久慈男体山(654m)

茨城県久慈群 太子町・水府村

H18.1.22


 久慈男体山(登山日:2006年1月22日) 栃木に帰った休日は絶好の天気に恵まれ、そのまま

登山口

健脚コースの急登
岩手に戻るのは勿体ないと運動不足の家内と連れだって久慈男体山に登ることにした。久しぶりの山は新しい道路が出来ていて新たな駐車場も登山口近くに出来ていた。昔の記憶で西金駅湯沢温泉ルートで来ている私たちは、一台も駐車してないことに不思議を覚えつつ以前から有る古分屋敷の駐車場に駐車する。


栃木 高原山方面

山頂の祠

久慈男体山 山頂
 ここから見る男体山は南斜面が切れ落ち、低山の様相ではない。新しく大円地に出来た駐車場は前日の雪で真っ白になっていたが満車状態で路肩にも駐車してあった。そんな駐車場を見送り昔ながらの小さな北限の茶畑と雑草「ジャノヒゲ」で覆われたあぜ道に入ると、そこが大円地登山口だ。積雪でアイゼンが欲しいと思うほど滑りやすくなった登山道を、健脚コースに登りのルートを採る。踏み跡から判断すると一般ルートから登っている方が多いように見えた。「周遊するのだから登りが急な方が歩きやすい」と一般ルートを往復することを避けたいがために家内を説得して、檜の植林された急な斜面に分け入る。

 麓から見ると中間地点に尾根が張り出して見えるが、その尾根の突端に鎖場を経てよじ登ると、滝倉方面からの登りと合流する。そこから山頂までほぼ鎖場が断続する急な登りになる。積雪が一層、健脚コースを立派に見せて、緊張を倍増させてくれる。バランスの悪い家内に一瞬ひやっとさせられたが、緊張で口数も無くなりながら何とか東屋のある稜線に無事到着する。ここから5分で山頂に到着するが、何より広いハイキング道はハイウェイのように歩きやすく、雪道とはいえ緊張することなく気持ちが楽になる。

 山頂に至り、まず男体山神社の祠に一礼をして展望を楽しむ。今日は快晴で西に高原山、日留ヶ岳、那須連山が一望できる。南には筑波山や加波山、東にはアンテナが目立つ高鈴山や神峰山、そして光る太平洋が望める。絶壁に建った祠からの展望は空中からの展望を感じつつ270度の視界を堪能し、一等三角点のそばで昼食する。家内と一緒だと食事は豪華になって有り難い。ビールで乾杯し味噌ラーメンを作って暖かいお昼を戴く。風もなく穏やかな山頂でくつろぐひとときは至福の時間だ。山頂北奥には無粋なNHKのアンテナがあるが、控えめであまり気にならないのが良い。

 下山は一般ルートで大円地越えを経て登山口に戻る。大円地越えはケヤキの大木が林立して美しいところだが、今は葉を落として枝だけ相互に高さを競って天空に伸びている。一般ルートは以前にもまして整備されて歩きやすくなっているように感じた。登山口に下りると、白かった世界もすっかり融けて無くなり歩きやすくなっていた。帰路、りんごがふんだんに入った大子温泉で汗を流す。りんごの香りが漂う温泉はまた変化があって楽しいが、勿体ないという気持ちが先に立って素直に喜べないのが悲しい。 沖 記

コースタイム: 西那須野7:50===9:20登山口9:30---11:20久慈男体山山頂(653.9m:昼食)12:30---13:00大円地越え13:05---13:50登山口14:00===14:40(大子温泉@800円)15:40===17:00西那須野