:30西那須野

 会津駒ケ岳に久しく登ってないので、ハクサンコザクラが咲くこの時期に登ってみようと思い、出かけることにした。記憶では最初のデジカメでチングルマやハクサンコザクラをローアングルから写した記憶があり、かれこれ10年の歳月が過ぎているように思われる。


チングルマ(背景は会津駒山頂部)
 朝5時に西那須野を出発して途中トイレ休憩を挟んで丁度2時間、距離も約100Kmと切りの良いところで滝沢登山口に到着した。登山口駐車場まで車が入れるかなと期待しつつ林道に入ると、道半ばで地元の方々による駐車場整備による誘導で指定された路肩に駐車する。そこで着替えをして林道を登るが、100台ほど上部の路肩に駐車していて、この山の人気のほどが分かる。

 登山道は駐車場に通ずる林道に掛かる木製の長い階段を登ることから始まる。登山道入口で写真を撮ってコースタイム記憶の代わりをして、急坂の斜面に取り付く。加齢の影響だろうか、今回もまたゆっくりペースで登るが、以前のようなピッチで歩行はできず、ザックに何も入ってないほど軽量化してもまだ歩みは遅くなっている。


駒ノ小屋前の駒ノ大池
 登り始めは唐松、ナラだった樹層が直ぐにブナに変わる。そして急坂を一気に登ると少し平坦になって共同アンテナ地に到着。ここで一本立てる慣わしだが、今回はここまで来るのも辛かった。

 ブナの木陰で快適なはずの登山道を喘ぎながらゆっくり登る。オオシラビソが混ざるようになると待望の水場だ。でも大勢が憩っていたため、空スペースが無く、少し先の倒木をベンチ代わりにして休憩。持参したグレープフルーツを少し食する。んま〜い。柑橘類は汗のかいた真夏の山では何よりもご馳走だ。まだ時間も早いし、焦らずゆっくり登ることにする。足元がマイヅルソウ、アカモノ、イワカガミと変わってきて、コバイケイソウが出迎えてくれていよいよ木道、傾斜が一気に緩くなって会津駒ケ岳の山頂部、森林限界地点に入る。


駒ケ岳山頂にて
 会津駒ケ岳を望む展望ベンチにやっと到着。ベンチで腰掛けながら正面の駒ケ岳山頂部を眺める。足元の湿地には池塘が、その縁にワタスゲが靡いている。イワイチョウの白い花と深緑色の葉っぱの対比が美しい。

 呼吸を整えてから正面に見える駒ノ小屋まで真っ直ぐ延びた木道を登っていく。これが意外と急で息切れしてしまうのが常であり、今回はチングルマが群生して出迎えをしてくれたので、カメラを構えながらゆっくりゆっくり登っていく。嬉しい。今回もチングルマが丁度良いタイミングで咲いている。そういえば木道周辺の裸地はいつの間にか緑が繁茂してすっかり草原に修復されている。自然の回復力に驚かされてしまう。


中門岳への稜線
 小屋前のベンチには大勢が休憩していたので、ここでは休むことなく早めの退却とした。そして新たに入ったと言う管理人が忙しそうにしているのを横目に山頂に向かうことにする。小屋の前の池周辺はこの時期でも雪解け中で期待の花はまだ咲いていない。山頂に近づくと少し盛りの過ぎたハクサンシャクナゲが多く咲いていた。やっと一等三角点のある会津駒ケ岳山頂に到着。奥まったところにある一等三角点(点名:岩駒ケ岳、標高:2132.4m)を撫でてから、狭い山頂で見知らぬ同士がお互いにシャッターの押し合いをする。一通りの儀式を終えて展望盤に描かれた展望図と見比べようとするが、生憎視界はいつの間にかガスで消されている。登る途中で見えていた燧岳も日光白根山も隠れていた。

 そのまま下山するのは勿体無いので一縷の望みを持ってハクサンコザクラが咲く中門岳へ稜線漫歩を決行する。まだ残雪の消えない尾根上のルートをゆっくりと花を求めて歩き出す。中門岳から戻ってくる人に聞くと中門池付近に少し咲いているとのこと。結局其処まで行かなきゃハクサンコザクラは見えないって事だと諦めて、覚悟を決めて中門岳を目指す。


イワイチョウ
 この天上の楽園のような稜線にはイワイチョウ、ワタスゲが勢力を誇示し、暫くすると咲き出すであろう次の花コバイケイソウ、モミジカラマツなどが順番待ちをしている。紫の小さな花は所々に小さな群落を作って目立たないように咲いていた。なんとも言えず清楚で綺麗な花だ。


中門池にて
 一旦中門池まで行き、その先に延びる木道を辿っていくと中門岳に到着。其処には山頂標識も何も無いが、池塘を囲むように木道がループして戻っている。谷を挟んで三岩岳が立派だ。誰もいない中門岳で一人池塘と三岩岳を眺めて、ハクサンコザクラの咲く中門池周辺の湿地帯に戻る。

 ここで花の写真を撮り、中門岳の標柱とともに記念写真を撮ってもらう。時計を見ると丁度12時、稜線漫歩を楽しみつつ会津駒ケ岳へと戻る。稜線上は残雪が多いため水蒸気が常に湧き上がっていて、風向きによって時々視界がガスで閉ざされる。日差しも弱いため涼しさ倍増で素晴らしい散歩道と言える。これで越後側の山並みが見渡せたら申し分なかったのだが、生憎ガスで視界はなかった。


ハクサンコザクラ
 三叉路で再び休憩して残りの果物を食べ、荷物をグッと軽くして一気に下山モードに突入。小屋の下にあるお花畑で最後のチングルマを再びカメラに収めて樹林帯へ入っていく。風の通らない樹林帯は蒸し暑くて閉口するが、とにかく我慢して慎重に下山。登山口に掛かる階段を下りるとホッとした。

 山の汗はここ数年日帰り入浴を対象に値引きしている「アルザ尾瀬の郷」でさっぱりして帰路に就いた。


H23.7.17

    秋田駒ヶ岳 (男岳:1632m)   登山者:森、吉家、浅沼、阿部


急登の後のなだらかな登り
 久々の足慣らしに近場の山へ・・と森さんに声をかけたら、秋駒が良いんじゃない・・との答え。その通り、お花が丁度良いはず。急遽「秋駒へ行こう・・」と、ほかのみんなさんに呼びかけた。

 7月17日、浅沼宅・森宅を経由し、最後に吉家さんと合流して6時10分頃の出発となった。一関IC手前で少しの買い物をして高速道にのって一気に盛岡ICへ。少々朝早かったせいか、例の混雑はなくスムースに国道46号に入る。雫石の道の駅で少し休憩、国見温泉の登山口には8時13頃に到着する。しかし、駐車場は満車状態。少し戻って車を置く。


コマクサの咲く斜面を行く
 この日、下界の予想気温は35度という。温泉付近は陽が射して、30度ぐらいもありそうで暑い。身支度を揃えて8時20分「ゆっくり、いぐべし・・」と全員、元気に出発する。

 温泉脇の登り口から一気に急登が続く。中途半端な段差の階段が続き、歩幅を合わせるのに苦労しながら15分ほど登ると傾斜がゆるんで一息。ブナ等の背の高い灌木帯が続き、風の通りが悪く結構体が火照る。木道が増設され、整備された階段部も増えているが、不揃いの段差に一苦労・・。以前は水場のあったあたりで小休止を取っていたが、みんな元気、一気に横長根の尾根分岐まで登ってしまった。


鞍部の草原
 分岐で腰を下ろすと、後続隊が更に上の第一展望台まで行くと言って追い越していった。喉を潤し2分ほど休んで後を追う。背丈の低い灌木のトンネルをくぐるように、やや平坦な道を快適に進む。15分ほど進んでみんなと合流、第一展望台でしばらく休んで腰を上げる。

 尾根筋では、ベニバナイチヤクソウやミヤマハンショウヅル等が時折顔を出す。写真やビデオに収めるのに結構忙しい。山頂方面は終始ガスがかかり見通しは効かないぶん、足下に気が行き届き久々に見る花々が新鮮でなによりである。小学生の集団をやり過ごし、大焼砂分岐よりコマクサの咲く斜面を駒池に向かって進む。


駒池
 相変わらずの強風地帯、強くあたる風はとても涼しく心地よい。コマクサの花はドライフラワー状態、既に最盛期を過ぎているようだ。シャクナゲやヨウラクの咲く低灌木帯を通り過ぎると、女岳と男岳に挟まれた鞍部に続く草原にはいる。雪が溶けて間もないのだろう・・チングルマやエゾツツジが最盛期で駒ヶ岳らしさを誇っている。女岳、男岳等が見渡せれば、外国の山を思わせる光景が広がっているはずだ。


男岳山頂
 しばし木道に沿ってお花畑を楽しむ。チングルマは長い毛に覆われた物も多いが、ヒナザクラ、ムシトリスミレ、ウサギギク、アオノツガザクラ、コイワカガミ等々写真にビデオ撮影と時間が足りない思い。今期最高の人出か、木道のすれ違いも大変だ。ガスの合間を待ちながら、駒池の辺で大休止を取る。

 駒池から男岳に続く、尾根への登りに取り付く。雪のためか傾いた木道が歩きづらいが、見事なエゾツツジの群落に励まされ高度を稼ぐ。草原からブッシュ帯に代わると程なく二つ目の分岐が現れるが、男岳へは右に進路を取る。真っ直ぐ行けば女岳を通り中生保内コースの尾根に出るらしいが、道はハッキリせず通行不能とのこと。


ほんの一部の花々です
 分岐から、不安定な石コロ・浮き石の転がる急登となる。灌木や背の高い草が覆い被さり、真っ直ぐに立てない場所もあり体がふらつく。運動不足がたたり、暑くはないが苦しみながら高度を稼ぐ。シラネアオイの株をを見つけ、丁度良い花に感激しながらカメラに収める。程なく中生保内コースからの分岐尾根に出て少し火照った体を風にさらす。男岳山頂は直ぐそこのはずだが、ガスって何も見えない。

 もう一踏ん張りと足を進めると、エゾツツジに混じりミヤマウスユキソウを発見。疲れ切った足腰にムチを撃ちながら、変な格好で写真撮影。元の歩行体型に体を戻すのも大変だ。やがて先着者の声が聞こえだし、程なく山頂に立つ。証拠写真を撮って風下に腰を下ろして少し早い昼食を取る。


ニッコウキスゲの群落
 下山は阿弥陀池に降りずに、馬の背を通り横岳を経由して横長根に戻る。男岳から少し下ると両斜面にニッコウキスゲの群落が現れる。5−6個付く花芽の一番花が咲き出したばかり、後一週間はニッコウキスゲの花を楽しめるだろう。ガスが無ければ更なる景色が堪能できる場所だが、黙々と馬の背の登りに取りかかる。昼食で足が冷えたのか、股が吊るような感覚を堪えて慎重に足を運ぶ。新たにハクサンフウロの写真を加えて、馬の背の休憩所(横岳)でみんなと合流して大休止を取る。


馬の背の一部
 暑い下界に戻る時間をなるべく遅くしたい、と言う気持ちでゆっくり休んで下山開始する。ブッシュ帯を過ぎると広々とした火山礫帯に変わる。相変わらずの強風地帯なので、歩いて弾いた小石が風下側の足に絡みつく。スパッツ無しでは小石が靴の中には入り込む。寒気がするくらいの風に、自然と足早となる。男岳と横岳への大焼砂分岐を通り再び低灌木帯へと入る。田沢湖に低い霧がかかり湖面はハッキリしないが、雄大に湖が広がっているのがわかる。


大焼砂の中間部から横岳方面を振り返る
 更に休むことなく横長根分岐まで進む。灌木のトンネルになると、風の通りが悪くなり蒸し暑くなる。横長根分岐で大休止して国見温泉へと下る。風の通りが悪いせいか、みんな黙々と足早に下る。膝をかばいながら下るが、さすがにきつい。運動不足がたたった一日であった。車は温泉から300m程下に置いたので、国見温泉をパスして、雫石・道の駅の温泉で汗を流す。

 花々のオンパレートと温泉に全員大満足して帰路に就いたが、高速の出入り口で、それぞれ30分程度の渋滞にあった。 阿部 記

コース時刻:国見登山口(車)8:20−9:05横長根分岐9:07−9:20尾根休憩所9:30−10:24駒池10:40−11:40男岳山頂12:24−13:10横岳13:22−14:13横長根分岐14:28−15:04国見登山口(車)

H23.7.2−3

    女神山      登山者:吉家

 翌日県内の国立病院退職者組合と現職中高年部との交流会が午後からあるので山にでも登ってから合流しようと思い7月2日午後出発する

 
2日14時20分一関を出発し途中、湯本温泉「スーパーおせん」で食料調達し沢内消防署で登山口までの道路情報を収集し悪路ながら崖崩れヶ所も通行可と聞きまずは覚悟を決めて登山口に向かう。途中で対向車とのすれ違いに苦労するが16時40分登山口到着。 熊に注意の標識も気にせず、ウイスキーの晩酌と何時もながらの粗食で夕食を済ませ就寝する。


白糸の滝
  3日 4時30分起床4時40分出発 10分ほどで白糸の滝に立ち寄り写真を撮りさらに進むと姫滝の標識あり行って見るが、滝らしい所無くコースに戻り爺滝を見ながら山頂までの直登コースに入る。所々に「下前分校児童の俳句符」(古くなっていて判読不能が多い)を見ながら急勾配を40分ほど登ると沢内側に展望の開けた所に出る(661m地点)。水を飲もうと思ったが水筒を忘れてきた事に気づく。諦めて少し緩やかになた斜面を15分ほど行くと水場あり、一口飲んでブナ見平分岐(県境)からまた急斜面になるがまもなく山頂到着(6:23)周辺をを見渡すが霧で何も見えず。


山頂にて
 証拠写真を撮り10分ほどして下山開始。ブナ見平分岐から県境の尾根筋に地図では少々のアップダウンを繰り返しながらの下りであるが、行くと良く刈り払いされている所に刈り払い機2台放置してある。今日も作業に来るのかなと思い頭を下げて通過し、約一時間チョットで岩清水・女神霊泉の滝に出る。小休止後(一番良い降る滝を見ないでしまった)少し登り白糸の滝を横に見ながら駐車場に8時到着する。朝飯前の登山で少々小腹が空いたので遅い朝食を済ませ「つなぎ温泉」に向かうが、林道の4Km区間で15〜6台の車とのすれ違いにかなり時間をロスし沢内街道に出る。

 コースタイム 
 2日 一関14:20→(湯田インター経由)女神山登山口16:40到着
 3日 登山口4:40→白糸の滝4:52→661m地点6:00→ブナ見平分岐6:07→山頂(6:23〜35)→ブナ見平分岐6:45→女神霊泉7:41→登山口着8:00

H23.6.18

       一切経山  (標高:1948.77m、福島県福島市土湯温泉町)    登山者:沖

コースタイム: 吾妻小舎7:30---8:20酸ヶ平避難小屋8:20---9:00一切経山(1945m)9:12---10:00姥ケ原東吾妻山登山口十字路(昼食)10:25---11:00東吾妻山(1974.7m)11:20---11:30展望台11:35---12:10景場平12:17---12:40鳥子平12:40---13:30吾妻小舎


一切経山より五色沼と家形山(吾妻連峰従走路方面を望む)
 吾妻小舎主人・遠藤守雄さんが4月6日享年61歳で逝去された。雅子夫人および吾妻を愛する沢山の地元スタッフによって、夢の山小舎はしっかり守られている。しかしながら自分自身は何も役に立てないので、とにかくお客として時々は顔を出すのも良いのではと思い、今回イワカガミやチングルマ、ワタスゲが見頃を迎える時期と重ねて出かけてみた。

 浄土平から一切経山に取り付くルートは未だ『一切経山の大穴付近で有害な火山ガスの噴出が見られるため』とのことで入口が閉鎖されていたので、その先の酸ヶ平経由のルートで登ることにした。花の時期には少し早かったのか、イワカガミは登山道脇にちらほら見られるだけだ。その昔、浄土平駐車場がまだレストハウス前に小さかった頃、浄土平から酸ヶ平までイワカガミで一面ピンクに染まったことを思い出しながら登っていく。加齢からか運動不足からか、とにかく足が重くていつものペースで登れない。スローペースを意識し、呼吸を整えつつ残雪を踏みしめて酸ヶ平へ。


ガスを噴出する一切経山
 酸ヶ平避難小屋分岐手前でゆっくり休憩し、呼吸を沈めて一切経山に向けて再び行動を開始。いつものように長靴で登っているので、足裏を刺激しないよう足場に注意しながら慎重に登っていく。山頂手前で下山者から西吾妻方向の視界がよいと教わり、俄かに元気が湧き出してくる。期待の山頂部は穏やかで、最初の儀式として一等三角点(点名:吾妻山、標高:1948.77m)にタッチ。そしてそのまま直線的に下っていくと吾妻の瞳と称される五色沼が藍色の湖面を見せて歓迎してくれている。

 東大填から中吾妻山へのっぺり寝そべった稜線が延び、その奥に西吾妻山がくっきり見える。東大填の左肩のその奥に雪をまだらに融かした白い飯豊山も薄っすらと見える。残念ながら朝日連峰や月山、蔵王の峰々はガスに消されて見えないけれど、五色沼から家形山、東大填へと続く稜線は深緑色が濃い。
振り返ると高山の反射板の上部に安達太良山塊がガスの切れ間にチラッと望める。東吾妻山の右に磐梯山の頂がほんの一時だけ顔を出したが、吾妻の瞳に惑わされているうちに、ガスが上がってきて見えなくなってしまった。これを潮時と諦めて一切経山を辞して鎌沼に向かって往路を引き返す。

 酸ヶ平に戻り、木道を鎌沼に向かう。木道脇には所々にチングルマが咲いている。これは姥ヶ原が楽しみだと少し期待を膨らましながら、沼の周りをなぞりながら姥ケ原に登っていく。チングルマとイワカガミの組み合わせをカメラに収めようと期待しながら木道を東吾妻山への分岐に向けて歩を進める。残念ながら期待に応えるような良い被写体は無く、僅かしか咲いてないチングルマを数枚写してお仕舞いにする。


バイカオウレン
 東吾妻山への登りはアオモリトドマツの樹林帯の中を行くので、陽が射さずいつも湿っていて登山靴よりも長靴が適している。アヅマシャクナゲのピンクの花に迎えられて樹林帯に入り込むと、その先は山頂直下までバイカオウレンに励まされる。喘ぎながらゆっくり登って一気にハイマツ帯まで登りつく。そこはもう山頂の一角で、ハイマツの褥の先に、眼下に谷地平が望める。谷地平を取り囲むように東大填、中吾妻山、烏帽子山などが擂り鉢状に守っている。


山頂にて
 東吾妻山域で一番標高の高い東吾妻山も登山道以外はトラロープで守られ、以前のように気ままに山頂一帯を歩き回ることができなくなっていた。山頂の三等三角点(点名:東吾妻、標高:1974.7m)にタッチし、ハイマツの褥の向こうに見える磐梯山麓の桧原湖、秋元湖、小野川湖などの湖沼群をトラロープ越しに眺める。


ガスに隠れた磐梯山と右から桧原湖、小野川湖
秋元湖、猪苗代湖
 下りは景場平を経て、鳥子平に下りるルートを採る。景場平はアヅマシャクナゲが見頃を迎え、また池塘の周りにはワタスゲが涼しげに揺れていた。昔の泥んこ道は随分改善されていて、長靴でなくても大丈夫になっていた。鳥子平に下り立って車道から再びハイキング道に入り、ネマガリダケを探しながら兎平へ向かう。小雨がぱらつき出したころ、無事に吾妻小舎に到着できた。

H23.4.17

      五葉山1351m:岩手県釜石市唐丹町)    山行者:沖


赤坂峠
コースタイム:大東町645==(75Km)==825赤坂峠駐車場835---850賽の河原---925畳石935---1040石楠花荘1045---1105日枝神社1115---1122五葉山山頂(1341.25m)1124---1140石楠花荘(昼食)1205---1315赤坂峠駐車場1325==(約75Km、遊林ランド入浴@500円)==1600大東町

 311日に発生した未曾有のM9.0という大地震、それに伴う青森県から千葉県に至る太平洋側では20mを越えるような大津波が広域に発生して海岸沿いは壊滅状態になった。震源地に近い岩手地方では陸前高田市が一番ひどく、市街地は無くなり高田松原も消えてしまった。もちろん防潮堤などは何の役にも立たなくて、税金の無駄遣いに終わってしまった。


賽の河原
 いつまでも自粛を続けるのは返って経済活動の妨げになるので、411日に赤坂峠まで県道が開通したことを確認して五葉山に登ることにした。大東から陸前高田市を経由するのが最短であるが復興作業の邪魔になりかねず、比較的被害の少なかった種山ヶ原、住田町を経由するルートで目的地に向かった。

 五葉温泉を過ぎたところで10頭ほどの鹿が大胆にも道路に群れていて、逃げ遅れた鹿を危うく事故する際どい状況だった。急停車して事無きを得たが、鹿の行動範囲の広がりはちょっと異常すぎるように思う。その後も慎重に走行したが、道路上の障害物は落石と路肩崩壊だけだ。


8合目過ぎのダケカンバ帯
 赤坂峠に到着すると広い駐車場は一台の車も無くガッカリさせられる。しかも風が冷たい。防寒対策に若干の不備があったが、持参した荷物をザックに詰めて、長靴、ストックで登山開始する。登山口に雪は無く快晴の下、久しぶりの登山と心得てゆっくりペースで歩き出す。

 途中から歩きづらい一般登山道を登るのをやめて、境界ルートに登山道を移して足場の柔らかい山道を登ることにした。残念ながら途中でルートを見失い、ツツジの中の獣道を辿って正規ルートに戻るという失敗もあり愛嬌のある登りを出端からしてしまった。


日枝神社から黒岩
 いつものように畳石で一本たててから、登山道に覆われ始めた積雪の夏道を登っていく。ルート上にはリボンが付加してくれてあり、それを見落とさない程度に足元の締まっていそうな所を選んで次の一歩を踏み出していく。それでも所々で雪を踏み抜いてしまう。オーバーズボンを履けば完璧だったのだが、そのときは全く頭に無かった。今にして思うと、もっときちんと準備しておくべきだったと悔やまれる。

 8合目手前の小さな社にお参りし、ダケカンバ帯の広くなった稜線の雪原を気ままに登っていく。石楠花の葉が少し覗かせている程度の積雪量の緩傾斜に至ると、9合目の標識と石楠花荘が見えてくる。石楠花荘は地元山岳会が大事に使っている避難小屋で、今日はまだ誰もいないけれど昨年暮れにもお世話になったところだ。小屋の中で小休止して山頂を目指すことにする。


稜線北側のパノラマ
 日枝神社を目指して夏道と思しきルートを採るが、つぼ足では何度も踏み抜いてしまいルート違いかと疑ってしまう。カモシカの足跡が直接山頂方向に延びていたのでそれを拾いながら正規ルートを外して登ってみるが、やはり獣道は雪の上とはいえ直接登りきれるほどの堅雪でもなく立往生してしまう。再び自分を信じて最初のルートからやり直しをして、慎重にルート取りをして何とか雪を踏み抜きながらも鳥居を目指す。程なく夏道が分かるようになり、そこから直ぐに日枝神社に到着。

 稜線は気温が氷点下にまで下がり、風が強くて目から涙が出てくる。南の方角は霞んで大船渡市外はぼんやりとしか見えない。よって地震の痕跡がどの程度かは確認できない。北側は早池峰が丁度六角牛山の真後ろにまるで雲のように白く浮かんで見える。六角牛山から右に稜線を辿っていくと片葉山が望める。その稜線途中の鞍部の向こうには、かすかに風力発電の風車群が望むことが出来る。西側の黒岩方向には雪が多く残っている。


大船渡市ズーム
 思案した結果やっぱり三角点まで行こうと決めて稜線を東に向かう。登山道は石ころが雪に埋もれ、雪が凍った状態で平らになっていて非常に歩きやすく、今迄で一番足場が良い状態で山頂に行くことが出来た。山頂に到着して一回り大きい一等三角点(国土地理院のHPによると今回の地震のため東日本各地を再調査中で目下未公開)の頭をいつものように軽く撫でて、早池峰方面をバックにカメラを構える。風でぶれてカメラが定まらない。何とかシャッターを押して、すぐに避難小屋へ引き返すことにする。


山頂と早池峰方向
 避難小屋に戻ると釜石山岳会のメンバーが3人、ストーブに火をつけて憩っていた。そのうちの一人は自宅が被災して避難所から参加したとのこと、落ち込んでいられないと気分転換に登ったそうだ。何も出来ないので励ましの言葉をかけてその場を辞し、赤坂峠駐車場に戻る。下山時は雪がもっと緩んで、何度も何度も踏み抜いてしまい、靴下も濡れてしまった。

でも久々の山はやっぱり気持ちが良かった。帰路も種山ヶ原を経て遊林ランドで入浴して大東町に戻った。

ほか、各たよりはよも山掲示板バックナンバーに移動しました。

山の図書案内

2011.5.15

「焼石岳の自然を訪ねて」が発刊されました

栗駒国定公園焼石岳の素晴らしさに出会った人も 又これから出会いたい人も 手にしたい一冊。

同じ国定公園内の栗駒山とは異なり、多くの植生が手つかずの状態で残されています。自然を、高山植物を愛する方、この本をお供に焼石岳を思いっきり楽しんでみましょう。焼石岳で見られる動植物が殆ど載っています。(刊行委員・八重樫様の言葉、一部引用)

一関の自然刊行委員会発行、184ページ、1500円(税込み)市内の本屋・高原温泉、胆沢国道397号沿い温泉・胆沢まるごと案内所等で入手できる。



東北地方案内
山 域 状   況
早池峰山 H19.12.8:うすゆき山荘に石油ストーブが設置されました。灯油は各者、持ち込みとなります。大切に利用しましょう。
栗駒山 H22.5.27:国道342号、真湯から須川温泉間は「平成20年6月岩手・宮城内陸地震」の震災を受け通行止めとなっていましたが、5月30日正午より開通となります。
H13.11:笊森山荘が新築されました。大変綺麗で、内部は二段棚状で気密性が一段と良くなり、収容可能人数も約1.5倍になりました。トイレは水洗式となりましたが、冬期間は凍結防止のため鍵がかけられ利用できません。大事にに利用しましょう。(情報、吉家氏)
H13.7.3:須川温泉キャンプ場近くに、ビジターセンター開設。
岩手山 H16.1.8 一部のコースで入山規制がありましたが、H16年7月1日より全てのコースの規制が解除されます。
焼石岳 H23.10.11:中沼コース登山口までの林道が、H23.9.28日より通れるようになりました。林道入口は、国道397号を水沢側から行く場合、尿前渓谷にかかる橋を渡りすぐに右折した所になります。大きな案内板があります。時々工事車両が通りますから、注意して走行して下さい。

その他の地方

山 域 状   況
浅間山 H16.9.1噴火のため入山が規制されています。
男体山 H15.10 男体山の標高は1893年に計測された2484mだったが、登山者からの指摘を受けて再計測の結果、2m高い2486mに110年ぶりに変更された。ちなみに、現在の三角点より11m南西方向の剣の立つ岩の上が最高点とのこと。