H18.9.25

   焼石岳  9月25日焼石岳(吉家・森)


金名水小屋前にて 吉家氏

紅葉が始まっていました

ドウダ(ン)!良い色!
 中沼駐車場は3台しかなく、登山道作業員のものと思われる。身支度をして真っ直ぐに尿前沢へ下りていく。風もなくブナ林の中はひんやりして気持ちがよい。沢に下りて50m程上流に渡河点がある。乾いた石を目で探り何とか靴を脱ぐことなくわたりきる。ここから急登がしばし続き、1時間ほどで、青岩の手前の湿原・水場に着く。ここで軽食を取り青岩を通り尾根沿いに進むと右手前方に金名水の小屋が見えてくる。振り向けば紅葉の始まりで、見頃には1週間ほど早いような気がする。


チョウジギク
 尾根から天竺沢に下りて、枝沢をわたりながら進むと金名水避難小屋に着く。ダイモンジソウが今が盛。チョウジギクが所々に咲き残っていた。予定通りのペースである。さわやかな割に、汗がにじみ出てザックを背負うたびに背中が冷たく感じる。(立山のときはそんなことはなかったのに)金名水の小屋には、作業員が寝泊りしているためか、飲み物、食い物などたくさん保管されていた。

 さて、ここからは雲表の散歩である。紅葉は少し早いが涼しい秋風をきって牛形山分岐へ。後ろに経塚山が少し赤味かかってでぇーんと座っている。その後方は駒ケ岳。今回は横岳までの縦走なのであまりのんびりはしていられない。ここからの登りがこのコース一番の難所(私としては)を汗を拭き拭き登る。ずいぶん身体が重い。登りきって一息入れるも吉家さんは先を行く。


道標根元にオコジョ

鏡のような中沼
 六沢から東焼石への稜線の色づいて綺麗である。東焼石にお昼頃には着きたいと思い先を急ぐが、ピチが上がらない。雲も多くなってきたが、雨の心配はない。東焼石で昼食と思ったが、疲れもピークに達してきていたので、9合目からの焼石を変更して、姥石平に下りて昼食することにして、昼食後体調と相談してコースを決めることにする。姥石平でザックを降ろすと、オコジョが出迎えの挨拶に現れる。カメラを構えるが恥ずかしがり屋で一時もじっとしていない。あっちこっちとカメラを向けシャッターを押すが、モニターにはほんの一部しか写らない。昼食の準備もそこそこにしばし戯れ、草むらに駆け込んだところでビールで乾杯し昼食とする。

 昼食後、今回は無理しないで下山することにし、ザックを担ぎ上げたら見送りにまだ出てきたが今度はすぐ隠れてしまいました。今日の登山者は7人でした。途中の中沼はカガミのように輝いていて、午後このような静かな沼を見るの珍しい。登山日和としては最高でしたが、身体が思うようについていけなくて残念でした。紅葉は週末か、10月初め頃には全山真っ赤かに染まることでしょう。 森 記

コース・タイム:中沼登山口7:25・・尿前沢7:50・・ガレ場8:47・・水場8:55休み9:10発天竺沢9:33・・金名水9:59休み10:20・・六沢手前のP11:20・・六沢11:52・・東焼石・・12:18・・姥石平12:40昼食13:26発・・銀名水14:33・・上沼14:48・・中沼15:12・・駐車場15:44着


2000年10月8日

参加者:森、菅原、菊池、阿部

奥の駐車場より天竺山

天竺沢支流

金明水小屋前

六沢山より経塚山

焼石岳本峰

 一関を6:00出発し7:10中沼駐車場に着が、駐車場は満車となり戻る車両もあった。我々は道を奥に進み、金明水コース用駐車場?近くに止めた。7:20出発する。


金明水小屋上部の草付き

東焼石岳

無名峰

チョウジギク

銀明水

 このコースは、地元の山岳会のみなさんが金明水小屋へ薪運びをするために開かれた。道は草付きを少し進むとブナ林に入り、尿前本沢に下る。今回は渇水期のため靴を脱ぐことはなかったが、通常は裸足でわたる。対岸の目印リボンをたよりに登山道に取りつくと、早速ブナ林にややきつい登りが続く。見通しも利かず、風の通りも悪く暑さを我慢して進むと、やや傾斜が緩くなり少し下ると直角に曲がる。ここで小休止を取る。

 沢状に見える道をに進むと、ガレ場が現れ慎重に登る。さらに少し進むと灌木の間から小さい湿原が現れ、右手には青岩の下部がそそり立つ。数分後天竺沢の響きを聞くと青岩から続く尾根に出る。

 ここからは緩い尾根道が続き、灌木の間から横岳や天竺山が見えだし快適に進む。尾根のピーク付近に来ると視界が開け、素晴らしい紅葉が迫ってきた。全員写真撮りに夢中になる。天竺山の左裾には金明水小屋の屋根が見え、道は天竺沢に向け下りとなる。

 天竺沢の支流を数本渡りながら、再び標高を稼ぐと傾斜も緩くなり金明水に着く。荷物を小屋の前に置き、この名水でのどを潤しながら大休しをとる。小屋はベランダの手すりが少し壊れているが、内部は立派に整備されていた。この小屋は焼石連峰の縦走路の中間にあり、利用者はかなり多い。

 小屋から焼石岳本峰に向け、縦走路を進む。道は黄金色に輝く草原の中に続き、ときおりチングルマの赤く紅葉した群落が彩りをそえる。標高を稼ぐと後ろには、経塚山や天竺山が真っ赤に迫り、遠くには早池峰山の優勢が青く浮かび素晴らしいコントラストを見せてくれる。やがて草付きからブッシュ帯に入り、平坦な道が続き六沢山前部の無名峰が真っ赤に焼けて迫る。ほどなく、牛形山分岐に着く。ここも撮影ポテントで、しばし風景を満喫しながらシヤッターを押す。

 道は少し下りとなりガッカリしながら、これからのきつい登りに備えながらゆっくり進む。約20分ほど登るとピークに着くが、六沢山は遥か向こうに高々とそびえる。しかし、ここも絶景である。岩手山や和賀岳が霞んで見えていた。昼食には少し早く、六沢まで進むことになり再び下る。小さな沢が現れると登り道となり、ブッシュが邪魔する中を注意しながら進む。六沢山に着くと再び絶景が望め、南本内岳・焼石本峰・横岳の登山者も見える。ここで風景を堪能しながら昼食をとる。

 六沢山からは、緩い下りの最鞍部まで尿前本沢側が切れ込んでいるので、注意して進む。反対側下部には、無名の沼が見え紅葉の中に変わった趣をそえている。ビデオを撮っていると、思いがけなく胆江労山の鈴木氏に出会い昔話に花が咲く。この日は、我々と逆コースを取ったようだ。六沢山から20分程で東焼石岳に着く。ここで連峰北東部の見納めをして姥石平に進む。

 泉水沼付近は登山者で混雑しており、焼石山頂から人々がつながっている。こんなに多くの登山者を見るのは久しぶりだ。ここから山頂は登らず、中沼コースを下る。銀明水で、水筒に詰めた金明水とを飲み比べてみるが分かるはずがない。冷たさでは、銀明水が勝っていたかもしれない。

 ツブ沼分岐から中沼までの登山道は、立派な木道が取り付けられて歩きやすくなっている。完成すると、この間15分は短縮されるかもしれない。周辺の紅葉はあと二週間後位が見頃かもしれない。

コースタイム

奥の駐車場 25分 本沢 1:00 青岩 30分 天竺沢 45分 金明水 1:30 六沢山 20分 東焼石岳 20分 姥石平 50分 銀明水 40分 ツブ沼分岐 20分 上沼 30分 中沼 30分 中沼駐車場(休憩時間は含まない)