富士山 浅沼氏・古希誕生日記念登山 (吉田口〜富士山頂〜富士宮口

H24 (2012).7.19−20



五合目バスプール

七合目過ぎると

外で乾杯

小屋前似て

登山口

携帯メールで届きました

太子館内神棚・・尻を向けちゃった・・曇天?
 7月19日、浅沼さんの「古希の誕生日は富士山で迎えよう」に同行してきました。
電車、バスを乗り継ぎ予定通り吉田口5合目(2305m)に到着。天候もよく家族づれや、行楽客でにぎやかである。ベンチで昼食をとりながら高所順応の準備、ツアー団体がガイドと共に次々登っていく。会話を聞くと日本語ではない。我々も準備を整え出発。

 ツアー団体と一緒に進むと、この山は日本の山かと思われるほど国際色豊かな会話である。巾のある砂地登山道、砂埃も飛んでくる「マスクがあった方が良いとはこのことか」など会話しながら高度を上げる。花らしきものもあまり見当たらない。他の登山者も花には感心が無いようだ。

 6合目を過ぎると下界もよく見える。「あれは芦ノ湖か、緑は牧草地だろうか」心地よい風に汗を乾かしながらゆっくり進む。7合目まで来ると、山小屋が段々に上へ並んでいる。溶岩の岩場も出てくる。岩場が出てくると登山者が滞りなかなか前に進めない。道幅も狭く追い越しも出来なく、ついて登るしかない。

 今日の宿泊地8合目(3040m)太子館に到着。前庭のベンチは登山客でいっぱい。中に入って見ると思ったより空いている。この小屋は150人収容とのこと。二階へ案内され二段ベットの下段を指定。荷物を広げていると、従業員が来て館内の案内、夕食、朝食について説明し、宿泊料8000円を徴収。「今晩は込んでいないので広く使って良い」言って4人分のスペースを3人で使用できた。

 突然、佐藤さんが「キタァー」といって急に苦しみだした。足に痙攣が走ったのだ。夕食の案内があったがしばし時間を戴いてゆっくり筋肉を伸ばすし、塩分、糖分を補給してから夕食を摂った。夕食はご飯のお代わりが出来るカレーライスでした。最初の盛は少ないがお変わりでき、おかず(鯖の味噌煮・おしんこ)もある。ある山小屋でいっぱい盛られて残す登山客もあったことを思うとこの方法も良いと思った。

 就寝まえ、「寝酒がないと眠れない」とか言って軒下ベンチで乾杯。裾の方でかすかな雷鳴も聞こえる。ガスッテきたので早々に引き上げ寝に付く。真新しい寝袋に下半身を入れて寝る。室内は思ったより暖かい。明朝は1時出発なので12時30分起床として寝る10時頃トイレに起きたらベンチには登山客が溢れている。

コース・タイム:1日目(19日)一関6:41(はやて102号)大宮8:30乗換え8:42(特急あかぎ2号)新宿9:10 直行バス9:40 5合目12:05着(2305m)12:56出発 6合目13:36 7合目トモエ館(2740m)15:00本7合目(鳥居荘(2900m))15:33 8合目太子館(3100m)16:30着 (泊)




八合目元祖室にて

古希誕生日登頂おめでとう

3776m三角点

電子基準点付属標

大量の残雪脇を進む

無事下山
 7月20日午前0時頃目が覚める。2人も目が覚めたようだ。「起きようか」荷物を整理して、防寒の雨具をつけ外に出る。頂上へ向って山小屋の明かりとそれを繋ぐようにヘッドライトの列が続いている。次々登ってくる隊列の切れ間にはいって登山開始。

 星空も見えこのままだとご来光も期待できそう。8合目を過ぎ頂上近く岩場が多くなりなかなか進まない。「ゆっくりの方は左側、お急ぎの方は右側を登りください」と要所要所でパトロール隊員?が声をかけている。9合目を過ぎるとガスが出てきた。最後の鳥居も見えてあとひと息。

 頂上小屋前は登山客でごった返し、ベンチを見つけて腰を下ろす。霧が濃くご来光が心配だ。4時30分そろそろ日の出の時間だが、ボァッーと明るくなってきたようだが、太陽は見えない。残念。今日が誕生日の浅沼さんを祝って乾杯。

 濃い霧の中(小雨状態)で朝食をとり、最高峰の剣が峰に向けて出発。お鉢回りのグループも少ない。踏まれて硬くなった砂礫の登山道を左回りに進む(お鉢回り3km)。左側のお鉢は残雪で埋まっている。霧は晴れない。頂上らしきものが見えてきたら突然50mほどの雪渓。雪渓の終り近くにはブルドーザーが駐車。除雪をしているようだ。

 5時52分3776mに到着。他のグループが記念写真を撮るのを待って我々も記念写真。霧で顔はよく見えないが格好は分る。元のドーム奥に「電子基準点付属標」なる塔が立っていた。霧は晴れそうも無く長居は無用と銀名水の須走下山口へ降りる。しかしこのルートは下山禁止となっている。引き返して浅間大社奥宮の宮司に聞くと「富士宮ルートを降りて途中で砂走りルートへ横断する」しかないとのことで、富士宮ルートを下山する。

 ザラザラした砂礫の道を降る。地図では8合目(3250m)から横断できる。8合目の小屋で聞くと通行出来ない、6合目(2500m)から宝永山を廻ってなら横断できるとのことで、6合目まで降りる、霧は少し薄くなってきた。ここから横断するのに1時間はかかる。以前横断した事のある人の話では「登ったり降ったりで大変でした」とのことで、このまま富士宮に下りることに決定。

 10時21分、5合目富士宮登山口に無事下山。バス、電車を乗り継ぎ東京駅へ到着。昼食摂らずに乗り継いできたので、地下街に下りて、無事の登山を祝ってビールで乾杯。うまかったー。 森 記

コースタイム:2日目(20日)0:45出発 8合目元祖室(3250m)1:37 本8合目富士山ホテル(3400)2:00 富士山頂上奥宮 4:00頃着 朝食5:16出発 雪渓 5:47 頂上3776m 5:52着  6:00下山開始 須走ルート下山口 6:12(通行止め)富士宮ルートへ変更して下山 7:039号5勺胸突山荘(3590m)7:32 9合目万年雪荘(3460m)7:57(3250m)7合目(3100m)8:32 6合目雲海荘(2500m)10:04 5合目10:21富士宮登山口(2400m)着 10:30富士宮駅行きバス乗車

 参加者:浅沼、森、佐藤 文:森 写真:森、浅沼