八溝山(やみぞさん・1022m)

茨城県・福島県・栃木県に被さる山

H18.3.18



駐車場

銀性水
 急に栃木に用が出来て戻ったため、18日は好天に恵まれるとの予報を信じて急遽八溝山に登りました。今回もまたカメラを忘れたため家内の携帯電話で記録を残すことになりました。八溝山は栃木県、茨城県、福島県の3県に境界を接する一等三角点(標高1022m)の山である。標高こそ大したことはないが根張りの大きな山塊で、中心部の八溝山に向かってゆっくりと高度を持ちあげていて、那須の山から顕著にその姿を見ることが出来る。


八丁坂

八溝山山頂

有料展望台
 お茶の北限栽培地の美しい景色を車窓から眺めながら蛇穴登山口に向かう。その登山口から約5Kmの林道を八溝山に向かって走ると、日輪寺と湧水コースとの周遊路の起点に駐車場があり、そこに駐車して歩くことにする。車道は山頂まで通じているがそれでは山歩きにならないので、今回はここを起点とする。この駐車場にはトイレもあり、すでに10台ほど駐車しており、ほぼ満車の状態だった。山頂へは湧水コースで向かうことにする。

 ミズナラやイヌブナなど結構太い木が多い。(主な樹木には名札があり、それを見て植生を記載している)八溝湧水群は名水100選に選ばれているが、中でも金性水は一番標高の低い処にあり水量も多い。山頂に一番近い銀性水は細い流れが滴っていた。金性水から程なく八丁坂が始まるが、その起点にある鉄水は枯れていた。八丁坂は尾根筋を真っ直ぐ階段状の参詣道を杉木立に導かれて続いている。途中の程良い場所にベンチがあり一本たてるのに丁度良い。一呼吸をおいて再び山頂を目指す。

 日輪寺コースと合流すると銀性水への分岐になる。山頂のアンテナが見えて来て、車道に出て八溝嶺神社の立派な鳥居を潜り、階段を登ると本殿が風雪を土塁で囲まれるように建てられている。その裏手、土塁で一段高くなった処に一等三角点があり、1021.84mの山頂になる。山頂の西に天守閣のような展望台が大子町で建設されており、入場料100円を払えば素晴らしい山岳展望を得ることが出来る。でも年中無休で職員が一人常駐しているのだから、展望よりも収支の方を気にしてしまう。無料開放して欲しいとここに来る度に思う。

 山頂で風を避けて金性水の水を湧かしてカップ麺を食べる。今回は食事にアルコール抜きでちょっと寂しかったが、準備不足であり素直に山に来れただけで良しと納得する。帰路は先ほどの分岐を日輪寺の方に向かって尾根筋を下る。日輪寺は板東21番札所になっていて本殿入口には参詣者とおぼしき靴が数足おかれていた。隣接して宿泊施設やバンガロー村などもあり、奇妙な組み合わせに違和感を感じる。参道はここも太い杉並木で導かれていて、それに沿って下っていくと、ワサビ田に至る。上流が金性水のこの谷を渡り、一汗かく登りを登りきると周遊コースが終わり駐車場に戻る。  沖 記

コースタイム:西那須野10:00==(55Km)==11:20駐車場(名水コース)11:30---11:45金性水11:50---11:55八丁坂---12:20分岐点---12:25八溝山頂(八溝嶺神社)13:15---13:40日輪寺13:45---14:10駐車場(参詣コース)14:20===16:00西那須野