剣岳登山と裏剣彷徨

2002.8/29−9/1



ミクリガ池と立山

ガスわく剣岳

立山方面運望、槍・穂高も見える

剣沢上部から剣岳

源治郎尾根方面

仙人池と裏剣

い〜湯だ〜(仙人湯)

8月29日
 5:36寝台特急北陸にて富山駅着。富山地鉄、ケーブルカー、バスにて10:00室堂着。北アルプス単独行は初めてなのでマイペースでのんびり行く事にする。10:30室堂を出発してミクリガ池、雷鳥平を経て雷鳥沢へ。右手には立山連峰がそびえる。雷鳥沢を登り12:00別山乗越へ。前方に剣岳がそびえるがすぐにガスがかかってくる。14:00剣山荘到着。最高の天気だったのが15:00ごろ突然空が暗くなり雷とともに土砂降り。その後また晴れる。

8月30日
 5:30剣山荘発。一服剣頂上を経て大岩、前剣山頂へ。踏み跡が錯綜しペンキ印も少なくルートが判らない所もある。前剣の門、平蔵の頭、平蔵の頭といったクサリ場、岩場を通過しカニのタテバイへ。思っていたより垂直に近い壁だったが、思っていたより短かった。その後斜面を登り稜線にでて8:30剣岳頂上へ到着。下山時のカニのヨコバイは言われている通り一歩目の足の置き場がわからずクサリにつかまり強引に降りた。その後もはしご、クサリ場など続き緊張したが12:30無事下山。今日も剣山荘泊まりの予定だったが、真砂沢ロッジまで下ることにする。剣沢雪渓でははじめ右側の巻き道をいったが何処で雪渓に降りれば良いか判らなかったが、15:30真砂沢ロッジに到着。

8月31日
 6:30真砂沢ロッジ発。いつもの事だが一番脚が遅いのに一番遅くの出発。この先は雪渓の状態の悪いところがあるので注意が必要との事。二股のつり橋を渡り仙人新道を登り仙人池ヒュッテへ。仙人池に映る裏剣は写真で見るのと同じで、仙人池ヒュッテのおばちゃんも去年テレビで観たのと同じだった。ヒュッテの前から沢に降り怪しい雪渓を渡ってしばらくいくと右側に湯煙が見える。道沿いにホースが走っているのでなんだろうと思っていると突然、仙人温泉小屋がある。湯煙は対岸の源泉で谷をワイアーとホースで渡しているとの事であった。14:30仙人温泉入浴。女湯は別にあった。宿泊は男5人で皆単独行であった。

9月1日
6:30例によって一番遅く出発。仙人谷沿い枝沢を横切り急なくだりを下っていき10:00阿曽原温泉小屋に着く。小屋の娘さんの話だと阿曽原温泉小屋から欅平の所要時間はガイドブックには4時間ちょっとと書いてあるが夏場の暑い日は5時間見たほうが良いとの事であった。この日はとても暑く自分も疲労がたまり熱射病気味だった。10:45阿曽原小屋発。少し下り、沢を渡り急坂をのぼり水平歩道へ。最初のうちは安心して歩けるが、そのうち急な断崖が始まり、真っ暗な志合谷トンネルなどが登場し冒険気分満載となる。のんびり歩いていると欅平発の最終トロッコ電車に間に合いそうないことに気づく。ピッチを上げて急いでシジミ坂を下降し何とか5:15分の最終に間に合う。宇奈月温泉の高級ホテル泊。  写真・本文 吉田氏 提供