子供の頃、体育会系では無く人見知り系だった私は、家の中でブリキの自動車を並べ、木のみかん箱で車庫を造り(3〜4個は造った気がする)畳の縁を道路に見立てて、積み木の警察や消防署の間を縫って走らせていた。部屋の中は私にとっての一つの町になり、小さなブリキの車に乗って走っている自分が確かにそこに居た。
 幼かったので、製造もとなどには無頓着で遊んでいたのだが、今見てみると初期の物は輸入品が多く、また国産でも図柄がバタ臭く、横文字も入っていて、輸出仕様になっている。左ハンドルやバスの乗降口が右だったり、米軍の兵士が乗っていたりする。ジープ、牛乳配達車、バス、消防自動車、農耕用のトラクター。。。昭和30年代に入ると国産モデルの自動車が出てきた。トヨペットクラウン、プリンススカイライン、トヨエース、マツダオート三輪、ダイハツ丸ハンドルの三輪車など。
 ブリキの自動車は様々な機会に少しづつ増えていった。乗用車、バス、トラック、パトカー、消防車、タンクローリー、クレーン車、あらゆる車種が約50台。
 やがて私の町は外に広がって、砂場が新たな町になった。ダンプに砂を積んだり降ろしたり、バケツの水を消防車のホースで放水するなど、目を瞑れば昨日の事のように思い出される。
 今、幸運にも多くのブリキの自動車が手許に残っている。それらは充分に使い込まれていて大部分がさびたり、塗装がはがれたり、電池ホルダーはぼろぼろ、ゴムはされてしまっている。美麗品では無いのでいわゆる今風のマニアには価値が無いと思われるおもちゃではあるが、私には大事な品々。店の一角に展示してひとり悦に入っている。(2005.5.17)

 ブリキのおもちゃ好きが嵩じて「おもちゃ病院連絡協議会」認定のおもちゃドクター、「日本グッドトイ委員会」のおもちゃコンサルタント認定書をとってしまいました。少しづつ修理していきたいと思っています。
 NPO法人日本グッド・トイ委員会は、市場にあふれるおもちゃの中から優良なおもちゃ「グッド・トイ」を選び普及させることと、おもちゃの専門家の育成を通して社会貢献を行うことを目的とし、1985年に設立されました。
 おもちゃ病院連絡協議会は、全国のおもちゃ病院関係者の集まりです。子どもたちの宝物である「おもちゃ」は今日、壊れたら捨てるものになってしまいました。おもちゃドクターは、おもちゃに新しい命を与えることに価値を見だす仕事です。身近に 「ポストの数ほどの、おもちゃ病院」を作っていきたいと思います。現在会員は全国に約400名。
 岩手の東磐井郡内を拠点に活動しています。入院したおもちゃについては、「退院のお知らせ」を添付し、好評を得ています。今後、さらに活動範囲を広げ、多くの子供達に喜んでもらい、おもちゃを大切にしてもらう活動を広げていきたいです。
 こちらは、岩手・前沢町の『きこり工房』です。人に優しい、自然の木のぬくもりが感じられる動く木工製品を製造・販売しております。お子様やご家族・お友達へのお土産品にぜひどうぞ。

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