栗駒山

裏掛コース(新湯コース)



      ムラサキヤシオツツジ

           イワナシ

H11年5月22日  参加者 森、阿部
コース:宮城新湯ードゾウ沢ー笊森小屋ー磐井源流ー苔花平ー須川温泉

天気も良く、翌日に須川岳山開きをひかえ、久しぶりに裏掛コースを歩く。
 例により、千葉氏に宮城県側の、いこいの村付近に車で送ってもらう。エリアマップによれば、新湯登山口には駐車場があるが、実際には車道が荒れ車は入れない。最初のスノーシェルター入口か、いこいの村のテニスコート北側から新湯に徒歩で向かう。
 私達は、スノーシェルター入り口から入り、15分ほどで新湯に着いた。階段を少し下ると、新湯沢だ。新

新湯沢 登山道を探す

湯沢徒渉点は、左岸が大きく崩れ、沢に岩石がせり出して、対岸の登り口がわかりずらい。対岸に向かい、30mくらい上流部に登り口の印、白いビニール紐が結んであった。この辺には昔、手ぼりの湯が有ったが地形も変わり面影も無くなっていて、温泉の湧きだし口も見つからなかった。

 登山道は、ブナ林になり鮮やかな新緑が清々しく、思ったよりは、はっきりついていた。ただし、しばらく刈り払われず、ブッシュが時々顔や腕をたたくので注意しながら登る。山菜は、昨年よりも少1週間くらい

あざやかな新緑が心地よい

遅いようだ。標高1000m付近では、ムラサキヤシオツツジやタムシバが満開だった。
 出発してから約2時間後、傾斜のきつい雪渓を登り切ると、登山道を見失い30分ほどロスする。荷物を

この雪渓の上部で迷う

置いて藪側を二手に分かれ探すが、なかなか見つからなかった。このコースは、登山者が少なく、今年になってまだ目印を付けていないのだろう。幸い、白くバラバラになったビニールテープが、時々見つかり、とても助かった。残雪期の今頃は、このコースは歩かないほうが良いかもしれない。
 12時、やっと見つかり藪こぎ無しでドゾウ沢に向かう。まもなく天狗の碁盤石が見え、再び大雪田を思う

産女川源流部の雪田

がままに進む。天候も良く、気分爽快で、12:30碁盤石の上で、雪渓で冷やしたビールで乾杯する。
 このドゾウ沢源流は、高山植物も豊富にあり初夏の頃には、お花畑になる楽しい場所だ。1:00ここを離れ、二度目の登山道探しが始まった。15分ほど探し、産女川源流に出たのが1:30頃だった。ここにも大雪田が広がり、雪解けが遅いことを実感する。この場所も、初夏にはお花畑となる。
 さすがに三度目の雪渓からは、迷うことなく出られ、笊森小屋が見える道標から、30m位藪こぎをして小屋に向かった。雪渓が豊富なため、自由にコースが取れ、なかなか楽しい。
 笊森小屋で30分ほど散策後、磐井川源流部に着くと熊みたいなものが横たわっていた。近ずくと、どこ

磐井川源流部の雪壁

かで見たことのある人だった。何と、吉家氏ではないか。翌日の山開き山行の下見に、山頂まで行って来たらしい。我々が来るのを待っていたようだ。
 ここに湧き出る須川の名水で、水割りを作りまた乾杯する。ここからは、まったく進まずよもやま話やら、花の写真撮り等で時間が過ぎ、須川温泉に着いたのは4:30頃だった。キャンプ場の管理人の阿部氏は

山開き当日、1400m付近の
須川コース

、「この時間まで誰も来ない年は無かった」とあきれていた。とりあえず、サポートしてくれた千葉氏を含め4名で温泉に浸かり汗を流す。入浴後、我々の前夜祭が始まった。

山開き当日、昭和湖

 

次の日も快晴で、滞り無く山開きの行事が終わったのは言うまででもない。