PPG空撮システム

　　写真に縮尺を持たせる。
実機の航空写真では当たり前でも、普通一般のカメラでは、たとえ真上から撮影した
としても、複数枚の写真を精度良く、縮尺通りつなぎ合わせることは非常に難しい作業で、
専用機材を使用するか、航空測量と同じ工程を行わないと不可能でした。
　　しかし、専用機材を使用したり、航空測量と同じ工程ではコストが同一になり
手軽に使用作成する事が出来ません。
当社では、実機(セスナ、ヘリコプター)と計測用カメラを使用せず、汎用機材で
可能な方法を考案しました。

PPG(パワードパラグライダー)を使用することで、高々度が可能で写真精度を上げる
事ができる。高度0～1000ﾒｰﾄﾙ以上可能で延長5㎞以上の連続撮影も可能である。
コスト的にも撮影コストを低く抑えることが出来る。
マルチコブターも導入しています。

納品された写真は見るだけでなく、(各写真は４点補正を行っている)市販のCADソフト
に貼り付ける事で写真を鉛筆ツール等で上からトレースすれば現況平面図作成、
設計図の作成、そして簡易GISともなるでしょう。
また、河川の追跡調査等で川の流れに沿って飛ぶ事が可能な為、一枚一枚の写真を
フリー縮尺で、つなぎ合わせても、すばらしい成果品になります。

私たちコンサル業務に於いても、簡単に出来そうで出来なかった使用方法です。
現在、３次元解析ソフトの使用で空撮データによる断面解析システムを行っています。

※縮尺付き平面写真は現地標定作業(トラバ－ス測量等)が必要です。

１．飛行装置

　　PPG(パワードパラグライダー)を使用する。
　　　MPG(モーターパラグライダー)とも呼ばれる。
　　人口密集地では不向きだが田舎では最高の環境
　　高々度と低空撮影が可能で写真精度に影響する。　　
　　1000ﾒｰﾄﾙ以上可能で延長5㎞以上の連続撮影が可能である。
　　ﾊﾟｲﾛｯﾄの熟練した飛行技術と撮影技術が必要
　　(PPG・MPG有資格者で飛行時間250時間以上のパイロットを推奨)
　　気象条件に左右される。

　　撮影範囲、作画縮尺、精度によりラジコンヘリ等の写真でも
　　使用可能である。
　　撮影距離が長い場合不向き

２．撮影機材

　　ステレオ撮影で無いため精度が重要箇所を考慮し撮影を行う。
　　35ミリカメラ、６４５カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ
　　高級品なら最高、一眼レフカメラ程度で十分
　　レンズ収差が大きい場合、ソフト等で修正する
　
３．パソコン

　　画像はとくに、スペックが高いほど処理しやすい。
　　まあ、手持ちのパソコンで十分。

　　写真の１枚１枚を座標により補正し方向角を合わせます、

全体評価

　　あいまいな評価になるが、航空写真はあくまでも写真であり、航空測量自体精度に
　　限界が有ります。
　　　　当社が考案した PPG空撮システムは使用目的、コストに於いて、必要精度と
　　実用性を十分兼ね備えたシステムと確信しています。
　　今後解析ソフトとGPSカメラの発展により、写真データさえ有れば誰でも様々な表現、
　　出力が可能となるでしょう。

　　　遠方の場合交通費、打ち合わせ経費等の諸経費がかかります。
　　　撮影条件、測量の場所等により変動します。
　　　航空法等により撮影出来ない場所もあります。