安達太良山

智恵子抄の里


H22.5.30

       安達太良山 (標高:1699.61m、福島県二本松市大字永田)  登山者:沖

コースタイム:吾妻小舎8:10==(約30Km)==8:55あだたら高原スキー場(奥岳)駐車場9:15〜〜(ゴンドラ@900円)〜〜9:23薬師岳山頂駅9:25---10:30安達太良山(1699.61m)10:35---11:00峰ノ辻---11:20くろがね小屋(昼食)11:40---12:45奥岳駐車場13:00==(約230Km)==大東町摺沢


あだたら高原スキー場
 安達太良山は深田日本百名山に名を連ねていて、交通の便が良いこと、ゴンドラを利用すれば山頂まで一時間ちょっとで登れるため、中高年登山者にうってつけの人気の山と言える。この日も気温が低くガスで視界が良くないにも関わらず、広大なあだたら高原スキー場の駐車場には沢山の車が留まっている。隣の吾妻山から降りて来て驚いたのは、なによりもこの賑わいだ。


ゴンドラ山頂駅付近
 ゴンドラを片道だけ利用して所要8分のキャビンに揺られていると、こんな楽な山登りをさせてもらって良いのかなと自問してしまう。薬師岳山頂駅でゴンドラを下り、整備された木道を歩き出すと早速数珠繋ぎ状態となる。出端から渋滞登山では先が思いやられる

 暫くすると流れが良くなって来て、休憩ポイントを過ぎた県民の森登山口からの合流地点辺りからさらにスムーズに歩けるようになった。ミネザクラにはまだ早く所々にショウジョウバカマが顔を出す程度で、メインルートの登山道沿いはいたって花数が少ない。


山頂にて
 山頂部の岩場の下に大勢の登山者が休んでいたが、残りは少しだと念じて乳首まで一気に登りきった。山頂では視界は全く得られず、いつも大勢たむろしている岩場の上は人影もまばらだ。山頂を示す二等三角点(点名:大関平、標高:1699.61m)に軽くタッチし、祠でいつものように沢山の願い事をする。山頂で記念の写真を撮って、長居は無用と早々に下山する。風はないがとにかく空気も冷え冷えしていて、早く降りろと言われているような山頂の雰囲気だった。


ミネズオウ
 乳首の岩場を降りて牛の背に向かう。赤い山肌の稜線部登山道を目玉模様の道しるべを頼りに、矢筈の森から峰ノ辻に向けて降りることだけ意識して、鉄山方向へ向かう。ガスって居ると安達太良山の稜線は油断できない。牛の背を歩く登山者は随分少なかったが、くろがね小屋に向かって降り出すと、登山グループに追いついたのかやっと賑やかになってきた。

 峰ノ辻付近まで下るとミネズオウが小さな花を沢山咲かせている。峰ノ辻の交差点で勢至平コースではなく一般的なくろがね小屋を目指して進路を左にとったが、この先暫くはショウジョウバカマが多く見られた。ミネズオウの花はひととき途切れていたが、小屋付近まで近づくとまた一面に花を咲かせていた。


ショウジョウバカマ

くろがね小屋
 くろがね小屋の小屋前で休憩して昼食をとる。やっぱりここは人通りが多く、登る人、下る人が途切れることなく小屋の前で入れ替わりたむろしている。吾妻小舎で入れてもらったお湯でカップメンとお握りの昼食を済ますが、ガスは晴れそうに無く、休憩も程々にして早めに降りることにする。

 奥岳への下山は結構長いので、広い馬車道をゆっくり下っていく。道端に咲くショウジョウバカマ、ツツジ、オオカメノキなどに励まされながらゴールを目指す。


ん十年前の安達太良山


くろがね小屋

沼の平
参加者 森X3、阿部

 一関から約3時間で、塩沢温泉登山口に着く。12:30スキー場脇に車を置き出発する。湯川渓谷沿いの登山道を、快適に森林浴気分で歩く。小一時間で屏風岩に着き、そよ風とともに絶景を楽しむ。13:50八幡滝で、桃を食べながら大休止をとり涼をあじわう。日が射していたので、林の中の道は涼しく快適で、所々に出てくる沢や滝もなかなか良い。

 灌木帯を抜けると、馬の背の稜線が見えて、くろがね小屋もあと少しだ。15:20小屋に着いたが、途中遊びすぎたようだった。水をありったけのポリタンクに詰め込み、鉄山小屋にむけ出発する。花は、終わりを迎え数種しか咲いていない。きつくなった登りを、振り返りもせずに黙々と進む。

 稜線に出ると、強風にあおがれるが、懐かしい沼の平が目に飛び込んできた。いい眺めだ。遠くには、磐梯山の裾のと秋本湖や檜原湖も見えた。みんなで歓声をあげる。この日は、鉄山避難小屋に泊まる。立派な小屋になっていた。

 翌日は福島市方面に雲海がかかり、素晴らしい御来光が望めた。7:00に出発し、馬の背の稜線にかかると、霧まじりの強風で苦労する。VTRカメラが霜着きをおこし、しばしの間使用不能となった。なるべく、風下にコースを選びながら、山頂に進む。8:00すぎ、山頂到着。早い時間だが、山頂は、登山者でいっぱいだ。風も馬の背ほど無く、ガスも少なく300度位は展望がきいた。30分ぐらい、展望を楽しみ下山開始する。

 峰の辻まで降り、最後の安達太良山を眺めていると、頭上に彩雲が出た。珍しいので一心にカメラに納める。ガレばを、ゆっくり散策をしながら下り、くろがね小屋で元の道と合流する。11:00登山口に着き、塩沢温泉で汗を流して帰途につく。

八幡滝

ホトトギスソウ

鉄山の御来光

峰の辻より本峰