イーハトーブのこころの山

岩手山


コマクサ

H22.6.4

         岩手山 (標高:2038.20m、岩手県岩手郡滝沢村)  登山者:沖


滝沢登山口(馬返し)
コースタイム:大東町摺沢5:00==(約120Km)==7:00滝沢登山口(馬返し)7:15---8:00一合目8:05---8:25新旧登山道分岐(2.5合目)---9:00四合目---9:20五合目9:25---10:08七合目10:20---10:27八合目避難小屋---10:40不動平10:45---11:15岩手山山頂(2038.20m)11:25---11:40不動平---11:50八号目避難小屋12:00---12:45五合目---13:02四合目---13:25新旧登山道分岐(2.5合目)---14:15滝沢登山口14:25==(相の沢温泉・お山の湯@550円)==17:30大東町摺沢

 東北の山にはシラネアオイは珍しい花ではないが、地元の本家にあたる日光白根山では壊滅状態になっている。そのためかシラネアオイに出会うと何となく心が弾み、直ぐにカメラを出して写真を撮りたくなる。そんなシラネアオイへの思い入れがあり、岩手山のシラネアオイもそろそろ見頃を迎える頃だろうと思って、一番手軽に登れる馬返しルートから登ることにした。平日だというのに駐車場には5台も駐車されていて、驚かされる。

 駐車場近くの小さなトイレで用を済まして登りについたが、その上の鬼又清水の横に「さわやかトイレ」があり、ここを利用するのが賢明だったようだ。自分にとってこの馬返しルートは二度目だが、岩手山はどのルートを採っても楽して登らしてはくれない。この馬返しルートも一般的とは言え標高差1400m強を登らねばならず、相当の覚悟が必要になってくる。今回もシラネアオイが背中を押し、天気予報も期待できそうだったことなどが大きな力となった。


七合目より本山を望む
 ミズナラ、ブナの森に踏み出すと、足元にはマイヅルソウが登山道脇に沢山の花を咲かせている。のんびりしていられないのは、この時期に多い羽虫が顔の周辺をブンブン舞っているからだ。ゆっくり登りたいのに、思ったような山登りをさせてくれないのが悔しい。

 登りはずっと旧道を利用すると決めていたので、0.5合目から一合目に至る分岐も旧道を選ぶ。記憶にあるのはガレた斜面にロープによる柵と階段状の登山道だけというお粗末な記憶だが、ここでは咲き終わったシラネアオイをまばらに見かけるだけ。一合目で休憩、その先には期待の花もボツボツ見出せる。そんな刺激の薄い中でムラサキヤシオが鮮やかな色彩を見せ、辛い登りに女神のような存在だ。登るに連れてムシカリの白い花、ミネザクラの褐色の葉と白い花なども彩を添え、苦しい登りを癒してくれる。


チングルマとイワカガミ
 2.5合目の分岐を過ぎると俄かにシラネアオイが増えてきて、林床を彩ってくれる。しかも群生して咲いているところが多くて、モニター画面で構図を確認したり息を止めてシャッターを押したりと、カメラの出番が増えてなかなか上に進めない。心はルンルン状態だが中腰でカメラを構え、息を止めて風の収まるのを待つため、段々と呼吸が苦しくなってきた。


不動平
 そろそろ休もうと休憩場所を探しながら登って行くと、今度はチングルマが咲いている場所に到着。またしても休む暇なくカメラを出して、アングルを変えながら何度も同じような写真ばかりを撮る。全く休む暇がない。更にその上にはもっと綺麗に咲いた群落が出てくるから、余計に休む余裕も無い。

 五合目を過ぎるとザレた急斜面になり、三歩登っては二歩下がるような繰り返しで益々苦しい登りになってくる。足元を注意しながらゆっくり確実に登ることを心がけ、暫く花を忘れて無心に登っていく。標高が増して花も小さくなり、留めに急斜面の雪渓を直登していく。潅木の中に夏道を見つけ、それを拾って暫くするとやっと七合目に到着。

 ここまで登るともう不動平まで緩やかなハイキングになるので、ここで一本立ててゆっくり休んで小腹を満たす。八合目避難小屋はまだオープン前のため人影も無く、水場の脇の登山道に入るとまだ雪が結構残っている。不動平近くまで来たところでガスが掛かり急にパラパラと水滴も落ちてきたが、大事に至らずそのまま山頂部に取り掛かっていると雨は収まってきた。

 お鉢は少しピッチを上げて、時計回りに山頂部に向かう。眼下にガスの切れ間から御苗代湖が残雪を多く纏って望むことが出来た。でも八幡平や裏岩手の縦走コースはガスに閉ざされて、山肌に何本もの白い筋が確認されたに過ぎない。


岩手山 山頂にて
 やっと山頂に到着。一等三角点(点名:岩手山、標高:2038.20m)に軽くタッチし、隣の祠にいつものように沢山の願い事をお祈りし、無事に山頂に着いたことへの感謝とする。しかしじっとしているとガスと風で寒く長居は無用の状態だったので、誰も居ない山頂でセルフモードで写真を撮って早々に下山する。

 下りは早い。ザックザックと砂走りを快調に降り、すぐに不動平の分岐に到着。そのまま八合目避難小屋を目指す。避難小屋のテラスに座って風を避けるようにして暖かいコーヒーを飲み、呼吸を整えながら身体を休める。

 その後、七合目から再度旧道を経て見残したシラネアオイやチングルマを愛でながら、慎重に急坂を下っていく。途中から再び雨模様となって遂に合羽を羽織る羽目になったが、それも長くは続かず途中から日干しをするような状況に急変。今回の岩手山は色んな表情を見せてくれる山行になった。


H20.7.13

        岩手山(2038.20m:岩手県岩手郡滝沢村)

 昨日は五葉山に登ってシャクナゲの花を堪能した。その疲れが残ったまま、コマクサが見頃の岩手山に登ることにした。結局参加者は誰も居なくなり自分ひとりで一番きついルートから登ることになったが、自分自身の岩手山登山は過去2回経験がある。最初は滝沢から馬返しルートを往復、二度目は網張温泉からリフト利用で鬼ヶ城を経由し、御神坂ルートで下山した。今回は溶岩台地からコマクサの咲く焼走りルートの往復である。

 水沢ICから西根ICまで通勤快速割引を利用して片道1150円、更に燃費改善でエコランを心がけた走行で目的地を目指す。車窓から見る岩手山は中腹にガスが掛かりすっきりした晴れとは言いがたかったが、雨の心配はなさそうで曇っていたほうが涼しくて良いかなとプラス思考に考えながら北上した。

 焼走り登山口の標高は約570m、標高差約1470mを登らなければならず、これは北アルプスの山を登るのに匹敵する高度差だ。前日の疲れが加齢とともにボディーブローで効いてくることを最近は痛感しているが、今回も気合だけは健在でコマクサの大群落に魅せられて飴と鞭のルートを採った。溶岩台地の横に登山道入口があり、ミズナラ、ブナの多いコニーデ式火山の裾部分の平坦な登山道を歩き始める。足元にはイチヤクソウが咲いている。左手側には時々溶岩を垣間見ることが出来る。

 ひとしきり汗を搾られて第二噴出口跡に到着。ここで登山道をそれて溶岩台地の大展望を上部から楽しむが、ガスが視界を覆って雄大な景色の半分も見えない。身体の火照りを冷ましてベニバナイチヤクソウ、ハクサンチドリ、タカネニガナ、クモマニガナなどの咲く砂礫の道をジグザグに登っていくと、目の前が開け溶岩がむき出しの斜面に出て、その縁を少し登ると第一噴出口跡に到着。


平笠付近から見る岩手山
 ここも絶好の休憩ポイントだが、休まずにダケカンバの林に入る。少しの登りで視界が一気に開け、岩手山の火山礫の広がった急斜面に、斜めに登る登山道が直線に続いている。その両脇にはオヤマソバが勢力を拡大する中に、コマクサが一面に咲いている。本来コマクサの咲く場所には他の植物は共生しないと言われているが、ここではコマクサが徐々に侵食されつつも岩手山の山頂部から登山道の下のほうまで群落を広げている。面積では八ヶ岳よりはるかに大きく広いと思われる。


コマクサの群落
 砂礫の斜面でカメラを取り出してコマクサの撮影に取り掛かることにする。望遠気味にして少し離れた見頃の花株をカメラに切り取る。また近場にある花はマクロでアップしたり、背景にもコマクサをぼかしてみたりと、色々趣向を凝らしてみる。いつものことだがカメラを構えるようになると、急に登山ペースが狂ってくるので一人で登る機会が増えてしまう。


外輪山から山頂を見る
 火山礫でザクザクした登山道を所謂「静加重・静移動」を実践しながら一歩一歩をロス無く登らないと、一気に疲労が充満してバテてしまう。慎重に登りつつ綺麗な花株を見つけてはカメラを構える。コマクサが群生する上部の斜面をチェックしたり、眼下に広がる裾野と足元の花株のバランスをカメラ目線で構図を考えつつゆっくり高度を稼いでいく。この砂礫地にはコマクサのほかオヤマソバ、ハクサンチドリが多く共生している。


避難小屋と八幡平遠望
 ダケカンバの林に入り日陰で身体を冷やしながらゆっくり登り、日差しを覆っていた樹林が消えたところでツルハシ分れに到着。ここは季節によってはシラネアオイが咲き乱れるそうだが、今は何も無く平凡な分岐に過ぎない。でもここから先はまたジグザグのきつい登りになり疲れた身体には胸突き八丁のような厳しさを感じる。ここから平笠不動避難小屋までが我慢のしどころだ。三十六童子の祠で手を合わせる余裕も無く、巨岩と祠のあることだけを確認して通過する。樹林帯はミヤマカラマツが圧倒的に多い。またこの時間帯になると下山者も増えてきて、登り優先が定着しているためか、早く登れと言わんばかりに待っていてくれる長蛇のグループもある。へばった格好も見せられず、見栄を張る余裕も無く辛い状況が続く。

 ハイマツ帯に到ると一気に開放的になり北に八幡平の山並みが見えるようになり、岩手山が大きく山頂部を大空に向って聳えて望める。平笠不動避難小屋へ至近距離になると、傾斜も緩くなりホッとする瞬間だ。ここまで来れば山頂まで登ったに等しく、小屋前で休憩して呼吸を整える。


イワプクロ
 小屋の前もまた花が多く、ハクサンチドリ、ノビネチドリ、シラネアオイ、ベニバナイチヤクソウ、ツマトリソウ、ミヤマハンショウヅルなど。これらの花はアオモリトドマツ、ハイマツの下で花を咲かせている。そんな花園を分け入って岩手山頂へと登山道が延びている。山頂まで小屋から約40分の距離だ。急傾斜の砂礫の道を慎重に登る。タカネスミレが砂礫に這うように沢山咲いている。コマクサも所々に咲いている。イワブクロもこれから咲こうとしている。


山頂にて
 標高が増していくと視界が更に良くなり八幡平が松川渓谷の先にゆったりした広がりを見せている。眼下には八つ目湿原の御苗代湖が目立つ。鬼ヶ城の岩場も屏風のように屹立している。でもガスが時々視界を閉ざしてしまう。快い湿気の無い風に吹かれて汗も消えて爽快だ。コースタイム通りの時間に外輪山の縁に至り,不動平からの道と合流し、一気に山頂へと突き進む。相変わらず岩手山山頂は登山者で混雑していて、山頂での記念写真も順番待ちだ。私も気の良さそうな人にお願いして、山頂で記念撮影をする。

 そして空腹を癒すべく簡単なコンビニおにぎりの昼食を、風を避けた山頂の一角に腰を下ろす。するとそこには小鳥(多分イワヒバリ)が一羽小さな岩場から動かない。それが不思議でズームを目一杯引っ張ってカメラに収める。キアゲハもその周辺でちょろちょろ舞っている。聞くと私の腰掛けた直ぐ傍の岩陰に小鳥の巣があるとのことだった。どおりで小鳥が逃げないはずだ。邪魔してはいけないので早々にその場所を退散して、ついでに下山の準備を始める。


シラネアオイ
 下りは早い。往路を忠実に戻るのだが、瓦礫の道は簡単に下ってしまう。勿体ないほど早く降りてしまった。平笠不動避難小屋でカメラをザックにしまってから下山する。登りの時はカメラを出すゆとりも無く通り過ぎたウコンウツギ、シラネアオイ、サンカヨウに足を止める。また登りの時は気づかなかったが、三十六童子の大きな溶岩には沢山のムシトリスミレが咲いていた。


ウコンウツギ
 再びコマクサの群生地に至り、登りのときに写しそびれた花株や溶岩台地の広がりをカメラに収めて、これから戻るルートを確認して一気に登山口まで駆け下った。

 樹林帯に入り風がなくなると、標高が下がるほどに蒸し暑くなり、すっかり汗をかいてしまった。そのべとついた身体を隣接する「焼け走りの湯」でさっぱり洗い流して往路と同じルートで帰宅。疲れたけれどコマクサに歓迎されて印象深い山行になった。 沖 記

コースタイム:大東町5:15==(約125Km、水沢・西根IC)==7:15岩手山焼走り国際交流村駐車場7:30---9:05第二噴出口跡9:12---9:25第一噴出口跡---10:20ツルハシ分れ---11:15平笠不動避難小屋11:20---12:00岩手山山頂(2038.2m:昼食)12:20---12:45平笠不動避難小屋12:50---13:28ツルハシ分れ---13:50第一噴出口跡13:55---14:00第二噴出口跡---14:55岩手山焼走り国際交流村駐車場(入浴:焼走りの湯@500円)16:00==(約125Km、西根・水沢IC)==17:55大東町

    岩手山(焼け走り−網張)2005.6.26


焼け走りのコマクサ

八つ目湿原のチングルマ

ムシトリスミレ

山頂の吉家氏

工事中の避難小屋
 東山町民登山のガイドとして約30名で東山町を14時に出発し、途中西根道の駅・コンビニで夜の天気祭り用の食料を調達し(ほとんど酒ですが)焼け走り国際交流村に16時30分に到着し、コテージ四棟に分散しすぐに天気祭りを盛大に行いました。

 6月26日(晴れ後にわか雨)4時起床、焼け走り登山口で「朝・昼分のオニギリ」を受取り、記念写真撮影(リタイヤしそうな人がいたので)を行い、5時10分元気な人も含め元気に登山開始しました。途中休憩を取りながら第1噴出口跡で朝食を兼ねて大休止をする。

 腹ごしらえ後10分位登と焼け砂の火山灰地帯に出る、ここからはコマクサの群落が灌木地帯まで約30分間楽しませてくれるがザクザクして難儀する。今日は国体の予選を兼ねた登山競技が行われており元気のよう若者が走るようにして下山してくる。8時ツルハシ分レ着シラネアオイが群落で今が最盛期だ、1名が不調を訴え1名同行させ下山する。トップと約20分遅れとなる。

 三十童子9時着・平笠不動避難小屋9時20分この間はダケカンバ・青森椴松の樹林帯でシラネアオイ・山ウツギ・オオバキスメイレ等が咲いている。更に1名不調で2名下山する。平笠不動避難小屋でトイレ休憩後山頂まで一気に登り山頂10時15分到着。風が強くて15分ほど後続隊を待つが15分ぐらいの遅れとなりそうな為に不動平まで下山する。

 11時20分不動平着早速ビールで乾杯をする。避難小屋は現在工事中でトイレのみ使用可能です。千俵岩で風を避けながら昼食を取るが小雨とガスが出てきた為に全員がそろってから20分ほどの休憩で八つ目湿原をめざして下山開始する。12時45分八つ目湿原着チングルマ・ヒナザクラ・ムシトリスミレが群落で咲いている、13時25分大地獄通過ここはイソツツジ・イワカガミが咲いている、13時50分切り通し通過し姥倉分岐14時20分休憩しその後犬倉リフト乗車地点に15時10分16時過ぎに網張温泉着く。 吉家 記


コースタイム:登山口5:10〜第1噴出口跡6:30〜ツルハシ分レ8:00〜三十童子9:00〜平笠不動避難小屋9:20〜
山頂10:15〜不動平11:20(昼食)〜八つ目湿原12:45〜切り通し13:50〜姥倉分岐14:20〜犬倉リフト乗車地点15:10〜網張温泉16時



H16.7.18  網張り−鬼ガ城−不動平−山頂
   岩手山  鬼ヶ城コース

 18日、浅沼さんと網張りルートで岩手山に登ってきました。心配された天候は不安定だったものの、登るには汗

山頂の沖・浅沼の各氏

エゾツツジ

トウゲフ゛キ
汗のかかない気温で前日の天気を考えると上々。7時前から動き出したリフトに少し遅れて露払いが済むのを見計らって乗り込む。標高1300mまで運ばれるため、随分得した気分になる。

 田圃になった登山道には閉口だが姥倉分岐近くまで来ると樹林帯から解放されヨツバシオガマやオオバギボウシが目立つ。今日はガスって展望は期待できない。それと黒倉山は登山道が閉鎖されている。鬼ヶ城分岐でどっちのルートを採るか決めなければならないが、楽なルートを行ったと言われたくないとの思いで、無理して鬼ヶ城コースを迷わず選択。ルート上には沢山の花があって視界の無い分を補完してくれた。エゾツツジとトウゲブキがハイライトか。


鬼ヶ城・岩場の浅沼氏
 鬼ヶ城を抜け休憩もせず、ガスと強風の中を山頂に向かうが視界はなくカメラを出しても液晶表示がぼやけて何とも頼りない。それでも登山者が多くて山頂での記念撮影は順番待ち。満員の避難小屋をさけて岩手山神社奥宮の岩陰で昼食するが、徐々に寒さが効いて来る。熱燗かワインが欲しかったなー。下りは御神坂ルートで一気に下る。ハクサンシャジンが随分咲いていた。登山口から20分待ちでバスに乗車し、国民休暇村終点まで約7Kmを12分ほどで到着。 沖 記


コースタイム:網張りリフト−0:30−リフト終点−1:00−姥倉分岐−0:25鬼ヶ城分岐−(鬼ヶ城コース)2:00−不動平避難小屋−0:40−岩手山山頂−0:30−不動平避難小屋−2:00−御神坂登山口


柳沢コース



駒鳥清水
参加者 森X2、阿部

 馬返し駐車場で一夜を明かし、4:00山頂に向けて出発する。御来光を見たくて来たが、ガスのためにあきらめての登山開始だ。薄暗いブナ林は、まだ国体の時の整備が残り、歩きやすい道だ。

 駒鳥清水につく頃、ガスも薄くなり日差しも指してきた。遠くで駒鳥の声が聞こえ、気がはずむ。少しここから、道も狭くなり、傾斜もきつくなる。
 ブナが灌木に変わる頃、大蔵石に着く。雲海がはるか下の方にあり、約1200mより上は快晴であった。見通しもなかなか良い。

 7:00すぎ、不動平入り口で144MHZで一関にいる吉家氏を呼ぶとすぐに応答があった。状況を説明して、うらやましがる。この辺から、高山植物の花も最盛期でカメラのシャツターを押しどうしだ。
 観測所小屋では、布団などを干す作業をしていて、朝食を取りながら我らも甲羅干しをする。

 のどかに広がる不動平を、のんびり進みおはちの登りにかかると、コマクサが見えだした。御室が全容を出す頃、おはちの縁に立つ。左回りで山頂に向かい、コマクサの群落を見つけ感激する。

 山頂にはもう十数名がおり、快晴の空の中の絶景を楽しんでいた。特に青森方面の見通しが良く、岩木山、八甲田も見えた。2038mの展望は、やはり素晴らしい。
 山頂を少し降りたところで、携帯ANTを張り144MHZで開局すると、何と礼文島まで飛んでくれた。すごい。福島あたりまでは、常に59だった。
 そこで2時間ほど休憩をして、昼食後に下山開始する。



補足
 1998.10.6現在、火山活動のため全面的に、入山禁止になっています。登山は、もう少しお待ちください。

不動平

山頂より青森方面を望む

早地峰と盛岡方面