男体山・志津口

H19.8.25

   男体山と奥日光散策 参加者:渡辺、k阿部、T阿部、小野寺、S阿部


コメツガ林を黙々と登る。
 先日、会社の仲間が栃木の山に来てくれる・・と言う話がトントン拍子にまとまり、25日男体山に登ることになった。当日の9時頃、岩手から車でやって来た仲間と、清滝IC出口のコンビニで合流する。挨拶もそこそこに食料を調達して、戦場ヶ原の三本松駐車場で車1台に乗り換え、志津登山口に向かう。

 さすがに5名も乗り込むと、車高も低くなり車の腹を擦りながら志津に到着。案の定、駐車スペースはなく客人をおろして林道を進み、徒歩だと10分ほど行った先に車を止めて登山口に戻る。予定時刻を押しているので、10:18息を切らしたまま登山開始とする。早朝4時に出発した仲間も居り、車とは言え長旅を考慮して小さい歩幅でのんびりと進む。

 東北の山とは異なり、針葉樹の茂る登山道は違った雰囲気が有るようで、一同感激しながら歩を進めている。日は射しているが、薄暗い林を通るそよ風は汗ばんできた体に心地よい。真新しい一合目、二合目・・の道標ポールが立ち、ペース配分がし易くなっているが、道はえぐられ沢上になり段差が大きくなっている。年を経るごとに、登山道が荒れてきているようだ。二合目の道標を少し過ぎると砂防ダムが現れ、視界が開けて最初の休憩を取る。ガスが沸き出し、視界はあまり良くないが太郎山の左奥に燧ヶ岳が頭を出している。今日は抜群の景色とは言えないが、始めての光景にみんな満足の様子だ。


視界の開けたガレ場で景色を堪能

山頂手前のお花畑

山頂で記念撮影
 再び林に入り、少し傾斜が増してきた悪路を進む。褐色の道肌には、こまい針葉樹の枯れ葉が積もりクッションとなって歩きやすい所もある。全体的には湿気が多く滑りやすい所が殆どで、慎重に高度を稼ぐ。数回小休止を繰り返し、2225ピークを巻き込むと再び一部の視界が開ける。女峰山が見えるはずだが、ガスが沸き落ち込んだガレ場の末端がやっと見えるだけ。気を使ってくれたのか、それでも良い景色だぁぁ・・と歓喜の声があふれる。

 樹林帯の緩くなった傾斜を進むと谷側にキリンソウの黄色いお花畑、ややきつい傾斜に変わり黙々と高度を稼ぐ。道に岩が多くなると、種を付けたイワカガミの群落やダイモンジソウの花が現れやがてガレ場に出る。森林限界も近く、見通しの良い場所だ。そよ風に撫でられながら、4回目の小休止を取る。白根山はガスに隠れているが、金精山や湯の湖、根名草方面はよく見える。水分と少々の行動食を取りながら景色を堪能する。

 背の低くなった灌木帯をじっくり進む。多くなってきた下山者を交わしながら進む。滑りやすい道に結構疲れるが、降りる人も苦労している様子。綱を頼りに頑張っていると、傾斜も緩くなりいよいよ頂上に続く尾根道に変わる。頂上までの標高差は約700m、岩手からの長丁場も加わり皆さん疲れた様子だ。ここで、最後の小休止を取る。

 休んでいると親子登山か、小学生の集団が降りてくる。道を譲るように立ち上がりラスト・スパート。マルバダケフキが咲くシラビソ林を抜けると頂上は直ぐそこ。ミヤマアキノキリンソウか、黄色いお花畑が現れと山頂は目の前だ。13:10垂直に剱が立った山頂に到着。記念撮影をして祠の有る広場に移動する。早速ビールで乾杯して、登頂を喜び合う。山頂からは、ガスが思っていた以上に邪魔をして見通しは良くない。後日、晴天時の映像を渡し、見てもらう事にして気持ちを抑えてもらう。でも、始めての2486mには、皆さん感激モード。下山を案じながら遅い昼飯を取る。

 14:03十分に山頂の空気を味わい、下山開始とする。トップはk阿部さん、後方の女性陣を気遣い慎重にゆっくり下る。降りる人も登る人も殆どなく、登山道を独占状態。誰にも気兼ねすることなく、いつもの会話に花を咲かせながら余裕の下山。とは言っても、結構汗ばんでくる。3回程休憩を入れながら、16:37全員体調を崩すことなく志津登山口に到着する。


下山は軽やか・・話しも弾む
 林道をザックを背負ったまま走るように進み車を回収、バックで進むと女峰山帰りの登山者と会い途中まで搬送する。林道の巾広部で車の向きを変え、登山口で4名を乗せて戦場ヶ原・三本松駐車場に向かう。国道120号に出ると、ガスっていた男体山の全容が見えて、もう少し山中にいれば良かったと後悔の念。ソフトクリームでのどを潤し、置いてあった車を回収して宿泊場所の奥日光・湯元温泉「山の宿」へ向かう。

 車で約8分、湯の湖湖畔・湯元温泉街の一角にある宿に到着。案内された部屋に荷物を捨てるように置き、早速源泉かけ流しの温泉へ駆け込む。泉質は硫黄の臭いが漂う硫化水素泉で、これこそが本物の温泉と言っても過言ではない。汗をさっぱりと流し、少し休憩後、待望の大宴会が始まる。以下省略・・気が付くと、22時となっていた。 阿部 記

コース時刻:志津登山口10:18−10:38二合目10:43−11:09休憩二11:15−11:31休憩三11:39−12:07休憩四12:15−12:40休憩五12:45−13:10山頂14:03−14:39八合目14:45−15:12六合目15:18−16:03二合目16:11−16:37志津登山口

 9月26日・・おまけ。 奥日光の滝を満喫、中禅寺湖でスワンボートに揺られ、登山より足が疲れてしまったぁぁ・・。
←北海道・小樽、岩手の宮古港より直送の、新鮮な魚介類が食べられる奥日光の宿。
季節限定プラン、うに満足プラン、宴会貸切プラン、素泊まりプランと内容も充実。予約はhttp://www.okunikko.com/
◇予約により、いろんな宿泊形態を選べる。釣り、白根山登山などの基地として最適の宿。中でも新鮮な魚介類の料理には、自信がある。この日はサンマの刺身が出て、漁港に泊まった思いがした。泉質も源泉100%、疲労回復に最適の温泉だ。入浴時間制限なし。チェックイン・チェックアウトアウト、食事の時間等有る程度、自由に設定してくれる。立ち寄り入浴可能。
←早朝入浴後、付近の散策に出かける。湯元温泉郷の源泉を見つけ、湯加減を確かめ、ご満悦。

右、湯滝付近の森を散策。ルーアーやフライの釣り人も魚影のない沢で楽しんでいた。戦場ヶ原に続く快適な森。
←竜頭滝最下部。紅葉の時期には、カメラマンの列で大変混み合う。この上部に約200mの滝がつづく。滝に沿い、散策路がある。

右、湯の湖より豪快に流れ落ちる湯滝。落差は約45mで、水量が豊富。付近の駐車場は有料だが、この滝を見上げると駐車料金は安く感じる。食堂・鮎の塩焼き所は「山の宿」のスタッフも居て話しも弾む。
 



2005.8.21


大真名子山と女峰山

男体山山頂

談笑する田名網氏(左)

 前日の暑さがたまらず21日5時30分、男体山へ向けて出発する。早朝とあって殆どの信号機は黄色の点滅、スイスイ距離を稼ぐ。戦場ヶ原のハジッコより志津に方向転換して、登山口に近づくと既に路側や駐車場に車の列。やっとの思いで駐車スペースを確保して、身支度を整え7時40分登山開始する。


中禅寺湖西岸方面

半月山と八丁出島
 涼しい、ヒンヤリとしたそよ風が心地よい。コメツガの大木に包まれた登山道は少々ぬかるんでいるが、風の通りも良く快適に進む。流れのない沢には古い砂防ダム、その脇のザレ場は見通しも良く太郎山や半分ガスに隠れた大真名子がすぐそこに見える。再び灌木帯にはいると傾斜はややきつくなり、赤土の滑りやすい道と木の根や倒木と格闘。いくら呼吸を深くしても酸素が足りない。ペースを落としてじっくり高度を稼ぐ。

 三合目と四合目の杭の標識は確認できたが、五合目が見つからず林の中で小休止。そこから少し登ると左側が切れ込んだやや見晴らしの良い場所に出る。先ほどガスっていた女峰山がクッキリと姿を現しカメラに納める。更に急傾斜を進むと右側の開けた場所に出る。ここからは金精峠方面の見晴らしも良く、奥白根山もよく見える。灌木にシラビソが混じり始めると傾斜もやや緩くなり、山頂方面が見え出し小さな草付きが現れると平坦な道に変わる。

 ガケの縁をまわるように進むと、殆どアルバイトも無く山頂に出る。東側や南側斜面からガスが沸き見通しは利かない。山頂の大きな剣に触って、更に西側の二荒山神社太郎山祠のある岩場に向かう。写真撮影の登山者が数人、三脚を立ててガスの切れるのを待っている。みんなにつき合うかのように、朝飯代わりのおにぎりをほうばって大休止を取る。

 約40分後ガスが切れだし、中禅寺湖や戦場ヶ原の撮影に夢中になる。遠くは雲が多く、あまり見通しは良くない。燧ヶ岳の斜面や会津駒ヶ岳をチラッとを眺めて満足することにする。約1時間後に山頂に向けて戻ると、たぶん今日も登ってくるだろうと思っていた、足利市の有名なおじいさん田名網さんと出会う。5月15日に1000回目の男体山登山を達成していたが、この日は1021回目の登山と言う。連れの仲間や、報道で見た登山者に盛んな質問責めにあっていた。久しぶりにお会いできて、大満足して山頂部を後にする。

 花は八合目付近にダイモンジソウ、ウメバチソウが咲き、頂上手前にマルバダケフキ、山頂や少し手前にハンゴンソウか?黄色い花の群落があった。この日も下界は30度を超していた。少しでも長く涼もうと、山頂付近で道草を食いながらのんびり下る。  阿部 記

コース時間:志津口7:40−8:39五合目付近8:45−9:36山頂10.55−11:20七合目付近11:25−12:19志津口


2002.5.19


志津口より男体山

ありんこ登高会の皆さん

田名網氏と記念撮影

白根山・至仏山・燧ヶ岳・会津駒ヶ岳・太郎山遠望

 5月19日、志津登山口より男体山に登る。この日、夕方になると雷があると言うことで、早めに自宅を出る。8:20出発、6分ほどで志津小屋に着きログハウス風の立派な小屋に驚く。土間を除いても40名ほど泊まれそうだが、水場の水質はあまり良くないようだ。小屋の前の平坦な道を進むと、山桜が満開で新緑も始まろうとしている。

 コメツガの林に入ると傾斜もややきつくなり、前日の雨のせいか道が腐っている。さらに、一合目の道標のあたりから、登山道のえぐれた所に残雪が張り付き、かなり歩きづらい。終始コメツガ林はこんな調子でドロンコと残雪がへばりついている。

 コメツガがシラビソやカンバに変わる頃八合目に出る。このすぐ上からは視界も開け、白根山や燧ヶ岳等雄大な景色を楽しめる。ときおり残雪が登山道を隠すが、細いロープが張られ道案内をしてくれる。傾斜が緩くなると山頂までは、あと数分で着ける。両側が切れ込んでいるので、気を抜かずに進むとまもなく山頂に出た。

 この日は思っていたより天気も良く、大真名子山から男体山にかけての西側はかなり展望が効いていた。ありんこ登高会の皆さんをはじめ30名ほどが登っていた。中でも珍しい方が登っておられ、男体山登頂740数回という77歳の田名網氏とお会いし記念撮影をしていただいた。是非、1000回を達成してもらいたいものである。この頼もしいお方、三枚石かどこかでお会いしたような気がする。

 天気は崩れそうにないので、しばらく中禅寺湖や白根山の絶景を堪能するが、何と良い陽(SUN)が射しているんだろう。これが本当のナント イイ SAN・・・・・男体山!! チャント 外人さんも登っていたよ。

コースタイム:志津口−1:20−八合目−0:50−山頂 休憩時間含む