栗駒国定公園の西端

高松岳


泥湯温泉

川原毛地獄
1996.7.13 参加者 阿部

 栗駒山を越え国道398号に入り、小安温泉から数キロ進むと泥湯入り口がある。ここから車で約30分で、登山口の泥湯温泉に着く。

 登山口は、温泉のはずれの駐車場から少し車道を行くと左側にあり、いきなりブナ林の登りになる。15分ほど登ると、傾斜も緩くなり小安岳を巻くように進む。安定したいい登山道で、30分ほどで沢に出る。ここの沢の上部には、源泉があり湯気が立ちこめている。ブナ林が終わる頃、右手奥には高松岳の小屋や山伏岳が見えてくる。小安岳の分岐は、すぐそこだ。

 小安岳分岐までは、1時間50分位で着き、小安岳には往復20分位で行ける。ここからは、山伏岳まで泥湯まわりを、扇状に回る高原の快適なコースである。ブッシュ帯を少し行くと石神山の分岐がある。ここからは、少し下りぎみに進むが、途中から見晴らしも良くなり高松岳の斜面や、虎毛山も見渡せる。草つきは、高山植物もあるので注意して観察しよう。いつの間にか登りにかかり、高松小屋ももうすぐだ。振り返ると栗駒山や焼石連峰が見渡せる。

 立派な小屋があり高松岳には、左側から10分程南方に行く。狭い山頂だが、見晴らしはかなり良く神室山系や月山の頭も見渡せる。再び小屋にもどり、山伏岳に進む。しばらく下りぎみに草原を進み、灌木帯に入り見通しが悪くなる。50分程行くとイワカガミの花が出てきて、山伏岳に着く。少し灌木の背が高いが、湯沢方面の町並みや、神室山の麓には温泉が見える。西には、鳥海山が堂々とした姿を見せてくれる。

 高松岳も山伏岳も低山だが、結構見晴らしが良く静かで良い山だ。昼食を取り、小一時間景色を楽しみ下山する。比較的、緩やかに下る道で歩きやすい。車道に出る少し手前に、水場もありここでのどを潤す。車道に出ると、白い山肌が見えだし川原毛地獄に着く。時間があれば散策したいものだ。車道を約20分歩くと、泥湯温泉に戻る。

高松岳

小屋より望む栗駒山

高松岳より神室山系

山伏岳より鳥海山