2002.10.19

登山口より大真名子山     
2375.4m

コメツガ林から男体山

八海山神像脇の石碑

山頂

第一クサリバの上部の道

青銅像裏より登山口方面

戦場ヶ原と白根山

第二クサリバ上部

 10月19日、日光連山の大真名子山に登る。8:15分頃、日光第二いろは坂崩壊部をさほど渋滞もなく通過して、紅葉の残る裏男体林道に入り、8:50頃志津乗越登山口に着く。未舗装の約200m部分が前日に舗装され、作業車の移動で少し待つが、ほぼ予定通り到着する。登山口付近の紅葉は、唐松の金色を残すだけだった。

 天気は高曇りだが東側からガスがわきだしている。夕方には雨の予想で早速、追われるように男体山とは逆方向に登山開始する。唐松の黄色があざやかな中、緩い傾斜をのんびり進むとやがてコメツガ林に変わり、何気なく見上げると八海山神像が現れてビックリする。ここから急斜面に変わり、岩や木の根が不規則な落差を作りペースを保てなくなる。うっそうとした林には倒木も多く、道を間違えそうだが要所要所に赤と白に塗り分けられた約15cm角の標識が取り付けてある。

 コメツガやダケカンバに覆われた急斜面は見通しも殆どなく、ただ黙々と登らなければならない。男体山よりきつい登りに感じられた。約1時間半後、最初のクサリバが現れやや傾斜も緩くなる。鼻歌混じりに少し進むと青銅製の像が現れ、やっと視界が開けて登山口の車の列や志津小屋が見える。更に進むと南西側が切れ込んだ千鳥返しと言う岸壁があり、二つ目のクサリバが現れて呼吸も乱れる。森林限界が終わり、見通しも良いはずだが、男体山から子真名子山や女峰山にかけてガスがかかり何も見えない。ほぼ平坦になった道を少し進むと程なく山頂が現る。

 山頂の西側にはまだガスがかからず、戦場ヶ原から太郎山が見えてとりあえず景色を堪能する。ゴツゴツした岩場の山頂には祠が奉られ、ここにも青銅製の像が立っている。一人でいると不気味に感じられ、信仰の山を実感する。早い昼食を取りながら、ガスのわく方向に見えるであろう山々を想像して自己満足。気温が低いため早々に下山開始する。

 この日の登山口には数十台の車とマイクロバスがあったが、ほぼ全員男体山に登ったらしく、大真名子山には数人の足跡と途中すれ違った青年しか入山しなかったようだった。静かな霊気に満ちた山だった。


ドウダンの紅葉

 紅葉は、風の通りづらい林道の中頃から下の光徳牧場付近がまだ良いようだ。戦場ヶ原は、唐松が色づいているが広葉樹は葉が落ちている。また、竜頭の滝上部から中禅寺湖湖畔やいろは坂上部が見頃になっている。

コースタイム:志津登山口−1:50−山頂、下り、山頂−1:30−志津登山口