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四季折々の山情報がいっぱい!!次回の山行、来年の山行にお役立て下さい
”山行日記”に移動したものは、削除しました。また、一年を過ぎたものは近日中に削除します。
山行日記をご利用ください。

2009(H21)2010(H22)

H22.12.18−19

       五葉山、氷上山 (納山・忘年会)   山行者:吉家、森、沖、阿部、千葉(忘年会)

 今年の忘年会は、気分を変えて民宿か温泉旅館で等・・と趣向を変えることになった。色々と検討した結果、氷上山の登山口に位置する温泉宿泊施設に落ちついたが、どうせ行くなら近くの五葉山に登り翌日は氷上山にも登って本年の山納めにすると言うことになった。
12月18日  五葉山 (1341m)   赤坂峠口よりピストン

賽の河原
 18日朝、気温は思っていたより低くない様子。森さん宅に急ぎ、森さん宅を8時少し前に出発して吉家さん宅へ進んで合流、一関−大東線にのり摺沢駅に向かう。東山町に入ると小雪がパラついているが、沿岸部はこれから晴れるとの予想であまり気にせず快適に進む。8時半少し過ぎ頃摺沢駅に到着して沖さんと合流。


五合目にて
 摺沢からは国道343号に入り、陸前高田へと向かう。賑やかな車内の会話と流れる懐かしい風景に、ハンドルも軽く順調に進む。約一時間後、休憩を兼ねて高田松原のコンビニで少々の買い出し。

 天気は上々、氷上山山塊は直ぐそこだが時間はタップリで通岡峠少し前から今は無料の三陸道へと進む。信号渋滞もなく大船渡ICまで約30分の時間短縮か。そこから国道107号に乗り換えて、いつもの赤坂峠に向かう。待ち合わせ、買い出し時間を合計して約2時間20分後、子鹿や親鹿と対面して赤坂峠に到着する。駐車場には5〜6台の車。


雲の隙間から海が・・
 風が結構強い。山頂方面は雲がかかり良く見えないが、海側は快晴の様子。10時半少し過ぎ、いよいよ五葉山山頂に向けて出発する。相変わらず角張った小石が不安定に転がり歩きづらいが、程良い傾斜がやや足を軽くする。全く葉の付いていない灌木は、見通しも良いが風の通り良く、冷たくほっぺを叩く。10分程進むと、灌木も背丈が上がり厚く繁って風通りは弱くなってくる。賽の河原で再び寒風に曝されるが、強風から逃げるように休まず進む。


しゃくなげ山荘手前にて
 道には白いものが目立ち始め、小動物の足跡も目立ち始める。イタチだ・・テンだ・・と想像は尽きない。沖さんを除き、3名は長靴を履いている。雪が入る混む心配はなく、快適に進んでいると畳石に到着だ。小休止したいが、風の通りが良く少し登って5合目小看板前で小休止を取る。積雪は5cm位。

 少し冷えてきて、腰を上げる。夏場なら背の高い林に囲まれて蒸し暑い所だが、木々に風が絡み山鳴りのような音が響く。積雪は徐々に増えて、足腰が少々冷えているせいか重い足取りになる。道も剔れているのか段差が大きくなり、結構疲れが激しくなっている。

 7合目を過ぎると、小枝が真っ白くなって芸術作品のように美しく見え出すが、疲労も蓄積されてジックリ鑑賞できない。2つ目の祠を過ぎると傾斜は緩くなり、シャクナゲ林に入り山荘も近い。あたりは薄暗くなり、弱い吹雪き状態だ。それでも体温は上がっているので、あまり寒くはない。積雪は約10cm、真っ白い、雪煙が幻想的。カメラのカバーを外し、ビデオ撮影・・なかなかいい風景である。霞んだ中から鐘の音・・もう・・3名は先にしゃくなげ山荘に着いた様子だ。


盛岡山友会の皆さん
 2つ目の戸を開けると、暖かい部屋が待っていた。有り難い。地元の皆さんがストーブを暖めて、迎えてくれた。皆さんと談笑しながら昼食を取る。この時点で、風が更に強く小屋を叩いているようだ。「よし・・山頂行きは辞めた・・」と決まり長居を決め込む。地元の方が下山開始・・すると4名の登山者が入ってきた。遠慮したのか1名の単独行者が下山したが、更に賑わいを増して談笑会となった。話が進むと、盛岡山友会の皆さんと聞いて益々話が弾んだ。今晩は小屋泊まりと言う。

 13時半過ぎ、我らも下山開始。小屋から出ると、気温が下がったのか結構寒い。相変わらずの吹雪の中、急ぎ足で坦々と進む。7合目位まで降りると、薄日が射しだし体も暖かくなる。そのあたりから多少の余裕もできて、冬枯れの山々を堪能しながらのんびり下る。途中、4〜5名の登山者と摺れちがう。今晩の小屋は賑わいそうだ。15時少し前、赤坂峠駐車場に無事到着する。

 一路、来た道を引き返し、高田松原のスーパーで飲み物とつまみと翌日の行動食を調達して「玉ノ湯」へ急ぐ。千葉さんは既に到着して、くつろいでいた。急いで入浴して、程良い疲労を感じながら忘年会・食事が始まった。以下、省略。

コース時刻:峠登山口10:32−11:13畳石−11:18五合目11:24−12:15山荘13:38−14:22畳石−14:58峠登山口
12月19日  氷上山 (874m)   玉ノ湯口よりピストン

一本杉の上部にて
 昨晩は全員、以外に飲まなかった(飲めなかった)様子。少し多めに朝食をいただき、チェックアウト。登山口には宮城から来たと言う4名ほどの登山者が居た。8時40分、お先に失礼して氷上山登山開始。雪は全くないが、気温は0度を下まわっている。杉林に続く道には、霜柱がビッシリ付いている。ザクッ・ザクツと力強く踏みしめドンドン高度を稼ぐ。20分程で一本杉、時刻を記入する程度休んで先を急ぐ。


広田湾遠望
 ジグザグに高度を稼ぐと、葉の落ちた背の高い雑木林が現れる。前日と違い、風はなく薄陽も暖かい。冬枯れの林に、初冬季のような風景を心地よく感じながらドンドン高度を稼ぐ。やがて木の間から高田の町並みが見え隠れするが、息は上がり足が上がらなくなり結構疲れが出てきて風景鑑賞どころではない。平坦部の少し手前で、小休止を取る。

 休憩後程なく平坦部が現れ、ピッチを上げて林を進む。この日は鹿狩りのハンターはいない様子。安心してドンドン進むと見晴らしの良い「西の宮」に到着し、広田湾等の景色を楽しむ。数分楽しみ山頂に急ぐ。先客は居ないと思っていたら、山頂に近づくと単独行の女性の方が「お昼まで下る」言って降りてきた。登山と言うよりは、ウオーキングと言う雰囲気。少々談笑して、更に少し進むと山頂に到着する。


氷上山 山頂にて
 今日は、大船渡も高田も良く見えているが、内陸側はガスが濃くて良く見えない。しかしながら、リアス式海岸の景色はなかなかのものである。ジックリ堪能・写真を取りまくって全員、大満足。避難小屋付近に戻ってたばこ(こびる)を取り、大休止を取る。この日、沖さんが栃木に帰る予定とのことで、その後の休憩を取らずに早めに下山する。11時40分頃、登山口到着。温泉に寄らずに摺沢の町を目差し、ラーメン・チェーン店で昼食・反省会をして今年の納山・忘年会を終了する。千葉さんは、山を登らず気仙沼方面を楽しんだようだ。 阿部 記

コース時刻:登山口8:40−9:01一本杉9:06−9:46西宮9:52−10:13山頂10:20−10:33小屋付近10:50−11:23一本杉11:26−11:38登山口

H22.10.23

      白見山  (1172.05m、 岩手県遠野市、下閉伊郡川井村、上閉伊郡大槌町境界) 山行者・文:沖 


登山口
 紅葉が多分見られるだろうと期待して、かねてから気になっていた一等三角点のある白見山に登る事にした。インターネットで情報を調べると、登山口から一時間程度で登れそうだと分かり、難しそうなルートもなく若干の藪漕ぎを覚悟すればよさそうなので、大東町を7時丁度に出発して遠野市を目指す。


琴畑川の渓流と紅葉
 ネットで取り出した情報を読みながらR282からR340に入り、一ノ渡バス停を見つけてそこを右折して琴畑川に沿って東へ向かう。集落を過ぎると舗装路から未舗装路へ、一気に山に向かう気分になってくる。しかし沢沿いの道は紅葉が美しくて快適だ。神社のある辺りは特に渓谷美が秀逸で、滝が流れ赤く染まったモミジの木の葉が白い流れとの対比が美しい。ここは帰路に車を停めてちょっとだけカメラマン気分に浸ってみた。

 そんな景色に見とれながら慎重に路面を拾いながら登っていくと、沢が二股になるがそのまま真っ直ぐに走り抜けると、開けた谷間の向こうの尾根筋から風力発電のプロペラ群が見えてくる。立派なトンネルを潜ってループを描いて少し走ると樺坂峠に到着だ。ここから真っ直ぐに進むと新山牧場、琴畑牧場の方向へ向かうが、自分は「金糞平の山桜」と書かれた標識に沿って進んでいく。するとネットで調べたヘアピンカーブを通過し、すぐに白見牧場の入口を通過する。ほぼ水平な狭い林道をそのまま進んでいくと、やがてT字路になり多分そこが白見山への分岐だろうと察しがつく。そのT字路の先に車を停めて山の支度をし、四周を見渡す。ブナやミズナラの混交林で、紅葉が始まったばかりで美しい。少し先に看板らしきものがあったので確認に行くと、そこには「熊に注意」の案内がありガッカリさせられる。


紅葉
 気を取り直して白見山の方向に歩き出すと、雑草が伸びて両側から林道を狭く塞いでいる。おまけに足元も湿っていてぬかるんだ所もあり、車を無理に突っ込まないで正解だったと納得する。僅か5分ほどで登山口になり、やっと読めるような朽ちかけた標識からここが登山口だと確認することが出来た。


白見山 山頂にて
 笹に覆われた斜面に紅葉した木々が広がっていて、明るい陽射しに赤、橙、黄、黄緑、茶色と沢山の色彩が混ざって、青空に透かすと趣を変えてまた美しく映える。浮かれ気分で覆いかぶさる笹を掻き分けながら登っていくと、ミズナラの巨木がペアで出迎えてくれる。写真を撮ってそのまま踏み跡をなぞりながら進んでいくと、さらに大きなミズナラが出迎えてくれる。そんな繰り返しをしているうちにブナも太くなってくる。しかし困ったことに刈り払いされてない登山道は、笹が目線を越えて高く伸びて覆いかぶさるため視界も無く足探りで登山道を登ることになる。「熊に注意」が頭をよぎり、ザックから笛を取り出してピリピリリーと精一杯笛を鳴らす。

 紅葉の美しさに感動しながらも熊の恐怖にも神経を使いながら、藪と化した登山道を脱出すると徐々に笹の背丈も低くなり密度も薄くなって登山道がはっきりしてきた。紅葉を愛でながら登っていくが、今度は徐々に傾斜が増してきて呼吸が苦しくなってくる。ここまで休憩なしに早足で一気に登って来たため、息切れでへばってしまった。


新山牧場の風力発電を望む

琴畑川上流部(樺坂峠付近
 ザックを下ろし水分を補給することでやっと身体が楽になり、最後の登りに気合を入れ直した。頭上に広がっていた紅葉も標高を増して行くと落葉した木々が増えて背後の視界がよくなってくる。振り返ると樹林越しに六角牛山、片羽山、五葉山などがシルエットで確認できる。

 登り出して一時間ほどで待望の白見山山頂に到着した。山頂部一帯は樹木も笹も切り払われているが、平たい山頂のため笹原から先の目の前に広がる樹林が邪魔をして期待した展望は得られない。楽しみにしていた早池峰とその周辺の山並みも見えないし、周辺に広がっているはずの放牧場なども望めなかった。期待が大きかった分だけ失望も大きくガッカリだったが、気を取り直して山頂部でセルフによる記念撮影をし、一等三角点(点名:白見山、標高:1172.05m)をカメラに収めた。またいつものように三角点の頭にタッチして、沢山の願い事を呪文のごとく唱えて山の安全などを祈願した。


木々の間から見える白見山
 下山も同じルートだが目線は下りのほうが広い視界を得られるので、紅葉をさらに沢山楽しめる。同じような写真を何度も何度も記録して、納得して無事に下山できた。心配した熊との遭遇も無く、この秋一番の紅葉を堪能して心地よい気分で安全運転して帰路についた。

 後日、金糞平の山桜を調べてみたが、樹齢300年のオオヤマザクラだそうで車を停めたT字路からさらに1Kmほど先に行ったところにあるようだ。一見の価値がある桜だそうで、5月中旬が見頃のようである。

コースタイム:大東町摺沢7:00==(約90Km)==一ノ渡バス停==(12.0Km)==樺坂峠==(1.4Km)==9:20T字路(駐車地)9:30---9:35白見山登山口9:36---10:22白見山山頂(標高:1172.1m)10:38---11:15白見山登山口11:18---11:23T字路(駐車地)11:33===大東町摺沢

H22.10.23

     南本内岳  1492m焼石連峰(旧胆沢町、旧湯田町、東成瀬村)   山行者:森、吉家、阿部


成瀬村側三合目駐車場
 2年前の震災以来、焼石岳登山と言えばツブ沼コースと決まっていた。登り4時間は老体には辛くなった来た。東成瀬の三合目からなら3時間で登れる。そうだ・・東成瀬から登ろうと言うことになり、にわかに老山隊が組まれた。

 車の行程が長くなるとのことで6時半森さん宅を出発、途中で吉家さんと合流し一路前沢のコンビニを目差す。気温が下がって川霧が沸く中、順調に買い出しも終了して大森峠へ進む。国道397号胆沢側上流部の紅葉が見頃を迎え、陽が射すと山肌が赤や黄色に輝く。時折、道路補修工事が入り一時停止の場面もあったが、ほぼ順調に進み大森トンネルを越えると間もなく三合目への分岐となる。狭く砂利道ではあるが、大きな凹凸もなく8時5分ごろ比較的揺すられること無く三合目駐車場に到着する。


釈迦ザンゲ分岐
 駐車場は、あと3台程で満車状態。ツブ沼コースからこちらのコースに変えた登山者が多くなっているようだ。身支度を整えて「ゆっくり・いぐべす。」と8時15分出発。陽が射し天気は上々。ブナやミズナラの紅葉も絶好調の様子、さほど息も上がらず快適に進む。何十年ぶりのコース、道標を見つけては思い出している様子。よく考えたら、我としては途中から初めてのコースで、どこかのコースに似た懐かしい思いもして新鮮な山歩きに感じる。


胆沢川徒渉点
 大森山の側面を回り込むようにやや平坦な道を進むと、やがて釈迦ザンゲ(坂)の分岐に到着。どうも結構きつい登りらしいので、全員一致でトラバースコースを選ぶ。緩い登りを坦々と進むとザンゲからの分岐に着き、最初のピークとなる。ここから胆沢川源流部に向かって緩い下りとなる。見通しは相変わらず効かないが、葉の落ちた灌木越しに三界山などがチョコチョコ見え出す。


六合目付近のブナ
 比較的歩きやすい道だが赤土がむき出しで滑りやすい所や、腐ってぬたば状の悪場も点在する。慎重に下ると沢音が大きくなり胆沢川が現れる。しばらく沢(川)に沿って進むが、増水時のエスケープルートに入り少し戸惑う。それから程なく川を渡り、さらに小さな支流を渡ると六合目の道標が現れ後続者と入れ替わりながら小休止を取る。


焼石沼付近の八合目分岐
 胆沢川を渉ると、いよいよ登りとなる。太いブナ林が続き、倒木にツキヨ茸を発見して更に覗き込むと、ムキ茸を見つけしばらく茸調査となる。この辺りの木々の葉は、縮れて枯れた様で紅葉とはほど遠い様子。足下に沢山降り積もり、小石や木の根が見えず歩きづらい。やがて灌木の背丈が低くなり、森林限界が近い。見通しもやや良くなり七合目の柳瀞と言う広場に出て小休止をとる。


左奥ピークが南本内岳1486m地点
 両側に笹藪が目立ち出すと、森林限界を完全に抜け出す。相変わらず緩い登りが続き、清水が沸く八合目の長命水につく。笹藪の地下を通ってきた湧き水、まあまあの名水のようだが上部の直ぐ近くに沼があるのが気になる。喉を潤し、5分ほど進むと広い平原が現れ焼石沼に着く。焼石岳本峰はまだ遠いが、周りの山並みが素晴らしい風景となっている。ここから焼石−本内岳コルの尾根まで、地図上は約40分のややきつい登りとなる。


南本内岳1486m山頂にて
 夏場なら素晴らしいお花畑だろう。葉が赤や黄色になっている小さな高山植物を楽しみながら黙々と高度を稼ぐ。焼石本峰には2名ほどの人影が見えて、尾根付近にも数名がいる様子。早く尾根にたどり着きたい思いで気も焦るが、足が重く息も上がって四苦八苦。真夏のような大汗にはならないが、結構汗ばみそよ風が心地よい。比較的足下の安定した登り、約25分で九合目の尾根分岐に着く。


時期はずれ・・キンバイの仲間
 分岐から約25分で焼石岳本山だが、今回は本山の北側に聳える南本内岳へと進む。昔のサスペンスドラマで「黄金流砂」に南本内川とか本内岳が出た頃より行って見たいと思っていたが、なかなか実現していなかった。全員一致で南本内岳へと進む。道の両側に熊笹が生い茂り、梅雨時にはカッパが必要のようだ。所々に湿地帯があり、夏場はお花も良いかも知れない。程なく南本内川源流点と言われる大きな沼が現れる。浅い沼のようだが結構広く見応えがある。


南本内岳側より焼石岳本峰を望む
 沼から高度差20m程登ると広い台地状となる。地図上の南本内岳(1492m)のピークとなる。三角点は見えず、小さな石碑らしい岩が置かれてある。山頂標識が建つのは、更に5分ほど進んだ丘の端にある。平原台地を少し下り気味に進むと、小さな湿原があり程なく見晴らしの良い仮想?南本内岳山頂(1486mと記されている)が現れる。8名ほどの先客がおり、昼食の最中。我らも腰を下ろし、経塚山や牛形山方面を眺めながら昼食を取る。


南本内岳より経塚山を望む
 岩手山方面は雲がかかり良く見えないが、鳥海山や反対側の早池峰山の頭が良く見えていた。足下には、季節はずれのキンバイの花。山ガールもちらほら、湯田側からの登山者は2時間半程で南本内岳に登れたと言う。ここから40分程で焼石岳本峰まで登れそう。湯田側の登山口が一番焼石岳に近いかも知れない。

 12時15分、焼石岳に寄らない予定で下山開始。九合目分岐には、1歳少々の子供を連れたご夫婦。これから焼石に登ると言う。特に子供さんに激励を言って、膝をかばいながら焼石沼に下る。沼には小さな魚影が多数見えている。中には大物も居そうな雰囲気。塩焼きを想像しながら生唾を飲む。

 再び灌木帯に入り、茸がないか倒木を探す。下山者が次々と通り過ぎる中、黙々と藪を調査している。延べ20分ほどかけて茸類を調査。更に胆沢源流で大休止など結構時間をとってのんびりと下山する。何時もと違った行程や風景に感動しながら、三名共に秋の山を満喫した。 阿部 記

コース時刻:三合目駐車場8:15−8:50釈迦ザンゲ分岐8:57−9:58七合目柳瀞10:05−10:25八合目長命水10:30−11:02九合目分岐11:11−11:31南本内岳12:15−12:59八合目焼石沼13:11−13:39七合目柳瀞13:40−14:16六合目(胆沢川徒渉点付近)14:30−15:25三合目駐車場 

H22.10.7

     八甲田山 (10月7日、森、阿部一仁ほか3人)
 

ロープウェー山頂駅にて
 年金者組合一関支部恒例の秋の旅行に一緒に同行してきました。一行は、ロープウェー山頂駅で、青森市内・八甲田丸見学組と、八甲田山縦走組みに分かれてそれぞれ出発した。登山組は5人、平均年齢60余才、女性1人と男性4人でいずれも、登山経験豊かなツワモノ?である。昨年は、台風の北上と重なったためやむなく中止した計画を今年も同様に計画しました。


井戸岳への稜線
 7時30分一関を出発、八甲田ロープウェー山頂駅に11時45分着。ガスがかかったり晴れたりの空模様でしたが雨の心配はなさそうである。

 ベンチで昼食を摂って赤倉岳へ出発。オオシラビソの樹林帯をくぐるように湿原展望台へ。湿原には花も無く、草が黄葉しているが、日差しが無いためか少し黒ずんだ感じである。毛無パラダイスライン入口分岐より傾斜もきつくなる。途中、「登山ギャル」に追い越されるが、殆んどは中高年者の登山客の下りである。道が狭いため、お互い譲りながら登りきる。

 ガスの切れ間から田代方面、青森方面、八甲田大岳が見え隠れしている。毛無岱に日が射すと金色に輝いて見える。左右の展望を楽しみ、大きな火口壁に驚きながら稜線伝いに井戸岳へ進む。風も無く、日差しも弱く絶好の登山日和となった。井戸岳から非難小屋までの急な下りは、秋田駒ケ岳の女目岳に似ている。


毛無岱をバックにパチリ
 非難小屋付近には数人が休んでいた。10余年前の小屋は、今の笊森山荘に似ていたがその後改築したのかすっかり変わっていた。一息入れて最高峰の大岳へ出発。この山も他の火山性山に似て登山道が深く流されている。山頂は、以前は南側にロープが張られていましたが、今は周りを全部保護ロープで囲われていました。

 「あれが1峰、2峰、3峰・・・・・8峰で八甲田という?」ほんとらしい説明に始めて登った仲間は納得?。ちなみに八甲田山という名の山は無い。(秋田駒ケ岳にも『秋田駒ケ岳』という名の山は有りません)記念写真を撮って早々に下山。

 4時までに酸ヶ湯温泉に着く約束なので、滑らないように気をつけながら下る。長い階段そして木道を繰り返し下る。湿原の草黄葉に日射すと、カエデの黄色、ナナカマドの赤、青森椴松の青色が更に引き立ててくれる。ゆっくり見て歩きたいのだが時間が気になり、何度も振り返り、写真を撮りながら休息無しで下る。


(下部)毛無岱より大岳方面
 湿原が過ぎてブナの樹林帯も色づき始め、数日後の黄葉を思い浮かべながら予定時刻の4時に酸ヶ湯温泉駐車場に到着。丁度、青森市街・十和田丸見学バスも到着し、合流して宿泊の「ランプの宿・青荷温泉」に向いました。 森 記

コースタイム:一関発7:30−高速−黒石−R102−城が倉−八甲田ロープウェー11:30(15分間隔で運行)山頂駅11:45  12:05出発 赤倉岳・毛無パラダイスライン分岐12:25 赤倉岳13:00祠13:15 井戸岳13:20 避難小屋13:40 八甲田大岳14:05 14:20発 避難小屋14:35 酸ヶ湯温泉16:00 天候晴れたり曇ったり、微風

H22.10.2

    須川岳(栗駒山) 1628m     須川岳ー秣岳パトロール  山行者:森、阿部


ゼッタ沢の徒渉点
 前日に農作業の延期が決まり、急遽須川のパトロールに森氏と出かけることになった。
 8時、森宅を出発。途中でガソリンを満タンに入れ、一路須川温泉に進む。本寺辺りからは、ほのかに赤くなっている山頂が見えて心が弾む。
 9時少し過ぎに温泉に到着。駐車場にはまだ余裕があるが、好天に誘われて程なく満車状態になるだろう。

 身支度を整え、温泉に挨拶して9時22分出発する。道は、数日続いた雨の影響で、所々に水たまりも出来ている。鳥海山を後ろに、坦々と進む。温泉上部付近はカエデり類が黄色に色づき始めたばかり。ナナカマドはもう少しだが、ちぢんで枯れたような葉も見られ少々気になる。
 お花畑を過ぎると、黄色い灌木帯へ入る。道は相変わらず泥濘み慎重に進むが、色づいた木々に目を奪われる。

 昭和湖は益々白く濁っている。紅葉は、この辺りから赤系が濃くなってきている。小休止をとり、新装のトイレを覗くに行くと柵に通行止めの看板。何時になったら使うのだろうか・・。ツアー登山の30名ほどのパーティが2つ程みえているが、利用しようとのそぶりは全くない。

 少し休んで腰を上げ、尾根分岐に向けて高度を稼ぐ。木の階段が整備されて心地よく進むが、陽に打たれ結構暑い。森氏は、半袖になりやや冷たい風が心地よさそうだ。約250段(番号)を過ぎる頃、傾斜も緩くなり山肌を覗く余裕も出てきた。道は、水も流れきって乾き極端に滑ることはない。山頂からの斜面は、丁度紅葉の見頃になっている。

 降りてくるツアー客に、登る一般登山者がすれ違うのに苦労している。あとからもツアー客が続き、シーズン最高の人出のようだ。

 焼石岳も、標高1200m付近から上部はほんのり赤く染まっている。ともあれ、左手の山頂斜面は見事な紅葉である。 

昭和湖上部にて


山頂からの斜面の一部
 分岐の広場は登山者で一杯。

 人々を掻き分けるように、宮城や山形方面の景色を堪能。

虎毛山や神室山は勿論、月山や朝日連峰も見えている。小休止後、山頂へ進む。

尾根の分岐


中央上は、天狗岩
 山頂へは、小石の混じる乾いた道ではあるが、降りるツアー客に一般者でごったがいし足下が怪しくなる。

 転倒しないよう、気を配りながら紅葉を満喫してゆっくり進む。

 いわかがみ平の駐車場は満杯の様子。登山道には人気がない様子だが、時計を見るとみんな山頂に居る時間帯だ。

11時17分、山地様到着。案の定、道まで登山者であふれている。記念撮影をして早々に、山頂をあとにする。

山頂にて(森氏)


 展望岩頭より龍泉ヶ原方面
 分岐まで降りて天馬尾根に入る。色づいた灌木が互いに道に迫り出し、顔を撫でて歩きづらい。道も細くなり、溝にはまった様でバランスを取るのに少々難儀をする。

 展望岩頭に出ると、もう邪魔するものはない。岩に腰を下ろし、大パノラマを満喫しながら昼食を取る。

展望岩頭より昭和湖


この辺りから長い下りになる 奥は秣岳
 秣方面に進むツアー客も多い中、時間を気にしながら坦々と下る。一部灌木が迫り出す所もあるが、足下の草が刈り払われて結構広い道だ。

小石と滑りやすい土道を慎重に下る。

しろがね草原入口


草紅葉が最高  しろがね草原
 なかなか鞍部に着かない・・と愚痴を言っていると、緩い登りが始まる。再び小さなピークを超すと小湿原。池塘を覗き更に登ると、しろがね草原が現れる。

 比較的歩きやすい道が続き、写真撮影以外は休まずに草原に出た。

見事な高層湿原に感動する。

左写真のピークより秣岳を望む


秣岳にて  奥は須川岳
 しろがね草原のピークで小休止。宮城・山形方面の展望と、目の前の紅葉を満喫する。

 秣へは、少し下って小さな草原を通って最後の登りとなる。高台から見るより、あまりきつくない登りだ。

 黙々と少し高度を稼ぐと秣岳山頂となる。あとは下り、最後の景色を目に焼き付ける。

秣岳より須川湖遠望


管理棟前の駐車場より須川岳遠望
 秣岳からの下りは、小岩と滑りやすい土の道。木の根も所々に迫り出し慎重に下る。急傾斜にはロープも張られているが、下りでの利用は難しい様子。

 ブナ林が現れ、林を楽しむと程なく車道に出る。全下り40分ほど。小休止をして膝を癒してから車道を須川湖へ進む。

 須川湖は、左側を巻くようにキャンプ場経由で進む。道端にシラタマの実の群落が点々と並んでいる。ん十年ぶりに立ち寄るが、バンガローや炊事施設も整備されて昔の面影は全くない。

 再び車道に戻り、一気に須川温泉へ進む。もらいゆをして汗を流し、帰途につく。紅葉は、標高1300mより上の方。温泉付近は、次の土・日あたりが良さそうだ。 阿部 記

コース時刻:須川温泉9:22−10:00昭和湖10:12−10:47尾根分岐10:58−11:17須川岳11:25−11:54展望岩頭12:17−13:26しろがね岩山13:32−13:57秣岳14:10−14:53車道出口16:10−16:55須川温泉

H22.9.30

  牛形山(1339.8m)〜鷲ヶ森(1207m)〜丸子峠(970m)縦走  山行・報告:吉家


牛形山 山頂にて
 前の職場の退職者会と中高年部の交流会で花巻市大沢温泉に宿泊し、朝食のバイキングをタッパに詰め7時25分旅館を出発する。

 夏油温泉8時40分到着、元湯夏油でキノコ情報を聞くが早くてダメらしい。 9時登山開始。8時に1名登っているようだ。キノコをあきらめ気楽に登り始めると石灰化ドームの分岐が分からずにいる老夫婦に教え、経塚・牛形分岐9時11分通過さらに緩やかな登りを行き標識二ヶ所を9:32と9:43通過しガレ場手前10時22分休憩(前日の焼酎が全て汗になる)ミヤマダイモンジソウやアキノキリンソウ、ホソバトリカブトなどを見ながらガレ場を10時42分通過する。


白っこ森地蔵さん
 牛形・鷲ヶ森分岐10時57分、まだリュウキンカが一輪咲いている。牛形の肩までのザレた登山道は新旧ロープがダブルで設置されている。あまり頼りにしないで一気に登り牛形山頂に11:15到着。山頂には2名の方が休憩中、しばし休憩し11時37分、丸子峠に向かう。


鷲ヶ森分岐
 牛形・鷲ヶ森分岐11時53分通過、途中で枝の切り株にシコタマ左目頭を打ち付け、先行き不安を感じながら出血もないが少々視力低下グライなので気を取り直し進む。登山道は木道は少々痛んでいるが刈り払いされて迷う事はない。ミヤマシャンジャン、トモエシオガマ等が少しだけ咲いている。

 紅葉はまだ早いがウシロ沢を右手眼下に見ながら稜線を行くと12時18分お地蔵さんの鎮座する白っこ森に到着。少々空腹感を感じてきたのでオニギリ1個を食べ12時35分出発。山頂から急な下りとなり滑りやすいが所々に細引きロープが設置してあり不安定な足場ながら幾分安心して高低差100mほどを一気に下りブナ林の鞍部に着く。さらに高低差90m登ると樹齢200年位のオッコの木(イチイの木)1本あり登山道をトンネル状になっており、実を食べてから這うようにして通過し鷲ヶ森山頂の分岐にでる。2m程の所に山頂の標識有り写真を撮り、丸子峠に向かう。


鷲ヶ森 山頂
 情報では、ここから刈り払いされてないという事だが意外とルートはハッキリしていて迷うことはない。やや急な下りと緩い下りの繰り返しを地図の丸子峠(938m)付近に到着するがそれらしい標識なし。コースはハッキリしているのでさらに進む、登りコースとなり不安となりGPSを頼りから、地図と磁石で再確認するが100m位違う。コースがハッキリしているのでさらに進むと13時55分丸子峠の標識現れる再度地図と磁石で確認すると250m以上も夏油側によっている。GPSの軌道とこれほど違う経験は初めてだ!!   地図上の標高は938mだがGPSの標高は970mを示している。


丸子峠
 峠の指導表は「熊の爪痕が多数有り」 「古いのやら最近のなど、おまけに糞らし物まで有り」笛を取り出し吹きながら下山開始、。夏油キャンプ場までは、はじめは急な下りで滑りやすい所があるが 細引きロープが設置してあり幾分楽である(雨などで濡れていると難儀しそう)。斜面が緩くなる所まで最大で地図上とで300m以上コースから外れているが ルートはハッキリしている。14時49分キャンプ場到着車道を歩き夏油温泉15時05分到着残りのお握りを食べる。

コースタイム:夏油温泉登山口9:00→経塚・牛形分岐9:10→指導表2ヶ所目9:43→夏油温泉が見える地点9:53→ 休憩10:22〜10:29→ガレ場10:40→牛形・鷲ヶ森分岐10:57→牛形山頂11:15〜11:37→ 牛形・鷲ヶ森分岐11:50→シロッコ森12:18〜12:35→鷲ヶ森山13:10→地図上の丸子峠13:45→丸子峠13:55→夏油キャンプ場14:49→夏油温泉15:05→一関17;10

H22.9.4

     和賀駒ヶ岳    レポート:吉家

下賽の河原

 今年和賀駒の奥宮がボランテアの協力で新築されたとのニュースがあり行ってみようと思っていたところに、同級会が花巻市金矢温泉で行うとの連絡があり途中登ってから参加しようと決め出発する。

 朝食を済ませ7時30分支度出発。コンビニでオニギリ2個調達し登山口へ向かうが入り口を間違え千貫石温泉手前まで行って気づき、引き返して8時45分「うがい清水」到着。ザックパッキングし水を補給しようと「うがい清水」に行くが、渇水のため補給できず。登山届け記入し9時登山開始。


新築された奥宮にて
 林道と併行したブナ林を少し行くと三角点があり周辺は、奇妙な形をした巨木が展望のないダラダラした登りの気休めとなる。まもなく下賽の河原(9:45)通過。少し登って上賽の河原(9:55)到着。今日の目標和賀駒山頂が時々ガスの間から見える。花はミヤマリンドウとホッツツジが各一本だけ咲いている。

 小休止後10時05分出発。いったん鞍部まで下がり(春は残雪が多い所)その後一気に急な登りを詰めて10:25山頂到着。時々曇り空となるが北上平野の方は晴天だが牛形、経塚、焼石方面は曇っている。下界は今日も35度近い猛暑日となりそうだが山頂は17〜20度位で少し風が吹くと肌寒い位であった。

 「今日の目的は猛暑を避け新築された奥宮でトカゲでも!」と考えていたが、約1時間ほどしたら夏油側からと金ヶ崎側から数人の登山者が登ってきたので11時35分下山開始。11時55分下賽の河原通過し12時40分うがい清水到着。着替えをし昼食後、途中「弟の墓前」に線香を上げ同級会会場に向かう。

コースタイム:一関7:30→8:45うがい清水9:00→下賽の河原9:45→9:55上賽の河原10:05→10:25山頂11:35→うがい清水到着12:40

H22.8.28−29

     森吉山・桃洞渓谷 (標高:1454m、北秋田市阿仁町−森吉町)    参加者:森、三浦、阿部

 県外赴任から戻って約1年。まずは地元の山に登り、近県の山にも行こうと考えていた。青森は戻って早々に出かけたが、やっぱり秋田は森吉山が良いと決めつけていた。7月に入り、森氏に声をかけると良いですよぉぉと言うことになり、もう一つの目的もあって、三浦氏にも声をかけて28日〜29日と出かけることになった。

8月28日 森吉山登山  一ノ関−大曲−角館−阿仁スキー場−森吉山−森吉山荘


 天候は上々、6時少し前に森宅を出発し衣川で三浦氏と合流して平泉・前沢ICより高速にのる。28日と言えば向かう大曲で花火競技会がある。高速道が混まなければ良いが・・と、少々心配しながら走るがまずまず順調に大曲ICを降りられた。市街地を抜けた頃、コンビニで朝食と昼食を調達してハンドルを三浦氏にバトンタッチで角館−比立内−あらせ−阿仁スキー場と進む。一部マタギ街道と言われる国道105号は、行き交う車も少ないが青森ナンバーが大曲にでも行くのだろうか結構目立っていた。


山頂−神社分岐にて(奥・森吉山)
 車で片道4時間、ほぼ予定通りに阿仁スキー場に到着する。歳を取ると文明の利器は、最大限活用しなければならない。少しでも早く登り始めたいという気持ちとは裏腹に、小学生の団体さんが多数ゴンドラ乗り場に列を組んでいた。約20分のゴンドラ待ちとなり、のんびりと身支度を整える。


阿仁避難小屋
 あたりは静かになり、やっとゴンドラに乗り込むが、何と3500m以上も続く長いロープウェイだ。往復1800円は安いと思いながら、暑いゴンドラ内で20分近くの我慢大会。登山開始は、10時50分となった。12時までには森吉山頂着の予定だが、無理だんべぇぇとあきらめ加減で、ゆっくり進む。道端にはアキノキリンソウ、エゾオヤマリンドウ、ゴゼンタチバナの真っ赤な実が顔を出す。薄日が射し、涼風が体を撫でて快適に高度を稼ぐ。

 程なく山頂−森吉神社の分岐に到着。山頂方面の大パノラマを満喫しながら、時折現れる湿地帯の合間をやや水平に進む。元気の良い小学生や高校生に抜きつ抜かれつ、10年前の光景を思い出しながら快適に進む。阿仁避難小屋の周りは先に着いた小学生でいっぱい。我がパーティは水分補給程度で先に立ち上がる。


以前より木道が多くなった
 エゾリンドウを眺めながら少し進むと、チングルマの群落帯がポツリポツリと現れる。以前に来たときは八重になったチングルマを多数発見したが、種毛に変わりそんな種類は見分けも付かない。葉の紅葉もまだまだ先のようである。程なく道は大きくカーブして灌木帯へと変わる。やがてザゼンソウか多数観察されたポイントに来ていると思い探し回るが、それらしい枯れ葉は見あたらない。心なし笹が増えているようにも感じる。


森吉山 山頂にて
 行程の最低鞍部を過ぎると、最後の緩い登りが始まる。灌木帯が切れて再びチングルマの群落やピンクのフウロが現れ山頂が近い。見え隠れする山頂に向けて最後のスパート。予想に反して12時到着。山頂は関東方面の山のように、小学生や高校生に中高年の登山者で腰を下ろす隙間もないほど満杯となっている。記念撮影は後回しにして、少し進んだ所の岩に腰掛けて昼食タイムとする。


山人平・ヒバクラ岳方面の展望
 昼食を済ませ、のんびりと景色を堪能。山人平の向こうにはヒバクラ岳や小池原のピークが見える。ヒバクラ岳左奥にダムのようなものも見える。もしかすると太平湖のダムか・・と、勝手に想像。雲が邪魔をして更に奥の岩手山や秋駒は見えなかったが、先に休んでいた叔父さんにいろいろ景観を説明していただき感触をつかむ。景色を堪能して幾分空いた山頂に戻り、記念撮影をして来た道を戻る。


森吉神社・冠岩
 森吉に来たからには、神社のシンボル「冠岩」に寄らなくてはと道草を取る。分岐から5分ほどで神社に着き、冠岩の懐かしい姿をじっくり堪能する。15分ほど楽しんで、少々登りになった道を引き返し、ゴンドラ山頂駅へとすすむ。風が弱くなるとさすがに暑い。駅近くの木陰で体温を下げてからゴンドラに乗り込む。

 泊まりは杣(そま)温泉入口に建つ国民宿舎・森吉山荘である。再び国道105号に出て阿仁前田から太平湖方面に進路を取る。水を溜め始めたロックヒルダム(森吉ダム)に建設中の胆沢ダムの風景をかさね感動しながら、閑散としたクマゲラ街道を快適に進む。小一時間で森吉山荘に到着。塩化物・カルシュウム泉に浸り、汗を流して・・・・あとは、ご想像にお任せ!!。

登山時刻:ゴンドラ頂上駅10:50−11:25阿仁避難小屋11:29−12:00森吉山頂13:05−13:55森吉神社14:05−14:33頂上駅  (一ノ関−阿仁スキー場:約4時間、阿仁スキー場−森吉山荘:約1時間)

8月29日 桃洞渓谷・角森邸  森吉山荘−杣温泉−白糸滝−桃洞渓谷−太平湖−角森邸−鹿角−一ノ関


白糸滝
 翌朝、さすがに目覚めは早い。朝風呂を浴びて、決まっていなかった本日の行動予定をあれこれと考える。訪問予定の大葛の角森氏は地区民運動会と言う。昼ごろなら家に戻るらしいが、太平湖から小又渓谷行きは時間オーバーだ。結局10年前を思い出し、近くの杣温泉に白糸滝の見学と初めての桃洞滝を見に行くことになった。


素晴らしいブナ林がつづく
 朝食を済ませチェックアウト。まずは杣温泉に車を向け、懐かしい風景を目に焼き付ける。つづいて森吉山荘付近に戻り、車を置いて徒歩5−6分、白糸滝に進み飛沫を浴びる。良く見れば、更なる上部にも滝の一角が見えている。撮影者が付けた踏み跡か、それをたどって上部に移動するが良く見えなかったようだ。20分ほどマイナスイオンを浴びて涼をとる。

 少し時間を食ったきらいがしたが、12回ジャンボリー会場の先の桃洞渓谷入口を目差す。40分ほどで入り口の鳥獣観察センターに到着。他県ナンバーの車が5−6台止まっている。初めての桃洞滝を想像しながら、軽く身支度を整えて出発する。

 道標に導かれ、ブナの大木の林に吸い込まれていく。緑のトンネル・・森林浴・・ヒトンチットを浴びながら快適に進む・・が、5分ほど進むとブヨ蚊の大群が追いかけてくる。慌てて森さんの虫除けスプレーを吹き付ける。しかし、数分すると再び襲いかかってくる。あったこっち刺されながら、全員急ぎ足になる。ブヨに悩ませられながら森の中を進むこと約40分、赤水渓谷との分岐に着く。ここに来てなだらかな岩盤の川が現れ、桃洞渓谷と呼ぶことを知る。


2番目に見つけた小滝
 広々としていた林は、この渓谷(川)に沿って狭くなり、川幅一杯についた小滝を過ぎる頃には林も少なくなりV字型に山肌が迫ってくる。そして、V字谷にほぼ水平な岩盤の広い川がしばらく続く。小又渓谷でも見たような風景で、なめ床に小さな滝がアクセントとなり結構素晴らしい光景になっている。小さな凹けつにイワナでも居ないか覗きこむが、底が見えないほど深いものもある。素足で歩いたら、たまらなく気持ちがよさそう。写真を撮りながらルンルン気分で進む。


水深は足首ほど
 分岐から20分ほど進むと渓谷がカーブして、すぐに大きな桃洞滝が現れる。面白い形の滝で、まるで大きな桃のようにも見える事が、滝の名前になったのかも知れない。落差は35m〜40m位か、割れ目の両側一杯に水が広がり、大きな音をたてず女性的に流れている。火照った体を冷ましながら、しばらく感動的な滝を堪能する。

 しっかりと写真とビデオに納め、なめ床を戻る。再びブヨの攻撃を受けながら、意気揚々とセンターへ戻る。11時を過ぎている。少し急いで、太平湖のレストハウスに向かう。ダムの下から一気に高度を稼ぎ、山肌を巻くようにくねくねした道が続く。レストハウスに向かうだけでも結構な時間がかかり、鳥獣観察センターから小一時間も費やした。


桃洞滝
 昼食を取りながら、連絡を入れようとすると公衆電話がない。連絡を諦めて、同じ様に曲がりくねった道を大葛に向かう。携帯の圏外を脱出したのは角森邸まで400m位まで近づいてからだった。意味がなかったが、呼び出してみると応答がない。そのうちに着いてしまって、本人が玄関から顔を出す。

 10年ぶりの再開だ。マタギだった親父さんの遺影にみんなで手を合わせ、よもやま話しに花が咲く。現在は仕事を辞めて、マタギの特訓中か・・「おめぇだず、かばねやんで、リフトでのぼったてぇがぁぁ・・」等と、独特の角森節も出てきて気持ちは20代か・・。山仲間が来て上げたアンテナは昔のままだが、局免許は切らしてしまった様子。とりあえず、集落内には目立ちすぎるアンテナ、角森邸の目印として役に立っている様子だ。

 楽しみにしていたもう一つの目的を果たし、元気そうなお袋さんと嫁さんにも別れを告げて鹿角・八幡平IC経由で帰路に就く。総走行距離は、我が家から森宅経由で533Kmだった。えがった、えがったぁぁ・・。 阿部 記

桃洞渓谷散策時刻:観察センター9:00−9:35赤水渓谷分岐−10:00桃洞滝10:15−11:16観察センター  (森吉山荘−観察センター:約40分、観察センター−太平湖レストハウス:約1時間、レストハウス−大葛:約30分、大葛−一ノ関:約2.5時間) 

H22.8.22

      那須・南月山 (標高:1775.81m、栃木県那須郡那須町大字湯本)   参加者:沖夫妻

コースタイム:西那須野8:00==(約40Km)==9:00ロープウェイ山麓駅駐車場9:18**(往復1100円)**9:22ロープウェイ山頂駅9:25---10:00牛ヶ首10:05---10:55南月山11:05---11:45牛ヶ首12:00---12:35ロープウェイ山頂駅12:36***12:40ロープウェイ山麓駅駐車場12:45==(約40Km)==13:45西那須野


ロープウェイ山頂駅
 夏の暑い日は高原散歩に限る。今週は地元・那須の山に涼を求めて、今まで利用したことのないロープウェイを使って身体に負担を掛けない山歩きを楽しむことにした。設定したコースはロープウェイで山頂駅まで運んでもらい、そこからほぼ水平に近い緩やかな登りを経て、牛ヶ首に出る。そこから表那須一帯で一番花が多く見られる南月山まで歩き、同じ道を引き返す約3時間の軽ハイキングだ。これだとほとんど汗もかかないで高原の涼風に吹かれて、天然クーラーの前にずっと居るようなものだ。


日の出平下より那須・茶臼岳
 9時にロープウェイ山麓駅駐車場に到着したが、ほぼ満車状態でさすが人気の観光スポットだと驚かされる。いつも利用する峠の茶屋駐車場ではこの時期、この時間ではもう駐車スペースはない。

 ロープウェイ山頂駅のある標高約1680mの地点まで文明の利器で運んで貰って、牛ヶ首(標高約1735m)まで標高差約60mを登るのが本日の第一ハードル。そして本日のコース最高地点は日の出平の標高1786mで、ここが第二ハードルでこれをクリアすると夢の稜線歩き。ゴールの南月山は1776mと、アップダウンの少ない楽なコースを歩くことになる。これなら涼風に吹かれるだけで、直射日光に晒されても汗ばむようなことはない。

 今までこんな横着なハイキングはしたことがないけれど、こう暑いとやっぱり背に腹は代えられなくて、随分楽な計画をしてしまった。でも歩き出すとやっぱり山は山で、なかなかよろしい。ススキの仲間やウラジロタデ、シラネニンジン、アキノキリンソウ、リンドウなどに出迎えてもらい、ガンコウランの黒い実やコケモモの赤い実を愛でながら歩いていると、いつの間にか牛ヶ首に到着。


南月山にて
 眼下には姥ヶ平が広がり、その向こうに流石山から大倉山、三倉山の稜線が大きい。茶臼岳の無間地獄から噴煙が上がり、その奥に那須の最高峰・三本槍岳が見える。この牛ヶ首で景色を見ながらしばし休憩。

 牛ヶ首から日の出平まで少し急な山道を歩くことになるが、次々と花が出迎えてくれ振り返ると茶臼岳が雄々しく見守ってくれている。トリカブト、ホツツジ、ゴマナ、アキノキリンソウ、ハクサンシャジン、シモツケソウなどがお出迎えだ。


中央奥に沼原池が見える
 南月山への道は火山岩の黒い尾根筋を通っていくが、ここにはキンレイカ、イワインチンが咲いている。南側には沼原が見え、その向こうに塩原方面の山並みが霞んでいる。茶臼岳だけはハイキング途中のどこからでも眺められ、如何にも那須の山という印象を強く受ける。


アキノキリンソウ
 南月山には二等三角点が設置されている。祠から少し離れた繁みにあるため分かり辛いが、その三角点に軽くタッチし、祠に手を合わせていつもの呪文を唱える。三角点の点名は『月山』、標高は1775.31mである。

 山頂付近にコマクサの繁殖実験をしていたが、いつの間にか跡形もなく撤収されていた。異物を持ち込まないほうが自然らしくて良いと思う。

 帰路も花の写真を撮りながら、茶臼岳を常に見ながら往路を引き返す。ちょっと早い下山だったが、昼過ぎから別件の所要が入っていたので、急いで発車間際のロープウェイに飛び乗り3時間のハイキングを終えた。

H22.8.17

        峠ノ神山 (1229.68m:岩手県下閉伊郡岩泉町)  登山者:沖夫妻

コースタイム:旧新里村・刈屋トンネル出口===10:45新里牧場登山口11:00---11:30峠ノ神山(1229.68m)11:50---12:15新里牧場登山口12:30===亀ヶ森放牧場==宮古市==大東町摺沢

登山口から見た新里放牧場

 2010年の夏は酷暑を通り越して、とにかく暑くてどうしようもない。口だけで暑い暑いと言っていても仕方がないので、対処方法として手軽に登れる標高の高い山を探してみる。北上山地に希望を叶えてくれそうな山が幾つかありそうで、家内と三陸海岸を旅したついでに登山口から25分で登れる峠ノ神山を目指すことにした。

 前泊の田野畑村を8時過ぎに出発し、R45を南下しR106を盛岡方面に向かう。新里から岩泉に抜けるJR岩泉線に沿って走るR340号線に入って、刈屋トンネルを越えるとすぐに右折して新里牧場を目指す。この山の案内は山と渓谷社発行の「岩手県の山」初版に記載されており、そのガイドブックにしたがったルートを採る。道は狭いが舗装されているので安心感がある。ナビには国土地理院のウォッ地図から、林道が交差する登山口手前に座標数値を導き出してセットした。


登山口

 ナビの示すルートはもっと国道を奥まで走った和井内を過ぎてから林道に入るようになっており、帰路にその路面状況などの確認を含めてナビルートで戻ろうと考え、往路はガイドブックのルートに従うことにした。

 しかしそれも途中までで林道を少し走ると小さな分岐に遭遇、しかもナビおよびガイドブックと違った北山沢に入って行く方に舗装路が延びていて、轍もその方が利用されているように見えた。多分標識があったと思うが見落としてしまって、そのまま舗装路を慎重に走行していくと尾根筋に出たところで右から未舗装の道と合流した。その未舗装道路を確認すると見晴台や源兵衛平高原のガイドブックに示された方向からの道だったので、たまたま選択した道路が舗装路で正解だったと安堵し道なりに北のほうに向かう。


ノカリヤス

 目の前が一気に開けて開放的な放牧場が広がり、二つの穏やかなピークが行く手に聳えている。どうやらこの地点が25000図による源兵衛平高原で、ガイドブックの表記と若干の乖離がある。些細なことは無視して、目の前に広がる開放感は例えようもなく雄大だ。正面に見える二つのピークは、右が亀ヶ森、左が目的の山である峠ノ神山だと察しがつく。

 稜線付近のスカイラインを気分良く走り抜けていくと2棟の看視舎が見える。その看視舎の脇を通り過ぎていくと、やがてゲートがあり和井内からのルートとのナビにセットした合流点に到着だ。和井内ルートも合流点では舗装されていて、そこからごくわずかで峠ノ神山登山口に到着した。ナビはピンポイントでセットした目的地に案内してくれた。


キンミズヒキ

 登山口にはそれと示す「峠ノ神山」の標識があり、ロボット雨量計と思われる建造物があった。登山口の少し先に待避所があり、そこを駐車場代わりにして山の支度をする。なにせ登り25分の山であることから、荷物は簡単に山頂で食べる嗜好品と水分補給のお茶を持つ程度だ。


山頂(山頂の御夫妻、チョット合成してみました

 登山口から眺める景色も絶景だ。来し方を振り返れば緑の波が遠くまで延びて、いかにも岩手県の牧歌的な山の風情を満喫さしてくれる。目指す山も観光地化されてない静かな山で、登山口に山名を示す小さな標識があるだけで、草の生い茂った中に僅かな踏み跡を拾いながら少しずつ登って行く。足元にはゲンノショウコが多く咲いている。少し早ければウツボグサが一面に咲いていたようだ。 

 少し登って体が山慣れしてくるころに、いわゆる「かぬか」と呼ばれる草原に出る。この草原にはイネ科の植物が多く繁茂している。エノコログサやカゼクサだろうか、それともノカリヤスだろうか、とにかく穂先が気持ち良いほどに繁茂している。ヤマハハコやキンミズヒキも負けずに咲いている。

 一息で峠ノ神山の山頂に到着した。山頂部には峠ノ神山と書かれた新しい石碑がモナドノックの上に設置されている。三角点は何処だろうかと探してみると、何と残丘の後方2mほど下がったところに設置されていた。この三角点は点の記によれば一等三角点本点で、点名は亀ヶ森山、標高は1229.68mとなっている。ついでながら隣にある亀ヶ森山の三角点は、等級は三等三角点、点名は人迷、標高は1112.40mとなっている。


亀が森から見た峠ノ神山

 赤く塗られた一等三角点の頭をポンポンと叩いて挨拶代わりにし、いつものようにたくさんの呪文を無料でお願いする。残念ながら山頂からの視界は霞が強くて期待した遠望は得られず、早池峰や害高森など楽しみにしていた山を確認することはできなかった。また足元の踏み跡を注意深く確認しなかったため、下山途中でルートを見失うというおまけまで引き起こした。どんな山でも、やはり山は慎重でなければと痛感する。

 小さな道草を無視するかのようにあっという間に下山して、帰路に少し寄り道をして亀ヶ森の一本桜(大山桜)を確認しようと、舗装路を亀ヶ森方面に走行した。亀ヶ森方向から峠ノ神山を振り返ると、何処が山頂か分からないようなのっぺりした山に見えた。

 また別の目的だった一本桜に関しては、下れど下れどそれらしき樹木は見出せなかった。おまけに道なりに下った結果、和井内方面に戻らず釜石方面に向かってしまい、途中から林道がダート道になって路面も荒れていたりして、大幅な遠回りになってしまった。 沖 記


H22.8.8

     八幡平 (1613.34m:岩手県八幡平市字八幡平)    登山者:沖

コースタイム:大東町摺沢6:40==(約160Km)==9:05八幡平山頂駐車場9:30---9:50八幡平山頂(1613.34m)9:55---10:00八幡沼---10:30源太森10:35---11:10八幡平山頂駐車場11:15==(約6Km)==11:25蒸ノ湯温泉11:30---11:45大沼分岐---12:05長沼12:30---12:55蒸ノ湯温泉13:30==(約160Km)==16:00大東町摺沢

 アパートにじっと引きこもっていても仕方がないので、避暑をかねて高原散策をしようと、楽に歩ける八幡平に一人で出かけた。この時期は、ひょっとしたらもうリンドウが見られるかもしれないと密かな期待を胸に大東町を出発。車はお盆渋滞の影響もなく快調に走行できて、水沢・松尾八幡平IC間を高速道割引利用で費用と時間稼ぎをし、トイレ休憩も含めて2時間半ほどで八幡平山頂駐車場に到着。しかしアスピーテラインと樹海ラインの三叉路にある見返峠有料駐車場は避けて、少し手前の無料駐車場に車を止めて、そこからけち臭く車道を歩いて見返峠に向かう。


八幡平山頂の三角点

八幡沼
 やっぱり高原の空気は期待通り爽やかで、下界で感じる纏わりつくような湿っぽさがないのが何よりもうれしい。見返峠からコンクリートの階段を登っていって最初の分岐を左にとって鏡沼、メガネ沼を右手に見るルートで八幡平山頂を目指す。とは言っても八幡平山頂までコンクリートで固められた観光地の遊歩道であり、20分も歩けば山頂に到着できる。しかし山頂に到着しても周囲と高さに差異があるわけでもなく、山頂を示す大きな標識と展望台があるだけだ。その展望台へ登る階段の足元に小さく二等三角点(点名:八幡平、標高:1613.34m)が埋設されている。観光客の多い山頂でいつもの呪文は唱えられないが、深田百名山の頂でもあることから、三角点の頭に軽くタッチして山頂到着の儀式だけ済ました。しかし何の実感もわかない簡単な山頂到着だった。

 約40年前に蒸ノ湯温泉から歩いて登ってきたときも、やっと山頂についてほっとしようとしたら、目の前に着物を着たご婦人たちが大勢たむろしていてガックリした記憶があるが、とにかくこの山頂で感動した覚えは一度もない。今日は展望台を降りたときに写真を頼まれたので要請に応えていると、ついでにシャッターを押してあげますといわれて、標柱の前でついでの記念撮影に収まる。なんとなく居心地が悪いので、早々に山頂を後にしてガマ沼に向かう。


イワショウブ

タチギボウシ
 この日の八幡平は観光客も中高年登山者も比較的少なめで、静かな山歩きとなった。いつも人ごみが絶えないガマ沼と八幡沼の隣接した展望台が、この日は一組だけ記念写真を撮っているだけだった。それも終わって私と逆方向に向かったので、広大な湿原をゆっくり写真を撮りながら散策することができた。

 八幡沼にトウゲブキを前景にしたりニッコウキスゲをあしらってみたりして、まず八幡沼の全景をカメラに収める。避難小屋から湿原に向かって木道を伝っていくと、タチギボウシが湿原の主役になっている。草むらの中にイワショウブも咲いている。大きく立ち枯れたコバイケイソウが目立つ。所々にリンドウがつぼみを膨らませている。高原の風が何とも言えず心地よく、やっぱり来て良かったと勝手に顔がほころんでくる。


源太森にて
 八幡沼を離れて源太森に向かう。八幡平を眺めるなら源太森が一番だ。松川の向こうに見える岩手山の颯爽とした眺めや高度感を味わうなら茶臼岳が一番だが、オオシラビソの森と湿地を一望するのであればこの源太森に限る。その源太森へ簡単に登って景色を堪能する。指導員の方がいて同じようなことを登ってきた登山者たちに説明している。私も指導員の方に仕事を頼んで源太森の頂で記念写真を撮ってもらった。


蒸ノ湯温泉
 その後、往路を引き返して途中から八幡沼の南側を経て見返峠に戻った。そのまま駐車場に戻り、車を動かして蒸ノ湯温泉に向かう。蒸ノ湯温泉近くの湿地も気になる存在だったので、そこを散策して、温泉に浸って、のんびりとしてから帰宅する予定だ。蒸ノ湯温泉に車を駐車して、露天風呂の噴煙上げる裸地地帯を通り抜けて長沼へと向かう。温泉卵を茹でている宿の人から音のするものを持参するように注意を受けたが、気をつけていってらっしゃいと快く見送られて気分をよくして緊張気味に森の中に入る。

 大沼からの道と合流すると、その先にすぐ大谷地が見えてきた。湿地の縁に巨大化したミズバショウの葉が一面に踏み倒されている。ミズバショウの芯の部分は熊が好んで食べると聞いたことがあるが、どうもミズバショウは熊の餌として倒されたようだ。そのミズバショウの後方にタチギボウシが群生して咲いている。


長沼
 湿地の縁を巻くように登山道が延びていて、そこからブナ林の中に入り込んでいくと20分ほどで長沼に到着した。静かな森の中にポツンと湖面を光らせていた。池の右半分はヒツジグサとネムロコウホネに覆われて今が盛りと白い花と黄色い花が湖面に彩を添えていた。残る半分は湖面が神秘的に光り輝いていた。静寂に包まれたブナの森の中の池は人気がなく、一人で長く居るのは耐え難いほどだ。


大谷地
 ここで遅い昼食をしたが、暫くすると蚊が集まってきて静寂を破られた。蚊からすると久々の餌がやってきたと言った所で、たった一つの標的に一斉に集中砲火を浴びせられた。急いで団扇を出したものの、多勢に無勢で成す術なく、ここは逃げるが勝ちと早々に退散してきた。長沼も大谷地も静かで人っ気がなく、落ち着いた良いところだった。

 すっかり蚊に刺されて下山し、そのまま蒸ノ湯温泉で山の汗を流した。40年ほど前に泊まった時はオンドル式の鄙びた北東北の湯治場そのものだったが、いまはオンドルそのものが小さな掘っ立て小屋に変わっていて昔日の面影は残っていない。でも温泉そのものは良いお湯で気持ちよかった。

 帰路は見返峠まで往路を引き返したが、急にガスが濃くなってフォグランプを点灯しワイパーを動かしながらの走行に変わった。見返峠から樹海ラインに進路を変更したが、少し高度を下げて籐七温泉まで来るとガスはほとんど消えて走り易くなった。樹海ラインを一気に下って松川温泉を経て、松川渓谷の橋を渡る。その後はナビに苦情を言われつつルートを見失ったナビを無視して、目の前に展開する新しい直線路をどこまでも走行する。未知なる道は焼走り国際交流村まで通じていた。新たに完成したバイパスルートを快適に走行して、西根ICから高速道路に入り大東町に戻った。 沖 記

H22.8.1

      尾瀬沼 (1663m:福島県南会津郡桧枝岐村字燧ケ岳) 登山者:沖夫妻

コースタイム:西那須野6:30==(約110Km)==7:45御池駐車場8:00==(500円)==8:15沼山峠休憩所 8:25---8:50沼山峠展望台(1781m)8:55---9:10大江湿原入口---10:00尾瀬沼(長蔵小屋前:昼食)11:00---12:05沼山峠休憩所12:30==(500円)==12:45御池駐車場(@1000円)13:00==(入浴:アルザ尾瀬の郷@500円、約110Km)==17:00西那須野


コバギボウシ

ヤナギラン
 避暑をかねて高原散策をしようと、楽に歩ける尾瀬沼に家内と出かけた。この時期は、ひょっとしたらまだ咲き残りのニッコウキズゲが見られるかもしれないと密かな期待を胸に西那須野の自宅を出発。車は快調に走行できて、途中のコンビニでの買出しも含めて2時間あまりで御池駐車場に到着。シャトルバスの時間を確かめて山の支度をして、軽い荷物を背負って沼山峠へと出発。


三本唐松が見える
 沼山峠休憩所で尾瀬入山前の儀式としてトイレに入り、沼の花情報を掲示板で確認して最後発でハイキング開始。木道の良く整備された登山道を、ゆっくりゆっくりと登っていく。薄暗い林の中の湿っぽい道はギンリョウソウやモミジカラマツが多い。

 沼山峠展望台は素通りするつもりだったが、家内が休憩しようと五月蠅いので斜めに傾いたベンチに腰を掛けて水分補給する。この先はもう登りはないので、滑って転ばないように注意して歩けば黙っていても大江湿原に辿り着く。

 湿原に入るとニッコウキスゲの時期だと一面が山吹色に染まって見えるが、今回は緑の草原が広がっているだけだった。期待したニッコウキスゲは既に咲き終わり、代わりにコバギボウシの薄紫の花が所々に散見できるだけだ。木道から見える花を列挙すると、コバギボウシの他にはキンコウカ、ワレモコウ、モウセンゴケなどの小さ目の花を見出す程度だ。平野家の墓への分岐あたりまで来ると、ミズギク、コオニユリ、オタカラコウ、シシウド、オニシモツケなどの大きめの花が目立つようになる。


尾瀬沼と燧ケ岳
 ヤナギランを見ようと墓地のほうに向かったがまだ時期尚早で、花芽の最下部が少し咲いているだけだった。沼付近に近づくとニッコウキスゲの咲き終わった痕跡が沢山見られて、やっぱり時期が少しずれていたことを悟らされた。三本唐松へは向かわず、真っ直ぐ長蔵小屋のほうに向かって昼食モードに移行する。尾瀬沼のビューポイントである長蔵小屋売店裏手に回りこんで、尾瀬沼湖畔の木陰のベンチに腰掛けて、尾瀬沼と燧ケ岳を眺めながら早めの昼食をする。

 沼の先に見える燧ケ岳は山頂部を雲が掛かったり消えたりを繰り返していた。下界の暑さを忘れて爽やかな涼風を受けて、のんびりと素晴らしい景色を眺めながら昼食を満喫すれば、やっぱり早起きをして来た甲斐があったと言うものだ。昼寝は帰りの温泉入浴後に残しておいて、ここでは涼風と花々を愛でながら散策することにする。

 帰路はそのまま往路を引き返し、途中の桧枝岐村の「アルザ尾瀬の里」が通常850円が500円で入浴可能との看板を見て、割引価格に魅かれてそこで寛ぐことにした。露天風呂に緑が映える良いお湯だった。 沖 記

H22.7.18−19

       鳥海山 7月18〜19日(月) 天気 18日晴れ 19日ガス強風   登山者:浅沼


18日午後の山頂方面
 今期の夏季遠征は30数年ぶりとなる鳥海山と決めて計画同行者を募るも皆さん都合悪く又単独行となる。17日から4日間の連休とあって日程的には余裕があり天候との勝負18と19日に賭ける。3日前に18日の宿泊を山頂神社へ予約を入れるともう満杯で取れず手前の御浜小屋とする。


鳥海湖
 18日目を覚ますと東の空は朝焼けで天候の回復が期待される。今日の日程には余裕があるので朝の出発もゆっくり6時35分。一路高速道を北上北上から横手で107号線を由利本庄まで象潟鳥海ブルーライン鉾立着10時15分。眼下には日本海由利本庄から酒田方面一望できた。また明日目指す鳥海山があちこちに残雪を残している。大駐車場は登山者用と一般観光客用に分けられている。登山者用はもう満杯でガードレール沿いに縦列駐車す。

 身支度し10時52分登山開始、時間が遅いので登山者はあまり見当たらず。その辺の観光客が目につく。まずは舗装道路を展望台まで奈曽渓谷白糸の滝を眺め尾根沿いの石段歩行賽ノ河原下の雪渓尻から流れる水場で一服“冷たい”足元にはイワカガミチングルマが可憐に咲いている。


浅沼氏
 ここからは登山道が沢になって流れ出している。15分ほどで賽ノ河原に到着登山者があちらこちらで休憩、ハクサンフウロウ、ニッコウキスゲ、イワイチョウが咲き乱れている。手前で休んできたのでここは周りの花を写真に撮りながら歩行。石段を登りきると草地の中を登ると間もなく木の鳥居が現れる。御浜神社の鳥居にこれを潜れば神社の大きな鐘があった。


御浜小屋
 御浜小屋到着12時30分ここはもう登ってきた人また下山の人でごった返す。眼下には鳥海湖、新山、七五三それを取り巻く外輪山がくっきり。明日の登頂に夢が膨らむ。先ずは腹ごしらえコンビニおにぎりに牛乳で昼食。そばでお父さんと息子さんがやはり大きなおにぎりで昼食、コンビニおにぎりより美味しそうに見える。小学5年生とのこと、毎年鳥海山に来ているが今年は雪が多いとのこと。今晩は頂上小屋泊まりとのこと。

 食事後泊まりの受付、夕食は6時とのこと先ず荷物を部屋に置き昼寝をすること1時間。また外へ出てみると360度の展望鳥海湖が残雪に囲まれくっきりと見える。よし時間があるから1周することにし、カメラだけ持って出掛ける小屋の脇から草原状の斜面にはニッコウケスゲに交じってハクサンフウロウのピンクのコントラストの良い事。


ウサギギク
 湖畔を吹く風にチングルマ、イワカガミ、イワイチョウ、ヨウラクツツジ、ヒナザクラ、高山植物の展示場を歩いているような光景。大満足。1周1時間30分。部屋に戻ると今晩の宿泊者が次々と入ってくる。中には横浜から来た5人パーテー5歳の女の子を連れて鉾立てから歩いてきたとのこと。昨日は月山に行ってきた。明日は横浜まで帰るので朝早く出発する。


日本海にしずむ夕日
 今回の鳥海山登山の目的に日本海に沈む夕日を見るのも一つ、今日の天気であれば期待がもたれる。6時夕食が発飽の食器にご飯に味噌汁、佃煮、昆布巻きおかず晩酌は缶ビール1本700円ペットボトルの水500円で焼酎の水割で乾杯。食後小屋を囲むコンクリート塀にそれぞれ座り込み夕暮れを待つ。

 西の空が6時30分ころより茜色に染まり雲がたなびき幻想的世界それが日本海に映る。明日の天気に期待がかかる。東を観れば鳥海山が夕日に染まりこれまた絵のような世界。7時30分就寝。


ハクサンイチゲ
 19日朝3時半起床まだ薄暗い、登頂後帰りもここに寄るのだが身体を縦走山行に」慣らすため全部持つことにする。4時15分東の空は晴れているが、新山には次々ガスがかかり晴れない、しかし西の方も明るいので晴れを期待し出発。一緒に出る人もなく1人旅、歩き出すと前方に2パーテー3人ほどが歩いている、間もなく追い越してしまう。

 その後は全く1人爽快な旅、石段の脇に咲く真っ白のハクサンイチゲやチングルマが朝露を浴びて可憐に咲いている。七五三掛を過ぎるとさっきまで晴れていた空が曇りだしガスが南から吹き付ける、流れが速いからそのうち晴れることを期待し、歩を進める。七五三掛から千蛇谷コースと外輪山コースの分岐に差掛り予定は千蛇谷コースでしたが、ガスがかかっているので雪渓上のコース確認が難しいものと考え外輪山コースに変更する。

 ところが尾根に出るとガスと突風が吹きつける。前も後ろも人影は無く、その中で這い松の中に真っ白のシャクナゲが心を癒してくれる。ここは荒れて誰もいないが、昨日頂上御室小屋には一五〇人も宿泊しているとのことでしたので、そのうち合流出来ることを期待し黙々歩む。

 行者岳七五三と御室の分岐5時55分ここで朝食とする、休んでいると2人のパーテーが登って来た、下の方から人の声がし、21人のパーテーが強風に飛ばされそうになり次々と登ってくる。聞いたところ徳島県から来たツアー登山者、中高年の男女21人リーダー格の人が端で、1人1人に手を差し伸べ風に飛ばされないように引上げていた。自分もそこを通過しなければならない。先ずは十分腹ごしらえと休養し、レーンスーツの上着だけはおる、ズボンはすっかり濡れているのでそのまま行くことにする。


鳥海山 山頂
 ここからは単管のはしごを降り尾根から下ったところでいくらか風もさえぎられる。天気が良ければ尾根を始め千蛇谷渓谷の雪渓を観ながら進むのだがガスで全く見通し利かずただただ歩を進めるのみ。

 やっと神社到着風はやみそうにない、ここまで来たこと登頂の安全を祈念し神社参拝し、そのまま登頂へ、風とガスは衰えず、大きな岩に白いペンキで目印、これを見落とすことなくとの注告に従い3点確保で進。岩はすっかりガスで濡れている。何も見えないから怖いもの知らずアッという間に新山登頂“ヤッター”

 6時44分ザックを下ろし標示板と並べ記念写真。登頂者もいないし登ってくる気配も無。

 下山コースに入ると間もなく胎内くぐりまっ暗い岩の穴を抜ける、ペンキのしるしを見落とさないように慎重に下山する。間もなく雪渓に出会うが、ガスで雪渓を渡り御室小屋行きは心配でしたのでまた頂上目指し、引き返すこととした。“急がば回れ”神社到着7時30分。

 昨晩の150人の宿泊者は、ほとんど見られず。どこに行ったことでしょう。外で休むにはガスと風により止して、300円払い小屋の畳の部屋で休憩、行動食をとりコースの確認。そこへ昨晩の横浜のパーテーの5歳のお嬢さんとお父さんが入ってくる。お母さんと他の2人が登頂に行ったとのこと。30分ほど休憩し8時5分神社を出発。

 下山に向かってもガスと風は止まずでも前後には登って来るグループあるいは下山のグループもあり心強さを感じながら何グループも追い越し淡々と下山する。御浜小屋到着9時50分。ガスは切れるが晴れる気配はない。軽く行動食をとり最後の下りにスタート。鉾立着11時16分無事下山。登山者名簿に下山記録し車に戻り昼食。

 帰りは象潟海岸にある道の駅象潟「ねむの丘」の4階展望風呂(90分350円)に入り2日間汗を流し帰路に就く。 浅沼 記

コースタイム

18日 一関発6:35−10:15鉾立−11:55賽ノ河原−12:30御浜小屋−鳥海湖周回(1時間30分)−15:45御浜小屋

19日 4:15御浜小屋−5:00七五三掛−5:55外輪・千蛇谷分岐−6:44大物忌神社(御室小屋)−7:30新山頂上−7:30神社−8:20外輪・千蛇谷分岐−9:18七五三掛−9:50御浜小屋−10:35賽ノ河原−11:16鉾立−12:40道の駅象潟「ねむの丘」13:40−16:30一関

H22.7.17

    秋田駒ケ岳・横岳  (1582.74m:秋田県仙北市生保) 登山者:沖夫妻

コースタイム:大東町摺沢6:00==(約155Km)==8:40アルパこまくさ駐車場9:25==(600円)==9:50八合目駐車場9:55---11:00阿弥陀池11:15---12:00男岳鞍部(ムーミン谷逍遥・昼食)---13:00大焼砂分岐---13:55横岳14:00---14:10焼森---14:50八合目駐車場15:15==(600円)==15:40アルパこまくさ駐車場==(入浴:水沢温泉@500円)==男鹿半島へ

 花の山、秋田駒ケ岳に家内を連れて登ることにした。家内にとって初めての山だそうで、「登り一時間」とだけ伝えて、あとは行ってからのお楽しみと考えていた。アルパこまくさ駐車場はすでに8割方うまっていて、土曜日だというのに大勢のハイカーで賑わっていた。シャトルバスは準備時間中に出発してしまったので、一本遅らせ臨時バスを期待したがダイヤ通りの運行で、40分ものロスとなってしまった。


エゾツツジ
 八合目の駐車場に着くとガスが丁度境界線と言うところで、心地よい気温に包まれていたが、視界は山頂部が見えない状況だ。男女岳の西側を巻く一般コースを採って、大勢の登山者と同じルートを辿る。家内にとってはそのほうが遅い人のペースに合わせやすいからだろうが、まあ焦らずゆっくり登っていくことにする。登る途中から八合目の駐車場が望むことができたが、田沢湖は見えない。登りはじめから足元にはハクサンチドリが沢山咲いている。またモミジカラマツも大きく花を開いている。

 阿弥陀池に近づくほどに咲く花も変化してくる。ハクサンシャクナゲ、ハクサンシャジン、ニッコウキスゲなどが見え出すと、まもなく平坦な道になり阿弥陀池の一角に到着だ。残念ながらチングルマはもう終わっていて、トウゲブキ、ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲに主役の座を明け渡している。

 池のほとりで軽食を摂ってムーミン谷を目指すことにする。男岳へ続く小さなのぼりを登りきって、150m以上もの高度差を一気に下るのだ。稜線から見下ろすと崖を下りるように見え、谷底に花園のあることを知らない家内はすっかり怖気づいている。でも実際下り出してみると、上から見たような傾斜ではなく、安全に下ることができる。この斜面にはシラネオアイが沢山咲くが、いまはもうその時期も過ぎて谷底のほうに数株が咲いている程度だった。


ヒナザクラ
 ムーミン谷に降り立つと、そこはもう花園。有難いことにガスも消えて青空が広がってきた。ここの主役はあくまでもチングルマだ。すでに大半は花穂になっているがその褥の真ん中に居ると、完全にハイジの世界だ。池の周りでは何人か昼食を摂っている。チングルマに混じってエゾツツジが赤紫色で人目を引く。足元にヒナザクラが増えてくる。何枚も何枚も同じような構図で同じような写真をいっぱい撮って、チングルマの褥が尽きる手前で私たちも遅い昼食を摂る。

 大焼砂の斜面に入ると、景色は一変して不毛の地と思えるようなガレ場の斜面にコマクサが一面に咲いている。家内が今まで見たコマクサの群落で一番すごいと感動している。黒っぽい斜面が遠目に見てもピンク色で染まって見え、ピンク色と黒っぽい山肌の織り成す襞模様がくっきりと識別できる。背景に田沢湖や秋田駒ケ岳の一家を入れて、ここでもまた何度となく同じような写真を撮る。至福の時間がいつまでも続く。

 そんなコマクサの大群落に割って咲いているのがオヤマソバとイワブクロだ。そして一ヶ月前の主役であったタカネスミレは葉っぱだけ少し残している。


コマクサ
 横岳までムーミン谷へ下った分以上の登り返しをしなければならない。家内は当初、登り一時間だけれど、その後の周回に二時間も歩くとは聞いてなかったと不評だったが、サプライズを感じて欲しかっただけだと言い含めて納得する。それもそのはず、これだけの花園に迎えられたら誰だって感動する。

 天候が回復して大焼砂の斜面の下にムーミン谷、その谷の向こう側に男岳、女岳、小岳の秋田駒ケ岳一家の山々、その後方には田沢湖が見える。和賀山塊も山頂部を隠しているものの、大きな裾を広げて見えている。残念ながら、山座を同定することはできない。大焼砂の登りはザレて歩きにくいが、コマクサの大群落に励まされて苦もなく横岳に到着。横岳からは北側に湯森山、乳頭山から岩手山へ至る山並みが良く見える。残念ながら岩手山の山頂部はガスで見えない。


焼森から見た阿弥陀池・秋田駒ケ岳の山群
 

沖夫妻
今回の山歩きで三角点は横岳にあるだけだ。その三等三角点(点名:氷倉、標高:1582.74m)に軽くタッチし、いつものように山の安全、健康祈願、商売繁盛、家内安全などの呪文を唱えてから山頂部の写真を撮る。横岳まで登ると、残るは焼森を経て八合目の駐車場まで下るだけだ。ミヤマハンショウヅル、ハクサンシャクナゲなどに励まされながら、フィナーレに向かって足元に気をつけて慎重にゆっくり下っていく。

 今回は爽やかな夏山の空気を存分に吸って、沢山の花々を眺め、写真を撮り、のんびりと山を歩いて、会心の山旅を満喫できた。 沖 記

H22.7.10−11

    月山   7/10 悪天候により、羽黒山・八合目弥陀ヶ原散策     参加者:阿部夫妻、渡邊、阿部

 一関駅前を6:00出発、月山ICから姥沢駐車場に9:00少し前に到着する。ここまで予定通りだったが、雨と風が強まり登山予定を急遽変更して月山周辺の観光ということになった。翌日の天気回復を祈願するため、気持ちをがらっと切り替えて、まずは月山湖へ下る。

まだ1/4程の馬力
 午前10時、恒例の大噴水の始まり。最初の5分間は、エンジン慣らしのプロローグ。再び噴射を開始して、国道112号にちなんで112mの大噴水となる。

 つづき、国宝の五重塔を拝みに、鶴岡経由で羽黒山へ進む。小雨の峠を下ると薄日が射すが、相変わらず月山方面は悪天候の模様。杉林のヒトンチットを感じながら、立派な五重塔を心から鑑賞する。

 拝観を終えると、昼食時。鳥居脇の食道で蕎麦を味わい、店のお祖母さんとしばしの談笑。次は羽黒山神社・・と思っていたが、気が変わり月山八合目の湿原へ急ぐ。

国宝・五重塔

八合目レストハウス上部にて
 本来ここは、予定外。計画段階で時期が違うと思い諦めていた場所。しかし、尾瀬ヶ原からコウホネが咲き出したとの便り。もしや、月山も・・と思いオゼコウホネを探しにやって来たのだ。

 残雪の湿原、ガスで視界の効かない幻想的な湿原。コウホネの咲く池塘を探し当て、見事に咲き出したオゼコウホネに感激。

コウホネの咲く池塘
 立ち寄ったハイカーとしばし一緒に、懐かしいコウホネを目に焼き付ける。小さな花は約30本ほど。つぼみも3−4本見えている。今週いっぱいが見頃のようだ。

 名残惜しく、羽黒山神社に引き返す。かやぶき屋根の修復中だが、明日のお天気回復を祈願する。

 志津の旅館に戻ったのは、5時15分頃だった。勿論、温泉と大宴会で満足の一日でした。

月山に咲く、オゼコウホネ

三神合祭殿
   月山登山 7/11 天候が回復してみんな元気はつらつ、登りました。  

姥ヶ岳分岐にて
 いつもの駐車場は、関係者の駐車場となり、下の大駐車場に車を止める。姥沢小屋手前で、環境美化協力金の200円を渡し、リフトへ乗り込む。長さ1000m、14分ほどで頂上駅。往復1000円でした。

 薄日が射し、朝日連峰を眺めながら牛首を目差す。花々は最盛期。残雪は少なくなり、小学生が100m程のスロープでスキー特訓中。

姥ヶ岳分岐付近から朝日連峰方面を望む

牛首下鞍部にて
 既に忘れてしまった風景に、新鮮さを思い、軽やかに高度を稼ぐ。頂上小屋の周りには、黒百合の群落・・と、期待が膨らむ。

 少し下に鍛冶小屋があったはずだが、見あたらない。・・結局、小屋は石垣を残し綺麗さっぱり撤去されていた。

牛首への登り

牛首付近にて
 数十年前とは、様子が違う。頂上小屋の脇には、真新しいバイオトイレが設置され、期待していた黒百合は殆ど見あたらない。確かに花は終わっているが、葉や茎も見えない。植生が変化したようだ。

 帰りに2輪だけ、それらしい草を見つける。背丈5−6cmの小さなもの。それでも、しおれた花が似ているので、強引にこれが黒百合と決めつける。

ヒナウスユキソウ

小屋前の広場より山頂神社本宮
  〔メモ〕

★一関IC−月山IC 約190km
★月山志津温泉−羽黒山 約67km

★月山リフト代 往復1000円 片道560円
★環境美化協力金 最低200円
★トイレ維持管理協力金 100円位
★山頂神社ご祈祷料 最低500円

★羽黒山・湯殿山通行料 往復400円


山頂広場にて
 頂上脇奥には、鳥海山が霞んで見える。山頂に急ぐと、本宮裏は進入禁止。

 至る所に張り巡られたロープ、マナーが悪くなったのか、何かが違う。白装束の修験者さんも少ない様子。以前の風景を、戻して欲しい思いがする。

アオノツガザクラ

姥ヶ岳を目差す
 下山は、姥ヶ岳経由。整備された石畳と木道、快適な道が続く。環境美化の寄付金の効果だろう・・・。

 花々を満喫し、素晴らしい光景に満足しながら一同、大満足の月山でした。

コース時刻:リフト上部8:35−10:18山頂11:01−12:35姥ヶ岳12:44−13:04リフト上部(昼食時間・休憩時間込み)

リフト駅上部の雪渓で、スキーを楽しんでいる。


H22.1.24 金華山は「山行日記・宮城の低山」へ移動しました。

H22.1.17 竪破山・土岳は「山行日記」へ移動しました。


H22.6.26

       早池峰山    登山者:3人 報告:浅沼

 この時期夏の遠征の肩慣らし足慣らし登山をしてきた。今年は春山も須川の登山出来ず、初の山行となる。起床すると東の空は、朝焼け梅雨の晴れ間を思わせる。

 今回の参加は登山が始めての菅原さんも一緒だが走っては50Kレースの参加者なのでその点は心配無用。僕の車の運転の方が心配。5時30分市役所裏駐車場を出発。1000円高速道の恩恵を受け花巻より大迫に入り、岳到着7時駐車場は半分以上埋まっている。7時30分のバスには間に合わず8時のバスとする。これも1台はたちまち満員。2台運行。7時55分小田超え到着、登山者名簿に記帳8時登山口出発。

 足元にはマイズルソウが今頃花をつけている。またムラサキヤシオも花の終わりを告げるように咲いていた。花の写真を撮り初参の菅原さんに合わせてゆっくりゆっくり進むのだが何パーテーも追い越してしまう。何せ小休止を要せず。5合目付近で従兄の自然保護監察員浅沼氏と会う「今日で早池峰登山2977回目5月の誕生日に3000回登山をと思ったが果たせなかったが今年中には達成したい」とのことでした。

 後ろを振り向けば薬師岳がくっきりまた鳥海山もうっすら確認出来360度の展望。天気は快晴稜線を吹く風は何ともいわれない。(それに美人のハイカーと一緒であれば直のこと)


山頂にて
 御田植場にはショウジョウバカマ、イワカガミ、チングルマなどなど、頂上直下にはまだ残雪も残っていました。頂上着10時20分予定通り。30人程がごった返していた。朝食が早かったので早速腰をおろし春雨スープにコンビニおにぎり2個にインスタントコーヒーに、フルーツの差し入れによる楽しい昼食。初参加の菅原さん「山のてっぺんで、カップラーメンにコーヒーが飲めるなんて最高」と感嘆。来て良かったとのこと。案内冥利に尽きた1日でした。帰りは正面コースを下山13時50分河原の坊到着。

一関5:30−7:00岳−8:00小田超−9:255合目−10:20頂上−12:10仏石−13:50河原の坊−15:00岳−15:30東和温泉16:20−17:30一関

H22.6.27

      須川岳  国道342号再開通記念登山    登山者:森、吉家、阿部


出発  温泉脇にて
 5月30日の午後、国道342号が真湯から須川温泉までの区間、約2年ぶりに再開通された。6月27日、それを記念する「国道342号再開通記念登山」が開催された。主催する市から声がかかり、当会からは3名が参加することになった。


お花畑
 27日、前日から須川温泉入りしていた県内外から募集した一般客と関係者約80名が温泉前広場に集合。8:15より出発式が行われ、市長の力強い挨拶と吉家氏の登山注意事項等を聞き、8:30昭和湖経由で栗駒山山頂に向けて出発した。

 朝方の雨はあがったものの終始ガスに覆われ、怪しい空模様の中元気に進む。参加者の中には80代に近い方もおられ、急ぐことなく景色や花々を鑑賞しながらの行程。お花畑に付く頃には先頭グループは見えなくなっていたが、ワタスゲやタテヤマリンドウ、トキソウなども顔を出し、お花を堪能しながら各自マイペースで進む。


ゼッタ沢上部徒渉点

ウラジロヨウラク
 お花畑を過ぎると、いよいよ新緑の鮮やかな灌木帯の登り道となる。灌木のトンネルの中は風通しも悪く、湿度100%を思わせるようにかなり蒸し暑く直ぐに汗ばんでくる。ツマトリソウやショウジョウバカマにイワカガミのピンクに目を奪われながら黙々と進む。息が上がり出す頃、自然観察路分岐に付く。山頂方面は相変わらずガスに覆われているが、沢を挟んだ対岸の湿原にワタスゲの白い穂が群がり夏山を感じさせてくれる。

 立ち止まる程度の小休止の後、早々に列を追う。道が階段状となるとペースは乱れるが、直ぐに隊列もゴムの様に伸びて後を追うのも結構大変だ。ゼッタ沢を渡ると、見通しも少し良くなり昭和湖が近い。さすがに大人数、この辺りからペースを落とす人も多くなるが、火山性ガスが良くないので早めに通過しよう・・と促しながら後を追う。程なく傾斜も緩くなりイワカガミの群落を見ながら昭和湖に着く。


ヒナザクラ
 先頭集団はもう居ない。後から来る人を待って、10分程の休憩。ここからの登りは少々きつくなるが、励ましながら一気に進む。時折現れるウラジロヨウラクのピンクが目を癒す。野営場管理人の阿部さん言いわれ、ヨウラクのガクを見ると長いもの、中位のもの、殆ど無いものと三種類あることが分かる。花も色や形が少し違い、不思議な思いで改めてヨウラクを見つめる。


山頂
 やがて傾斜はやや緩くなり、残雪が現れる。少し進むと市長が、報道の方と談笑中。・・マイヅルソウ、もう少しで白くツブツブの小さな花が付き・・秋には実が・・等と説明している。市長は高山植物についても詳しい様子。頼もしい市長に感心しながら、先を追う。ミネザクラやムラサキヤシオツツジを見ながら更に進む。遠く天狗岩が見え出す頃、雪が溶けていくらもしないだろう・・ヒナザクラも現れた。やがて最後の灌木帯、程なく尾根にある分岐に着く。

 雨にはならないが、風も弱く相変わらず見通しは効かない。小休止後、後800mの看板に励まされながら先を急ぐ。尾根筋には、コメバツガザクラやオノエラン等々、風当たりが激しいと思われるが咲き終わったものも多い。気が付くと後ろに数人、前には登る人影は無く、歩きやすくなった尾根を黙々と進む。10時半少し過ぎ、大勢でごったがえす山頂に到着する。


チョットいい風景

リンドウの種
二枚の花びらのような所で
雨を受け種をはじき飛ばす
 高湿度のため体は濡れているが、暑からず寒からずの山頂で早めの昼食を取る。程なく全員がそろい、市長の先導で震災犠牲者や行方不明者に黙祷後、万歳三唱で無事の登山と国道342号の再開通を祝った。しばし山頂を堪能・・11時半、下山開始。再び、しんがりを追うようにゆっくり下る。登りでは見落とした花々もあり、カメラに収めたり説明したりの下山となった。13時半少し前、全員の下山を報告して解散、温泉で疲れを癒した。

コース時刻:須川温泉8:30−10:40山頂11:30−13:20須川温泉

H22.6.12

        安家森 (標高:1239.07m、岩手県下閉伊郡岩泉町安家)  登山者:沖

コースタイム:大東町摺沢5:15==(約180Km)==8:25安家森登山口(袖山高原)8:40-8:53安家平-9:17平庭岳分岐-9:35遠別岳(1235m)9:45-10:00平庭岳分岐-10:28安家平10:30-10:48安家森(1239.07m:軽食)11:10-11:35安家森登山口11:50==(平庭山荘・白樺の湯@400円)==17:00大東町摺沢


安家森(右)と遠別岳(左)
 岩手日報社発行の「新・岩手の20名山」に安家森が選ばれているが、そこには『風のBGMと季節の彩を楽しめる。その心安らぐ景色は、太平洋に注ぐ安家川の源流地帯に広がっている。ブナの原生林をはじめ、ダケカンバやシラカバの林が迎えてくれる「かぬか」と呼ばれる野芝のスポットも、この山ならではの優しげなたたずまいを、より印象深いものにする。・・・』と書かれていて、袖山放牧場が南に広がる開放的な景色が大きく展開するところだ。


登山道入口
 岩手県は広い。滝沢ICを降りてからまだ2時間近く走らなければ目的地に到着しない。片道180Kmの距離は東北道でたとえると川口JCTから白河中央ICの先までの距離である。こんなに長い距離を走ってもまだ岩手県北部に差し掛かったところだと思うと、岩手県は途方もなく大きい。その大きな岩手県において、牧歌的な雰囲気を漂わせているのが北上高地で、袖山高原は如何にも岩手県らしい場所という風情を色濃く感じさせてくれる。安家森のある袖山高原はそんなところだ。

 登山としての魅力よりも高原を逍遥すると言うのが特徴的で、丁度深田百名山の美ヶ原や霧ケ峰が選定されたのと似た雰囲気を持つ。登山口には大きな駐車場とトイレが建てられており、その標高はすでに1159mである。道路の北側に安家森、遠別岳への指導標があり、出端で迷うことはない。広い登山道を少し下り気味に北北西に進むが、足元にはアヅマギク、スミレ、ニリンソウ、ズダヤクシュ、キジムシロが咲いている。ニリンソウに紛れてサンカヨウも咲いていた。


サンカヨウ
 歩き出して10分ほどで有刺鉄線の柵が出てきて、細いU字の防護柵を通り抜けると広々した「かぬか」が目の前に広がり、その奥に安家森(右)、遠別岳(左)が端正に座っている。踏み跡は二手に分かれていて左に進路をとると、100mほどで安家平に到着する。

 そこに一人、木陰で休んでいたのでてっきり山菜採りの人かと思ったが、聞くと放牧した牛を監視しているのだとのこと、示された方向に牛が20頭はいたろうか。遠別岳に向かうため安家平で再び柵を通り抜けるが、大きなダケカンバが快い日陰を作っていた。

 遠別岳、平庭岳の表示が掛かる湿っぽい登山道をほぼ水平に進んでいくと、小さいせせらぎにクリンソウが一株咲いている。その先のせせらぎにも一株、またつぎのせせらぎにも数株と、気づいただけで4箇所の沢沿いにクリンソウが咲いているのを見つけた。水気の多い森には大きなカツラがある。ガイドブックにはブナ、ダケカンバ、イチイなどの林と書かれているが、カエデも多く見られ紅葉時も綺麗に変身するだろうと勝手に想像する。また幾つもあるせせらぎが安家川源流の水源に相当する。


恐竜?
 進路を直角に北東方向に向きを変えるとすぐに平庭岳分岐、そのまま遠別岳の登りにとりかかるように真っ直ぐ進。ここが踏ん張りどころと休まず一気に登ろうとしたため、つまらない見栄のお陰で汗をみっちり搾られた。そんな登りにも面白いオブジェがあり、思わずカメラを構えたが、まるで恐竜が首を上げて辺りを見回しているような雰囲気だった。


遠別岳山頂
 もう少しと我慢しながら耐えていると、傾斜が緩やかになり正面が開けてきた。赤い鳥居が見えたと思ったら、そこが待望の山頂だった。遠別岳の山頂には三角点はない。山頂にある祠にいつもの呪文を唱え、落ち着いたところで鐘を鳴らしてみる。カッコウが啼く静かな山に甲高い鐘の音が意外に大きく鳴り響いた。山頂正面は南西方向に切り開かれていて、多分視界の先には岩手山が見えるのだろう。残念ながら今日は霞が強く遠くは見えないので、山岳展望は期待外れだった。でも袖山高原に建設された風力発電施設や、小さな雪渓が稜線下に二塊残されているのが確認できた。多分これら雪渓は「かぬか」を形作っているのかもしれない。

 山頂で汗ばんだ体を冷やし、安家平へ引き返す。途中の山中でガサゴソと異様な音が聞こえる。立ち止まって耳を澄ますと、やはり間違いなく何かが居る気配だ。一瞬凍りついてしまったが、冷静に考えてタケノコ採りだろうと思い至ると少し気楽になった。そうしているうちに不意に登山道に出てきたのは、案の定タケノコ採りの人だった。冗談抜きで山菜採りの人はラジオで存在を示してほしいものだ。ホント心臓が破裂しそうだった。

 そんなにタケノコが採れるものかと登山道から藪を注意してみると、太くて赤みの残った食べ頃のタケノコが一箇所で簡単に10本ほどゲットできた。今夜の肴に丁度良い収穫量になったので、ザックにしまって安家平に戻る。安家平には誰も居なかったが、放牧された牛が安家森に向かう自分をしっかり見つめていた。牛との距離が近づくと、襲ってこないかと気を揉んで目を合わすことに躊躇する。緊張の瞬間を過ぎて後方に離れて牛が休んでいるのを確認すると、もう安心と胸を撫で下ろして安家森へ向かう。


安家森山頂にて
 岩屑が積み重なったところが登山ルートで、非常に歩きにくいが振り返ると「かぬか」が大きく広がって開放的な景色を見せてくれる。安家平から20分弱で待望の安家森山頂に到着。一等三角点(点名:遠別岳、標高:1239.07m)が設置され、その手前にケルンと割れた安家森の標識が置かれていた。山頂到着の儀式として三角点に軽くタッチし、いつものように沢山の事柄をここでも呪文の如くつぶやいた。山頂到着の記録に、割れた標識を手にとってセルフで記念撮影する。

 安家森山頂はさすがに一等三角点だけあって展望が素晴らしい。360度の展望が得られるが、残念ながら遠目が利かないので近場の山だけ確認する。眼下の芝生の「かぬか」の先に登山口が見え、その左に霞んで望めるのは遠島山か。それ以外で気になりそうな山は見出せなかったが、北上高地の凹凸の少ないたおやかな山容を十分楽しませてもらった。


平庭高原のレンゲツツジ
 安家森山頂で一人のんびりとコーヒーを飲みながら展望を満喫していると、ポカポカ陽気で睡魔に襲われる。今が一番紫外線の強い時期でもあり、木陰のない山頂を避けて早々に下山。楽しい山歩きは簡単に終わって、あっという間に駐車場に到着。

 帰路に平庭山荘で入浴することにし、昼食は登山口駐車場の少し手前にあるレストハウス袖山高原にて名物のカルビ定食を食べる。安価で美味しかったが、私には少し量が多すぎた。また平庭高原ではツツジ祭りが催されていて、入浴代も100円引きで利用できたほか、シラカバ林を走り抜けた先にある白樺荘周辺で見頃のレンゲツツジ、ベニバナイチヤクソウに出会うことができた。色とりどりに花が咲く白樺林を散策してから帰路に就いた。

H22.6.4

         岩手山 (標高:2038.20m、岩手県岩手郡滝沢村)  登山者:沖


滝沢登山口(馬返し)
コースタイム:大東町摺沢5:00==(約120Km)==7:00滝沢登山口(馬返し)7:15---8:00一合目8:05---8:25新旧登山道分岐(2.5合目)---9:00四合目---9:20五合目9:25---10:08七合目10:20---10:27八合目避難小屋---10:40不動平10:45---11:15岩手山山頂(2038.20m)11:25---11:40不動平---11:50八号目避難小屋12:00---12:45五合目---13:02四合目---13:25新旧登山道分岐(2.5合目)---14:15滝沢登山口14:25==(相の沢温泉・お山の湯@550円)==17:30大東町摺沢

 東北の山にはシラネアオイは珍しい花ではないが、地元の本家にあたる日光白根山では壊滅状態になっている。そのためかシラネアオイに出会うと何となく心が弾み、直ぐにカメラを出して写真を撮りたくなる。そんなシラネアオイへの思い入れがあり、岩手山のシラネアオイもそろそろ見頃を迎える頃だろうと思って、一番手軽に登れる馬返しルートから登ることにした。平日だというのに駐車場には5台も駐車されていて、驚かされる。

 駐車場近くの小さなトイレで用を済まして登りについたが、その上の鬼又清水の横に「さわやかトイレ」があり、ここを利用するのが賢明だったようだ。自分にとってこの馬返しルートは二度目だが、岩手山はどのルートを採っても楽して登らしてはくれない。この馬返しルートも一般的とは言え標高差1400m強を登らねばならず、相当の覚悟が必要になってくる。今回もシラネアオイが背中を押し、天気予報も期待できそうだったことなどが大きな力となった。


七合目より本山を望む
 ミズナラ、ブナの森に踏み出すと、足元にはマイヅルソウが登山道脇に沢山の花を咲かせている。のんびりしていられないのは、この時期に多い羽虫が顔の周辺をブンブン舞っているからだ。ゆっくり登りたいのに、思ったような山登りをさせてくれないのが悔しい。

 登りはずっと旧道を利用すると決めていたので、0.5合目から一合目に至る分岐も旧道を選ぶ。記憶にあるのはガレた斜面にロープによる柵と階段状の登山道だけというお粗末な記憶だが、ここでは咲き終わったシラネアオイをまばらに見かけるだけ。一合目で休憩、その先には期待の花もボツボツ見出せる。そんな刺激の薄い中でムラサキヤシオが鮮やかな色彩を見せ、辛い登りに女神のような存在だ。登るに連れてムシカリの白い花、ミネザクラの褐色の葉と白い花なども彩を添え、苦しい登りを癒してくれる。


チングルマとイワカガミ
 2.5合目の分岐を過ぎると俄かにシラネアオイが増えてきて、林床を彩ってくれる。しかも群生して咲いているところが多くて、モニター画面で構図を確認したり息を止めてシャッターを押したりと、カメラの出番が増えてなかなか上に進めない。心はルンルン状態だが中腰でカメラを構え、息を止めて風の収まるのを待つため、段々と呼吸が苦しくなってきた。


不動平
 そろそろ休もうと休憩場所を探しながら登って行くと、今度はチングルマが咲いている場所に到着。またしても休む暇なくカメラを出して、アングルを変えながら何度も同じような写真ばかりを撮る。全く休む暇がない。更にその上にはもっと綺麗に咲いた群落が出てくるから、余計に休む余裕も無い。

 五合目を過ぎるとザレた急斜面になり、三歩登っては二歩下がるような繰り返しで益々苦しい登りになってくる。足元を注意しながらゆっくり確実に登ることを心がけ、暫く花を忘れて無心に登っていく。標高が増して花も小さくなり、留めに急斜面の雪渓を直登していく。潅木の中に夏道を見つけ、それを拾って暫くするとやっと七合目に到着。

 ここまで登るともう不動平まで緩やかなハイキングになるので、ここで一本立ててゆっくり休んで小腹を満たす。八合目避難小屋はまだオープン前のため人影も無く、水場の脇の登山道に入るとまだ雪が結構残っている。不動平近くまで来たところでガスが掛かり急にパラパラと水滴も落ちてきたが、大事に至らずそのまま山頂部に取り掛かっていると雨は収まってきた。

 お鉢は少しピッチを上げて、時計回りに山頂部に向かう。眼下にガスの切れ間から御苗代湖が残雪を多く纏って望むことが出来た。でも八幡平や裏岩手の縦走コースはガスに閉ざされて、山肌に何本もの白い筋が確認されたに過ぎない。


岩手山 山頂にて
 やっと山頂に到着。一等三角点(点名:岩手山、標高:2038.20m)に軽くタッチし、隣の祠にいつものように沢山の願い事をお祈りし、無事に山頂に着いたことへの感謝とする。しかしじっとしているとガスと風で寒く長居は無用の状態だったので、誰も居ない山頂でセルフモードで写真を撮って早々に下山する。

 下りは早い。ザックザックと砂走りを快調に降り、すぐに不動平の分岐に到着。そのまま八合目避難小屋を目指す。避難小屋のテラスに座って風を避けるようにして暖かいコーヒーを飲み、呼吸を整えながら身体を休める。

 その後、七合目から再度旧道を経て見残したシラネアオイやチングルマを愛でながら、慎重に急坂を下っていく。途中から再び雨模様となって遂に合羽を羽織る羽目になったが、それも長くは続かず途中から日干しをするような状況に急変。今回の岩手山は色んな表情を見せてくれる山行になった。

H22.5.30

       安達太良山 (標高:1699.61m、福島県二本松市大字永田)  登山者:沖

コースタイム:吾妻小舎8:10==(約30Km)==8:55あだたら高原スキー場(奥岳)駐車場9:15〜〜(ゴンドラ@900円)〜〜9:23薬師岳山頂駅9:25---10:30安達太良山(1699.61m)10:35---11:00峰ノ辻---11:20くろがね小屋(昼食)11:40---12:45奥岳駐車場13:00==(約230Km)==大東町摺沢


あだたら高原スキー場
 安達太良山は深田日本百名山に名を連ねていて、交通の便が良いこと、ゴンドラを利用すれば山頂まで一時間ちょっとで登れるため、中高年登山者にうってつけの人気の山と言える。この日も気温が低くガスで視界が良くないにも関わらず、広大なあだたら高原スキー場の駐車場には沢山の車が留まっている。隣の吾妻山から降りて来て驚いたのは、なによりもこの賑わいだ。


ゴンドラ山頂駅付近
 ゴンドラを片道だけ利用して所要8分のキャビンに揺られていると、こんな楽な山登りをさせてもらって良いのかなと自問してしまう。薬師岳山頂駅でゴンドラを下り、整備された木道を歩き出すと早速数珠繋ぎ状態となる。出端から渋滞登山では先が思いやられる

 暫くすると流れが良くなって来て、休憩ポイントを過ぎた県民の森登山口からの合流地点辺りからさらにスムーズに歩けるようになった。ミネザクラにはまだ早く所々にショウジョウバカマが顔を出す程度で、メインルートの登山道沿いはいたって花数が少ない。


山頂にて
 山頂部の岩場の下に大勢の登山者が休んでいたが、残りは少しだと念じて乳首まで一気に登りきった。山頂では視界は全く得られず、いつも大勢たむろしている岩場の上は人影もまばらだ。山頂を示す二等三角点(点名:大関平、標高:1699.61m)に軽くタッチし、祠でいつものように沢山の願い事をする。山頂で記念の写真を撮って、長居は無用と早々に下山する。風はないがとにかく空気も冷え冷えしていて、早く降りろと言われているような山頂の雰囲気だった。


ミネズオウ
 乳首の岩場を降りて牛の背に向かう。赤い山肌の稜線部登山道を目玉模様の道しるべを頼りに、矢筈の森から峰ノ辻に向けて降りることだけ意識して、鉄山方向へ向かう。ガスって居ると安達太良山の稜線は油断できない。牛の背を歩く登山者は随分少なかったが、くろがね小屋に向かって降り出すと、登山グループに追いついたのかやっと賑やかになってきた。

 峰ノ辻付近まで下るとミネズオウが小さな花を沢山咲かせている。峰ノ辻の交差点で勢至平コースではなく一般的なくろがね小屋を目指して進路を左にとったが、この先暫くはショウジョウバカマが多く見られた。ミネズオウの花はひととき途切れていたが、小屋付近まで近づくとまた一面に花を咲かせていた。


ショウジョウバカマ

くろがね小屋
 くろがね小屋の小屋前で休憩して昼食をとる。やっぱりここは人通りが多く、登る人、下る人が途切れることなく小屋の前で入れ替わりたむろしている。吾妻小舎で入れてもらったお湯でカップメンとお握りの昼食を済ますが、ガスは晴れそうに無く、休憩も程々にして早めに降りることにする。

 奥岳への下山は結構長いので、広い馬車道をゆっくり下っていく。道端に咲くショウジョウバカマ、ツツジ、オオカメノキなどに励まされながらゴールを目指す。

H22.5.30

      焼石岳 (つぶ沼コース)   登山者:森、阿部


ブナの新緑に囲まれて
 29日に予定していたが、天候の関係で30日の山行となった。その為に吉家しの予定と合わず、参加者は森氏と私の2名となった。悪いねぇぇ・・と思いつつ、朝霧の中、6時少し前に森氏宅を出発。一路、胆沢のツブ沼を目差す。

 前沢の農免道入口のコンビニで飲み物と少々の行動食を調達、1時間10分ほどでツブ沼に着く。登山靴と長靴のどちらにしようか迷って、残雪で道が腐っているだろうと長靴を履く。森氏は登山靴にロングスパッツ。本当は、靴底のしっかりした登山靴の方が疲れないはず。しかし、我が靴はいまだに足になじんでおらず、諦めての長靴歩きでもあった。


金山沢
 7時12分、久々の焼石・残雪季に花々や食べられそうな山菜を期待しながら出発する。直ぐに新緑のブナ林、木の間からは青空もチラリチラリと見えている。最高の青空になるだろうと期待も膨らむが、結構きつい道が続き息も上がりだし汗ばんでくる。30分ほどすると何とかペースを取り戻し、焦らずジックリと歩けるようになる。

 雪椿の群落を過ぎる頃、ブナ林に残雪が見え出して終盤を迎えたミズバショウも現れる。上部のミズバショウは咲いているだろうか・・と案じながら黙々と進む。やがて先に行った3人パーテーと出会う。どうやら、水場でのどを潤している様子。二言三言、言葉を交わし先に行かさせて貰う。ツブ沼から約1時間、何とか金山沢に到着。小休止を取る。


石沼と焼石の連山
 新緑は気持ちを高揚させてなかなかのものであるが、残雪の混じる道はやはり腐っていて沢状だったり、ぬた場状で長靴の効果は絶大。道は更に腐れ場が多くなっていく。金山沢を過ぎると、足下にはカタバミ、ヤマツツジやムシカリの花も目立ち始める。やがて残雪も広く広がるようになり進路に不安が出るが、要所要所に赤いリボンの目印があり不安を消す。金山沢から50分ほどで石沼上部に出る。


白いシラネアオイ
 満々と緑色の水をたたえた石沼が、新緑の中で誇らしそう・・遠く残雪を抱いた横岳や天竺山に経塚山等の峰峰が共演して素晴らしい景色となっている。2年前の震災を受けた道を少し移動して、更に絶景ポイントを見つけて小休止を取る。春ゼミの声はまだ聞こえないが、遠くカッコウやホトトギスの声が時折聞こえていた。


銀名水近くのミズバショウの群落
 重くなった腰を上げ、しばしの登りに取り付く。コシアブラの新芽やタムシバをやり過ごして進むと、程なく下り道となり、シラネアオイの小さな群落に出会う。カメラに収め、緩くなった長い斜面を黙々と進む。残雪も多くなり、ほぼ一直線に歩ける。夏道からは大きく離れているが、ミズバショウの群落を見つけてカメラを構える。更に進むと沼のような水たまりが行く手を阻む。中沼との分岐で白いシラネアオイを観察、ツバメオモトも見つける。分岐を過ぎるころ、新緑は淡い緑色となり、やがて緑が見えなくなる。程なく銀名水へ到着して小休止を取る。


銀名水上部の大雪田にて
 名水で喉を潤し周りの景色を楽しんでいると、小屋から4名ほどの登山者が大雪田を登っていく。誘われるように腰を上げて後を追う。しばらくして追いつき話を聞けば、6日に山開きの行事があるという。地元の山岳会の皆さんで、雪面に目印を付ける作業に励んでいたのだった。森氏も赤い布きれを取り出し、手伝うように少々の目印を付ける。大雪田を抜けると傾斜も緩み、石だらけの道に変わる。靴底の薄い長靴は、凹凸をモロに足裏に伝える。疲労も加わり足がかなり痛い。更に、小さな雪田を二つ程越えると木道が現れ姥石平となる。独立したような焼石岳本山がドッシリと構え、山頂部に2名ほどの人影が見えている。


ヒメイチゲ
 山頂まで行く自信が無くなるほどバテていたが、後30分程我慢して進むことにして小休止を切り上げる。周りにはヒメイチゲが咲き出しているが、ハクサンイチゲはまだ新芽が吹き出したばかり。キンバイも黄色い花びらの一部が見えるものもあるが、まだ時期早々の様子。泉水沼脇の雪田を渡るともう雪はない。疼く足の裏と格闘しながら、きつい傾斜に取り付く。


姥石平にて
 ガンコウランは咲いたか・・等と花を探し、コメバツガザクラの花を見つけては感動しながら、何とか山頂にたどり着く。足下ばかりを見ていたが、少々多くなった雲と共に鳥海山や須川岳も良く見えていて感動。北方はガスっているが岩手山の斜面も確認できる。下界は陽が射して天気も上々の様子。少し冷たい風はあるが、山頂の片隅で昼食を取りながら二人で大展望を楽しむ。


山頂の森氏
 先に登っていた2名は既に下り、後からの2名も下っていく。重い腰を上げ、麓まで降りられるか案じながら下山開始。下りとは言え、少し早いピッチに戸惑いながら坦々と進む。チョイと摘んだギョウジャさんを齧り勢いを付ける。一気に銀名水まで下り、ミズバショウの群落を観察。名水で小休止していると先ほどの2名と再開。抜きつ抜かれつ、坦々と下る。

 金山沢に着く頃には、足が棒のようだ。若々しい新緑のブナ林をに再び感動している余裕もなくなり、意気揚々と何とかツブ沼登山口にたどり着く。昨年秋の山行より少し急ぎすぎたようだが、残雪と新緑の焼石岳を心ゆくまで楽しんだ。ちなみに、根曲がりはまだ早い様で、季節は平年より全体的に2週間程遅れている様子だ。残雪が無くなるまで、厚い下敷きを入れた長靴が良いと思われる。

コース時刻:ツブ沼駐車場7:12−8:07金山沢8:12−9:00石沼9:10−9:45中沼分岐9:55−10:18銀名水10:30−11:28姥石平11:35−12:04山頂12:31−13:43銀名水13:55−14:44石沼14:55−15:26金山沢15:32−16:15つぶ沼駐車場   


H22.5.22

        大土ヶ森 (標高:579.71m、宮城県栗原市)   参加者:沖

コースタイム: イワカガミ平11:45==(約35Km) ==12:35大土ヶ森鶯沢駐車場12:45---13:00子生婦(こんぶ)岩13:02---13:04分岐---13:18観察広場13:20---13:55大土ヶ森(579.71m)14:05---14:13大兎(おおど)岩---14:40駐車場14:45==(約60Km)==16:05摺沢


登山口
 山と渓谷社発行の「宮城県の山」に山野草、紅葉、山頂の展望と魅力のそろった里山として大土ヶ森が紹介されている。山名の由来は溶岩が盛り上がってできた山で大土盛とよばれていたが、いつの間にか大土ヶ森になったと書かれている。ちなみに山頂にある二等三角点の点名が「烏兎ヶ森(ウドガモリ)」である。

 栗駒山に登った後、迂回路を経てナビの指示に従い行き先をセットする。登山口までのルートは県道79号線の中山部落から小さな案内板に従って分岐し、約1Km走ると小川に沿って直進するように狭くなった道を西に進む。途中で舗装が途切れ、通過を躊躇するようなトンネルを抜け、左に分岐路を過ぎると登山口まで丁度1Kmとなる。登山口は車が10台程度置けるスペースがあり、案内板があるので見落とすことはない。

 3台駐車している空きスペースに日陰を加味して車を止め、山の支度は登山靴を履く程度で荷物も簡単に入れ替えるだけで完了。杖をもって案内板を見ながら往復約120分のコースタイムから、戻り時間を考えまだ余裕があるなと確認して出発する。


子生婦(こんぶ)岩
 歩き始めて直ぐに中央コースと沢コースの分岐になったため、登りは涼しそうな沢コースを採って進む。小さな沢を何度か右岸、左岸と交わしながら登って行くが、疲れが一気に噴出したようでピッチが上がらない。それでも思ったより早く、子生婦(こんぶ)岩に到着した。面白い造詣にぴったりの名前がつけられていることに感心して、そのような角度からカメラを構える。


チゴユリ
 その直ぐ上で中央コースと合流し、緩傾斜の歩き易い遊歩道のような道を呼吸を整えながら進む。赤松の多い雑木林の林床は、チゴユリが群生している。帰路に写真をとることにして、ここは花に慰めてもらうだけ。少し進むと観察広場の標識、寄り道をして階段を登って行くと東屋とベンチがおかれた広場になっている。正面に大土ヶ森がデンと聳えていて、その山頂部から下に向かって急傾斜の山肌が新緑で何とも言えず美しい。

 一呼吸して再び登りだすと新緑にアクセントを添えるように山つつじが赤い色で丁度見頃と咲いている。そんな景色に慰められながら前進していくと、ほんの少しでまた分岐に到着。今回も中央コースを下山に回していっき坂コースを登る。どっちを選んでも急斜面で、ロープを頼りにしなければ登りきれない。


山頂
 小さい山だけれど延々と続く急坂には参ってしまう。羽虫が汗をかいた額にまとわりつくように目の前を舞い、汗を拭うのも厄介なほどの急斜面とのダブルパンチにすっかり疲れてしまった。やっと急坂を脱し新緑の木陰で呼吸を整えながら東へ進む。淡い緑の下に花季を終えたシラネアオイが登山道脇に幾株が残っていて、それを見過ごしていると、つつじが咲き乱れる開放的な空間がぱっと現れてそこが大土ヶ森の頂だった。

 山頂を示す三本柱を組み合わせた標識が大きく立てられていて、その前に二等三角点(点名:烏兎ヶ森、標高:579.71m)が設置されている。そして北北西が開けていて、その先には栗駒山が優美な姿を見せていた。苦労して登ったご褒美のような景色が待っていてくれた。つつじが山頂一面に咲いていて、山頂からの展望に彩を添えていた。一気に苦労が報われたような感じだ。

 しかし長居はできない。羽虫がまとわりついて離れないからだ。展望広場へ下るのはやめて、早々に山頂を辞して下山に取り掛かる。山頂稜線に咲き終わったシラネアオイをカメラに収めて、中央コースを下る。

栗駒山遠望

 いっき坂と同じように急坂にロープがきつく張られ、そのロープにつかまりながら一気に下る。鼻こすり坂、くま落坂、大兎(おおど)岩などを経て、羽虫が寄り付かない速度で急いで下山する。チゴユリの写真だけは忘れずに撮ったが、レンズの前にも羽虫にまとわりつかれて大変だった。この時期は団扇が必須だと痛感。

 気になる山の標高だが大土ヶ森の標高は一般的には25000図に示された580.3mだったが、2009年9月に公示された地震に伴う改測後の基準点測量の三角点標高は579.71mとなっている。


H22.5.22

          栗駒山(1626.7m) 登山者:沖

コースタイム: 摺沢6:30==(約70Km)==8:00イワカガミ平8:10---9:05東栗駒山(1433.82m)9:15---9:40裏掛コース分岐---10:05栗駒山(1626.68m)10:40---11:35イワカガミ平11:45==(約35Km) ==12:35大土ヶ森登山口


いわかがみ平
 2年前の地震以来すっかり遠ざかっていた栗駒山だが、イワカガミ平方面のほうが須川温泉ルートより1ヶ月早く5月連休に合わせて開通した。栗駒ダムサイドのトンネルを抜けると直ぐに迂回路に入るが、入植者の生活ルートを使いながらイワカガミ平まで通じている。まだイワカガミ平レストハウスは営業しておらず、仮設トイレが数台置かれているだけだが、無事に開通できたことに喜びを感じる。


東栗駒山より栗駒山を望む
 好天気に誘われて早目に駐車場に到着し、スパイク付き長靴を履いて東栗駒コースを採って新湯沢を目指す。しかし冬季に雪に覆われる谷は、残雪が繋がっておらずレストハウスからずっと夏道を辿る。深くえぐられた夏道は雪の無いところは川のように雪解け水が流れ、所々残雪が残っているためつぎはぎ状態だ。

 新湯沢に降りて100mほど上の夏道入口の標識も出ていて、赤テープに導かれながら迷うことなく東栗駒山への尾根に取り付いた。この先に雪は無く夏道をのんびりと登って行くが、振り返ると地震の傷跡が痛々しく山肌を削っている。また山頂付近の露岩の一部は10cm以上もずれており、自然のエネルギーのすごさを感じる。

 東栗駒山の山頂に到着してこれから登る栗駒山を見ると、ルート上は圧倒的に白いほうの割合が多くなかなか立派だ。山頂の一角にザックを下ろし、お握りをほうばり小腹を満たす。山頂で休みながらもキョロキョロしてみると、岩場の割れ目にコメバツガザクラが咲いていたので、それをマクロモードで写してみる。 それと東栗駒山には三等三角点(点名:新湯森、標高:1433.82m)が設置されているはずだが、岩屑の下に隠されているのか三角点は見つけられなかった。


栗駒山 山頂
 東栗駒山を早々に辞して栗駒山に向かう。夏道の露出したところでは、ショウジョウバカマが咲き出していた。山頂に向かって残雪の急斜面を一直線に登りきったが、ちょっと無理をしたため山頂に着いてからも呼吸の乱れがなかなか収まらずきつい登りになった。

 ヘロヘロの状態で山頂に到着し、一等三角点(点名:酢川岳、標高:1626.68m)に軽くタッチし、山頂の祠にいつものように呪文を唱え山の安全などを祈願する。山頂での儀式を一通り済ましてから、四周の展望を確認する。苦労して登った甲斐があって、山頂では御褒美が待っていた。鳥海山から月山まで望める展望が得られ、あちこちと動き回って見える山の確認やら記念写真に大忙しだ。秣山の丁度上に鳥海山が白く聳え、その左に高松岳が一塊にまとまっている。その左に前神室山から神室山、小又山、火打山へと峰が続き、その手前に虎毛山が割って入ってくる。
 月山が白く霞んで見え、その左に少し離れて葉山が大きく横たわって見える。その後方に朝日連峰があるはずだが、霞んでいて識別できない。葉山の前衛に見えるのは禿岳か。南の方は霞んでよく見えないが、イワカガミ平がいつのまにか沢山の車で埋まっているようだ。

 北側は焼石連峰が大きく横たわり、その左後方に和賀山塊が白い峰を連ねている。東には室根山が特徴ある姿で直ぐにそれと識別できるが、高さが無いので見映えしない。


焼石岳方面の大展望
 山の展望を飽かず眺めているうちに、少しずつ登山者も増えてきたので、潮時と下山に取り掛かる。下りは中央コースを採っが、コンクリートの登山道にスパイク付きの長靴は相性が悪く、滑らないよう慎重に足場を拾いながら下った。

 栗駒山の標高は一般的には25000図に示された1627.4mだったが、2009年9月に公示された地震に伴う改測後の基準点測量の三角点標高は1626.68mとなっている。東栗駒山の標高も同様に修正されている。


H22.5.16

          袈裟丸山・小丸 (標高:1676m、群馬県みどり市大字小中)   登山者:沖夫妻


旧水場付近より前袈裟丸山(左奥)
コースタイム:西那須野5:15==(約88Km)==7:15折場登山口手前駐車スペース7:27---7:35折場(弓ノ手)登山口7:37---8:13旧水場8:20---8:40展望台---8:43賽の河原---9:45袈裟丸山・小丸(昼食)10:18---11:10賽の河原---11:30旧水場11:35---12:00折場(弓ノ手)登山口---12:07駐車スペース12:10==(約88Km)==14:20西那須野


賽の河原
 5月半ば、天気予報では五月晴れの好天が約束されているような予報、折角の休日を岩手への移動だけで潰すのはもったいないと思い、花の綺麗な山を登りたい、アカヤシオで空気までピンクに感じたいと願って袈裟丸山に登ることにした。ただこの時期は超人気の山であり、早くに出かけないと駐車スペースにも事欠き、路肩駐車を余儀なくされてしまう。そのため朝7時に登山口に到着できるよう、早めの行動を心がけて家内と二人で出かけた。またその日のうちに岩手に戻るため、山で頑張りすぎて移動中に眠くならないよう、袈裟丸山の山頂まで登らず手前の小丸迄で引き返すことで計画した。


袈裟丸連山とアカヤシオ
 ほぼ当初の見込みどおりの行動で自宅を出発したが、寝釈迦コースの分岐を過ぎた辺りで林道を引き返してくる車が増えてきた。聞くとすでに折場登山口は満車ですでに路肩駐車が遠くまで延びているとのこと。とりあえず行ける所まで走ってみたが、登山口まで10分弱というところで空きスペースを見つけて辛うじて車を停める。


アカヤシオ
 身支度を整え折場登山口に向かうと、小型バスや小グループで来た中高年おばさんで大賑わいだ。大勢の登山者と一緒に歩くのは久しぶりで、やはりメジャーな人気スポットだけのことはあるとこの先のアカヤシオに期待が膨らむ。

 ところが登り始めるとどうも様子が違っていて、期待の花がほとんど見えない。例年なら遠目から山肌がピンクに染まって見えるのに、今年は茶色い芽吹き前の山肌ばかりが目に付く。不安を覚えながらゆっくりペースで最初の休憩ポイントである水場を目指す。


小丸山(右)と袈裟丸の峰々
 この水場は北側が笹原の広大な斜面で開放感に溢れ、正面に袈裟丸山がデンと鋸の歯のように前袈裟、中袈裟、後袈裟と連なっている。でも肝心のピンク色がやたら少なく、漏れ聞こえる登山者の話から今年は天候不順や遅霜で花の咲く時期が一定ではなく、蕾のまま枯れて咲けないでいるとのことだ。

 賽の河原の手前にある展望台に登って全体を俯瞰してみると、袈裟丸山に続く稜線上に見えるはずのピンクがない。この現実に愕然としながらとにかく小丸まで計画通り歩くことにするが、どうも気力が喪失して元気が出ない。でも今日は空気が冷たくて赤城山もクッキリ見える。小丸からの山の展望を楽しみに元気を出して頑張る事にする。

 賽の河原を過ぎ、カラマツの林を過ぎてもアカヤシオの花はポツリポツリとしか見ることが出来ない。それでも他の山ならば歓声を上げるような花が咲いているのだが、袈裟丸山でこんな状態では誰もが納得しない。

 小丸までピンクに染まった空気を吸いながらの山歩きの夢は駄目だったけれど、期待にたがわぬ展望が待っていてくれた。小さな岩場の展望台に登って不安定な足場に立って袈裟丸山の峰々を左から右奥へと目をやる。幾つかのピークの先に皇海山、鋸山そして庚申山と続く山並みが良く見える。その奥に錫ヶ岳、日光白根山が山肌に残雪残して一際立派に望める。太郎山が微かに山頂部だけを覗かせ、その右に男体山が大きい。重なるように手前に社山が見え、半月山が個性を強調している。前日光の山並みが一段低くなって半月山から連なり、その最高峰に夕日ヶ岳がその存在感を示す。さらに右に横根山が重量感たっぷりにデンと居座って望める。


小さな岩場の展望台より 日光連山の大展望
 展望に満足して軽く昼食を済ませて、早めの下山に取り掛かる。アカヤシオの見映えのするところを選び、背後に袈裟丸の山並みを入れてカメラを構えてみるが、どうにも絵にならない。未練を残しつつ往路を戻り、帰路についた。


H22.5.8 御駒山は「山行日記・宮城の低山」へ移動しました。

H22.5.2

       須川岳 パトロール  参加者:森、吉家、阿部


開業した須川温泉
 先週末の予定が都合で延期となったが、2日に急遽実行の運びとなった。快晴の空の下、多めの残雪を感じながら8時少し前に須川温泉に到着する。身支度後、吉家氏が温泉に挨拶を済ませ出発する。

 温泉は4月28日より営業開始、秋田側から上がったと思われるお客さんで結構繁盛の様子。源泉を過ぎると直ぐに雪渓へとはいる。雪解けは2週間ほど遅れ居てる様子に、数日前に新雪も降り積もった様子。気温は上がっているようだが、新雪分の20cm程が軟らかく足を取られ歩きづらい。それでも夏に逆らって、やや直線的に歩けるのが良い。なるべくブッシュの出ているところを避け、残雪を踏み込まないよう静かに進む。


お花畑手前から須川岳
 程なくお花畑で、真っ白な大平原となる。前方奥にはドッシリと須川岳が聳え、振り返ると焼石の嶺嶺の大パノラマ。「今日は、日焼けするぞ・・」と、言い合いながら快適に足を運ぶ。ザック脇には、赤い布きれを付けた竹が数十本くくりつけてある。この目印の竹を迷いやすい所に付けて歩くと言う目的もあるが、久しぶりの快晴の残雪に気持ちは踊り、軽やかに高度を稼ぐ。

 夏道から50mから100m程離れるが、残雪上をほぼ一直線に進む。登山者は遙か後ろに2名ほど、連休なのにかなり少ないようだ。やがて亜硫酸ガスの臭いが漂い、一部の雪が溶けて土がむき出しとなっている所を過ぎると昭和湖に着く。湖面は残雪に覆われて全く見えない。まだ1.5m程の残雪のようだ。一服立てていると、中年のご夫婦らしき2名がやってきたので腰を上げる。


バックはお花畑と焼石方面
 昭和湖からは傾斜もややきつくなり、腐りかけた新雪が足下を狂わす。厳冬期のラッセルのように結構きつい。1番交代・・2番交代・・等と言いながら交代で足跡を付ける。15分ほどで傾斜がゆるみ、息を整えて目印を数本立てながら進む。山頂に進む尾根の方を見上げると、一直線に進むのに丁度良さそうな残雪が見え進路を変える。少々傾斜がきつそうだが、何時かも歩いたことが有るので少々のアルバイトは気にかけないで進むことにする。

 高度が上がってくると風の通り道。吹き溜まりに入ると、長靴が半分以上入り足を取られる。なるべく出っ張った所を選ぶと、殆ど足が沈まず安定して高度が稼げる。何度か立ち止まり、景色を堪能。西方には、真っ白な鳥海山、秣岳左奥に高松岳、虎毛山や禿岳等が雄大に広がっている。尾根筋近くなると残雪が凍ったままで足取りも軽くなるが、風も強くなり凍傷を起こすように左側の顔が痛い。宮城側にセッピが無いか注意しながら山頂へと急ぐ。


須川岳(栗駒山)山頂
 山頂は相変わらずの強風、写真を2〜3枚撮って風下に降りる。いわかがみ平駐車場は満杯の様子。登ってきた人に聞けば、いこいの村ゲートは9時に開けられたという。スキーを履いたり担いだりした人が次々と上がってくる。岩手側の車道は5月30日に開通となるようだが、宮城・秋田はシーズン到来という雰囲気。


源流・東栗駒分岐付近に目印を立てる
 少々休んで、笊森小屋に向かって一気に下山開始。残雪は腐れ加減でクッションとなり、膝に負担がかかりにくい。時折、凍った所があり注意して一気に下る。程なく遭難碑付近の分岐、GPSで確認して目印を立てる。広々とした真っ白い雪原に感動しながら磐井川源流部を目差す。目印を更に数本立てながら進むとやがて源流部、雪面が崖のように落ち込んでいる。さすがに何時もとは様子が違い、残雪が多いようだ。沢を横切るように雪上を渡り笊森小屋へと進路を取る。


笊森山荘
 一時ブッシュ帯を通過、膝まで足を取られながら小屋に続く雪原に出る。1名の登山者が小屋に着いた様子。足跡を追うように小屋に向かう。先客は、梯子を伝って二階から入ったようだ。入口は吹き溜まりとなり、凍って戸が開かない。早速、氷と格闘と窓囲いの板の取り外し作業となった。約20分ほどで作業を終えて、玄関から「こんにちわ」と入場。昼食タイムとなった。


磐井川源流部の雪壁
 気仙沼からの登山者としばし談笑しながら昼食。食事後、外した囲い板をかたずけて出発。再びブッシュ帯で格闘して源流部に着く。水場の上部も、すごい雪壁だ。登れそうな斜面を探すのに苦労しながら何とかクリヤー。ここからは、再び安定した雪面が続き、夏道を大きく外れて直線的に進む。一部の夏道に近いポイントや雪渓上の怪しい場所に目印を立てながら坦々と自然観察路分岐へと進む。途中の三途の川と分岐付近のゼッタ沢の雪は、一週間もしないうちに落ちそう。注意して渡りたい。


イワウチワ
 無事登った道に合流、名残惜しみながら須川温泉に着く。しばらく歩いていないので足腰に効くとと思っていたが、以外に持ちこたえていた。全員、新装オープンした湯船に浸り、清々しい気持ちで帰途につく。途中、イワウチワの群落を鑑賞して全員大満足して、パトロール終了。

コース時刻:須川温泉8:04−8:51昭和湖9:03−10:18山頂10:35−11:10笊森小屋12:33−14:24須川温泉 


H22.4.16 達居森は「山行日記・宮城の低山」へ移動しました。

H22.3.27 宇都宮篠井連峰・本山は「山行日記・栃木の低山」へ移動しました。

H22.1.31

       氷上山(874.7m、陸前高田市・大船渡市) 山行者:吉家、森、阿部


一本杉にて
 某日、某所で「しばらく行ってないから・・」と吉家氏から声がかかった。ん・・寒いとばかり言っていられない、久しぶりに雪のない落ち葉の日溜まりで足慣らしをすっぺ・・と高田の氷上さんに向かうことなった。

 31日早朝、車の屋根にうっすらと粗目雪。どんより曇った空の下、吉家宅出発が7時半となった。県道19号から国道343号の今泉街道をひたすら東へ進む。殆ど白い物は見られなかったが、大原あたりからは雪景色に変わり笹ノ田峠は少々緊張しながら通過する。ん十年ぶりのループ橋に感激しながら下ると再びの春模様に安堵感を覚えるが、向かう氷上山上部は白く冬模様。テンションが上がったり下がったり、竹駒神社から玉乃湯へと急ぐ。


尾根に向かって
 8時45分頃、玉乃湯より更に少し車道を進み次の登山口に車を置く。・・なにが・・落ち葉の日溜まり・・。積雪約10cmの真っ白い山道が待っていた。想定通りではあったが、さすがに寒い。おまけに粗目雪がパラパラと舞い落ちる。ぎっちり着込んで8時55分出発だ。

 杉林の中に続く林道を5分ほど進むと右側に登山道が現れ、車道から離れて小さな沢に向かって少し下る。沢を渡ると本格的な登りが杉林の中に続き息も上がる。やがて雑木林が混じり出すころ、ゆきが氷を隠して滑りやすい傾斜へと変わる。先を行ったと思われる人の足跡をたどりながら、尻餅をつかないよう慎重に高度を稼ぐ。出発から約20分、最後の杉の木である一本杉に着き、上着を一枚脱いで火照った体を乾かす。


小屋前の広場
 10分ほど休み腰を上げる。積雪は20cmほど、相変わらず粗目雪が舞い落ちている。更に足下に気を付けながら、慎重に高度を稼ぐ。背の高い雑木林に陽光が気持ちよく・・と感じたいところだが、ガスも混じり見通しも悪く冷たい風も加わり完全な厳冬期の山模様。やがて傾斜が緩くなり、西尾根コースの核心部となる。ん十年前の風景を思い出しながら、更に深くなった雪上を慎重に踏み進む。

 鹿やウサギの足跡が、至る所で雪上を横切っている。ガスがなければ広田湾等が木の間から見え隠れはずだが、冷たい風と粗目雪が顔をなで、目立ってきたツツジの小枝が耳を叩く。膝を庇いながら平坦部を黙々と進むと少し登り西の祠が建つピークに出る。景色の良い場所ではあるが、少し立ち止まり風景を思い出して我慢をする。ここからすぐに下り道となり、避難小屋の建つ広場に出る。


氷上山 山頂にて
 小屋に寄るのは後にして、山頂に続く緩い傾斜をひたすら進む。約15分進むと山頂との掲示があったが、中の祠でカッカリ。積雪は30cm位、更に10分ほどかけて東の祠が建つ山頂に到着する。周りにあった灌木は切り払われてスッキリ見通しが良いようだ。しかしガスは途切れず、見晴らしは効かない。はい!栗駒山・・早池峰山・・大船渡湾・・広田湾・・と、指さして、刻んである脳裏から景色を引き出す。足跡の主である地元の方と談笑し、記念写真を撮って避難小屋へと引き返す。

 下りは速い、13分ほどで小屋に着く。気仙沼から来たと言う3人組が、ストーブを暖めていた。早いが昼食を取りながら皆さんと談笑・・。吉家さんが、6月には開通するから是非栗駒へと宣伝すると「数年前の栗駒山山開きで、某新聞にインタビューされ写真が載った事がある」と言うグループだった。小屋には何でも揃っているが、地元の方の了解がなければ使えない様子。良識ある利用を心がけたいものだ。


気仙沼の皆さん(避難小屋内)
 12時少し過ぎて小屋を出る。粗目雪は止んだが、ガスは相変わらず濃く気温も少し下がった様子。ツツジの小枝には、小さな霧氷が付いている。膝加減もまあまあで、歩幅の広い皆さんに何とか合わせてピョンピヨンと付いていく。冷たくなった背中も、やや乾いて暖かくなっていく。一気に一本杉まで来てしまい、大休止を取る。

 再び氷の隠れた急傾斜。下り道なだけに、全員更に慎重に足を運ぶ。太い桂の木を過ぎると、程なく車道に出る。靴を履き替えること無く、玉乃湯に直行するが駐車場は満杯状態。少し離れた所に車を止めてのんびりと温泉に浸かり汗を流す。山の魅力に取り付かれたと言う叔父さんや、地元の温泉好きの叔父さんに須川温泉を宣伝しながら暖かい話で談笑・・。久しぶりの雪山散策は、なかなかのものでしたねぇぇぇ・・。摺沢のラーメンも、うんめぇがったちゃねぇぇぇ・・。 阿部 記

コース時刻:一ノ関7:25(車)8:45玉乃湯上部登山口8:55−9:15一本杉9:25−10:45山頂10:55−11:08避難小屋12:10−12:47一本杉−13:08登山口 


H21.12.9

         五葉山   山行者:浅沼、森  文:森


山荘付近にて

日枝神社が見えてきた
 久しぶりに五葉山に登ってきました。一関を7時に出発、気仙沼を経由して赤坂峠へ向う。青い海と青い空。五葉温泉を過ぎていよいよ山岳道路に入ると、前の牧場は「鹿牧場」を思わせるように鹿の群が牧場で朝食に夢中。車が近づくとあわてて、柵の低いところを飛び越えて突然車の前に飛び出すやら車と併走するなど運転手を驚かせました。

 登山者は我われだけ。登山者名簿を見ると昨日も1組くらい登っているようだ。身支度をして出発。日陰の部部には少し雪が残っているだけで、霜柱を踏みながらゆっくり登る。左前方に真っ白な須川岳が光っている。このままだと360度の展望が楽しめそうである。

 風も無く快適な登山日和である。畳石で一息入れて歩き出す。7合目からは積雪も1センチくらいでスパッツなしでも大丈夫。9合目まで登ると、しゃくなげ山荘の紅い屋根が見えてくる。葉の落ちた潅木の枝先に霧氷がついていて触ると「カラリン」壊れて落下する。


五葉山 山頂にて
 しゃくなげ山荘からは、道は雪に埋まっているが、締まっていてフドルほどてない。日枝神社が見えてくる頃、西の空に厚い雲がかかってきた。奥羽山脈は完全に雲に隠れてしまっている。頂上で写真を撮っているうちに急に寒さも増してきたので、日の出岩に向う。


日の出岩にて
 日も翳ってきたので日の出岩で写真を撮って引きかえす。空もすっかり曇ってきた。急いでしゃくなげ山荘に飛び込み、お湯を沸かしながらゆっくり昼食とする。室内温度は6度。外はガスがかかり始めたので、身支度をしなおして下山する。

 畳石まで降りると、風も無く日も射してきた。今朝登山道に残っていた雪も解けていたので、滑らないようゆっくり楽しみながら無事下山する。帰りは温泉で汗を流して帰路に着いた。

コース・タイム一関7:00発 赤坂峠登山口9:00 9:18発 畳石10:00 7合目10:30 9合目10:50 しゃくなげ山荘10:55頂上11:25 日の出岩11:36 しやくなげ山荘11:50 昼食 12:30発 畳石13:30 登山口 13:35


H21.11.28牡鹿半島根本付近の三山架けは「山行日記・宮城の低山」へ移動しました。

H21.11.13青麻(あおそ)山は「山行日記・宮城の低山」へ移動しました。

H21.10.18 和賀・駒ヶ岳は「山行日記・和賀駒ヶ岳」へ移動しました。

H21.10.24 焼石岳は「山行日記・焼石岳へ移動しました。

H21.10.17 泉ヶ岳は「山行日記・宮城の低山」へ移動しました。

H21.10.11 摩耶山は「山行日記」へ移動しました。

H21.9.27 大東岳は「山行日記・大東岳」へ移動しました。

H21.9.26 須川岳は「山行日記・須川岳」へ移動しました。

H21.9.21 葉山は「山行日記・葉山」に移動しました。

H21.9.5−6 岩木・八甲田山は「山行日記・岩木山」へ移動しました。

H21.8.16

      早池峰山 河原坊−早池峰山頂−小田越−薬師岳−小田越−河原坊

 十年振りにお盆期間中に夏休みが取れ、帰省を兼ね早池峰に行ってきました。梅雨明け宣言をみない今年の夏やっとお盆に入り夏らしい気候を迎えた16日朝目を覚ますと、朝霧に覆われていたが晴が望まれる。


仏石

 5時過ぎ準備運動にと4キロほどジョキング後朝食、お昼のおにぎりを戴き7時実家を出発、内川目に入るとそれまで霧に覆われていた辺りも青空が覗く。

 今回は初冬期合宿用灯油をうすゆき山荘までの荷揚げもあったので、兄から灯油を分けて戴き持参山荘に格納。河原の坊着7時55分既に駐車場には30台ほどの車、早速準備し登山者名簿に記録先陣が16人もいた。空は快晴最高の登山日和。登山道に入ると、トリカブト、アザミは花を過ぎるもヤマハハコ、ソバナは今盛りと咲いている。コメガモリ沢の水量は雨ばかり降っていたせいか何時もより多く感じられる。コウベゴウリ付近にはナンブトウウチソウ、ナンブトラノオが稜線を吹く風にゆらゆら揺れ体の汗もひき心地よさを感じる。


山頂の浅沼氏

 昨年6月の地震により打石下の大きな岩の崩れを見ながら打石がよく崩れなかったことに感心する。振り返ると薬師岳がどっしりと構えている。ガレ場の岩を登るとアザミにクジャクチョウガ羽根をゆっくり上下していた。

 今日は単独行写真を取りながら昇るも体が軽く感じられ、次々先発隊を追い越し頂上に着く。登山口から2時間10分。山頂には2人がいたがそのうち次々到着。快晴360度の展望が利くが岩手山は確認できなかった。お互い写真を取り合い軽い昼食。早い登頂が出来たので予定通り下山し薬師に向う。


ヒカリゴケ

 小田越登山口から薬師へはしばらく整備された木道を進むと樹林帯、その先アオモリトドマツの中進むと急な登りとなる。振り返るとダケカンバの間から早池峰を望むことが出来た。ここの魅力は大きな岩陰に不気味に光輝くヒカリゴケ、今日もあのなんともいわれぬ神秘の輝きを確認。デジカメに収録、山頂を目指す。ダケカンバの林を過ぎると今度はハイマツトとシャクナゲが目立つが花は終わっていた。ロボット雨量計を過ぎると山頂は目の前、稜線の風を受け山頂へ、今日は薬師への登山者はなく終始一人旅山頂へは登山口から1時間弱で到着。こちらも360度の展望、誰もいない頂上で昼食を取り下山。頂上直下の岩陰には小さなダイモンジソウが可憐に咲いていた。

 帰り途中大迫産直によりボンデァのソフトクリームを始めて食べたさすが並んで買うだけの味がした。 浅沼 記

コース時刻:大迫外川目7:00〜7:30うすゆき山荘7:45〜7:55河原坊8:08〜8:58コウベゴウリ9:05〜9:44仏石9:50〜10:18頂上10:45〜11:55小田越登山口12:08〜13:04薬師岳13:13〜14:12小田越登山口〜14:37河原坊15:00〜17:40一関


H21.8.22 白根山は「山行日記・白根山」へ移動しました。

H21.8.16 那須・三本槍岳は「山行日記」へ移動しました。

H21.8.8 女神山は「山行日記・岩手の低山」へ移動しました。

H21.7.20

       焼石岳 (ツブ沼コース)


石沼

7月20日朝目を覚ますと部屋に朝日が差込み、久しぶりに天候回復、幸先の良さを告げているようだ。今日は焼石岳へ今回のコースの地図を読むと金山沢の渡渉とのこと、もしかしたら昨日の雨で増水の懸念と、昨年6月の宮城北部・岩手内陸地震により中沼コースからの入山禁止で、つぶ沼コースから入山なので登山者が少なく熊との遭遇も考えられ、ストック(渡渉時)・熊よけ鈴を準備する。


銀名水

 今回はつぶ沼コースより焼石登山を企画、参加者を募るも、問い合わせなく「みちのく一人山旅」3日前の大雪山系の大量遭難事故の後だけに気が引き締まる中、装備に不足無い様準備出発。

 尿前中沼登山口は閉鎖。石淵ダム湖畔を通ると、ダムの水は茶褐色に濁り大雨の後をうかがわせる。道路にはあちこちで山からの水が流れていた。ますます金山沢の渡渉が心配しながらつぶ沼到着。予想に反し車が14〜15台駐車、登山準備をしているグループが3パーティー程。最近夏山にはスパッツを着けず入るが今日だけは雨上がりの後につき濡れていることを予想し着用。登山口には登山者名簿用ボックスがあったが、扉が開かず下の隙間から用意した登山計画書を差し入れて出発。結局最後の出発となる。

 先ずは深緑の樹林帯の中腹を巻くように進むと緩やかな傾斜から段々きつくなる。平らなところは田んぼのヘドロ状態、深みに嵌らないように石の上とか木の枝の上を右に左に進む。50分程すると沢の音が聞こえ出す。いよいよ金山沢に辿り着く。以外にも水量少なく石の上を渡り水漕ぎせず済んだ。ここからまた緩やかな登りと泥んことの戦い。途中昨年の地震で登山道が崩落しているから注意の看板有り、脇にロープを張り地震の凄さを物語っていた。ここからは紺碧の石沼が木々の間から望むことが出来た。

 出発してから1時間半も経つがこれといった花にも合えず樹林帯、しいて言えばぶなの大木。小休止水分補給と行動食つまむ。宮城からの3人と犬を連れたパーティーに会う。最近山に犬と登る人がいるが俗化が心配だ。なだらかな山腹と泥んこの水溜りを繰り返し中沼コース分岐点へ未だミズバショウガ咲いてました。ここから銀名水にはあっという間に着く。早速天然ビールでのどを潤す。ここの天然ビールは何時飲んでも冷たく美味しい。先着9人ほどがいたがさすがに登山者は少ない。



山頂にて

 銀名水からの登山道はいつも沢になって水の中を進むのだが、今回は特に昨日の雨で水量が多い。いつもはチシマフウロウ、石楠花が咲いているが余りぱっとしない。鶯の声を聴きながら涼風をうけ疲れを癒され泉水沼へ。ここのハクサンイチゲを期待したが出会うことが出来ませんでした。小休止後最後の登り、そして一気に頂上。なんと4時間の行程、なにはさて置き腹ペコにコンビニおにぎりで満腹。ガスも上がり展望よろしく、経塚、牛形がくっきり。証拠写真を撮ってもらい下山へと。 浅沼 記

行程7月20日 一関 6:30 〜 つぶ沼 7:30 7:45 〜 金山沢 8:35 〜 石沼上部 9:20 9:30 〜 中沼分岐点 9:58 〜 銀名水 10:15 10:30〜泉水沼 11:22 11:30 〜 頂上 11:46 12:20 〜 銀名水 13:23 〜石沼上部 14:12 14:22 〜つぶ沼 15:36 〜 一関 17:00 


H21.7.25 尾瀬ヶ原・至仏山は「山行日記・至仏山へ移動しました。

H21.7.17 秋田駒ヶ岳は「山行日記・秋田駒ヶ岳」へ移動しました。

H21.7.12

    白笹山・南月山・沼原湿原 (1719m・1776m 那須)


南月山より茶臼岳を望む
 栃木県北部は午後になると小雨との予報に、早立ちし午後は湿原散策の予定で6時少し過ぎに出発する。早々にコンビニで朝食と昼食を調達して高速道に乗り、新しくできた板室・黒磯ICを目差す。高速は少々車が多めだが順調に進み、約50分で同ICを降りる。一般道走行分はいつもより短く、7時50分頃には沼原湿原の駐車場に着く。


南月山に咲くシモツケソウ
 駐車場は以外と空いていて、まだ3割ほどいか埋まっていない。7時58分、身支度を整えて出発。早速ビデオカメラの電源を入れるが、どうしたことか反応がない。歩きながら、いろいろ試してみるが全然動き出す気配がない。ガッカリしながら諦めて、白笹山の登りにかかる。例の靴も諦めて、すり減った古い靴だ。何となく調子は良い模様に、黙々と視界の効かない雑木林で高度を稼ぐ。道両側の熊笹の刈り払いが行われた直後か、青々とした笹の葉が道を隠して歩きづらい。慎重に足を運び、黙々と高度を稼ぐ。

 ヤシオ類の林やシラカンバの林等々、次々と植生が変わる。松の奇怪な姿が現れると少し視界が開け、沼原池や大佐飛山方面が見えてきた。天候は高曇りだが、薄い雲の合間からは時折陽も射してきた。見通しはあまりよく無く、高原山の展望がやっと望める程度。出発から約50分登り、小休止を取る。


南月山稜線にて
 カメラは、相変わらず電源が入らない。次の小休止で再度いじろうと諦め、再びの登りに取りかかる。帽子のつばが視界を塞ぎ、木の枝に頭をぶつけること2回。頭に来ながら黙々と登る。白笹山を右側から巻き込むように進むと、流石山や大倉方面の視界が開ける。程なく那須本峰も見えだし、白笹山頂となる。笹や灌木に覆われた山頂からは、視界は効かない。素通りして南月山に続く尾根を下る。


ミヤマカラマツ
 刈り取られた笹の葉に足を取られながら、苦労して下ると怪奇な松林(トウヒ)が現れる。低く垂れた太い枝や、折れ曲がった枝が行く手を阻む。頭に注意しながら、黙々と進む。ドウダンやシャクナゲは散ったものが多く、道端のゴゼンタチバナが時折目にはいるだけ。しばらく進むと緩い登りに変わり、視界も開けてくる。ハイランド・パークの遊具が良く見えるが、視界は霞んで東北道付近まで。やがて灌木帯に入り、緩い登りが続く。小休止を考えていたが、昨晩の雨のせいか乾いた座れそうな場所がない。ドタバタと歩いていたら、南月山に着いてしまった。時計を見ると9時54分だった。


1775ピークコース下部にて
 ベンチに座りカメラをいじっていると、突然電源が入る。慌てて景色を撮影していると、10分もしない内に切れてしまった。又、ガチャガチャいじるがすぐには回復しない。ご夫婦がやって来たので、カメラは諦めて談笑。その後も写真は、携帯のカメラで我慢する。時間があるので那須岳山頂経由も考えたが、ポツポツと小雨があたりだした。薄日も射しているが嫌な雨に、日の出平から向かいのピーク経由で戻ることにする。


沼原湿原にて
 大休止となって歩き出すのが遅くなったが、沖さんの言っていたコマクサを探しながら尾根筋を進む。やっぱり今度も見つけることは出来なかったが、シモツケの類やウスユキソウ等結構彩りよく咲いている。尾根筋も登山者は少なく、先ほどのご夫婦を入れても4名だけだ。静かな道を、ジグザグに花を探しながらのんびり進む。やがて日の出平に着き、少し進んで那須本峰を堪能する。ミヤマカラマツの群落も見応えがある。

 再び日の出平に戻り、1775ピークを目差す。ここからピークまで殆ど水平道。背の低い灌木に覆われて視界は全くない。少し進むと、完治していないのか足首上部が痛み出した。靴紐の最上部を外して結び直す。少し痛みが和らいだような気がして黙々と進む。日蔭のドウダンやシャクナゲがまだ見頃で少し休みながら進むが、小雨が降りだし折り畳み笠を出して進む。やがて視界が開け、東・向こうに先ほどの南月山やそれに続く尾根が良く見える。何度も振り返りながら進めば、何時しかピークを越えて下り道となる。


沼原湿原にて2
 左下には、沼原池が見え、前方には大倉山の峰峰が開ける。比較的緩い下りだが、低い灌木が時折こうもり傘を引っかける。カッパを着るか悩みながら下ると、小雨は止んでしまった。お花は殆どないが、笹原にポツポツとダケカンバが立って良い光景となっている。その笹が傾斜したまま刈り取られ、足下を悪くしている所もある。斜面をトラバース気味に進むが、笹の茎が突きだした歩きづらい道を慎重に進む。やがて灌木も大きくなり、傾斜はややきつくなる。しかし、比較的歩きやすい道となり、ストックを利用すると鼻歌も出るほど楽に下れる。


沼原湿原(水位が低い)
 ゴジュウカラか?小鳥の声を聞きながら坦々と下れば、三斗小屋方面からの分岐に到着する。時計を見ると12時、岩片に腰掛け昼食を取る。雨は降ってもそんなに強くは降らないだろうと楽観的に思い、沼原湿原も近いので、のんびり休憩を取る。この頃になると、カメラが回復して調子も良いようだ。


沼原池堰堤と白笹山(右上)
 約30分ほど休んで、湿原のニッコウキスゲの群落に期待して腰を上げる。大木の林は、森林浴に丁度良い。少しピッチが早いようだが、自然に足運びが早くなる。やがて湿原の木道が現れ、ストックを畳んで湿原に出る。がぁぁ・・、少ない、ニッコウキスゲが以前の半分以下のようだ。時期的には丁度良いが、湿原の水も少なくなっている。湿原の下にあるダムの役目をしていた土が流されているのか?。ミズバショウの葉は枯れかけている。このままだと、数年で乾燥地になりそうだ。

 とりあえず、木道を散策。アヤメやコバイケイソウ、サワラン、トキソウ等々数は少ないが種類は多いようだ。中でも、シモツケ草の鮮やかなピンクが目を引く。キスゲが少ない・・少ないと思いながら人工池側に行くと、土手がキスゲの群落で一杯だ。植生が移動してしまったのか?。比較的乾いた土手が好みだったのか・・と、不思議な気分。

 昼を過ぎて観光客が増えだしたようだ。人が多くて木道も歩きづらくなり、上部の駐車に向けて湿原を後にする。不規則な石段が息を荒くする。益々すれ違う観光客が多くなってきた。駐車場に着けば大型バスの列、何とか観光のバスがドンドンやってくる。ざっと見て大型バス6台、更にやってくるバスもあり駐車場に入りきれない様子。靴を履き替え逃げ出すように車を出す。狭い道を更にバスが上がってくる。カーブで待ちながら慎重に下り、黒磯・板室ICを目差す。

 今回は、軽い運動とメインの湿原散策だった。しかし、湿原の水位が変わったせいか期待のキスゲが少なくガッカリ。バスツアーの皆さんもガッカリしたのでは・・。あの池は、発電用の池なはず。尾瀬のように、更に強力な湿原の保全活動が必要だ。  阿部 記

コース時刻:駐車場7:53−白笹山9:18−9:54南月山10:12−日の出平10:51−12:15三斗小屋方面分岐12:30−12:50沼原湿原13:25−13:40駐車場


H21.6.27 白根山は「山行日記・白根山」へ移動しました。

H21.6.20 庚申山は「山行日記・庚申山」へ移動しました。

H21.6.12

      焼石岳 登山教室 つぶ沼コース、講師:吉家氏・千田氏


準備体操の参加者

震災の爪痕

歩行講習の参加者

シラネアオイ

金山沢にて

石沼と連峰遠望

ナベクラザゼンソウ

お花畑
 一関体協主催の「登山教室」が焼石岳つぶ沼コースで行われました。例年雪上歩行の実技指導は、栗駒山で実施してきたが今回は残雪の多い焼石岳・づぶ沼コースで行うこととなりました。

 つぶ沼駐車場で身支度をして出発。以前は駐車場からちょっと行っ右側に登山口があったが、ダム工事用の道路が登山道を切断した格好になっているため、国道を200Mくらい登ったところに階段のついた登山道が整備されている。

 新緑のブナ林、泣き続けるエゾハルゼミの中を30分ほど進むと、旧登山道との分岐点に着く。一息入れて更に進むと金山沢に着く。このコースは銀名水まで見晴らしも利かずゆるいのぼりが続く。岳山の迂回路(旧道は閉鎖)を通って石沼の上部に着く。当初ここから中沼に下りて、銀名水へ登る予定であったが、中沼へのコースは大きく崩落していて降りられないため、予定を変更して真っ直ぐに進む。

 石沼を過ぎた頃よりなだらかな下りが続き突然大きな雪渓に出る。中沼コースとの分岐点である。雪渓は例年より小さい。にじんだ汗に心地よい冷気を感じる。銀名水までもう一踏ん張り。雪渓の消えた後に、リュウキンカ、水芭蕉のお花畑となっている。ムラサキヤシオ、ヨウラクツツジは終りに近い。銀名水で喉を潤し昼食。

 昼食後、避難小屋前の雪渓でキックステップによる歩行技術、ステッキの使い方、トラバースなどの講習を行い下山しました。若い頃、尿前の茶屋(バス停)から歩いて日帰りで登山をしたことを思うと、体力の衰えを痛切に感じた一日でした。  森 記

コース・タイム:一関7:00 づぶ沼8:05、8:30発 旧道分岐9:05 金山沢9:35 石沼10:30 中沼分岐11:20 銀名水11:50、12:30発 石沼13:50 金山沢14:30 づぶ沼15:30


H21.6.9 姫神山は「山行日記・姫神山」へ移動しました。

H21.5.30 尾瀬ヶ原は「山行日記・尾瀬ヶ原に移動しました。

H21.5.16 櫃取湿原は「山行日記・岩手の低山へ移動しました。

H21.5.9−10 栗駒山(山開き)は「山行日記・栗駒山」へ移動しました。

H21.5.5 恵那山は「山行日記・恵那山」へ移動しました。

H21.5.2 須川岳は「山行日記・栗駒山」へ移動しました。

H21.5.2  月山は「山行日記・栃木の低山」へ移動しました。

H21.4.11 八方山は「岩手の低山」へいどうしました。

H21.4.11 半月山−社山は「山行日記・社山へ移動しました。

H21.3.29

         象の鼻・横根山(1368m:栃木県鹿沼市、旧粟野町)


急登も終わる、明るい雑木林
 前日は藪用で遠出は出来ず、しだれ桜の様子見で終わった。29日も朝から快晴で、8時半をまわってしまったが、近場の鳴蟲山(鹿沼市郊外)で脂肪を燃やそうと出かける。いつものように古峯神社への道をたどるが、鳴蟲山入り口の橋が工事のため無くなっている。あれぇぇ・・仕方ない、古峰原に行こうかと迷いながら古峯神社へ向かう。しかし、また神社前で気が変わり横根山へ進路変更。登山口のある、日瓢鉱山事務所付近に着いたのは10時少し前だった。

 登山口より少し車を進めると広場があり、そこに駐車して身支度を整える。誰もいない。少し下り10時少し過ぎ、山道に取り付く。でかい岩がゴロゴロ転がる沢の右側斜面に道が付いている。安定した土のみちだが、程なく岩だらけの道に変わり慎重に高度を稼ぐ。沢は岩の下となり、時折水の流れが聞こえるだけ。約15分程で黄色い看板が現れ、そこから左側の尾根へと進路が変わる。


凍る五段の滝
 唐松林に続く道は、ジグザグに折れ曲がり結構きつい傾斜が続く。あまり歩いた跡もなく、ふかふかした道は滑りそうだ。途中、数カ所にやや大きい岩が現れ、丸太を組んだ小さな橋も出てくる。約30分ごとに小休止を入れて、ぐんぐん高度を稼ぐ。やがて傾斜が緩くなると、五段の滝が現れる。小さな滝だが、氷が付いて少しは見応えがある。残雪は少なく、木道の雪は、帰りには融けていた。


井戸湿原
 滝からすぐに井戸湿原の一角となる。鹿除けの柵のドアを開けて湿原側にはいる。程なく、横根山や象の鼻への分岐が現れる。少し休んで象の鼻へ進路を取る。なだらかな道の付く背の高い雑木林は、陽射しが通り快適に進む。少々の残雪を踏みながら、緩く高度を稼いで分岐を2カ所ほど通過すると急に視界が開け象の鼻と言われる展望台に着く。

 砂利を敷いた広場の一角には大きな東屋があるが、前日光牧場越しに日光連山や袈裟丸連山が広大に広がる。山岳部は空気が澄んでなかなかの絶景である。赤城山方面から関東平野方面は霞が強く、麓の町並みがわずかに覗いていた。風は弱いが、結構冷たい。短時間で昼食を取って、井戸湿原へ向けて下る。


井戸湿原入口のマンサク

象の鼻より日光連山
 20分弱で湿原に戻り、マンサクの花を確認して来た道を戻る。鹿除けのゲートは計4回通過するが、最後の鹿除けゲート手前で、二人連れの登山者とすれちがう。蝶結びのナイロン紐は解けやすいので、ぎっちり結んでゲートを出る。先ほどの二人連れ、結び目が外側なので開けるのに苦労するかもしれない。

 冬枯れの明るい雑木林を、小鳥の声を聞きながら快適に下る。尾根の側面に続く道は、風も弱まり結構暖かい。フカフカの急傾斜を慎重に下り、やがて大岩の沢に着く。登山道は程なく終わった。優柔不断の気ままな山歩き。もう少し計画性を持ってのぞもうと反省しながら帰路に就く。  阿部 記

コース時刻:登山口10:05−10:18黄色の看板(沢からの分岐)−11:23井戸湿原核心部分岐11:30−11:51象の鼻12:10−12:28井戸湿原核心部分岐12:40−13:13黄色の看板13:18−13:29登山口


H21.3.21 那須・三本槍岳は「山行日記・那須岳」へいどうしました。

H21.3.15

       三峰山(605m 栃木市・一部鹿沼市:旧粟野町


倶利伽羅不動尊
 15日快晴、先週パッキングしたザックを担ぎ、車を西に向けて走らせる。御嶽山神社駐車場には、車が6台ほど止めてある。山登りとしては遅い時間だが、意外に少なく静かな山歩きしなりそうだ。それでも他県ナンバーが殆どで、三峰山の知名度は高いようだ。

 コースは何時も通り、右回りを選び本峰の三峰を目差して歩き出す。杉林に囲まれた古い車道を20分ほど黙々と進み、道が途切れると登山口が現れる。一時的に杉林が途切れて、日が射し込み少し暑い。軽く休んで山道に取り付く。再び杉林に続く、ややきつい傾斜となり歩巾をチェンジしてじっくり高度を稼ぐ。ここまで、春を感じさせるような草木はまだ無い。極小さな沢をまたぐと、程なく梯子場が現れ浅間大神の鍾乳洞に着く。


三峰山 山頂
 数分休んで、更に進む。前日の雨のせいで杉林の道は滑りやすく、靴を汚さないよう慎重に高度を稼ぐ。息も上がりここが正念場、運動不足に耐えてなんとか倶利伽羅不動尊に到着する。大きな岩峰の根本にポッカリと穴があき、小さな祠が祀ってある。山全体が信仰の対象となり、至る所に同じ様な祠がある。軽く手を合わせ小休止。

 一服後、不動尊の左側を巻いて尾根に出る。ここまで登るとさほどきつい登りはなく、T字路を左に進み緩い登りに取り付く。5分ほど登るとやや平坦な道に変わり、程なく三峰山山頂に着く。祠の周りは視界が効かない。少し石灰岩採掘場側に進むと、大展望が開ける。今日は、以外に見通しが良い。富士山から八ヶ岳に浅間山と赤城山・・日光連山は手が届きそうに見える。しばし展望を満喫して、先ほどのT字路へと戻る。


          浅間山                           赤城山
 T字路の鞍部からは、尾根に続くややきつい登りとなり第二峰へと続く。道は杉林から背の高い雑木林に変わり、第二峰の権現山となる。冬枯れの木の間から、男体山や女峰山も見え隠れしている。奥の院方面から来る数人とすれ違いながら、次のピークを目差し下り気味に尾根を進む。石灰岩のゴツゴツした道を慎重に下り、更なる登りと・・結構凹凸があり楽しい道だ。いつものカタクリは、まだ1枚の小さな葉っぱで花芽はない。三っ目のピークを巻いて休もうかと思うが、ベンチ代わりを見逃し、のんびり歩くことにする。


奥の院
 小枝をすり抜けた陽射しは強く、結構汗ばんでくる。やがて雑木林から、檜林に変わり冷たい風が火照った体を心地よく冷やしてくれる。やや平坦になった道を快適にすすむ。やがて檜林から雑木林に変わり、御嶽神社へ続く分岐が現れる。ここから少し下ると奥の院の建つ最後のピークに着く。


三峰山頂を望む
 奥の院では、白装束の老人が4名がお参り中。祠に向かい軽く頭を下げて側の岩に腰掛け、昼食を取る。ご一行様が帰ると、単独行の老人がやって来た。千葉の柏から電車とバスを乗り継ぎ来たとのこと。「毎日1時間半ほど歩いているが、もう足が弱って大変です・・」と言う。もう80歳前後か、元気が良くたいしたものだ。しばし談笑して下りに取り付く。

 少し登って先ほどの分岐から杉林の中をぐんぐん降りる。御嶽大臣岩戸付近まで降りると、白装束のご一行様が居た。道を譲られ不規則に積まれた石段を慎重に下る。何時か転んだ所を過ぎると、清滝不動。わき水を飲んで小さな滝を眺め、少し下ると程なく御嶽山神社となる。境内のニリンソウが咲き出したばかりたが、しだれ桜?か梅か?濃いピンクの花が素晴らしい。木の枝は円弧を描き、しだれ桜のように垂れ下がって満開の花を付けている。しばし眺めて、車に戻る。


しだれ桜の様な木、でも梅か?
 星野のセツブンソウは完全に終わっていたが、梅や紅梅はまだ見られる。付近の桜は、来週には咲き出すだろう。出流(いずる)蕎麦も食べたかったが、混んでいるだろうと諦め、スーパーで買い出しして自宅に戻る。少しは春を感じた、心地よい足慣らしでした。 阿部 記

コース時刻:御嶽神社駐車場9:05−9:24車道末端9:30−10:02倶利伽羅不動尊10:09−10:26三峰山頂10:37−11:01権現山11:07−11:44奥の院12:05−12:36普寛堂12:40−13:03御嶽山神社駐車場


H21.3.1 東根山は「山行日記・岩手の低山」へ移動しました。

H21.2.8 尾出山は「山行日記・栃木の低山」へ移動しました。

H21.2.7 古賀志山は「山行日記・古賀志山」へ移動しました。

H21.1.17

          種山(物見山)(870.59m:岩手県気仙郡住田町世田米)


唐松林の直線登山道
 新雪が降った後の種山高原に久しぶりにスノーシューで遊ぼうと摺沢をゆっくりの時間に出かけた。道中も路面は白くて、ゆっくり慎重に走行する。いつもの遊林ランドの駐車場は、相変わらず登山者が居ない。今日は比較的暖かな気温だったので、除雪不十分な登山者用の駐車場に駐車して山の仕度を整える。


雪で枝がしなる林
 積雪は登り口で50〜60cm程度だが、雪が柔らかくて坪足では到底歩けない。スノーシューでもバージンスノーを歩くため、下がアスファルトの遊歩道も予想以上に沈む。しかしそこは文明の利器、スノーシューは浮力十分で流石と感動するものの、一歩一歩に負荷が掛かって運動不足の身体にはかなりきつい。フリューベルの広場までの一直線の登りが特にきつく、ここで息切れしてしまった。所要は約35分だった。


残丘と霧氷
 フリュ−ベルの広場から傾斜は緩くなって唐松林の一直線に採られたルートを歩くが、そこには兎の足跡が沢山あり今朝の縦横に遊びまわった痕跡がしっかり残されている。眩しい日差しを背に受けて白銀の世界を、兎の足跡を楽しみながら呼吸を整えつつゆっくり登っていく。いつの間にか晴れていた空が厚い雲に覆われてしまい、無風状態の樹林帯が随分暗くなってきた。


山頂部の岩と標柱
 雨量計観測所に通じる車道を横切り、ツツジの生い茂る低潅木帯になると急に風が強くなってきた。種山高原の吹きっ晒しの風は冷たく、「風の又三郎」も凍てついてしまいそうだ。明るかった空も鉛色に変わり、しかもガスも出て俄かに冬山の様相になってきた。

 今日はのんびりと残丘(モナドノックス)の写真などを撮ろうと思って登って来たが、霧氷の付着した小枝が風に震えて定まらずシャッターを押すチャンスが無い。結局納得するような写真も撮れず、ガスでぼんやりした山頂の一角をカメラに収めて、早々に山頂部を辞して往路を引き返した。 沖 記

コースタイム:摺沢9:40==(32Km)==10:35種山登山口(遊林ランド)10:50---12:25種山山頂12:35---13:40遊林ランド(入浴@500円)14:20===15:10摺沢


H21.1.25

        大平山・晃石山高台散歩(341m・419m 栃木)


あじさい坂
 ガッチリ冷え込んだ日は、空気が澄んで会社からでも富士山が良く見える。25日も良く冷え込み、車には霜がビッシリと貼り付いている。んじゃあぁぁ・・更に小高いところから富士を眺めてみっかぁぁ・・と言うことで、散歩兼メタボ対策のため大平山方面に車を走らせる。

 9時、大平山・あじさい坂登り口に車を置おく。気温は約7度で少し寒気がするが、快晴の空に誘われたのか駐車場は結構混み合っている。スニーカーを履きVTRカメラを肩に掛けて350mlのお茶を持っただけの軽装備で、大平神社に向けて歩き出す。

 久々に傾斜に取り付くが、以外と足取りは軽い。しかし、心肺機能が老化に向かっているようで程なく息が上がる。何とか休みを取らずに大きな山門のある車道に出る。更に真っ直ぐ石段を登れば大平山神社となるが、見晴らしの良い謙信平へと進路を取る。日蔭からやっと日が射す道に変わり、茶店が現れると程なく謙信平へ着く。春には桜の花見客で賑わうが、自転車のトレーニング中の若者が数人居るだけでひっそりしている。早速、展望やぐらへ駆け上がる。


富士山は何度見てもいいなぁぁぁ
 茨城から東京方面は低く薄雲が沸いているが、富士山はスッキリと見えている。果てしなく続く家並が、始まった土手の草焼きの煙で少し霞んでいる。この日は、大宮の高層ビルがやっと見えていた。しかしながら相変わらずの大絶景である。しばし、景色を満喫して大平山神社に進む。・・・やっぱり、富士は良いなぁぁ・・などと思いながら10分程進むと神社に出る。乳飲み子を抱えた若夫婦や、山歩きの格好をした中高年で賑わっている。我も、厳かに頭を垂れて大平山山頂へ向かう。

 途中に展望の利く所が一カ所あり、栃木の町並みを眺めて浅間神社のある山頂を踏む。冬枯れの木々の合間から、日光連山や赤城山が見えている。スポット的に木を伐採してくれると有り難い・・などと思いながら晃石山へ向けて下る。以外と歩きづらい下りは、程なく平坦となり車道を横切る。マイクロ波の中継所の一つはパラボラが無くなっている。間もなく廃止されるのだろう。


晃石山(てるいしやま)山頂
 マイクロ中継所下の鞍部を過ぎると、再び登りが始まる。休んでいる人、すれ違う人も多くなり、このコースの人気の高さを感じる。殆どが年上の人々のよう・・女性が目立つが、皆さん元気が良いようだ。重装備のパーティーも居て、岩舟方面まで縦走するのだろう。しばらくややきつい登りが続くが、パラグライダーの飛び出し所を過ぎると晃石山はすぐ近くとなる。

 最後の鞍部から、少し登ると立派な祠の建つ晃石山へ出る。富士方面と日光方面が良く見えるよう、灌木が一部刈り払われている。山頂には、数人の小学生も休んでいて賑わっている。山頂から日光連山は勿論、富士山や秩父山塊の奥に八ヶ岳も見えている。木々が少し邪魔になるが、浅間山も赤城山も確認出来た。もう少し枝を払うと、低山ながら大絶景が堪能できる所である。


晃石山頂より、日光・白根山(左奥)と日光連山 手前中央左は三峰山
 山頂で15分程景色を堪能して、来た道を引き返す。相変わらずの好天、少し汗ばんだ体に冷たい風が心地よい。最後に、筑波山や加波山のと関東北西部の平野を堪能して心も軽やかに下る。謙信平までの車道を歩いていると、晃石山上空にパラグライダーが二つ、気持ちよさそうに舞っていた。 心地よい足慣らしに満足して帰途に就く。約2時間半の高台散歩となった。 阿部 記


H21.1.11 千部ヶ岳は「山行日記・栃木の低山」へ移動しました。