裏岩手縦走

H16.8.9−11

岩手山−大深山−八幡平・・・・吉家単独行


   一日目(晴れ)

御神坂登山口(10:00)→1:40←森林限界(12:40)→0:10←笠締(12:50)→2:44←(14:34)不動平避難小屋(15:00)→0:40←(15:40)岩手山山頂(15:50)→0:30←(16:20)不動平避難小屋(八合目の小屋迄水場なし)


御神坂側を覗く

不動平上部より岩手山山頂

山頂の吉家氏

鬼ケ城の岩峰

黒倉山方面


大松倉手前より岩手山を望む

網張り上部付近にて

サワギキョウ

大深山荘

嶮岨森にて

 盛岡駅から網張温泉行きのバス(950円)で御神坂駐車場に着くと、盛岡の先輩が差し入れのウイスキー持参で迎えてくれる。何年かぶりの再会に話が弾む。今日もカナリ気温が上がり連日の真夏日の更新になりそうな予報に、ウンザリしながら御神坂登山口で登山届を音声ガイドに従い記入し登山開始する。

 タマガワホトトギスの咲く唐松林を約1時間ほど登ると、コナラ・ミズナラに混じりながらもダケカンバ・ブナの林相となり、ダイブ高度を稼いだ感じとなる。しかしマダマダ視界は開けず気温だけが25度近くまで上昇し、これからのアルバイトが思いやられる。森林限界を超えて10分ほどすると笠締に出るが、前日までの夏祭りの疲れが一度に出てバテバテで足は、痙攣ぎみで先が思いやられる初日となる。

 休憩を取りながら鬼ヶ城の分岐点の道標が見えた時には14時をすぎているが、下山者に励まされ不動平避難小屋迄4時間30分もかかる。休憩後岩手山山頂まで、缶ビールとカメラのみ持参し往復する。火口外輪にはまだコマクサ・イワブクロウが砂礫の中で咲いている。八合目で水を汲み、八合目の小屋使用料金1500円を経済し不動平小屋で泊まる。21時頃シバラクぶりで心臓発作の症状が出て慌てたが処置をして30分ほどで落ち着き就寝する。

   
二日目 

不動平(6:00)→0:44←(6:44)お苗代湖→0:52←(7:36)切通し(笹の小屋)→0:39←(8:15)姥倉分岐(8:20)→0:40←(9:00)犬倉(9:15)→1:05←(10:19)大松倉(10:25)→0:25←(10:50)三ツ石山荘(11:00)→0:37←(11:37)三ツ石山頂(11:50)→0:57←(12:47)小畚岳→1:00←(13:54)八瀬森分岐(14:00)→0:10←(14:18)大深岳(14:25)→0:40←(15:00)大深山荘泊

 4時30分起床、昨夜の発作の兆候もなくまず今日の行動は予定通り行けそうだ。朝食を済ませ外に出て6時に鬼ヶ城分岐まで行くが、視界不良のため八目湿原コースに戻る。千俵岩下の付近には、イワギキョウが咲き秋に気配が感じられる。コースはハッキリしているが、所々崩れて少々足場が不安定で滑りやすいが40分ほどでお花畑に着く。

 霧の中から時々鬼ヶ城本峰やD・Cルンゼンが見えだし、今日も晴れて気温が高くなりそうである。お苗代迄行き写真を撮り、沢筋沿いに少々硫黄臭い中を大地獄に向かう。黒倉山直下は、ガンコウランの黒い実が沢山あり口に入れるがまだ少々早く渋い。黒倉山はまだコースが解禁されていないので姥倉分岐に向かう、姥倉周辺は噴火監視のための機材とアンテナが5〜6カ所にある。登山道は今年から解禁になったわりには荒れていなく歩きやすい。

 網張分岐点までくると2〜3組の登山者と会う。小休止後今日は、暑くて予定を変更して三ツ石泊まりに決め出発する。大松倉直下で八戸高山岳部が「大深山荘を6時に出てきた」聞き、はじめの予定では、ちょうど半分来た事になる。三ツ石山荘までは稜線のコースで展望もきき快適だある。三ツ石山荘近くなると建設機械の音が聞こえて来る、山荘に着くと解体されて後に新しく基礎工事中であった。(今年の11月中旬に完成予定)周辺の湿原にはサワギキョウ・ミズギクが咲いている、水はチョロチョロであまり期待が出来ない。

 小屋がないので始めの予定通り大深目指す。三ツ石山頂でキビ団子2本の昼食後、三ツ石湿原を通過し小畚岳山頂まではナダラカなコースで快適だが、その先から登山道は笹藪に隠れ足先で確認しながら数すむ。八瀬森分岐までは急な下りと登りで最後の


畚岳を振り返る

アルバイトとなる。大深岳山頂からは、2〜3カ所のアップダウンを繰り返し水場入口に付く。ザックを降ろし、藪の中を8分ほどで水場に出る。コースに戻り5分で昨年新築された大深山荘に着く。

   
三日目

大深山荘(7:00)→0:27←(7:27)嶮岨森→0:55←(8:20)石沼(8:29)→0:30←諸桧岳(9:00)→1:00←(9:00)畚岳→0:12←(9:12)畚岳登山口→0:15←八幡平バス停

 大深山荘からは、オオシラビソの林で登山道も良く刈払われている。花もオオヤマリンドウ・ツルリンドウ等秋の花が咲いている。途中に庭園風の石沼を過ぎると諸桧岳に着き、更にナダラカな稜線を行くと間もなく畚岳分岐に着く。10分ぐらいで八幡平山頂に行くが、バスの時間もあり早々に引き返し八幡平バス停を目指す。  吉家 記