■学校給食センター化について

一関市教育委員会が示した共同調理方式(給食センタ−方式)採用についての文書(平成13年5月市広報掲載)
一関市の今後の学校給食においては
    @食育としての学校給食実施
    A安全な給食の実施のため
      a.施設の衛生管理の改善
      b.労働環境の改善
      c.老朽化した施設の改修
      d.中学校の完全給食の実施
 といった課題を解決しなければならない。
  これまでの自校方式を継続し、上記課題解決のためには、各学校の調理場を現行のウエット方式からドライ方式に改修し、中学校には新たな給食施設整備が必要となります。
  しかしながら、これら改修及び新設には多くの時間と多額の費用が必要であり、一関市の財政状況、学校給食運営の合理化・効率化を総合的に判断した結果、給食センタ−方式が今後の学校給食のあり方として選択すべきとした。

学校給食をセンター方式で(きょういく一関No.1 平成13年10月発行)

食育としての学校給食/Oー157などの衛生管理/中学校の学校給食/施設の近代化/財政の効率化/少子化

これらの課題解決には、学校給食センター方式が最善の方法と考えます。

とセンター方式を選択した理由を述べています。


尾形よしみは上記の課題について検証をしてみました。


1)少子化について 一関市の小学生・中学生数の今後の推移は次のとおりです。     

平成13年度

平成15年度

平成18年度

平成21年度

平成24年度

平成13年度比

小学校
3718人 3647 3629 3532 3523 94.9%

中学校
2163 1907 1827 1820 1809 83.6%

小学校児童は、

平成13年 平成23年
 600人以上の学校  3校 3校
 100人以上の学校 6校 4校
 100人未満の学校 5校 7校

14校 14校
 学級数は100人未満の学校では4又は6学級となります。

2)施設の近代化
3)Oー157などの衛生管理
4)中学校の学校給食について
 給食を実施している市内小学校14校の施設の現状は

 ◎平成12年度ドライシステムで新設の南小                      1校
 ◎現在の施設を内部改修等によりドライシステム化を進めなければならない       3校
 ◎現在の施設を全面改築(増築を含む)によりドライシステム化を進めなければならない10校

となっています。

さらに中学校の完全給食を実施するためには10校について、それぞれドライシステム化が必要です。
国の給食施設への補助は二分の一であるが、ドライシステム化が前提となっています。
    
5)財政の効率化について 教育委員会は次のような説明をしています。   

現 状(全小学校+中学校1校) 小中学校すべてに自校方式で給食を実施(ドライシステム化) センター化(2カ所)して給食を実施

職員体制

栄養士    14人
(うち5人は県職員)
調理員    23人
職員数    32人
(県職員を含む)

栄養士    24人
(うち8人は県職員)
調理員    43人
臨時職員数    67人
(県職員を含む)

所 長     2人
栄養士     4人
(うち4人は県職員)
調理員    18人
運転手    兼務
整備士     2人
職員数    26人
(県職員を含む)

施設面積
1759u 2757u 1218u

経   費

人件費     253,700千円
施設管理費   43,767千円
  計      297,467千円

人件費      529,470千円
施設管理費
(*2)1,215,839千円
  計    1,745,309千円

人件費       215,496千円
施設管理費
(*3)1,044,786千円
  計     1,260,282千円

今後10年間の経費総額

人件費   2,537,000千円
施設管理費
(*1)437,670千円
計     2,974,670千円

人件費   5,294,700千円
施設管理費1,215,839千円
計    6,510,539千円

人件費   2,154,960千円
施設管理費1,044,786千円
計     3,199,746千円

(*1)修繕を前提としておりドライ化に向けた改築等は考慮外  (*2)小中学校すべての整備費  (*3)2カ所のセンター整備費
            


尾形よしみの意見
 今、一関市は
 教育行政、とりわけ市全体の教育環境整備(校舎整備)にあたって 
  @小中学校の統廃合を今後どのように進めていくのか
  Aまた、整備にあたっては学校給食をこれまでの自校方式を継続するのか、又はセンタ−方式にするのか
 について方向性を示さなければならない時であります。
   
今、一関の教育行政は将来に向かって決断をしなければならない時期でなのです。
教育委員会は、3月議会で市長施政方針が示した給食センター化を受け、5月市広報を通じセンター化の基本的考え方を示し、更には9月議会に学区審議会の開催経費の補正予算を計上、市内全体の学校整備について年内に方向性を明らかにすることを表明しました。

市民の間にはセンターについての疑問の声があがっております。
その声を整理すると、
 @自校方式を維持すべきとして、センター化には反対。
 Aセンター化に向けた情報が市民に伝わってないまま、施策が決定されたことに疑問。
であると思います。

平成13年9月30日岩手日日新聞「投稿すくらんぶる」掲載
【学校給食センター化って何?】千田行一さんのご意見を読みました。
尾形よしみは同感です。

 



9月定例議会で教育委員会は情報提供・説明責任についてやや不足していたことを認め、今後情報提供を積極的に行うことを表明し、また、自校方式とセンター方式について財政的な負担に大きな差があるとする
資料を示しました。

学校給食センター化の問題は
校舎整備/食育を含めた家庭・学校・地域における教育/少子化/財政の見通し
等を総合的に勘案しなければならないトータルの問題です。
一関は今、「今後の10年でどのようなまちを創るか」を表した総合計画を策定中です。様々な事業は財政的裏付けが必要です。
過去の良き時代では1年で30億も50億も投入できる事業も可能でしたが、今の状況および見通しでは1年で投資的な事業に配分出来る市の予算は15億前後と計算され、総合計画もこのような分析結果を前提に組み立てられています。

このような状況下にあって、私たちはどの様な判断をしなければならないのか、
私は、15億前後の投資的予算の約20%強を必要とする自校方式は、市全体の福祉向上のためには大きすぎる負担ではないかと考えます。
自校方式による負担は、他の行政サービスの低下等と引き替えの可能性もあり、痛みを伴うことを十分認識しなければならないと思います。

また、教育委員会は、より開かれた行政としての自覚を持ち、これまで以上に積極的に市民に説明をして欲しいものです。


■学校給食センター化最新情報(h13.12.10現在)